CLO Forum 2025
物流を経営アジェンダに!
~コストダウン一辺倒から脱却し、経営に直結する物流戦略へ~

開催概要

開催日時

  • Online 2025年9月30日(火)13:00~16:05(配信開始予定 12:45~)

開催趣旨

物流2024年問題を越した現在でも、労働環境や労働力不足、規制強化への対応は喫緊の課題となっています。
かつてはコストダウンによる利益拡大が主な目標でしたが、今では企業の持続可能性や効率性、
社会的責任の遂行も株式市場で重要な評価項目となり、企業にはより高度な対応が求められています。

そのような中、2025年に改正物流法が施行され、一定規模以上の企業には2026年までに「CLO(物流統括管理者)」の設置が義務付けられました。
これは物流を単なる現場業務にとどめず、経営アジェンダとして再位置づけする動きに他なりません。新たに設置されるCLOには、コストダウンによる企業収益の向上や強化する規制への対応のみならず、業界全体の労働環境改善やデジタル・AI技術を活用した物流の最適化が期待されているのではないでしょうか。

本フォーラムでは、CLO体制を見据えた先進企業の取り組みや、最新テクノロジーを活用した新たな価値創出の事例をご紹介します。
また、CLOに求められる役割についても考察を深め、中長期的な物流戦略の構築や物流効率を高めるためのAI・デジタル技術への投資の重要性について探ってまいります。
物流を“現場任せ”から“経営アジェンダ”へと引き上げ、規制対応と企業価値向上の両立に向けたヒントを探ります。

概要

参加対象者

経営者・役員、及び、物流・調達、営業・営業管理、経営企画、デジタル戦略/DX部門、IT部門、他事業部門等の管理職の方々

参加料

無料 (事前登録制)

参加定員

150名

参加形式

オンライン配信(配信環境:Vimeo)

本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申込み後にご案内いたします。

「@b-forum.net」からのメールを受信できるように設定をお願いいたします。

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

協賛

区切り線

プログラム詳細

13:00~13:40 基調講演

物流危機は終わらない-2024年問題の先にある課題と企業に求められる対応

  • 2024年問題の影響
  • 物流改革の視点
  • 標準化と連携

流通経済大学 流通情報学部

教授

矢野 裕児

横浜国立大学卒業。同大学院修了。日本大学大学院博士後期課程修了。工学博士。日通総合研究所、富士総合研究所を経て現在に至る。専門は物流、ロジスティクス。共著『物流論』『ロジスティクス論』中央経済社等。国土交通省、経済産業省等の各種委員を歴任。

13:40~14:10 協賛社講演

進化する物流戦略:CLOの役割と企業成長への影響

  • 物流戦略が経営に及ぼす新たな影響
  • CLOの役割と欧米のCSCOとの比較
  • 地政学リスクへの対応と物流戦略

PwCコンサルティング合同会社

インダストリアルトランスフォーメーション事業部

パートナー

藤倉 麻実子

外資系および国内の大手コンサルティングファームを経て現職。製造業を中心としたクライアントに対し、サプライチェーン領域における構想策定から業務改革の実行・定着まで、幅広いフェーズのプロジェクトを多数リードしてきた。業務とシステム、経営と現場の整合性を重視したプロジェクトマネジメントを得意とし、現場の実行力と経営の意思決定をつなぐ支援に定評がある。約20年にわたる経験を通じて、企業のビジネストランスフォーメーションを推進し、持続的な競争力強化とイノベーション創出に貢献している。

講演のポイント

物流は、サプライチェーン上の構成要素に対する改善を超え、経営戦略の重要な柱へと進化しています。昨今のビジネス環境では、地政学リスクや市場の変動は避けられず、これらのリスクはサプライチェーン全体に大きな影響を及ぼします。CLO(Chief Logistics Officer)は、グローバル市場への適応力が競争優位性を確保する鍵となると考えます。
本講演では、日本のCLOが直面している国内物流の課題を出発点に、欧米のCSCO(Chief Supply Chain Officer)やCLOとの役割の違いを考察し、その進化について解説します。これらを通じて、企業が持続可能な成長を実現するための道筋を探ります。

14:10~14:50 事例講演

現場から始める物流改革~官民・民民連携による物流効率化の取組

近年、日本のトラックドライバー不足は加速しており、また高齢化も進んでいる。COVID-19による各種影響その他も踏まえ、既にモノが運べない(非常に運び辛い)時代になっていると言え、物流の2024年問題を背景としたトラックの輸送力不足は京浜港のみならず各戦略港湾や利用者にとって喫緊の課題である。そこで個社単体ではなく、官民連携・民民連携で物流効率化へのシナジー効果を狙う。

株式会社クボタ

物流統括部 担当部長

武山 Alex 義知

米国カリフォルニア州ロサンゼルスの大学を卒業後、クボタ米国販社製品の Record of Importerとして業務に従事、川上から通関、川下までの一貫した商流および物流業務に長年携わり、2015年7月よりクボタ物流事業会社所属。コンテナラウンドユースはじめ、広く発地サイド日本メインでの国際物流関連にも従事。クボタグループ外でも異業種各社や自治体など広く協業して皆にとってのより良い物流環境を目指す。2022年8月より株式会社クボタ物流統括部担当部長。国際・海外物流やCRUが主な専門分野。

14:50~14:55 休憩

14:55~15:25 協賛社講演

グローバル競争時代の物流営業戦略と営業力強化の鍵:顧客データ × ABM × AI

  • 物流業界におけるSalesforceの導入事例紹介
  • 顧客情報の一元管理とABMによる営業力強化、AI活用による営業効率化
  • グローバル競争を勝ち抜くためのポイント解説

株式会社セールスフォース・ジャパン

ソリューション統括本部

B2Cソリューション本部

旅行・運輸・ホスピタリティ・建設不動産部

Director

苗加 咲子 氏

ヒューレット・パッカード・エンタープライズにてインフラ領域のデリバリおよびプリセールスに従事した後、2018年よりセールスフォース・ジャパンに参画。現在は旅行・運輸・ホスピタリティ、建設・不動産など複数の業界を担当し、顧客体験と業務変革を軸に、B2BからB2CまでSalesforce Customer 360を活用したソリューション提案に取り組む。

株式会社セールスフォース・ジャパン

ソリューション統括本部

B2Cソリューション本部

旅行・運輸・ホスピタリティ・建設不動産部

Senior Account SE

後藤 寿徳 氏

YE DIGITALにて製造業を中心としたCRM・SFA領域の企画・開発・PMを経験後、2021年よりセールスフォース・ジャパンに参画。現在は運輸・建設・不動産業界等を担当するソリューションエンジニアとして、SIerで培った顧客視点を強みにカスタマーサクセスに繋がる最適な提案を行う。

講演のポイント

Salesforceは物流業のお客様に対し、配送・設置業務の効率化、運送業者との連携強化、荷主体験の向上を支援し、FedEx社をはじめとする多数のグローバル物流企業でも導入されています。本講演では「営業」に特化し、顧客情報の一元管理を起点に、ABM(アカウントベースマーケティング)による提案力の強化、さらにAIを活用した営業効率化と迅速な対応を解説。実際のデモを交え、グローバル競争を勝ち抜くためのヒントをお届けします。

15:25~16:05 事例講演

花王が挑むデジタルを活用したロジスティクス改革

  • AI需要予測モデルの構築によるサプライチェーン最適化
  • 商慣習改革による共創型ロジスティクスの構築
  • データ分析による運営効率化と自動化設備の導入

花王株式会社

SCM部門ロジスティクスセンター

統括部長

山下 太

1990年に花王の情報システム部門でシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。倉庫管理システムの開発・導入担当として、全国70か所にあった物流拠点の集約するプロジェクトに携わり、10年間で10か所の物流拠点を立上げ。2000年から受注・配送システムの開発・導入を担当。2010年から拠点建設、設備、システムの開発全般を担当。2015年から花王ロジスティクス株式会社の代表取締役社長に就任。安全と品質の重要性を肌で感じ、働きがいのある現場環境づくりに注力。2019年から現職。日々変化する物流環境に迅速に対応すべく、柔軟でより効率的な物流現場の実現を目指し、持続可能な社会実現の変革の旗手となり、物流改革を推進。

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

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