企業のサプライチェーンは、もはや管理の及ばない「見えない外部」ではなく、企業価値そのものを大きく左右する中核的な戦略領域へと変化しています。基調講演では、サステナビリティ時代の新たなサプライチェーン戦略につき、サプライチェーン全体を完全に把握することが困難な「不完全な可視性」のもとで、企業が直面する複雑な意思決定をいかにマネジメントすべきかを解説いただきます。その上で、厳格化するサステナビリティ要求を単なるコンプライアンスやビジネス上の「制約」として捉えるのではなく、自社の「競争優位」へと転換していくための具体的な視点についてお話しいただきます。
持続可能なサプライチェーン・マネジメント2026
規制対応から競争優位の源泉へ
〜 次世代サプライチェーン構築への道しるべ 〜
Guest Speakers
細田 高道 氏
青山学院大学
大学院国際マネジメント研究科
教授(研究科長)
稲継 明宏 氏
株式会社ブリヂストン
グローバルサステナビリティ戦略統括部門長

井深 栄治 氏
株式会社レゾナック
エレクトロニクス事業本部
渉外部長 兼
SEMI SCM Industry advisory Council委員
吉邑 大輔 氏
サッポロビール株式会社
サプライチェーンマネジメント部
部長
●● ●● 氏
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若月 上 氏
エコバディス・ジャパン株式会社
代表取締役
石塚 憲一 氏
e-dash株式会社
CFP事業責任者 兼
ソリューション&アドバイザリー部
ヴァイスプレジデント
開催日時
(受付開始12:30 -) /
懇親会 18:00 - 19:00
開催趣旨
企業経営におけるサプライチェーン・マネジメントは、従来のQ(品質)・C(コスト)・D(納期)に加え、「S(サステナビリティ)」をその中核に据える歴史的な変革期を迎えています。世界的な潮流として、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)による国内開示基準の適用や、サステナビリティ・デュー・デリジェンス指令(CSRDDD)の発効など、規制環境はかつてないスピードで厳格化しており、もはやサプライチェーン上の人権・環境リスクへの対応は、単なるコンプライアンス遵守の枠を超え、グローバル市場における参入資格であり、企業の存続と競争力を左右する必須条件となりました。
特に、サプライチェーン全体での人権デューデリジェンスの徹底や、脱炭素社会の実現に向けたScope 3(サプライチェーン排出量)の可視化・削減は、自社単独の努力では達成できず、サプライヤーとの強固な信頼関係に基づく「サプライヤーエンゲージメント」が不可欠となります。しかしながら、その一方で、現場では頻繁なSAQ(自己評価問診票)の実施やデータ収集が、バイヤー・サプライヤー双方にとって重い業務負担となっており、いかに「効率性」を担保しながら実効性を高めるかが、実務上の大きな壁として立ちはだかっています。
昨年に続き2回目の会場開催となる今回の「持続可能なサプライチェーン・マネジメント」では、こうした複合的な課題に対し、最新の法規制動向の考察から、テクノロジーを活用した業務効率化、そしてサステナブルな調達の実践論まで、各講演者には多角的な視点から解決策についてお話しいただきます。基調講演では、企業に必要とされる持続可能なサプライチェーンマネジメントについて、事例講演では、サプライヤーエンゲージメント、およびサステナブルサプライチェーンについて、パネルディスカッションでは、人権デューデリジェンスと脱炭素を「分断」させない、攻守一体のサプライチェーン戦略について議論いただきます。ご参加いただく企業の皆様が、強靭かつ持続可能な供給網構築に向けた確かな指針を得る場となれば幸いです。
プログラム詳細
13:00 - 13:45
基調講演
【可視化なき時代のサプライチェーン】
見えないサプライチェーンをどう経営するか:サステナビリティ時代の新戦略
- 「サプライチェーンはもはや「見えない外部」ではなく、企業価値そのものを左右する戦略領域
- 不完全な可視性のもとで企業が直面する意思決定を整理
- サステナビリティを制約ではなく競争優位へと転換するための視点

青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授(研究科長)
細田 高道 氏
SCMを研究領域としており海外トップジャーナルからの数多くの論文を出版。国内外の主要学術誌の審査員、編集員も務める。英国高等教育アカデミーフェローでもあり、日英の企業コンサルティング経験も多数。社会人向けMBAプログラムにてサステナビリティの視点も入れながら実務で活かせる教育を実践している。
講演のポイント
13:45 - 14:25
ゴールド協賛講演
【サステナブル調達:DD実務の壁と解決策】
「持続可能なサプライチェーン管理」におけるデューデリジェンスの実務課題への対応
- 親会社主導による実効性のあるDDプロセスの構築(グローバル統括と体制構築)
- Tier2以降の網羅的なリスク評価における課題と対策
- 是正措置計画に基づいたサプライヤーエンゲージメントの課題と実践

エコバディス・ジャパン株式会社 代表取締役
若月 上 氏
米国議決権行使助言およびコーポレートガバナンスのコンサルティング・ファーム日本法人代表、ムーディーズ・A・カンパニー日本法人代表を経て、2019年1月にエコバディス・ジャパン株式会社を設立。専門はコーポレートガバナンスおよびSRI。
講演のポイント
欧州をはじめとする各国の法規制がかつてないスピードで厳格化する中、企業は直接の取引先にとどまらず、供給網の深部にまで及ぶリスク管理を迫られています。本講演では、グローバル本社が主導する一貫した管理体制のあり方を紐解き、把握が困難とされる二次取引先以降に潜むリスクの可視化と評価手法について具体的に解説いただきます。さらに、単なるデータ収集や調査で終わらせず、改善計画に基づいた取引先との協働関係の構築ノウハウを余すところなく提示、現場が直面する業務負担という壁を乗り越え、確かな変革を促すための実践的なヒントをいただきます。
14:25 - 15:10
事例講演1
【未来へ繋ぐ、責任ある供給網の構築】
ブリヂストンが進める包括的なデューディリジェンスに向けたアプローチについて
- ブリヂストンが進めるサステナビリティジャーニー
- 持続可能な天然ゴムの利用に向けた取り組みについて紹介
- 包括的なデューディリジェンスに向けたアプローチ

株式会社ブリヂストン
サステナビリティ戦略統括部門長
稲継 明宏 氏
2004年、ブリヂストン入社。環境宣言のリファイン、環境長期目標の策定など、環境戦略策定に従事。2015年よりグローバル全体のCSR戦略企画を推進。2018年に経営企画部長としてグローバル本社の経営企画業務を担当した後、2019年からはグローバル全体のサステナビリティ戦略を主導している。
講演のポイント
ブリヂストンは、サステナビリティを経営の中核に据え、事業とサステナビリティを一体化させた経営を強力に推進しておられます。とりわけ主力原材料である天然ゴムの調達においては、サプライチェーン全体を巻き込んだ持続可能な利用に向けた取り組みを牽引されています。本講演では、ブリヂストンが実践されている人権や環境リスクに対応するための「包括的なデューディリジェンスに向けたアプローチ」について説明いただいた上で、複雑化する供給網の中で、いかに実効性の高いサプライヤーエンゲージメントを構築していくか、具体的な事例を交えながらお話いただきます。
15:10 - 15:20
休憩
15:20 - 15:40
シルバー協賛講演
【全社で挑むScope3削減策】
サプライチェーン全体で取り組むScope 3削減〜潮流と具体的なステップ〜
- Scope 3削減が求められる動向の整理
- Scope 3削減の具体的なステップ
- Scope 3削減の施策例を紹介

e-dash株式会社
CFP事業責任者 兼 ソリューション&アドバイザリー部
ヴァイスプレジデント
石塚 憲一 氏
大手化学企業で研究・技術開発を担い、外資系戦略コンサルティング企業を経て、大手エンジニアリング企業にて新規事業立上・海外案件を推進。フードロス削減を指向した規格外農産物の価値化ベンチャーを経営/エグジット。2025年8月にe-dashにジョインし、本質的に顧客に寄り添う伴走パートナーであることを目指しソリューション&アドバイザリー事業・CFP事業を牽引。
講演のポイント
近年、CDPやGXリーグなどScope 3削減に言及している認定制度やガイドラインが増えてきています。
このような背景から、Scope 3削減に取り組む企業は増えてきていますが、リソース不足やサプライヤーとの連携、削減効果が見込めない、削減施策が頭打ちになるなど壁に直面して推進できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本セミナーでは、e-dashが推進するScope 3削減に向けた具体的なステップとそれぞれのフェーズでのポイントについてご説明します。
15:40 - 16:25
事例講演2
【激動期における調達・生産管理の高度化】
接続可能で強靭なサプライチェーン構築の取組
- 国内海外20以上の製造拠点の原材料調達と生産管理を可視化・高度化を紹介
- 特定重要物資に指定されている半導体が持つ地政学リスクと持続可能な成長に向けた取り組み
- サイバーセキュリティに対応した業務プラットフォーム、サステナビリティ活動の特徴を紹介

株式会社レゾナック
エレクトロニクス事業本部 渉外部長 兼 SEMI SCM Industry advisory Council委員
井深 栄治 氏
大学卒業後ソニー株式会社にてケミカル部門のサプライチェーン構築、経営企画などを歴任。2021年にレゾナックに入社、半導体材料事業のサプライチェーン強化による顧客サービス向上を目指す。適切な業務プラットフォームを設けてDXツールによる可視化・高度化に取り組む。SEMI SCM Industry Advisory Council委員。
講演のポイント
企業経営におけるサプライチェーンマネジメントがサステナビリティを中核に据える変革期を迎える中、特定重要物資である半導体の領域では、地政学リスクへの対応も喫緊の課題となっています。こうした状況下で、レゾナックは、サイバーセキュリティに対応したセキュアな業務プラットフォームを活用し、国内外20以上の製造拠点における原材料調達から生産管理までの可視化および高度化に取り組まれております。 本講演では、レゾナック社が実践する持続可能な成長に向けたサステナビリティ活動の特徴や、激動の環境下において強靭なサプライチェーンをいかに構築していくか、その具体的なアプローチについてご紹介いただきます。
16:25 - 16:45
事例講演3
【AIと協業で実現する次世代SCM】
サプライチェーンの持続性に向けた統合管理・計画化への挑戦
- AIによる需要予測精度の向上~属人化から仕組化へ
- サプライチェーンマネジメント部による統合管理・計画化
- 運び切るための他社との協業

サッポロビール株式会社
サプライチェーンマネジメント部 部長
吉邑 大輔 氏
1996年にサッポロビール㈱に入社。グループ企業含め一貫してサプライチェーン部門にて、経営戦略・物流企画・需給・調達等を担当。2017~2020年のグループロジスティクス改革では、物流子会社・サッポログループ物流㈱にて、請求支払の電子化と配車業務の効率化を推進。2022年から現職にて、AI需要予測導入を皮切りにサプライチェーン改革を推進中。
講演のポイント
サッポロビールはサプライチェーンについて、持続可能性の確保に向けた業務改革を進めておられます。本講演では、効率性と実効性を両立させる次世代の体制構築に向けた具体的な実践事例をご紹介いただき、特に、属人的な業務からの脱却を目指したAI活用による需要予測精度の向上や、同部門の主導によるサプライチェーン全体の統合管理および計画化の推進について説明いただきます。さらに、昨今の物流課題を乗り越えて商品を「運び切る」ための他社との協業体制の構築など、持続可能なサプライチェーンの実現に向けた多角的な挑戦につきお話いただきます。
16:45 - 18:00
パネルディスカッション
【人権と脱炭素の統合型SCM戦略】
持続可能なサプライチェーン実現に向けて
~人権デューデリジェンスと脱炭素を「分断」させない、攻守一体のサプライチェーン
- 人権デューデリジェンスと脱炭素の一体的な戦略構築
- サプライヤー連携と業務効率化の両立
- 規制対応を競争優位に繋げる攻守一体

パネリスト
サッポロビール株式会社
サプライチェーンマネジメント部 部長
吉邑 大輔 氏

パネリスト
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パネリスト
エコバディス・ジャパン株式会社
代表取締役
若月 上 氏

モデレーター
青山学院大学
大学院国際マネジメント研究科 教授(研究科長)
細田 高道 氏
18:00 - 19:00
懇親会
※環境に配慮した、エコ食材をご準備しております
19:00
終了
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
開催概要
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参加対象者
経営者、役員、サプライチェーン・経営企画・サステナビリティ・情報システム・業務・調達・購買部門など、ご担当の管理職の方々
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参加料
無料(事前登録制)
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参加定員
100名
※申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。
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参加形式
リアル開催
※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。
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主催
株式会社ビジネス・フォーラム事務局
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ゴールド協賛
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シルバー協賛

