CHROマネジメント・フォーラム2026「管理部門」からの脱却と「戦略パートナー」への進化〜 経営を動かし、企業価値を最大化する次世代リーダーシップ ~

Guest Speakers

守島 基博

学習院大学
経済学部経営学科 教授

一橋大学 名誉教授

東 由紀

コカ・コーラ ボトラーズ
ジャパン株式会社

執行役員 CHRO
兼 人事・総務本部長

江上 茂樹

NOK株式会社

執行役員 グループCHRO

嘉納 亜紀子

株式会社三越伊勢丹ホールディングス

執行役員CHRO
兼 株式会社三越伊勢丹執行役員 人事部長

冨樫 智昭

株式会社リンクアンド
モチベーション

特任執行役員

柴田 三智子

株式会社iCARE

健康経営・産業保健
コーディネーター

福田 智規

株式会社カオナビ

エンタープライズビジネス本部 本部長

calendar_today開催日時

Online
2026年3月12日(木)13:00~17:00
(配信開始予定 12:45~)

開催趣旨

近年、企業を取り巻く環境は、生成AIなどのテクノロジーの進化、グローバル化の加速、社員の価値観の多様化、そして予期せぬパンデミックといった要因により、かつてないスピードで変化しています。このような激動の時代において、「ヒト」に関する戦略を担うCHRO(最高人事責任者)の役割と求められるスキルは、大きく変遷しており、単なる管理部門の責任者から、経営の一員として企業の持続的な成長と競争優位性を確立するための戦略的パートナー、さらには組織文化やイノベーションを主導するトランスフォーメーションの推進者としての役割を強く求められています。

しかしながら、多くの企業において、CHROがこの本来あるべき戦略的な役割を十分に実行できていないのが現状です。その背景には、日々の煩雑なオペレーション業務に追われ、戦略的な思考や時間確保が困難になっているといった「旧来の業務からの脱却の遅れ」、人事部門が持つデータを経営戦略の意思決定に活用できていない、あるいは経営層との対話が不足しているといった「経営層との目線合わせの不足」、経営戦略、財務、データ分析といった、戦略的な役割を果たすために必要な新たなスキルセットが不足しているといった「必要なスキルのギャップ」などがあげられます。

今回のCHROマネジメント・フォーラムでは、従来の人事責任者を超えたCHROのあるべき姿に着目し、CHROが経営戦略のドライブ役として果たすべき責任、未来の経営を担う人材を戦略的に見極め、育成し、組織の持続性を高めるための具体的な手法、戦略的な人財ポートフォリオ構築、組織カルチャーの変革を通じて、経営目標達成を強力に推進などについて実際の企業のCHROの方々に講演をいただき、基調講演には、人的資本経営の第一人者である学習院大学の守島基博教授に登壇いただき、パネルディスカッションでのモデレーターとあわせてご担当いただきます。

プログラム詳細

13:00 - 13:30

基調講演

21世紀の次の25年間で、人事が取り組むべきこと

  • 日本の人材マネジメントは表面的な「アプリ」の導入に留まっている
  • 次の25年は、人事管理の「OS」自体の抜本的な更新が必須となる
  • 日々変化する経営環境下で、人的資本を真に活かすための戦略とは

学習院大学 経済学部経営学科 教授
一橋大学 名誉教授

守島 基博

米国イリノイ大学産業労使関係研究所博士課程修了。人的資源管理論でPh.D.を取得後、カナダ国サイモン・フレーザー大学経営学部Assistant Professor。慶應義塾大学総合政策学部助教授、同大大学院経営管理研究科助教授・教授、一橋大学大学院商学研究科教授を経て、2017年より現職。2020年より一橋大学名誉教授。著書に『人材マネジメント入門』、『人材の複雑方程式』、『全員戦力化 戦略人材不足と組織力開発』、『人材投資のジレンマ』(以上、日本経済新聞出版)、『人事と法の対話』(有斐閣)などがある。

講演のポイント

今世紀最初の四半世紀にわが国の人材マネジメントは、表面上は大きく変わりました。でも今までの変革は真の意味で、わが国企業の人的資本の活用の仕方に大きな変化をもたらしたのでしょうか。私は、これらの改革は、人事管理のアプリの改革で、次の25年間、もっと本質的な人事管理のOS(オペレーティングシステム)の改革が必要だと考えています。この講演では、この25年間を振り返るとともに、次の四半世紀、新たに起こりつつある経営環境の変化の下でどのような改革が必要なのかを論じます。

13:30 - 14:00

事例講演1

コカ・コーラ ボトラーズジャパンにおける人的資本経営を強化する人事戦略

  • 人的資本強化を中期経営計画の基盤として位置づけ、経営戦略と人事戦略を連動する取り組み
  • 「人材・組織の強化」と「ウェルビーイングを促進するカルチャーの醸成」を両輪で推進
  • CHROとして、経営陣を巻き込み、人事アジェンダを経営課題として定着させる仕組み

コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社

執行役員 CHRO 兼 人事・総務本部長

東 由紀

金融機関でセールスやマーケティングの業務に従事した後、2013年に人事へとキャリアチェンジ。証券会社およびコンサルティングファームで人材開発、タレントマネジメント、D&Iに従事。コカ・コーラ ボトラーズジャパンで人材開発部長、社長補佐を経て、2023年9月より現職。

講演のポイント

コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社は、「人的資本の強化」を中期経営計画の最重要基盤の一つと位置付けておられ、経営戦略と人事戦略を高度に連動の上で、「人材・組織の強化」によるパフォーマンス向上と、「ウェルビーイングを促進するカルチャー醸成」を両輪として推進し、持続的な企業価値向上を目指しておられます。
講演では、これらを推進されるCHROとしてのリーダーシップを軸に、いかにして経営陣を巻き込み、人事アジェンダを単なる機能別課題ではなく「経営課題」として定着させたのか、その仕組み作りや合意形成のプロセスなど、変革を牽引する具体的な実践論について、講演をいただきます。

14:00 - 14:25

協賛講演1

経営判断を支えるCHROの新たなスタンダードは「カンパニーケア」

  • 法改正が人事に求める役割の変化
  • 健康管理を経営判断に変える視点
  • 企業主体で健康を仕組み化する考え方

株式会社iCARE

健康経営・産業保健コーディネーター

柴田 三智子

大学卒業後、大手健診機関の渉外として年間200社の健診に携わる。その後3年間管理栄養士として特定保健指導に従事。iCARE入社後は、営業としてホワイト500・ブライト500を含む企業の健康経営や産業保健、システム導入の支援を行う。一貫して産業保健領域に携わってきた経験から、現在では健康管理に関する情報を、セミナーやコンテンツを通して解説している。

講演のポイント

人的資本経営の進展や労働安全衛生法改正を背景に、健康管理は個別対応や制度整備にとどまらず、経営が意思決定すべきテーマへと変化しています。本講演では、今回の法改正が人事に何を求めているのかを整理し、「起きてから対応する人事」から「兆しを捉え、経営判断を支える人事」への転換を提示します。あわせて、企業が主体となって従業員の健康づくりを仕組み化し、人に関する出来事を経営が判断できる構造へ変える考え方を、iCAREでは、こうした企業主体の健康づくりを「カンパニーケア」と呼び、人事・CHROに求められる新しい考え方として紹介します。

14:25 - 14:35

休憩

14:35 - 15:05

事例講演2

焦らず地道に。「Global One NOK」に向けたCHRO奮闘記

  • 「人を起点にした変革」の基盤を構築することからスタート
  • 世に流されることなく、今のNOKに必要なことにフォーカス
  • 鍵になるのは、実は人事部門そのものの変革とTry & Learn

NOK株式会社

執行役員 グループCHRO

江上 茂樹

1995年三菱自動車工業に入社。トラック・バス部門の分社化に伴い、2003年三菱ふそうトラック・バスに転籍後、人事・総務本部長(のちに、ダイムラートラックアジア人事責任者を兼務)に就任。その後、サトーホールディングスで執行役員CHRO兼北上事業所長、ブリヂストンでHRX推進・基盤人事・労務・総務統括部門長等を歴任し、人事改革を推進。2024年1月NOK株式会社に入社し、同年6月より現職。

講演のポイント

日本初のオイルシールメーカーとして創業以来、自動車をはじめ電子機器や一般産業機械など幅広い分野に不可欠な製品を開発・供給し、産業の基盤を担うNOKグループは「Global One NOK」の実現をスローガンに掲げ、改革を推進しグローバルでの成長を目指しています。
本講演では、流行の施策に惑わされず、あくまで自社の現在地と課題に向き合う中での「人を起点にした変革」の基盤構築プロセスについて紹介します。そしてこれらの成功の鍵は、実は人事部門そのものの変革と、失敗を恐れない「Try & Learn」の繰り返しにあった点、また焦らず地道な歩みで進めた地に足のついた組織変革のリアルな奮闘の様子についても共有します。

15:05 - 15:30

協賛講演2

グループ経営戦略の成功の要!"シナジーを最大化する人事戦略とデータ基盤"とは

  • グループ経営戦略実現のカギを握るのは、グループ全体の連携・人材の相互活用によるシナジー創出
  • グループシナジー最大化には、MVVのの浸透や組織を横断した従業員の理解に基づく経営判断が重要
  • 事業会社の枠を超えた適材適所やコミュニケーション活性化を実現する「人事戦略」「データ基盤」

株式会社カオナビ

エンタープライズビジネス本部 本部長

福田 智規

大手メーカー系IT関係会社に新卒入社。主にITインフラ全般のソリューション営業に従事。その後営業企画・事業企画部門を経て、大手企業向け営業ノウハウを学ぶ。2019年カオナビに入社し、大手企業領域の新規開拓を担当後、大手企業向け既存セールス・サクセスグループの立ち上げとマネジメントを経験し、現在に至る。

講演のポイント

グループ経営戦略を実現するには、グループ全体での連携や人材の相互活用による「グループシナジー」の最大化がカギを握ります。そのためには、グループを横断した従業員の理解に基づく経営判断が重要であり、グループ全体の人材データの可視化・活用が欠かせません。本講演では、事業会社の枠を超えた適材適所な配置やコミュニケーションの活性化に繋げる「人事戦略」と、それを支える「データ基盤」の在り方について、実践事例を交えて解説します。

15:30 - 16:00

事例講演3

“ひとの力の最大化”に向けた人財戦略

  • “ひとの力の最大化”に向けた経営戦略と人財戦略の連動
  • “自律的なキャリア形成”を促進する仕組みづくり
  • “対話文化”を基盤とした企業風土の醸成

株式会社三越伊勢丹ホールディングス

執行役員CHRO
兼 株式会社三越伊勢丹執行役員 人事部長

嘉納 亜紀子

1992年伊勢丹入社。2008年に経営統合した三越伊勢丹ホールディングスで、営業本部スタッフとしてマーケティングやCRM(顧客関係管理)領域に携わる。2016年マーケティング戦略部顧客政策担当長に就任。2022年三越伊勢丹執行役員 営業本部MD(商品政策)部門グループ長。2024年三越伊勢丹ホールディングス執行役員、2025年4月より現職。

講演のポイント

三越伊勢丹グループは、持続的な成長を遂げるための核心的要素として、「ひとの力(人的資本)」の最大化を掲げています。
2023年度に制定された新たなグループ企業理念では、ミッションに「こころ動かす、ひとの力で。」を据え、人財戦略の重点テーマとして「”ひとの力”の最大化」を推進されています。
本講演では、経営戦略と人財戦略を連動させながら、個々の最大限のポテンシャルをいかに引き出していくのか、具体的には、社員一人ひとりが自らのキャリアを主体的に描く「自律的なキャリア形成」をどう支援するか、また個人の志向と企業の成長をいかにマッチングさせるか、その仕組みづくりのポイントについてご説明いただきます。
さらに、それらの施策を支える基盤として、心理的安全性を高め、組織の壁を越えた共創を生む「対話文化」の醸成についても深掘りいただきます。

16:00 - 17:00

パネルディスカッション

これからの企業経営とCHRO

  • これからの企業経営に求められる人事の進化
  • これからの企業経営でCHROに求められる役割・CHROの要件

コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社

執行役員 CHRO 兼 人事・総務本部長

東 由紀

株式会社三越伊勢丹ホールディングス

執行役員 CHRO
兼 株式会社三越伊勢丹執行役員 人事部長

嘉納 亜紀子

株式会社リンクアンドモチベーション

特任執行役員

冨樫 智昭

大手企業向け組織人事コンサルティングに20年以上従事。
人的資本経営戦略策定、MVV策定/浸透、カルチャー変革、マネジメント変革、人事制度変革、DE&I推進、人材育成体系構築、採用戦略変革、グローバル人材育成、エンゲージメント向上など、多岐に渡るプロジェクトを統括。
2018年にカンパニー長、2020年にグループ会社執行役、2023年に企画室エグゼクティブディレクター、2026年より現職。

モデレーター

学習院大学 経済学部経営学科 教授

一橋大学 名誉教授

守島 基博

17:00

終了

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

開催概要

  • 参加対象者

    経営者、役員及び、CHRO、人事・人材部門、経営企画、各部門のリーダーなど管理職層の皆様

  • 参加料

    無料(事前登録制)

  • 参加定員

    150名

  • 参加形式

    オンライン配信

    ※本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。

    ※お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

    ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

  • 主催

    株式会社ビジネス・フォーラム事務局

  • ゴールド協賛
  • シルバー協賛