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グローバル・ガバナンス2015
複雑化する事業環境と多様化するリスクへの挑戦
〜ガバナンス/リスク管理/コンプライアンス体制の強化

開催日時

2015年5月20日(水)9:30~17:00(受付開始 9:00~)

参加対象者

経営者、役員、および経営企画、法務、国際、リスク関連、CSR部門、
各事業部門の管理職の方々

9:30~9:40 オープニング(10分間)

9:40~10:50 ゲスト講演Ⅰ【グローバル経営とガバナンス体制の構築 】(70分間)

IHIグループのグローバル経営
 ~地域統括会社による“世界をつなぐ”事業体制への挑戦

  • IHIグループのグローバルビジネス展開と方向性
  • 海外地域統括会社とガバナンスをきかせた事業体制の在り方
  • グローバル経営とガバナンス体制の構築~課題と展望~

株式会社IHI
常務執行役員 グローバルビジネス統括本部長
桑田 始

東京大学経済学部卒。1976年通商産業省(現・経済産業省)入省。外務省在バンクーバー日本国領事館領事,JETROバンコクセンター所長,経済産業省大臣官房審議官,人事院職員福祉局長を経て,2012年IHI入社。2014年グローバルビジネス統括本部長に就任。

【講演のポイント】
航空宇宙・ターボチャージャー・エネルギープラント,橋梁など、日本を代表する総合重機メーカー、IHI。 早くからグローバル展開を推し進め、世界のローカル市場、地域に根ざした事業拡大を進めています。産業や社会を支えるさまざまなインフラ関連施設、プラン トから身近な暮らしで役に立つ設備まで、多彩な製品を提供する同社にとって、マーケットのニーズに応じた事業毎のビジネス展開は必須です。しかしながら、 グローバル化が加速する中で、今後のさらなる事業成長には、社内外の経営資源を世界的視野で最適に配置・管理し,適切なガバナンス体制の構築も早急に求められています。スピーディーでありながらガバナンスをきかせた事業体制の構築とはどのようなものか。国や地域、事業毎の壁や課題に向き合いながら、グロー バル全体で適切なガバナンスをきかせるマネジメント体制への挑戦を今、続けています。前進し続けるIHIのグローバルビジネス展開とガバナンス体制の現状と課題、そして実践をいくつかの事例を交えて紹介します。

10:50~11:40 基調講演【キーノートスピーチ】(50分間)

グローバルGRC戦略を取り巻く
ビジネス環境の変化とその対応

  • 日本企業のグローバル化の現状
  • 世界情勢の流動化
  • ビジネスリスク環境の多様化
  • 今後のGRC戦略とは

有限責任監査法人 トーマツ
ディレクター 
茂木 寿

有限責任監査法人トーマツにてリスクマネジメント、クライシスマネジメントに関わるコンサルティングに従事。専門分野は、海外事業展開支援、海外子会社のガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)体制構築等。政府機関・公的機関の各種委員会(経済産業省・国土交通省・JETRO等)の委員を数多く務めている。

【講演のポイント】
企業活動のグローバル化に伴い、海外子会社管理を含めたグローバル経営管理は最大の経営課題となりつつあります。特にグローバル展開に不可欠な現地化、ガバナンス体制の構築、モニタリング体制、グローバル人材育成等は不可欠かつ緊急の課題となっております。一方、世界情勢は急激に流動化する状況となっており、世界経済フォーラム(WEF)は2015年1月、今後10年における各国政府・企業にとっての最大のリスクは国際紛争であるとする年次報告書を公表しました。本セッションでは世界情勢の流動化に伴い多様化するリスク環境を解説すると共に、昨今対応が強く求められているガバナンス、リスク、コンプライアンスに関し、そのポイントについて解説します。

11:40~12:30 昼食(50分間)

12:30~13:35 ゲスト講演Ⅱ【グローバル連携体制とリスクマネジメント】(65分間)

オムロンの統合グローバルリスクマネジメント
 〜攻めの経営を実現するためのタテヨコ連携とリスクの適切な管理

  • リスクを「グローバル」に「統合」するマネジメントのフレームワーク
  • グローバル・タテヨコ連携によるリスク情報マネジメントとリスク対策
  • 経営と現場をつなぎグループのリスクマネジメントを支えるスタッフ体制

オムロン株式会社
執行役員
グローバルリスクマネジメント・法務本部長
玉置 秀司

入社以来、法務部門で国内・国際法務全般に従事し、1998年よりコンプライアンス、2006年よりリスクマネジメントも担当。2015年4月より現職。

【講演のポイント】
制御機器、電子部品、車載電装部品、社会システム、ヘルスケア、環境関連事業などの多岐にわたる事業をグローバルに展開するオムロン。現在、事業部門(タテ)と本社部門(ヨコ)が連結する「グローバル・タテヨコ経営」の一環として、リスクマネジメントを推進しています。スピーディな事業運営で、持続的成長をより確かなものにするため、考えうるリスク情報とその対策をグローバルに整理・統合し、PDCAサイクルを回しながら、進化し続けるリスクマネジメントを目指して取り組んでいます。グローバルにリスクをコントロールし、テイクするマネジメントとは何か。オムロンの統合グローバルリスクマネジメントの取り組みを通じて、そのキーファクターをご紹介していきます。

13:35~14:15 協賛社講演【サイバー空間を取り巻くリスク】(40分間)

サイバー空間におけるクロスボーダー紛争と
情報開示業務

  • サイバー空間の特徴と国境の概念
  •  米国を中心とした規範形成と世界情勢の動き
  • サイバー空間におけるクロスボーダー紛争の危険性
  • 日系企業の抱えるリスク
  • 国境間を跨ぐ情報管理と紛争時の情報開示(ディスカバリ)

西村あさひ法律事務所
外国法パートナー
ニューヨーク州(1997年登録)
外国法事務弁護士(米国ニューヨーク州法)(2003年登録)
橋本 豪

日本輸出入銀行(現株式会社国際協力銀行)、ペンシルバニア大学ロースクール、コロンビア大学ロースクール・国際関係大学院(国際経済政策専攻)を経て、1997年にニューヨーク州弁護士として米国法律事務所にて勤務を開始。その後、Bingham McCutchen LLPでのパートナー、Greenberg Traurig外国法事務弁護士事務所のマネージングパートナー等を歴任し、国際取引法務分野での豊富な実務経験を有す。西村あさひ法律事務所においては、国際業務分野の一層の強化に寄与すべく、クロスボーダー業務全般を担当。

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー
合同会社
ヴァイスプレジデント
村上 尚矢

2008年より、国内e-Discoveryベンダーへ入社。EDRMに沿った保全から始まる実作業を経験した後、コンサルタントとして日本企業を中心にe-Discovery対応についての基本的な紹介からベンダー費用についてのコストアナリシス、実作業から学ぶe-Discovery対応を国内法務部担当者向けに行うなど、e-Discovery関連の活動に約6年間従事。平行して当局対応案件や民事訴訟案件で、豊富な実案件の経験を持つ。

【講演のポイント】
企業活動のグローバル化は、物理的なビジネスに限らず、インターネットを中心に展開したサイバー空間においても、飛躍的に発展し続けています。むしろ、人やモノの空路や海路を利用した物理的に時間のかかる移動に比べ、サイバー空間はそのスピード感と利便性から、企業のグローバル化においては欠かせないビジネスフィールドであることは間違いありません。一方で、サイバー空間における国境(ボーダー)の定義やルールはグローバルスタンダードがまだ確立されていない状況です。本講演では、サイバー空間における最新の世界情勢と今現在考えられるリスクや事例と、グローバル企業のサイバー空間での情報管理や、紛争時に発生する情報開示における留意点等を紹介します。

14:15~14:35 コーヒーブレイク(20分間)

14:35~15:45 ゲスト講演Ⅲ【法的リスク管理と海外コンプライアンス推進体制】(70分間)

経営の現地化とガバナンスの両立
 ~YKKのグローバル法務体制連携とコンプライアンス強化

  • YKK精神『善の巡環』と経営の現地化
  • 世界6極地域経営とグローバル法務体制連携
  • 世界基準のグローバル・コンプライアンスの強化

YKK株式会社
執行役員 法務・知的財産部長
湯本 克也

1989年吉田工業株式会社(現、YKK株式会社)入社。国内法務部門を経て、1995年YKKコーポレーション・オブ・アメリカ法務部出向。2005年YKK AP(株)法務部長。2010年執行役員グループ法務・知財センター長(現、法務・知的財産部長)。ニューヨーク州弁護士。

【講演のポイント】
日本発のグローバル企業であるYKKは現在71カ国/地域で事業活動を行っています。 その経営体制は、世界の事業エリアを、北中米、南米、EMEA、中国、アジア、日本の6つのブロックに分け、地域ごとの特色を活かしながら、各社が主体となってグローバル事業経営を展開しております。グローバル・ボーダレスな経営を法的な観点から支える法務部門においても、国家レベルの法令、規制に対応するため徹底した現地主義を基本としながらも、地域にまたがるリスクにはグローバルな対応ができる独自のグローバル法務体制を構築しております。各地域の自主性を高めながら、世界的な視点に立ったガバナンス活動のバランスをどうすれば実現できるのか。鍵を握るグローバル法務体制の連携と世界基準のコンプライアンス強化について考察していきます。

15:45~16:50 ゲスト講演Ⅳ【海外子会社ガバナンスと新興国リスク】(65分間)

味の素(株)の海外子会社に対するガバナンス
  ~多様化・複雑化するリスクへの対応と新興国における
 コンプライアンス教育

  • グローバルガバナンス~「統率するHQ(本社)」と「任される現場」の展開
  • 海外子会社リスクマネジメント~本社でどこまで管理し、現地に何を任せるか?
  • 海外駐在員及び事業活動の安全確保~テロや暴動の脅威への対応
  • 新興国、新市場に向けたコンプライアンス教育とリスク管理

味の素株式会社
総務・リスク管理部長
稲田 佳昭

1981年味の素株式会社に入社。工場・本社にて人事、総務部門やバイオファイン事業部門で関連業務を担当。2002年 カンパニー制への移行後は、総合企画部長として海外法人を隈なく訪問し、法人トップ等との意見交換や駐在員人事に従事。2005年から4年間はアメリカ駐在にてコーポレート部門の統括を行い、2012年より現職にて本社総務の統括および国内外グループ会社のリスク&コンプライアンスの取り纏め的立場。

【講演のポイント】
味の素はアジア地域に加え、中南米、アフリカなどの新興国市場への事業展開も加速させています。海外事業、特に新興国におけるビジネスには高い成長性と収益性が期待できる一方、テロ・暴動・自然災害等のカントリーリスクや海外子会社の不正・不祥事に巻き込まれることも少なくありません。25カ国・地域に海外拠点を持ち、製品は世界130カ国・地域以上で販売する味の素はグループ全体で海外安全管理、リスクマネジメントの構築に取り組んでいます。グローバル成長を最大化し、企業に降りかかるリスクを最小限に抑えるための海外子会社に対するマネジメントはどうあるべきか。新興国リスクの実例やコンプライアンス教育に対する取り組みを紹介し、海外子会社に対するガバナンス手法について考察します。

16:50~17:00 クロージング(10分間)

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