経営脳を刺激する
ビジネスセミナー情報サイト

シリーズ マネジメントの未来@Business Forum
Financial Management Forum 2022
ファイナンス部門が目指すべき企業価値向上への貢献

開催概要

開催日時

  • Online2022年10月6日(木)11:00~16:40

開催趣旨

コロナ禍の長期化から社会・経済活動が大きく変わる中で、企業ではその変化を表す一つとして、デジタルトランスフォーメーション(DX)への動きが加速しています。特にファイナンス部門においては、従来からの業務である取引処理、記録、定型的な作業がデジタル化し、更に業務自動化・省人化への流れが進んでいくとの見通しから、これまであまり行われていなかった、ビジネスの将来予測や戦略立案といったビジネス全体の意思決定へ携わり、経営層にとって、ビジネスパートナーの部門となることが求められています。

では、具体的には何を持ってビジネスパートナーと言えるのでしょうか。近年ではグローバルを中心に、企業の将来予測・戦略立案のベースとなる、売上・利益などの『財務情報』に加えて、無形資産・人的資源などといった『非財務情報』を含めて全体的に公開し、企業としての価値、存在意義(パーパス)をメッセージとして発信し、投資家やステークホルダーを意識した、持続的な企業価値の向上を目指す方向性が示されています。つまり、財務・経理部門は、この企業価値の向上に積極的に関与し、そのために何をしていくべきか真剣に考えていく必要があります。

今回の2022年度のフォーラムでは、『ファイナンス部門が目指すべき企業価値向上への貢献』をベースに考察してまいります。冒頭の基調講演では、基本として押さえておくべきコーポレート・ファイナンスの有効活用についてご説明いただきます。特別協賛講演・協賛講演では、それぞれ『財務情報』『非財務情報』の角度からの観点について、事例講演では、デジタル化とファイナンス人財に求められるスキル、および経営支援を行う、強い財務・経理部門のあり方についてのご紹介、パネルディスカッションでは、メインテーマである企業価値向上に貢献するファイナンス部門のあり方について議論いただきます。

概要

参加対象者

経営者、役員、経理、財務、経営管理、経営企画、コーポレート部門の管理職の方々など

参加料

¥25,000(お一人様/税込)

参加定員

150名

参加形式

オンライン配信

本セミナーは オンライン配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。

お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

特別協賛

キリバ・ジャパン株式会社

協賛

TIS株式会社
区切り線

プログラム詳細

11:00~11:05  オープニング

11:05~11:55 【基調講演】コーポレート・ファイナンスの有効活用

企業価値向上のためのコーポレート・ファイナンス

  • バランスシート右側偏重の危険性
  • 無形資産・人的資源と企業価値
  • 余剰現金・ペイアウト政策・資本構成に関する誤解

一橋大学大学院経営管理研究科

教授

中野 誠

1995年一橋大学大学院博士課程修了。2009年より一橋大学教授。この間、日本銀行金融研究所客員研究員、シドニー大学ビジネススクール客員研究員、ASBJ無形資産専門委員、公認会計士試験委員を務める。主な著書に『マクロ実証会計研究』(日経BP社)、『戦略的コーポレートファイナンス』(日経文庫)

 講演内容のポイント 

資金をどこから調達し、どうやって運用するのか、経営の効率性と収益性を高め、企業価値の向上を目指す、『コーポレート・ファイナンス』を有効に活用していく事で、企業は経営戦略を客観的に評価でき、企業価値の持続的な向上という目的に合致した、戦略的な意思決定を行うことができるようになります。基調講演では、このようなコーポレート・ファイナンスの基本的な考え方をもとに、バランスシート右側(※資金の調達)偏重の危険性、無形資産・人的資源と企業価値の論点、余剰現金・ペイアウト政策・資本構成に関する誤解について、ご説明いただきます。

11:55~12:35 【特別協賛講演】経営層・事業部門の取組みを支援する財務部門

企業価値向上を支える財務部門の役割

  • 短期および中長期で取り組まなければならない財務戦略
  • 変革に重要な視点
  • サステナビリティー経営への財務ガバナンス構築

キリバ・ジャパン株式会社

ディレクター、トレジャリーアドバイザリー

下村 真輝

株式会社三菱UFJ銀行にて、大手日系企業向けのグローバル財務戦略のアドバイザリー業務に従事。その後、株式会社JVCケンウッドにてCFO補佐として、グローバル財務管理の基盤構築プロジェクトを推進。2017年にキリバ・ジャパン株式会社へ入社、トレジャリーアドバイザリーとして、今日に至るまで、資金効率化、財務リスク管理強化、財務ガバナンス強化、および財務DXのニーズに対して、日系企業約300社へグローバルのベストプラクティスに関する助言を行なってきた。

 講演内容のポイント 

次の10年である2030年に向けて現在、中長期ビジョンを立てられている企業は少なくないでしょう。また、SDGsや脱炭素のテーマを含め、さまざまな分野で2030年のありたい姿や2030年に勝ち残る日本企業、などと論じられることが増えてきている中、2030年に向けて、様々な挑戦への取り組みが求められている企業において、経営層や事業部門の取り組みを支援する財務部門はどうあるべきかについてご紹介します。

12:35~13:15 休憩

13:15~14:05 【事例講演1】デジタル化と経理・財務人財に求められるスキル

基幹システムの刷新による持続的な企業価値創出力の強化

  • ERPと管理系システムのリニューアルと運用標準化によるデジタル化の推進
  • デジタル化による 「攻め」と「守り」のデータドリブン経営を通じた企業価値向上
  • これからの経理・財務人財に求められるスキル、組織や企業のあり方

株式会社日立物流

執行役 財務戦略本部長

本田 仁志

早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、東芝に入社。経理および財務領域を担当。工場の原価担当から、全社規模の投融資管理、資金戦略策定などを経験した後、グループおよび個別事業の中期計画・予算策定等を担った。その後、アーバンコーポレイション、ファーストリテイリングを経て、2008年8月、トランスコスモスに経営企画部長として入社。その後、CFOに就任し、経営管理、経理、財務、法務、総務、システム部門などの領域を統括した。2019年4月、日立物流に入社、2022年8月より現職。

 講演内容のポイント 

日立物流様は、機能としての物流強化(スマートロジスティクス)を中核としながらも、事業・業界を超えた協創領域の拡大を図り、ロジスティクスの領域を超えた新たなイノベーションの創出を実現のためには、事業基盤をより一層強固なものとする必要があるといった考えのもとで基幹システムを刷新、持続的な企業価値創出力の強化を目指しておられます。事例講演では、DXの推進、デジタル化による「攻め」と「守り」を重視したデータドリブン経営、デジタル化の流れの中で大きく変貌しつつある経理・財務人財のあり方、組織や企業のあり方についてお話をいただきます。

14:05~14:30 【協賛講演】非財務情報開示への関心、分析から見える市場の変化

データを活用した企業の非財務情報・パフォーマンスの測定から見えるものとは?

  • 何故ESG経営が重要なのか(背景と市場の動き)
  • 非財務開示情報をITを使って分析。その結果から見えるものとは?

TIS株式会社

ペイメントサービスユニット フィナンシャルサービス

部長

小林 秀史

2003年早稲田大学卒業後、TIS株式会社に入社。システムインテグレーターとしての金融/非金融業営業・海外現法立ち上げ・自社サービスの事業企画などを経て、メガバンク勘定系・情報系システム導入・コンサルティング業務に従事。銀行業向けの法人与信管理領域における「決算書に基づく伝統的企業価値評価(財務・非財務)」「外国語決算書/IFRS決算書による企業価値評価」「決算書に基づく企業の株式分析サービス」に携わる。

 講演内容のポイント 

ESGに対する関心の高まりや統合報告書の発行企業数の増加など、非財務情報開示への関心は年々増加傾向にあります。一方、開示内容に関してはマテリアリティの定義、推進体制の確立、PDCAを回していくなど課題は山積みです。今回、膨大な非財務情報開示データをベースにIT企業の目線から分析を行い、市場の変化も含めどのような傾向・現状が見えるのかお伝えします。

14:30~15:20 【事例講演2】経営支援を行う、強い財務・経理部門

経営支援に資する「強い財務・経理部門」への変革を目指せ

長期化するコロナ禍により社会・経済環境が大きく変化している中で、財務・経理部門の役割はますます重要になってくる。財務・経理部門は経営者の参謀として全社的視点に立ち、ステークホルダーに対するサービス業でなければならない。コロナ禍による不確実性の時代における財務・経理部門の姿はどうあるべきか。本講演では複数の日本企業での財務・経理部門の責任者を務め、経営支援を行える「強い財務・経理部門」への変革に取り組んだ事例をご紹介する。

株式会社マツキヨココカラ&カンパニー

執行役員

グループ管理統括 財務戦略室長

西田 浩

1988年、エバラ食品工業株式会社入社。営業部門で14年間の現場勤務の後、税理士試験合格により経理部へ異動し、2003年経理課長。2006年、荏原食品(上海)有限公司へ出向し、董事・副総経理として中国事業の立ち上げ、事業推進を行う。帰国後、経営企画課長、CSR課長を歴任し、2011年、経理部長に就任。同社の東証一部指定の際の中心メンバーを務める。2017年、同社を退職し、株式会社マツモトキヨシホールディングス財務経理部長に就任。2021年、同社執行役員 管理本部 財務経理部長。同年株式会社ココカラファインとの経営統合により、マツキヨココカラ&カンパニー 執行役員 グループ管理統括 財務戦略室長に就任。現在に至る。慶応義塾大学大学院経営管理研究科修了、修士(経営学)。

 講演内容のポイント 

2021年10月1日に2社の経営統合で誕生したマツキヨココカラ&カンパニー様は、「グループ理念・ビジョン」のもとで国内No.1ということにとどまらず、全てのステークホルダーの皆様に信頼され支持される「美と健康の分野でアジアNo.1」の企業グループを目指しておられます。事例講演では、複数の日本企業で財務・経理部門の責任者を務めてこられた知見を含め、コロナ禍の長期化により、社会・経済環境が大きく変化する中で、財務・経理部門に求められる経営支援に資する役割、強い部門への変革の重要性についてお話いただきます。

15:20~15:30 休憩

15:30~16:40  【パネルディスカッション】メインテーマ~ファイナンス部門が目指すべきこと

企業価値向上に向けたファイナンス部門の役割

  • “環境の変化×ファイナンス部門”の観点
  • 企業価値向上×ファイナンス部門の“取り組み”の観点
  • ファイナンス部門の“今後”について

パネリスト

株式会社日立物流

執行役 財務戦略本部長

本田 仁志

パネリスト

DIC株式会社

財務部長

堺 公紀

1993年入社。資材部門にて各種原料調達の業務に従事。2000年より、財務部資金調達担当。2010年よりシンガポール地域統括会社駐在。2012年より本社財務部担当課長としてグローバル財務の枠組みを構築。2019年1月より現職。

パネリスト

キリバ・ジャパン株式会社

ディレクター、トレジャリーアドバイザリー

下村 真輝

モデレーター

一橋大学大学院経営管理研究科

教授

中野 誠

 講演内容のポイント 

新型コロナ禍・ウクライナ情勢の長期化から社会・経済活動が大きく変わりつつある昨今、企業では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展から、業務自動化・省人化への流れが加速し、ファイナンス部門の方は、これまでの「経理」「財務」の業務に加え、ビジネスの将来予測や戦略立案といったビジネス全体の意思決定へ携わり、経営層にとって、企業価値向上の一翼を担う、ビジネスパートナーの部門となることが期待されています。

パネルディスカッションでは、企業価値向上に向けたファイナンス部門の役割、経営課題として、改革に取り組む中での本音や苦労談についてお話しいただきます。

16:40 終了

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

PAGE TOP