■ 現代の企業経営では、常に「世界」を意識することが求められています。このことは、「人件費水準差に依拠したコスト競争力」といった面のみではなく、より本質的に、ものづくり、ひとづくり、ことづくりにおいて世界に通じる模倣困難な特質や強さを備えているか否かが問われている、とも言えるでしょう。
■ 卓越した技術力や構想力に基づく「ものづくり」の力。多様性や個性を発揮しながらチームとしても課題に取組めるようなコア人材、ひいては次代を担うリーダーを連綿と輩出し続ける「人づくり」の力。そして、組織に挑戦、革新を促し「こと」をおこす力=「ことづくり」の力。いずれが欠けても世界に通じる存在であり続けることは困難であり、トップマネジメントは、成果(結果)を追求すると同時に、これら3つの力をどのように醸成し、維持し、また進化させていくかに心をくだいているのではないでしょうか。
■ 本フォーラムでは、トップマネジメントの方々をお招きし、ものづくり、ひとづくり、ことづくりをキーワードに強い企業づくりの「要諦」とは何かを探求していきます。その過程では、事業にかける思いや夢といった個人的動機付け、先輩経営者から受けた薫陶、組織風土やDNAの影響、現場体験、転機にあって座右とした古典、等々を語っていただけると考えます。そして、これらの相互作用から紡ぎだされた普遍的な考え方(哲学)、知恵、企業(づくり)観から、巷間見聞する経営「技法」を越えた示唆(メッセージ)と、次世代のものづくり、人づくり、ことづくりにおけるヒントを検証していきます。本シンポジウムが未来の企業経営に資するような、良き伝承の場、発見の場となれば幸いです。
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