持続可能な都市の実現に向けて
~次世代に続く都市戦略とは~
2016年 12月 6日(火)16:00~18:00(15:30開場)
※ナレッジシアターは『北館4階』となります。タワーC内ではありません。
・⾃治体の「都市計画課」「都市整備課」「まちづくり課」「市街地活性」などを
中心とする業務に携わっている方々
・民間企業で「都市開発」などに関わるご担当部署の方々
16:00~16:05 開会挨拶
代表取締役社長
鍛治屋 清二
16:05~16:15 祝辞(10分間)
16:15~16:50 講演Ⅰ(35分間)
City Innovation
-都市間競争を勝ち抜く、次世代都市戦略の策定
未来の都市には、住みやすさ、ビジネスのしやすさ、持続可能性、市民参加、文化、インフラやICTの整備、イノベーション力といった統合的視点に立った都市経営が求められる。PwCが発表する〝Cities of Opportunity〟でも「イノベーション」は機会にあふれた魅力ある都市経営にとって重要な指標である。イノベーションの実現には、素早く実証をしながら、指数関数的に発展するテクノロジーにも対応する制度を構築し、その街独自のクラスターを生み出すエコシステムの創造が不可欠となる。本講演では、次世代都市戦略策定に必要な政策的エッセンスを紹介する。
パートナー、インフラ・PPP部門統括
都市ソリューションセンター長
野田 由美子 氏
インフラ部門のリーダーおよび都市ソリューション長を務め、PwCグローバルのCities & Infrastructure Solutions Centre(シンガポール)のリーダーも兼任する。内外の政府・企業に対して、都市・インフラ・PPPに関するアドバイスを提供する。1990年にハーバードビジネススクールを卒業後、日本長期信用銀行(現、新生銀行)に入社。本店、ニューヨーク支店、ロンドン支店を経て、PwCロンドンに入社。2000年に日本に帰国後、PFI・民営化部門を立ち上げ、日本のPFI市場の創設と発展に深く関わる。2007年から2009年まで横浜市副市長。清華大学日本研究センター(北京)シニアフェローを経て、2011年より現職。現在、国土交通省交通政策審議会委員、内閣府環境未来都市推進構想委員会委員、富山市政策参与、筑波大学客員教授他。海外では、シンガポール政府のCentre for Liveable Cities の Urban Solutions の編集顧問や Cities Development Initiative for Asia のアドバイザーを務めている。著書には、『PFIの知識』(日経文庫)、『民営化の戦略と手法』(日本経済新聞社)、『都市輸出』(東洋経済新報社、監修)等がある。
16:50~17:25 講演Ⅱ(35分間)【※日英通訳あり】
〝バーチャル・シンガポール〟
-都市全体をシミュレートする、
都市国家シンガポールの取り組み-
RESEARCH INNOVATION ENTERPRISE (RIE)
- The Singapore Approach
シンガポール政府は、バーチャル・シンガポールと銘打った国家プロジェクトを推進している。ビル一棟ごとのエネルギー消費や、交通量の変動、あるいは高層ビル建築による風の流れの変化。都市計画に膨大な変数を折り込みながらも、多様なステークホルダーとの双方向かつ同時進行の協働を可能とする世界的なプロジェクトの概要を、本講演では紹介する。
Singapore launched the first national Science and Technology Plan in 1991 and continued to invest heavily in research and development. The Singapore Government has announced a budget of S$19 billion for research, innovation and enterprise for the five-year period from 2016 to 2020. Singapore recognizes the importance of R&D and excellent science to innovation, which will bring benefits to the society and economy. The innovative digital technology and digital transformation will disrupt existing framework and processes. Virtual Singapore, a rich data repository and compute platform with advanced visualization technologies, aims to transform planning and services delivery through Data Driven, Participatory Collaboration and Immersive Visualization.
プログラム部門ディレクター
ジョージ・ロー 氏
1986年オハイオ州立大学卒業(コンピューター・エンジニアリング)
・the Head (Maritime Systems), Defence Research & Technology Office in Ministry of Defence ・the Head Capability Development (Underwater Systems) in Defence Science and Technology Agency (DSTA) などの政府要職を経て、2011年より現職。
※英語版の詳細な経歴はこちら
17:25~17:50 講演Ⅲ(25分間)
都市の3Dエクスペリエンス
~3D技術を活用した都市の未来を創造するプラットフォーム~
都市の過密化、高集積化あるいは空洞化の問題が深刻になりつつある中で、未来の都市の在り方を戦略的に見定めることが重要になる。都市は生き物であり、その構成要素である人、エネルギー、生活インフラなどは常に影響を及ぼしあいながら都市を形成している。未来の都市を創造するためにはこれらの影響を「見える化」し、複数のシナリオに沿って構成要素の変化を検討し施策を固めてていくことは非常に有効である。そして将来、都市が人にもたらすであろう「エクスペリエンス」をより効率的に、かつ正確に予測することによって、資源やサービスの配分を最適化し、より持続可能な形で生活の質を確保できるようになる。
ダッソー・システムズは、3次元技術を活用し都市の未来を創造する3D協業環境、「3Dエクスペリエンス・シティ」の提供を開始している。3Dエクスペリエンス・シティを活用することにより、都市の課題の見える化や都市に関わるあらゆるシナリオの検討(シミュレーション)が可能となる。本講演では、3Dエクスペリエンス・シティの活用による都市政策への効用を、シンガポールやフランスのレンヌ市での具体的な事例を交えながら紹介する。
テクニカル・ディレクター
野崎 省二
17:55~18:00 閉会挨拶
18:00 終了