リスクマネジメントフォーラム2026 AIドリブン経営! リスクへの戦略的なアプローチ ~利活用と社内基盤の両立で実現する、次世代の経営戦略~

Guest Speakers

平本 健二

独立行政法人情報処理推進機構
デジタル基盤センター長

AIセーフティ・インスティテュート
副所長

土佐 泰夫

住友化学株式会社
常務理事 DX推進室長 兼

SUMIKA DX ACCENT株式会社
代表取締役社長

山根 寛司

ヤンマーホールディングス株式会社

AI戦略推進部

部長

calendar_today開催日時

会場開催|東京
2026年4月23日(木)14:00 - 17:15
(受付開始13:30 -)
/参加者交流会 17:15 - 18:00

開催趣旨

昨今のビジネス環境では、AIの活用は当たり前となり、業務においてなくてはならない存在になってきました。これまでAIは、主に業務効率化や文章・画像生成が中心でしたが、近年では分析・予測など意思決定プロセスの高度化にも活用領域が広がりつつあり、AIが判断・最適化、さらには意思決定を担う次世代の経営モデルへ移行しつつあります。

まさに現在は、従来のデータ活用を超えた“AIドリブン経営”への移行期・準備期間にあります。AIが驚異的なスピードで進化を続ける今だからこそ、その進化の波を捉え、次世代を見据えた戦略を立てることが不可欠と言えるのではないでしょうか。

しかし、この急速な技術革新の裏腹には、企業の存続を揺るがしかねない甚大なリスクが潜んでいます。機密情報の漏えい、誤ったアウトプットによる判断ミス、そして信頼性の低いAIサービスの利用など、これらは単なるITトラブルではなく、企業の競争優位性を根本から失墜させる経営リスクといえ、導入を急ぐあまり低いリテラシーによる真のアウトプット創出に至っていないケースも見受けられるようになってきました。

これからのAI戦略を推進していくうえで、「AIをいかに活用するか」と同時に、社内ガバナンスの整備やセキュリティ対策、人材育成といったAIを安全に活用するための「社内基盤構築」も喫緊の課題として挙げられるようになってきました。

まさにAI利活用の拡大と社内基盤の整備は、両輪で進めていく必要があり、活用の進展にあわせて社内基盤を最適化していくことで、AIの品質を保ちながらそのポテンシャルを安全かつ有効に引き出し、競争優位性を高めることが出来ます。

本フォーラムでは、AIドリブン経営のリスクをテーマに、企業がいま取り組むべき「社内基盤の再構築」の重要性を探ります。安全で“信頼できるAI”を活用し、持続可能な価値向上へとつなげるためのリスクマネジメントのあり方について、ガバナンス体制やセキュリテイ対策など多角的な視点から考察を深めて参ります。

プログラム詳細

14:00 - 14:40

基調講演

AIドリブン経営の「攻め」を支える新基盤
~安全性と競争力を両立するガバナンス戦略~

AIが意思決定の核となる「AIドリブン経営」への移行期において、企業はかつてないスピードとリスクに直面しています。AIの進化に伴い、単なるITトラブルを超えた経営の根幹を揺るがすリスクが顕在化する中、いま求められるのは「守り」に閉じるのではなく、安全性を「攻め」の競争優位性に変える戦略的アプローチです。本講演では、AISI(AIセーフティ・インスティテュート)での知見やIPAが推進するデジタル基盤を踏まえ、信頼できるAI(Trustworthy AI)を実現するための社内ガバナンスと技術基盤のあり方を解説するとともに、AIのポテンシャルを最大限に引き出し、持続可能な価値向上に繋げるための、次世代型リスクマネジメントの本質についてお話しします。

独立行政法人情報処理推進機構 デジタル基盤センター長

AIセーフティ・インスティテュート 副所長

平本 健二

大手SIerからコンサルティング会社、経済産業省、内閣官房、デジタル庁を経て現職。内閣官房で政府CIO上席補佐官を務めるとともに、デジタル庁で実質的なCDOであるデータ戦略統括としてデータ戦略の責任者を務め、データとともに、AIの責任者も兼任。2023年から情報処理推進機構(IPA)でデジタル基盤の責任者を務め、DXやイノベーション部門も統括。2024年より政府横断のAI関連機関であるAIセーフティ・インスティテュート(AISI)の副所長、事務局長も兼任。国際活動を推進するとともに、東京大学で講師も兼務。

講演のポイント

国家のデジタル戦略を牽引する平本氏をお招きし、AIを真に機能させるためのデジタル基盤と組織設計の要諦を解説いただきます。
既存の制約を突破し、AIの安全活用を「攻めの競争優位性」へと転換させるための経営判断とは。変革を支える柔軟な組織体制の構築を通じて、AIのポテンシャルを最大限に引き出す、次世代のAIドリブン経営への本質について考察していきます。

14:40 - 15:10

ゴールド協賛講演

AIの信頼性に関する国際的な動向と企業に求められるガバナンス

  • 世界的なAI利用の拡大とAIリスクの顕在化
  • AIの信頼性向上に向けた政府・国際機関・事業者の取り組みと論点
  • 企業が自社のAI戦略に組み込むべきAIガバナンスの要諦

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

リスク・コンサルティング パートナー

川勝 健司

デジタルリスクのリーダーとして、企業が新技術を導入する際のリスク管理/評価支援や、DX活動に対するガバナンス(デジタルガバナンス)態勢の構築支援業務のサービス責任者を務める。
製造業のシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。会計・生産管理などの基幹システム企画・開発業務を経験後、監査法人系コンサルティングファームに参画。同業界にて20年以上にわたり、IT、セキュリティー、テクノロジーのリスク評価や、データ・AIに関するガバナンス構築、デジタル組織・業務の改善支援などに多数従事。

講演のポイント

AI技術は産業・社会のあらゆる領域に急速に普及し、国内でも企業での利用が試行段階から実用段階に移行しつつあり、さらにAIエージェントやフィジカルAIなど高度な技術の普及も視野に入ってきている。一方、情報漏えいやディープフェイク拡散などAIの信頼性にかかる深刻な懸念が顕在化している。主要AI企業はモデル安全性の向上など自主的な取り組みとともに、安全性確保に向けた国際標準・枠組み作りも推進している。また、各国政府はAI主権の観点からAI政策に独自の方針を打ち出す傾向もある。企業経営者はこのような世界的な議論の動向を踏まえ、自社における経営戦略・AI戦略にAIガバナンスを統合することが求められる。

15:10 - 15:20

休憩

15:20 - 16:10

特別ゲスト講演&
インタビュー

住友化学が挑む「AIネイティブカンパニー」への取り組み

  • 経営・ミドルマネジメント層がリードする全社AI活用推進と変革の仕掛け
  • AIの価値創出を実現するデータガバナンスとリスク対応
  • 今後の展望と課題へのアプローチ

住友化学株式会社 常務理事 DX推進室長 兼

SUMIKA DX ACCENT株式会社 代表取締役社長

土佐 泰夫

1983年に住友化学株式会社に入社。経営情報システム部長、IT推進部長、理事(IT推進部担当)、ITスペシャルアドバイザーを経て、2024年7月より現職。40年以上にわたり、社内システムの開発・運用から、eビジネス、SAP導入、グローバル展開、クラウド化、サイバーセキュリティ、DX推進等様々な業務に従事。2021年4月からDX推進を目的としたアクセンチュアとの合弁会社の社長も兼務している。

インタビュアー

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

リスク・コンサルティング パートナー

川勝 健司

講演のポイント

2025年度からの中期経営計画において、「AIを新基軸」としたAIネイティブ企業への変革を掲げる住友化学。AIを単なる業務効率化で終わらせることなく、活用の先にある未来像を経営層自らが描き、発信することで全社的な意識変革を加速させています。
「変革の主体は自社の事業を最も理解している社内の人間であるべき」という信念のもと、外部に依存しすぎることなく、社内リソースを最大活用した抜本的な組織改革を断行。他社事例の踏襲ではなく、自社独自の成功事例を積み重ねることで、現場の懸念や抵抗を「納得感」と「自律的な動き」へと変化させてきた具体的な取り組みを土佐氏にご紹介いただきます。
従来の業務に固執しがちな組織やミドルマネジメント層をいかに巻き込み、トップダウンで変革を完遂させてきたのか。全社AI推進を成功に導くリーダーシップの要諦を考察していきます。

16:10 - 16:30

シルバー協賛講演

生成 AI 時代の企業経営とイノベーションを支える AI ガバナンス:
「知らなかった」では済まされない、企業リーダーが押さえておくべき、AI リスク管理の5ヶ条

  • 今、経営層が知っておくべきAIガバナンスの最新動向
  • 国内外大手企業の実績に基づく「AIリスク管理の5ヶ条」
  • リスクを恐れずイノベーションを加速させる「実践的ロードマップ」

株式会社Citadel AI

Chief Operating Officer

松葉 威人

AIガバナンスのCitadel AI社Chief Operating Officer。Citadel AI 参画前、Google にてマーケティング部門及び AI for Japanチームに所属。Google Health の日本事業の立ち上げと、日本の大手がん専門病院との AI 支援乳がんスクリーニングに関する初の共同研究プロジェクトを主導。Google 入社前は三菱商事に勤務し、ヘルスケア業界での投資、M&A、新規事業開発を主導し、ベイエリアにおいて北米ヘルスケアビジネス責任者として従事。 MIT スローン経営大学院で 経営学修士号(MBA)を取得。

講演のポイント

生成AIがイノベーションの源泉となる一方、PoC(実証実験)の壁を越え、中核事業への実装を実現するための「信頼性」が、経営の重要アジェンダとなっています。生成AI特有のリスクに対し、リーダーには「知らなかった」では済まされない高度な説明責任が求められています。
本講演では、EU AI法対応における認証機関 BSI(英国規格協会)や、国内大手金融・医療・製造業のAIガバナンスを支えるCitadel AIの実績に基づき、経営層が必ず押さえるべき「AIリスク管理の5ヶ条」を提言します。
なぜグローバルトップ企業は「Citadel Lens」をAIガバナンス基盤として選択したのか。生成AI特有の不確実性やリスクと向き合いながら、健全なイノベーションを加速させるための、実践的なロードマップを提示します。

16:35 - 17:15

特別事例講演

現場起点で拓くヤンマーのAI変革:コミュニティ形成から全社展開へ

  • AI推進組織の立ち上げとコミュニティ形成の具体策
  • 既存の業務プロセスをAIベースのものに変革するためのチャレンジ
  • 積極的活用を支えるAIガバナンスとガイドラインの現在地

ヤンマーホールディングス株式会社

AI戦略推進部

部長

山根 寛司

2001年大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程卒業後、日本総合研究所入社。主にCRM関係のシステム構築に従事。2008年パナソニック入社。顧客接点強化を目的としたグローバルWEB構築プロジェクト等を推進した後、2019年ヤンマーホールディングス入社。2024年4月に設立されたAI戦略推進部に所属し、全社AI戦略の策定・推進、および、ヤンマーグループ全体のAI・デジタルを活用した業務変革や、顧客価値創出に取り組んでいる。2025年4月より現職。

講演のポイント

中期戦略として「DXに対応する次世代経営基盤の構築」を掲げ、全社AI活用に向けた変革を加速させているヤンマーホールディングス。
本講演では、AIをいかに現場に浸透させ、組織の力に変えてきたのか。ゼロからの立ち上げを経て全社展開へと導いた、同社ならではの実践的なプロセスを山根氏に解説いただきます。既存業務へのAI実装におけるリアルなチャレンジや、推進の核となった「社内コミュニティ形成」の秘訣、さらには現場の積極的な活用を支えるための「AIの安全性」に向けた最新の取り組みを紹介いただきます。
リスクを適切にコントロールしながら、全社AI活用を真の事業競争力へと繋げるためのヒントを考察していきます。

17:15 - 18:00

参加者交流会

コーヒーとお茶菓子をご用意しております。
ご参加者様同士のネットワーク構築の場としてぜひご活用ください。

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

開催概要

  • 参加対象者

    経営者、役員、CIO/CDO、DX・IT推進、経営企画、情報処理、AI推進担当部門のリーダーの皆さま

  • 参加料

    無料(事前登録制)

  • 参加定員

    80名

    ※申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。

  • 参加形式

    リアル開催

    ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

  • 主催

    株式会社ビジネスフォーラム事務局

  • ゴールド協賛
  • シルバー協賛
東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR 4F
※赤坂インターシティコンファレンスの入り口は、3Fにございます。そこから会場のある4Fへお越しください。
  • 東京メトロ 銀座線・南北線「溜池山王駅」9番出口より徒歩3分
  • 東京メトロ 銀座線・南北線「溜池山王駅」14番出口(バリアフリー)より直結
    (※14番出口は銀座線改札口より約5分、南北線改札口より約7分)