昨年10月27日に続き、カゴメ株式会社 常務執行役員 CHO（最高人事責任者） 有沢 正人 氏をお招きして、“人的資本経営”をテーマに、『第7回 有沢正人塾』を開催させていただきます。

カゴメ様は、約9年前より、「企業風土を変えないといけない」「今、変わらなければカゴメは潰れるかもしれない」という思いから、人材の価値を最大限に引き出す人的資本経営の考え方を実践、中期経営計画においても、「人材戦略こそが経営戦略の中で最も重要」とし、経営の最重要ミッションとして人的資本の価値を高めることを共有されています。当時2014年頃のカゴメ様は、年功序列の職能資格制度を継続されていましたが、従来の評価制度では、上司によって評価が変わってしまうという問題も起きていました。有沢様は当時の経営トップに、評価基準を明確にし、それらを公開することを直接提言、具体的な事例について、お話をいただきます。

後半では、人的資本経営の重要な構成要素の一つでもある、D&I（ダイバーシティ＆インクルージョン）のあり方について取り上げます。カゴメ様は、2022年10月に性別や年齢に関係無くイノベーションを起こす環境を整えることを目的に、有沢様の直下で、「D&I for イノベーション推進室」を設置されました。本来、D&Iは、女性活躍のためだけにやるのではなく、イノベーションを起こすために必要なものであるという考えから、「女性管理職比率を上げる」「女性と男性の給与格差を無くす」といった“必修科目”だけでなく、“選択科目”として、マーケットと社内に明確なメッセージとして打ち出すといった意図に加え、ステークホルダーに響き、企業価値向上に繋げていくいために、現在進行形で検討されている取り組みについて解説いただきます。

今回の塾では、

• カゴメ様がこれまで実践されている、“人的資本経営”について
  • 変革の入り口で行ったのは、ジョブグレードや評価基準の統一、目盛りの明確化
  • コア人材のサクセッション・プランを策定、グローバル教育体制を強化
  • 「適所適材」の考え方に基づき、キー・ポジションの後継人材を育成
• カゴメ様が考える、D＆I（ダイバーシティ＆インクルージョン）のあり方について
  • D&Iは女性活躍のためだけにやることではなく、イノベーションを起こすために必要なもの
  • 仕組みや制度を作ることから、ウェルビーイングをスタンダードの状態に持っていく
  • ステークホルダーへどのように響き、企業価値向上へと繋げていくか

このようなポイントから第一部・第二部に分け、考察してまいります。ご講演の後には、それぞれ25分間のQ&Aの時間を設けておりますので、事前・事後を問わず皆様からの積極的なご質問をお待ちしております。今後の皆様のご活動の参考にしていただきますよう、奮ってのご参加をお待ちしております。