テクノロジーが民主化し、誰もがAIを活用する時代において、IT部門の価値は失われるどころか、ますます高まっています。今、IT部門には、保守・運用を中心とした従来の役割を超え、事業部門と伴走しながらCxOアジェンダを共に描くことが求められています。
本講演では、IT部門を取り巻く環境変化や変革を阻む壁を整理するとともに、EA(エンタープライズアーキテクチャ)の視点から、統制を「守り」ではなく「攻めを支える基盤」へと転換するアプローチを解説します。さらに、AIエージェントの構築事例やガバナンス・コストの論点を交えながら、IT部門が今後強化すべき能力と、次の一手を見極めるための指針を提示します。
開催日時
2026年11月25日(水)14:00 - 18:00
(受付開始 13:30 -)/
懇親会 18:00 - 19:00
開催趣旨
2026年現在、AI技術は単なる「業務支援」から、目的を与えれば自ら判断しシステムを操作する「Agentic AI(自律型AI)」のフェーズへと急速な進化を遂げています。グローバル競争において、AIの実装はもはや競争優位の源泉ではなく、ビジネスの前提条件となりました。こうした自律型AIのビジネスへの組み込みが進む中、企業は人間とAIが真に協業する新たなステージへと突入しています。まさに“人とAIの協業モデル”の創立期と言える今だからこそ、CIOやITリーダーは、AI活用を加速させる企業変革リーダーとして【AI×∞】を実行に移していくことが求められております。
しかし、変革を担うCIOを取り巻く現実は決して平坦ではありません。全社的な戦略実行とシステム/アプリケーションの安定稼働が求められる一方で、老朽化システムや散らばったデータ基盤の整備が追いつかず、AIのポテンシャルを発揮しきれていない企業も多く見受けられます。さらに、現場で乱立するAIのガバナンス崩壊や、自律実行領域の拡大に伴うセキュリティリスク、AIの判断に人間がどう責任を持つか(Human-in-the-Loop)の観点など、企業の信頼や安全性を脅かす課題も顕在化しています。
本フォーラムでは、「人とAIが協業する時代におけるCIOの役割と決断」をメインテーマに据えて、【AI×ビジネス課題】をそれぞれの切り口から、最適解を紐解いていきます。
表面的なAI導入のHow-toではない、AIがビジネスの前提条件になるなかで経営の成長戦略に伴走できるデータ基盤の整備(ITモダナイゼーション)、ガバナンス体制の確立、さらにはリスク・セキュリティ対策、そして「AIと人の責任境界線」に至るまで、先進企業のCIO/IT責任者がチャレンジングな事例と成否のポイントを含めた本音の議論から本質的な解へ向けて、深く考察して参ります。
通算9回目を迎える大好評の「CIO Forum」で変化の速いビジネス環境を勝ち抜き、次代の成長を創り、ビジネスを次なる成長ステージへと導く羅針盤として、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
プログラム詳細
14:00 - 14:40
基調講演
【経営×AI活用】
経営に求められるCIOの条件とAIの可能性(仮)
- 自律型AIがもたらす破壊的インパクトと経営の現在地
- 「実行はAI、責任は人」を実現する次世代の組織設計
- 日本の強み(現場力)を活かしたデジタル変革の青写真と実行力
双日株式会社
取締役 専務執行役員 CDO 兼 CIO 兼 デジタル推進担当本部長
荒川 朋美 氏
双日 取締役 専務執行役員 CDO 兼 CIO 兼 デジタル推進担当本部長。日本アイ・ビー・エムに入社後システムエンジニア、マーケティング、営業を担当し、2014年に同社取締役、翌年に初代チーフ・デジタル・オフィサー(CDO)に就任。2021年10月に双日の顧問となり、同年12月より双日株式会社へ入社し初代CDOに就任。2023年4月より常務執行役員 、2024年6月より現職として同社のデジタル事業を牽引している。
14:40 - 15:10
ゴールド協賛講演
【AI×IT部門の進化】
伴走するIT部門が、事業を変える
〜「支える」から「共に成果を出す」パートナーへ〜
- IT・デジタル部門は「守り手」から「変革の伴走者」へ -
保守・運用を担う部門という従来のイメージを超え、ビジネス部門と並走しながら、CxOアジェンダを共に描く役割へと進化します。 - テクノロジーが民主化しても、プロフェッショナルの価値は失われない-
AIの活用が前提となる時代だからこそ、ガバナンス、全体設計、現場の自走化を支えるIT部門の専門性が、企業の競争力を左右します。
KPMG/あずさ監査法人
Digital Advisory事業部
アソシエイト・ディレクター
秋田谷 憲二 氏
大手SIerにてシステムエンジニアとしてキャリアをスタートし、以来18年にわたりIT領域に従事。
金融/電力セクターを中心に、業務システムの導入・統合、プロジェクトマネジメント、プリセールスを担当。スクラッチ/パッケージ双方のアプリケーション開発、オンプレミスからプライベートクラウド構築の企画・要件定義から運用保守フェーズまで一貫して従事。
その後、ITコンサルティング会社、事業会社コンサルティング部門を経て、大手メーカーのテクノロジーコンサルティング部門でIT戦略&アーキテクチャーグループのディレクターとして、同グループをリード。TOGAFを活用したIT構想、アーキテクチャーの構想策定を多く手がける。
現在は、KPMG/あずさ監査法人で、DX・IT戦略の立案やアーキテクチャー設計を支援。ベンダー・事業会社・コンサルティングの三つの立場を経験した視点から、「支える」IT部門から「共に成果を出す」パートナーへの変革に伴走している。
講演のポイント
15:10 - 15:25
休憩/コーヒーブレイク
15:25 - 16:05
事例講演Ⅰ
【AI×データ基盤・価値創造】
人財育成、データ・AI基盤などの整備から挑む「価値向上」のDX
〜サッポログループにおけるAI共生と現場が主役の変革アプローチ〜
- 成果を生み出すためのデータ統合基盤&生成AI環境の構築
- 単なる「業務代替」にとどまらない、AIによる「価値向上」へのシフト
- 現場が主体的・自律的にAI・データを使いこなすための組織変革
サッポロビール株式会社
DX企画部 部長
桑原 敏輝 氏
1998年サッポロビール社入社。入社以降、営業企画部門、ビール類のブランド戦略部門で約20年間マーケティング業務に従事。2022年に始まった社内のDX人財育成プログラムに参加し、2023年よりサッポロホールディングス社DX企画部に配属となりグループ全体のDX推進に携わる。2025年3月より部長となり現在に至る。
16:05 - 16:25
シルバー協賛社講演
【AI×戦略実行】
AI戦略を成果に変える「実行マネジメント」
〜経営と現場の分断を打破する、次世代マネジメントの在り方〜
- 【課題提起】自律型AI時代に顕在化する「実行の壁」と構造的分断
- 【解決に求められること】「アジリティ(迅速性)の高い組織文化」への転換と既存メンバーの巻き込み
- 【解決を確実にするために】戦略を「成果」に変えるPMO的思考
株式会社マネジメントソリューションズ
上席執行役員
船津 龍太 氏
兵庫県出身。大学・大学院では経営工学を専攻。卒業後、アビームコンサルティングに入社し、SE、プロジェクトマネージャとして金融領域における基幹システム開発を実施。その後、IT組織改革やIT中計策定といったプロジェクトにも携わる。2015年にマネジメントソリューションズに参画し、大規模プロジェクトの統括PMOや、PMO人財育成、PMO組織立ち上げなどの案件に従事。2018年11月より人財本部長として採用・育成・社内コミュニケーション促進などの施策を推進。2021年11月PM事業本部長に就任、2022年11月執行役員に就任。PROEVER事業部長や麦嵩隆管理咨詢(上海)有限公司の董事なども歴任し、2024年5月に上席執行役員に就任。
講演のポイント
AIの実装が競争の条件となる時代において、CIOは経営からの高い期待と、現場のAIに対する反発・リテラシー不足という「板挟み」に遭っている現状に共感を示す。
経営と現場の分断された状況に対し、「AIが高度化するほど、それを統合・推進するPMO的思考がCIOの武器になること」を伝え、解決の糸口を示します。具体的には、人とAIの新しい協業モデルを導入する際、生じる摩擦をマネジメントするために、アジリティの高い組織文化への転換(失敗を許容し、改善を高速で回すなど)、トップのコミットメントだけでなく、既存社員の動機付け(人を活かすこと)と価値観の統合が重要であることを示し、事例を交えてその有効性を説明。
16:25 - 16:35
休憩
16:35 - 17:10
事例講演Ⅱ
【AI×ヒト(スキル)×組織要件】
AIと人が協業する時代のIT組織デザインと人財育成
〜経営の戦略的パートナーへと進化させる、ロッテの変革ロードマップ〜(仮)
- 経営の「戦略的パートナー」へ導くIT部門の位置づけと変革プロセス
- 全社的なAI活用を支える「インフラのモダナイズとデータ基盤整備」
- AI時代を勝ち抜く「組織要件」と「デジタル人財育成」の最適解
株式会社ロッテホールディングス
ICT部 執行役員CIO
丸茂 眞弓 氏
IT業界でキャリアをスタート後、ナイキジャパンへ参画。香港赴任や米国本社での登壇などグローバルな最前線で実績を積み、同社IT部門ディレクターに就任。その後、QVCジャパンITヴァイスプレジデント、DHLサプライチェーンの日韓CIOを歴任した。DHL時代にはD&I推進を強力にリードし、女性管理職比率を4%から20%へ引き上げた実績も持つ。2024年10月、ゼロから戦略を構築できる環境に魅力を感じ、ロッテホールディングスに入社。IT部門を経営の「戦略的パートナー」へと変革すべく、インフラのモダナイズやデータ利活用、生成AI活用推進、女性活躍の土壌づくりなど、多岐にわたる改革を牽引している。
17:10-17:15
小休止
17:15 - 18:00
パネルディスカッション
【CIOの本音議論】
人とAIが協業する時代におけるCIOの役割と決断
- 経営陣からの“期待”と、現場の“反発”という「板挟み」のリアル
- 各社、誰がAIの最終責任を持つのか?答えのない問いへの挑戦
- 2027年を勝ち抜くため、CIOが今すぐ下すべき「決断」
パネリスト
サッポロビール株式会社
DX企画部 部長
桑原 敏輝 氏
パネリスト
株式会社ロッテホールディングス
ICT部 執行役員CIO
丸茂 眞弓 氏
モデレーター
KPMGアドバイザリーホールディングス
あずさ監査法人
Digital Advisory事業部
パートナー
島田 武光 氏
デジタルアドバイザリーサービスラインリーダー。2022年に数名規模でR&D組織発の先端テクノロジーを活用したDXアドバイザリーを立ち上げ、約3年の期間で100名規模の組織へと成長させる。現在、デジタルアドバイザリー領域をリードしている。主な専門領域は、DX戦略策定、AIガバナンス、AI活用の推進、経理業務におけるDX支援等。また、多くの上場企業役員とデジタルへの取組みをテーマに意見交換を行うデジタルセッションを実施し、事例収集や分析を行うR&D組織としての役割も担っている。
18:00 - 19:00
懇親会
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
開催概要
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参加対象者
経営者・役員、及び、CIO(最高情報責任者)、CDO(最高デジタル責任者)、情報システム部門、経営企画部門、DX推進部門のマネジメント層の方々
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参加料
無料(事前登録制)
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参加定員
100名
※申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。
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参加形式
リアル開催
※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。
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主催
株式会社ビジネス・フォーラム事務局
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ゴールド協賛
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シルバー協賛
- 東京メトロ千代田線・丸ノ内線・半蔵門線・東西線・都営三田線「大手町駅」直結
- 東京メトロ東西線「竹橋駅」より徒歩5分
- JR「東京駅」丸の内中央口より徒歩14分
- JR「神田駅」南口より徒歩12分