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グローバル/グループ経営フォーラム 2019
本社機能(HQ)と
海外マネジメントの最適解

~経営の仕組みとテクノロジーで
実現するグループ価値の最大化~

開催概要

大変多くのお申し込みを賜りましたため、受付を終了しております。

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開催日時

  • 東京2019年3月4日(月) 9:30~17:00
    (受付 9:00~)

開催趣旨

世界を舞台にグループの成長をどう最大化するか、本社管理部門の大きなミッションでしょう。文化、法制度、カントリーリスクなど、様々な背景を有する各国のマーケットに適応し、かつ世界に散らばる経営資源、技術、コアコンピタンス、ケイパビリティを統合、地球規模での全体最適を実現することは、決して容易なことではありません。グローバルマネジメントは、様々な事柄がトレードオフの関係にあり、複雑化する仕組みの中で、もっとも良い解を見つけることの難しさにあります。

どの企業においても、グローバルオペレーションの確立の必要性を認識しながら、ローカルにおいては、エリアの特性を踏まえた市場アプローチや現地に根差したマネジメントが求められます。どこまでを現地に任せ、どこからを本社が管理するのか。効率を取るか、非効率のメリットを重視すべきか。マーケットの感度に合わせスピーディーな意思決定を可能にするレポートラインはどうあるべきか。統率するHQと任される現場の最適解は?ローカルでの成長とグローバルでの戦いを両立させるコーポレート部門のあり方は?等々、本社の求心力、ガバナンスと地域の遠心力、自律をどうバランス良く両立していくか、経営のグローバル化における解のない課題ではないでしょうか。

今回で第6回目を迎えるグローバル/グループ経営フォーラムは、「本社機能(HQ)と海外マネジメントの最適解」をメインテーマに、グローバル経営の今を考察していきます。特にデジタルテクノロジーの進化により、集められるデータによっては本社にいながら、グローバルな経営管理や海外マネジメントの細部にわたる見える化、また適切な意思決定の高度化が可能になりつつあります。本社で何を見て、何を判断し、何を任せるか。テクノロジーの進化、またそれを最大限に活かしグループの価値を最大化できるデジタル変革やマネジメントの仕組みとはどのようなものか。各企業のチャレンジの中から、真のグローバル経営のヒントを検証していくものです。

概要

参加対象者

経営者、役員、経営企画、経理財務、国際部門、人事部門他、各事業部門の管理職の方々

参加料

28,000円(お一人様/税込)

参加定員

150名(事前登録制)

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

特別協賛

株式会社ディーバ

会場

コングレスクエア日本橋

東京都中央区日本橋1-3-13 東京建物日本橋ビル

東京メトロ 銀座線、東西線「日本橋駅」B9出口 直結

JR「東京駅」日本橋口より徒歩5分

区切り線

プログラム詳細

9:00~ 受付

9:30~10:10 基調講演 【グローバル・マネジメントの最適解】(40分間)

グループ経営における本社機能とCFOの役割

  • グローバル・グループ本社の役割とは
  • グローバル・グループ経営に求められるガバナンス
  • グループ本社機能を支えるCFOの役割
首都大学東京大学院 教授 松田 千恵子 氏

首都大学東京大学院

社会科学研究科経営学専攻 教授

松田 千恵子

株式会社日本長期信用銀行にて国際審査、海外営業等を担当後、ムーディーズジャパン株式会社格付けアナリストを経て、株式会社コーポレイトディレクション、ブーズ・アンド・カンパニー株式会社でパートナーを務める。2011年より現職。東京外国語大学外国語学部卒、仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士、筑波大学大学院企業科学専攻博士課程修了。博士(経営学)

講演のポイント

日本企業を巡る環境は激変しています。「グローバル」、「グループ」、「ガバナンス」の“3G”が、日本企業のマネジメントのあり方、本社の存在意義を大きく変えようとしています。本公演では、2019年2月に実施する財務マネジメント・サーベイの速報も交えながら、環境変化に企業がどのように適応しようとしているのかを考察するとともに、グループの成長を担うべき本社とは何か。また、それを支えるべきCFOの役割とは何か、について具体的な事例なども踏まえながら考えていきます。

10:10~11:10 CASE1 【グローバル成長戦略とマネジメント】

資生堂におけるグローバル・マネジメントの今
~日本発のグローバルビューティーカンパニーへ

  • 資生堂におけるグローバル経営の仕組み
  • 世界で勝つためのものづくり企業の進化
    ~経営管理、見える化、グループ最適化、SN改革、等
  • グループ価値の最大化を目指して~今後の課題と展望
株式会社資生堂 常務 直川紀夫 氏

株式会社資生堂

常務

直川 紀夫

1989年、株式会社資生堂に入社後、国内で営業、商品開発を担当。1999年より海外の商品開発に従事し、ブランド「SHISEIDO」のグローバルマーケティングを担当。その後、経営企画部にて全社の戦略策定をリード。国際事業企画部、経営企画部の責任者を経て、2014年にCFOに就任。 CFOとして、全世界の決算期統一、経営管理基盤の再構築、マトリクス組織への移行等の社内改革を担い、2019年1月からは、チーフサプライネットワークオフィサーに就任。資生堂の根幹である、ものづくりの「現場の進化」に取り組み、世界で勝てる日本発のグローバル企業を目指していく。

講演のポイント

「世界で勝てる日本発のグローバルビューティ―カンパニー」を目指し、グローバル化を加速させる資生堂。6つの地域と5つのブランドカテゴリーを掛け合わせた、グローバルマトリクス組織を構築。地域本社それぞれが権限を持ち、現場のニーズに即したスピーディーな意思決定を実現する一方、ICTによるグローバルオペレーションの基盤を強化し、世界で勝てる経営管理モデルの確立に取り組んでいる。「最前線データの取得による徹底した現場情報の見える化」と「各地域本社との信頼関係をベースとする密なコミュニケーション」で、日本企業ならではの「人を大切にする」グローバル化、そして、世界で勝てるマネジメントへの挑戦しながら、グループとしての価値の最大化を目指す。その改革に携わる直川氏を迎え、資生堂が目指すものづくり企業の未来像も含め、その取り組みをご紹介いただきます。

11:10~12:10 CASE2 【グローバルガバナンスと海外グループ管理】

YKKのグローバル経営
~本社と海外マネジメントの最適解とは

  • “信じて任せる” YKK流、グローバル組織経営
  • 世界6極経営体制~地域統括会社と事業統括のあり方
  • 本社の役割とガバナンス~課題と展望
YKK株式会社 取締役 CRO 矢澤 哲男 氏

YKK株式会社

取締役 CRO

矢澤 哲男

1975年 吉田工業株式会社(現 YKK株式会社)入社。1977年よりYKK USA社出向後、同社シニアバイスプレジデント、YKK香港社社長、YKK中国社常務副総経理を歴任し、北中米、中国等のファスナービジネスを担当。2008年に約31年の海外勤務から完全帰国し、YKK株式会社取締役 常務 事業企画室長、2010年に最高リスクマネジメント責任者(CRO)に就任。2014年より現職。

講演のポイント

日本発のグローバル企業、YKK。1950年代から海外に進出し、現在は73カ国/地域で事業活動を展開、世界6極による地域経営を基本とし、その経営体制は、世界の事業エリアを、北中米、南米、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカをカバーするエリア)、中国、アジア、そして日本の6つのブロックに分け、地域ごとの特色を活かしながら、各社が主体となってグローバル事業経営を行っている。本社の関与を極力小さくし、現地会社の自主性を重視しながら、グループのガバナンスと価値の最大化に取り組む同社。地域統括会社と事業統括のあり方、そして本社(HQ)の役割とはどのようなものか。組織における「遠心力と求心力」をどのようにバランスし、グローバル事業をマネジメントしているのか。長い歴史の中から構築、そして進化している本社と海外マネジメントの仕組みについて、課題なども含めご紹介いただきます。

12:10~13:00 昼食

※ お弁当の御用意がございます。

13:00~13:30 ショートセッション 【グループ経営管理】

グループ経営の難所、
“データの壁”を越える実践的なアプローチ

 

株式会社アバント 執行役員

兼 株式会社ディーバ 取締役

岩佐 泰次

監査法人を経て、株式会社ディーバ。経営管理領域を軸にコンサルティングやシステム導入を多数実施。現在はプロダクト開発及びクラウドサービス事業を担当し、CFO組織のグループ経営、グローバル経営、ガバナンス強化を支援するディーバ事業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進中。公認会計士。

講演のポイント

CFOミッションやグループ経営における優先課題が明確な場合でも、いざ実現に向けて取り組もうとすると必要な“データ”が手元にない、簡単には整備できない、という壁を乗り越えられずにいる企業も多いように思われます。そのような中、グローバル/グループ経営をIT面で支える我々のこれまでの成功体験の共通点や、それらのノウハウを発展的に引き継いだプロダクトの紹介を交えて、グループ経営管理に資する実践的なデータ整備のアプローチをご説明いたします。

13:30~14:30 CASE3 【グローバル企業のグループ経営】

グローバル・グループ経営の深化
~デュポンにおけるグローバル・マネジメント

  • デュポンにおけるグローバル経営の仕組み
  • コーポレートの重要な役割と機能、ビジネスファイナンス
  • 企業価値向上施策とは~経営管理、見える化、グループ最適化等
  • グループ価値の最大化を目指して~今後の課題と展望

デュポン株式会社

取締役副社長

橋本 勝則

慶應義塾大学商学部卒業。デラウェア大学MBA。YKK入社後英国子会社にCFOとして出向しM&A2件、欧州持株会社・欧州HQ会社を設立。米国デュポン社では自動車関連事業部シニアビジネスアナリスト、持分法適用会社財務報告システムのグローバルプロジェクトリーダー、内部監査マネージャーを経験。帰国後東京トレジャリーセンターの設立、グローバルトレジャリープロジェクトに参画後にデュポン株式会社取締役財務部長。 現在は、取締役副社長としてグループ会社ガバナンス、スタッフ部門、ダウケミカルとの合併・3社分割のプロジェクト担当役員。

講演のポイント

創業216年を超えるグローバルカンパニー、デュポン。創立以来守り続ける、デュポンの企業理念とも呼べる価値体系、「コア・バリュー」を軸に、事業としては時代の変化とともに、M&Aを始め大胆な選択と集中を続け、今も進化し続けている。グループ全体としての最適な資源配分を図るためのポートフォリオマネジメントを行い、ビジネスはそれぞれの事業部が主体的に推進しながら、コーポレートの横串を通し、グループ価値の最大化を目指す。「事業部門がビジネスに専念できる環境をつくるのが、コーポレートの重要な役割」と話す、取締役副社長の橋本氏を迎え、デュポンにおけるグローバル・マネジメントの仕組みやビジネスファイナンスの機能、経営管理、そしてコーポレートスタッフに求められる資質や役割など、ご自身の様々な経験からの知見も含め、ご紹介いただきます。

14:30~14:45 休憩

14:45~15:45 CASE4 【グローバル・グループ経営管理改革 】

テルモのグローバル化とファイナンス部門からの
イノベーション

  • 世界をターゲットとしたマネジメント改革
  • ファイナンス部門からのイノベーション
  • グループ価値の最大化を目指して経理財務ができること
    ~今後の課題と展望

テルモ株式会社

上席執行役員
チーフアカウンティング&
ファイナンシャルオフィサー(CAFO)
財務部、経理部担当

西端 亮

慶應義塾大学経済学部卒業後、東亜燃料工業株式会社(現JXTGエネルギー株式会社)へ入社。企画、財務、経理、海外金融子会社を経て、2000年テルモ株式会社へ入社。経営企画室、経理部を経て2015年よりチーフアカウンティング&ファイナンシャルオフィサー(CAFO)に就任。

講演のポイント

「日本発のグローバル企業」という中長期のビジョンを掲げ、攻めと守りの両面で経営改革を進める医療機器メーカー、テルモ。2017年度で海外売上高比率は68%、海外生産比率は52%と既存事業と積極的なM&Aによりグローバル成長を果たしている。2002年のカンパニー制スタート後、従来の子会社単位のマネジメントから事業が主体となりグローバル運営をする体制に変更。また、機能軸では事業横断のグループとしての最適化を目指している。経理・財務部門でも様々な改革に取り組んできた。現場の見える化を進め、事業の成長・グローバル化を支援するファイナンス部門からのイノベーションとはどのようなものか。事業の現場におりて、その改革を牽引する西端氏を迎え、そのイノベーションの一端をご紹介いただきます。

15:50~17:00 パネルディスカッション 【グループ成長からみた連携と分化】

本社と海外マネジメントの最適解
~経営の仕組みとテクノロジーで実現するグループ価値の最大化~

  • 各社にみる本社と海外マネジメントにおける課題
    (経営管理、事業・地域・機能の役割、責任と権限委譲の考え方 等)
  • 本社からの企業価値向上施策とは~経営管理、見える化、グループ最適化等
  • ガバナンスと現地の自律を両立させるカギとは~今後の課題と展望
株式会社ニフコ 萬成 力 氏

パネリスト

株式会社ニフコ

執行役員
財務本部副本部長
兼 財務・経理部長

萬成 力

1980年三洋電機株式会社入社。1984年米国販売会社出向を経て、1996年に帰国後、三洋電機貿易株式会社 決算担当課長、財務部長等を歴任。2012年よりハイアールへのアジア白物家電事業譲渡に関与し、ハイアール日本アジア統括会社経理本部長を務める。2013年よりハイアール日本及び東南アジア地域CFO兼任。2015年株式会社ニフコ入社、財務・経理部長を務める。2017年より現職。

三井化学株式会社 安藤 嘉規 氏

パネリスト

三井化学株式会社

執行役員
人事部長
関係会社統括部及び海外地域統括会社担当

安藤 嘉規

1986年三井石油化学工業株式会社(現三井化学株式会社)入社。システム部、労働組合専従、原料事業部門を経て、1999年より5年間、市原工場にて人事課長職を経験。2005年からシンガポールに駐在し、現地工場向け原料調達、及び大型プラント新設計画を担当。2009年に帰国後、事業企画、社長秘書に従事。 2013年に人事部(副部長)へ異動、2015年より人事部長、2017年度より関係会社統括部及び海外地域統括会社4社(アジア、米国、欧州、中国)の担当役員も兼ねる。

首都大学東京大学院 教授 松田 千恵子 氏

モデレーター

首都大学東京大学院

社会科学研究科経営学専攻 教授

松田 千恵子

17:00 終了

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