Guest Speakers

佐藤 克宏

早稲田大学
大学院経営管理研究科 教授

川端 克宜

アース製薬株式会社

代表取締役社長CEO

菊地 唯夫

ロイヤルホールディングス株式会社
取締役会長
京都大学経営管理大学院
客員教授

林 義和

三菱ケミカル株式会社

情報電子ビジネスグループ 事業企画本部長

佐野 健司

PwCコンサルティング
合同会社

ストラテジーコンサルティング パートナー

calendar_today開催日時

Online
2026年8月28日(金)13:30~17:00
(配信開始予定 13:15~)

開催趣旨

国内市場の成熟化が進む中、日本企業にとってM&Aは、時間を買い、非連続な成長を実現するための不可欠な経営オプションとなりました。実際に2025年度の日本企業のM&A件数は、年度末に向けて過去最高を更新する見通しとなっており、その内容はAIや再生可能エネルギーといった成長領域の獲得や、クロスボーダー案件へと広がりを見せています。しかしながら、多くの企業が意欲的にM&Aや経営統合へと踏み出す一方で、期待された「企業価値の向上」や「シナジー創出」を実現できている事例ばかりで無いことも事実です。

成約(Closing)はあくまでスタートラインに過ぎず、その後の統合プロセスにおいて当初の目論見が外れ、組織の混乱や業績の停滞を招くケースも散見されます。M&Aの成否を分かつ最大の要因、それは「PMI(Post Merger Integration)」にあります。多くの失敗事例において、統合協議の段階で方針・計画・体制・ルールといった実務レベルまで踏み込んだ討議がなされず、両社間に実質的な共通認識が欠落していることが指摘されています。

本フォーラムでは、M&Aを単なる規模拡大の手段ではなく「新しい価値を創造する戦略的選択」と定義し、様々な事例を中心にお話いただきます。シナジーは、時間の経過とともに自然発生するものでは無く、確固たる「意志」をもった戦略設計と、それを現場に落とし込む強力な実行力があって初めて実現されるものです。セッションでは、実際に大規模な経営統合を牽引してこられた経営者・リーダーの方をご講演者にお迎えし、深掘りしてまいります。

プログラム詳細

13:30 - 14:00

基調講演

企業価値を最大化するM&AとPMI戦略

  • 企業価値の創造を実現するためのM&A戦略の要諦について、全社戦略、事業戦略などとのつながりを意識して説明する
  • 期待したシナジーを創出するPMIの実務について、その計画および実行のポイントを説明する
  • 成功と失敗を分ける経営陣の意志と実行力、M&Aのための組織ケイパビリティなどについて説明する

早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授

京都大学 経営管理大学院 客員教授

佐藤 克宏

早稲田大学ビジネススクール教授。京都大学経営管理大学院客員教授。スタンフォード大学大学院(修士)、京都大学大学院(博士、経営科学)。日本政策投資銀行を経て、マッキンゼー・アンド・カンパニーのパートナーとして、全社変革やM&Aなどを中心に活躍。「戦略としての企業価値」をなど多数の著作もある。

講演のポイント

国内市場の成熟化を背景に、非連続的な成長を目指す日本企業にとってM&Aは不可欠な経営戦略となっています。昨今では成長領域の獲得や海外案件など活況を呈する一方で、期待したシナジー効果や企業価値の向上を実現できず、統合作業において組織の混乱を招くケースも少なくありません。その成否を分ける最大の要因は、成約後の統合プロセスであるPMIの巧拙にあります。

このような状況を踏まえ、本講演では、M&Aを真の企業価値創造へと結びつけるための要諦について解説いただきます。M&Aを単独のイベントとして終わらせず、全社の経営戦略や事業戦略と密接に連動させる重要性を紐解くとともに、想定したシナジーを確実に取り込むためのPMIの具体的な計画策定と実行プロセスを深掘りいただき、さらに、M&Aの成功を決定づける経営トップの確固たる意志と推進力、そして組織全体に求められる能力構築のあり方について、実践的な視点から考察を深めていただきます。

14:00 - 14:30

特別講演Ⅰ

PMIの重要性 バスクリン統合から考える成長戦略

  • 業績の背景:入浴剤市場の変化、M&A後の業績推移など
  • PMIがM&Aの成否を左右する理由:シナジーは自然に生まれず、意思をもった戦略設計と実行力で初めて実現する
  • バスクリン統合におけるPMIの実践:論点ごとに解説(組織・人財・文化・システム)
  • M&AはPMIを通じて新しい価値を創造する戦略的選択肢である

アース製薬株式会社

代表取締役社長CEO

川端 克宜

1971年兵庫県生まれ。1994年に近畿大学商経学部(現・経営学部)
経営学科卒業後、同年アース製薬株式会社に入社。2006年広島支店長、2009年大阪支店長、
2013年取締役ガーデニング戦略本部長などを経て、2014年3月代表取締役社長に就任。
2021年3月より現職。現在は、グループ会社数社の取締役会長も兼任し、経営の多角化に尽力している。

講演のポイント

アース製薬株式会社は、株式会社バスクリンとの経営統合をはじめとするM&Aにおいて、単なる規模拡大にとどまらない新たな価値創造を実践しています。

国内市場の成熟化を背景に、M&Aを非連続な成長を実現するための不可欠な経営オプションとする企業が増加している一方で、成約後の統合プロセス(PMI)において当初の目論見がはずれ、期待通りのシナジーを生み出せないケースも少なくありません。

本講演では、同社がバスクリン統合時に直面した入浴剤市場の環境変化などを背景に、M&Aを「成功」へと導くための要諦についてお話しいただきます。組織、人財、企業文化、システムといった多角的な視点から実務レベルでの統合プロセスを紐解き、シナジー創出に不可欠な要素を深掘りします。

シナジーは決して自然発生するものではなく、明確な「意志」を持った戦略設計と現場での強力な実行力によってのみ実現されるという実践的な教訓をもとに、M&Aを真の成長戦略へと昇華させるためのヒントを提示いただきます。

14:30 - 15:00

協賛講演

M&Aを「経営のOS」に変える:PMIで終わらせない、価値創造型M&Aマネジメント

  • なぜM&Aは失敗するのか:原因はPMIだけではない
  • M&A成功企業に共通する「5つのOS」
  • 組織として価値を実現し続ける仕組みがあるかが重要

PwCコンサルティング合同会社

ストラテジーコンサルティング パートナー

佐野 健司

外資コンサルティングファーム、証券会社(M&A部門)、スタートアップ、大手外資IT(スタートアップ投資)を経て、2023年にPwCコンサルティングに入社。
金融業界(銀行・保険)をはじめ、ハイテク、製造、流通・小売、物流など様々な業界向けにコンサルティングサービスを提供。国内・クロスボーダーM&A戦略策定支援から、M&Aディール実行、PMI計画/実行までの一連のアドバイザリー/コンサルティング実績を有する。他には、グループ再編、中期経営計画策定、事業カーブアウト買収支援、テクノロジーを活用した新規事業開発、異業種とのアライアンス戦略やスタートアップ連携等においても一定の経験を有する。

講演のポイント

企業があらゆる課題に直面するなかで、M&Aは非連続成長の手段であると同時に、経営の意思決定能力そのものになっています。M&Aで期待するシナジーが出ないのはPMIだけが理由ではなく、投資仮説、DDでの価値検証、組織・人材・IT・データの見立て、統治設計などが分断されていることが深く関わっています。

M&Aの成功は、良い会社を買えたかではなく、「買収前に描いた価値を、組織として実現し続ける仕組みがあるか」であると捉えられます。本講演ではM&A成功企業に共通する「5つのOS」について解説し、次世代M&Aマネジメントの論点を提示します。

15:00 - 15:10

休憩

15:10 - 16:00

特別講演Ⅱ
+Q&A

ロイヤルホールディングスにおけるM&A~将来を見据えたポートフォリオ構築~

  • 人口が減っていく日本社会において、今の事業の強みを活かして、少し違った属性の事業に飛び地を作れないか検討することは重要
  • M&A後の企業文化の醸成について
  • 保有する専門知識やスキルが活かせる事業、今後の成長が見込める事業に対象を絞る

ロイヤルホールディングス株式会社

取締役会長

京都大学経営管理大学院 客員教授

菊地 唯夫

1965年神奈川県生。1988年早稲田大学卒、日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)入行。フランスESSEC経済商科大学院大学(ビジネススクール)修了、頭取秘書役などを経て、ドイツ証券に入社。投資銀行本部ディレクターを担当。2004年ロイヤル株式会社(現 ロイヤルHD株式会社)入社。2010年代表取締役社長、2016年に代表取締役会長兼CEO、2019年に代表取締役会長、2026年より現職。

講演のポイント

ロイヤルホールディングス株式会社は、人口減少が進む社会環境において、将来を見据えた最適な事業ポートフォリオの構築を目指し、戦略的なM&Aを推進され、単なる規模の拡大を追うのではなく、自社が培ってきた専門知識や強みを発揮できる領域や、確かな成長が見込まれる事業へとターゲットを絞り込んでいる点が特徴です。

本講演では、既存の事業基盤を活かしながら、異なる属性を持つ領域へ新たな「飛び地」をどのようにつくり出し、非連続な成長を描いていくのか、その戦略設計についてお話しいただきます。また、M&Aの成否を分ける最大の要因であるPMIに焦点を当て、統合後の組織における新しい企業文化の醸成に向けたアプローチについても解説いただきます。

確固たる意志を持ったポートフォリオ変革と、シナジーを創出する実践的なマネジメント手法を通じ、M&Aの成約を真の「成功」へと導くためのヒントをご提示いただきます。

16:00 - 17:00

鼎談

PMIの壁を越える ~シナジー創出と組織融合のリアル~

  • PMIの停滞を防ぎ、想定シナジーを生む要諦
  • 人的資本経営の視点で進める、組織融合の鍵
  • 統合プロセスを成功に導く実務の最前線を語る

三菱ケミカル株式会社

情報電子ビジネス
グループ
事業企画本部長

林 義和

ローム株式会社にてM&Aやグループ事業再編等を推進後、2010年に買収した米国企業に出向しPMIを主導。2015年の帰国と同時にルネサスエレクトロニクス株式会社経営企画・財務統括チームに参画、構造改革やM&A、PMIを執行。2021年に三菱ケミカルグループ株式会社に参画、グループ事業の成長戦略立案や再生等のプロジェクトを主導、2026年より現職。慶應義塾大学法学部卒、コーネル大学経営大学院MBA修了。

PwCコンサルティング合同会社

ストラテジーコンサルティング パートナー

佐野 健司

モデレーター

調整中

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

開催概要

  • 参加対象者

    経営者、役員(M&A担当・CFOなど)、経営企画、管理、M&A推進、経理財務、人事、総務、法務部門などの管理職層の方々

  • 参加料

    無料(事前登録制)

  • 参加定員

    150名

  • 参加形式

    オンライン配信(配信環境:Vimeo)

    ※本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。

    ※お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

    ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

  • 主催

    株式会社ビジネス・フォーラム事務局

  • 協賛