2026年の10大脅威に初選出ながら上位へランクインした「AIの利用をめぐるサイバーリスク」の背景と、最新のAIセキュリティ脅威動向を解説します。業務でのAI活用が進む一方で、多くの組織が直面しているセキュリティ上の課題を整理。限られたリソースの中でも、それぞれの組織が今すぐ実践できるAI時代の具体的なセキュリティ対策について、IPAの知見から解説いただきます。
Guest Speakers
中村 友亮 氏
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
セキュリティセンター 企画部 調査グループ 研究員
下田 秀一 氏
株式会社東芝
サイバーセキュリティセンター ゼネラルマネジャー

押原 弘明 氏
日清食品ホールディングス株式会社
ITプラットフォーム サイバーセキュリティ戦略室
室長
門林 雄基 氏
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)
サイバーレジリエンス構成学研究室 教授
古場 健太郎 氏
ゼットスケーラー株式会社
セールスエンジニアリング本部
部長
崔 真帆 氏
HENNGE株式会社
Cloud Sales Division, Frontier Sales Section
開催日時
(受付開始13:30 -)
/ 交流会 17:40 - 18:30
開催趣旨
2026年、AIの進化により、サイバーセキュリティの戦場は、「人と人」の戦いから、「AIとAI」による超高速な知能戦へと進化しています。攻撃者はAIを駆使し、ミリ秒単位の脆弱性検知や、巧妙なディープフェイクなど、システムから人の心理に至るまで攻撃領域を急速に拡大しています。情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、不動の上位である「ランサム攻撃」「サプライチェーン攻撃」に続き「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が3位に初選出された事実は、AIに起因する攻撃が、いかに深刻な脅威となっているかを物語っているでしょう。
こうした脅威に対し、防御側もAIを活用した自律型防御で対抗せざるを得ない局面を迎えています。しかし、AIが「盾」として進化する一方で、高度化する攻撃への最適な判断や意思決定には、依然として「高度な専門性を持つ人材」が不可欠です。この「AIと人の協働」による防衛体制の構築は、IT・セキュリティ部門だけの課題ではなく、企業価値と事業継続を直接的に左右する、重大な経営課題そのものではないでしょうか。
本イベントでは、最新のサイバー脅威動向を踏まえ、『AIを防壁(自律的な盾)』として機能させつつ、『人を司令塔(戦略的な判断者)』として最適に配置するための、具体的なアプローチを探ります。限られたリソースで防御力を最大化させながら、組織全体のカルチャーやガバナンスをどう変革し、全社的なレジリエンスを高めていくのか。本質的な「経営課題としてのセキュリティ戦略」を紐解き、皆様の組織における課題解決や新たな気付きのきっかけとなれば幸いです。ご参加を心よりお待ちしております。
プログラム詳細
14:00 - 14:40
基調講演
情報セキュリティ10大脅威2026から読み解くAIセキュリティ脅威動向の変化
~「AIの利用をめぐるサイバーリスク」選出理由から見える課題と対策~
- 「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初選出された背景と最新のAIセキュリティ脅威動向
- 組織が直面するAI時代のセキュリティ課題
- 組織ができるAI時代のセキュリティ対策

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
セキュリティセンター 企画部 調査グループ 研究員
中村 友亮 氏
2023年IT企業に入社し、パブリック・エンタープライズ企業のAWS移行や運用保守に従事。2025年より当機構へ出向。AIや欧州のサイバーセキュリティ政策に関する調査・白書執筆、中小企業向け生成AI利用における留意点と対策の講演を経験。あわせて最新のサイバーセキュリティ動向を捉える定点観測システムの構築も担当。
講演のポイント
14:40 - 15:10
ゲスト講演Ⅰ
AI時代のセキュリティ転換期、動的デジタル資産を守る東芝のセキュリティ戦略
- AI活用リスクを「点」ではなく「面」で捉えるデジタルリスクマネジメント
- サプライチェーンと連携した協調型セキュリティの実現
- 画一的ガバナンスからより柔軟なアジャイルガバナンスへの転換

株式会社東芝
サイバーセキュリティセンター ゼネラルマネジャー
下田 秀一 氏
クラウドサービス開発、ビックデータ基盤開発、IoTエッジコンピューティング、AIプラットフォーム開発の責任者を経て、2019年よりセキュリティガバナンス業務に従事。情報セキュリティ、製品セキュリティの部門長を歴任し、東芝グループ全体のセキュリティガバナンス、オペレーション、人材育成を統括。製造業、日本企業のセキュリティ成熟度向上の為に講演活動も積極的に取組む。NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA) 理事、特定非営利活動法人日本セキュリティ監査協会(JASA) 理事。
講演のポイント
AI普及に伴い、企業が守るデジタル資産は「動的」に変化しています。東芝グループでは、インフラからクラウドまで多様な資産が繋がる環境において、自社のみならずサプライチェーン全体を見据えた先進的な自律型防御を実践しています。本講演では、事業成長と安全性を両立させる最前線の防衛戦略に迫ります。リスクを「面」で捉えるマネジメントや、サプライチェーンでの協調型防衛、柔軟なガバナンスへの移行など、次世代の組織防衛を構築するための実践的なヒントをお話しいただきます。
15:10 - 15:40
協賛講演Ⅰ
フロンティアAI時代の企業防衛:侵入を前提に被害を最小化するゼロトラスト
*********************************************

ゼットスケーラー株式会社
セールスエンジニアリング本部 部長
古場 健太郎 氏
ネットワークおよびセキュリティ業界で20年以上の経験を持つ。大手米国企業やスタートアップを経て、2019年にZscalerへ入社。SEとして数多くの大手企業におけるZscalerソリューション導入を成功に導き、2022年よりSEマネージャーとしてチームを統括。豊富な業界知見と卓越したリーダーシップを活かし、顧客のゼロトラストセキュリティの推進やデジタルトランスフォーメーションの実現に尽力している。
講演のポイント
Mythos級モデルの登場で、セキュリティに求められる変革は「将来の議論」ではなく現実の課題となりました。生成AIの悪用に加え、自律型AIエージェントにより、脆弱性探索から侵入・横展開までが自動化・自律化してスケールし、攻撃者は試行回数と速度で防御を上回る局面が増えています。その結果、「侵入を防ぐ」だけではランサムウェア被害を免れない状況が顕在化しました。本セッションでは侵入を前提に、影響範囲を最小化するゼロトラストの設計と運用の要点を整理します。さらに、能動的な防御によって攻撃者の行動を早期に顕在化させ、確実な発見と迅速な封じ込めにつなげるアプローチを紹介し、フロンティアAI時代の企業防衛の道筋を提示します。
15:40 - 15:50
休憩
15:50 - 16:20
ゲスト講演Ⅱ
日清食品グループが推進するサイバーセキュリティ対策
- グループ全体を守るためのサイバーセキュリティ
- AI時代の人材とガバナンスのあり方

日清食品ホールディングス株式会社
ITプラットフォーム サイバーセキュリティ戦略室 室長
押原 弘明 氏
2009年よりセキュリティ監査・ISMS運用に従事。2023年から日清食品ホールディングスにてCSIRTの立ち上げを担当し、現在はサイバーセキュリティ戦略室長として、グローバルガバナンス、工場セキュリティ、サイバーレジリエンス強化を推進している。
講演のポイント
AI脅威が高度化する中、巨大グループのセキュリティ統制は重大な経営課題です。日清食品グループでは、生成AIの全社導入などいち早くデジタル変革を推進する一方で、グループ全体を見据えたガバナンス体制の整備を進めています。本講演では、国内外約70社を抱える組織体制で「攻めのDX」と「強固な守り」を両立させる戦略に迫ります。従業員を自律的な司令塔に育てる人材戦略やAI時代の内部ガバナンスなど、全社で組織防衛を推進する実践的なヒントをお話しいただきます。
16:20 - 16:40
協賛講演Ⅱ
AI投資を無駄にしないための統制と、事業継続を支えるリスクマネジメント
- 生成AIの普及に伴う新たな経営リスクの潮流
- 利便性を損なわない、クラウド環境を守るセキュリティ戦略
- IT部門の「運用解放」がもたらす攻めの経営変革

HENNGE株式会社
Cloud Sales Division, Frontier Sales Section
崔 真帆 氏
人材業界での営業経験を経てHENNGEに入社。現在はFrontier Salesとして、HENNGE導入検討前の企業様へセキュリティ戦略立案にお役立ていただける情報発信を担当業務として取り組んでおります。日々、多くの企業の経営層やIT部門の皆様と深く対話する中で得た知見をもとに、AI時代におけるセキュリティ対策のあり方や、現場に負担をかけない無理のない運用をメインに考察を続けています。
講演のポイント
生成AIの普及に伴う新たな経営リスクの潮流と、それに対抗する情報ガバナンスのあり方を解説します。業務の利便性を決して損なうことなく、多様なクラウド環境を安全に守り抜くための実践的なセキュリティ戦略を提示。さらに、セキュリティの自動化や効率化によってIT部門を日々の追われる運用から解放し、企業全体のデジタル変革を加速させる「攻めの経営変革」の道筋をお話しいただきます。
16:40 - 17:40
パネルディスカッション
AIと人が協働する、経営課題としてのセキュリティ戦略
- 「攻撃AI」対「防御AI」― 超高速化するサイバー戦の現在地
- AIを使いこなすためのガバナンスと企業風土
- IT部門のサイロ化打破と部門横断による、経営直結のレジリエンス戦略

パネリスト
株式会社東芝
サイバーセキュリティセンター ゼネラルマネジャー
下田 秀一 氏

パネリスト
日清食品ホールディングス株式会社
ITプラットフォーム サイバーセキュリティ戦略室 室長
押原 弘明 氏

パネリスト
ゼットスケーラー株式会社
セールスエンジニアリング本部 部長
古場 健太郎 氏

モデレーター
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)
サイバーレジリエンス構成学研究室 教授
門林 雄基 氏
大阪大学大型計算機センターなどを経て、平成29年より現職。同年、「サイバーレジリエンス構成学研究室」を設立。産官学連携によるサイバーセキュリティ研究開発に25年以上、サイバーセキュリティ人材育成に15年以上にわたり従事。情報処理推進機構「産業サイバーセキュリティセンター」における人材育成事業に構想段階より参画。欧米セキュリティ専門機関とともにサイバーセキュリティ国際標準化を推進する。IPA産業サイバーセキュリティセンター専門委員、Hardening Project実行委員等としても精力的に活動。
17:40 - 18:30
交流会
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
開催概要
-
参加対象者
企業の役員層、CIO、CISO、経営企画、情報システム/IT、セキュリティ、DX他、各事業部門の管理職の方々
-
参加料
無料(事前登録制)
-
参加定員
100名
※申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。
-
参加形式
リアル開催
※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。
-
主催
株式会社ビジネス・フォーラム事務局
-
ゴールド協賛
-
シルバー協賛
※赤坂インターシティコンファレンスの入り口は、3Fにございます。そこから会場のある4Fへお越しください。
- 東京メトロ 銀座線・南北線「溜池山王駅」9番出口より徒歩3分
- 東京メトロ 銀座線・南北線「溜池山王駅」14番出口(バリアフリー)より直結
(※14番出口は銀座線改札口より約5分、南北線改札口より約7分)

