2018/08/07 (  火 )

第13回 一橋ビジネスレビュー・フォーラム 開催レポート

第13回 一橋ビジネスレビュー・フォーラム 開催レポート

第13回 一橋ビジネスレビュー・フォーラム
革新を起こす
リーダーシップ!

~経営者が語る”イノベーション創出”と”働き方改革”の両立~

2018年7月3日(火)、一橋大学 一橋講堂にて開催した「第13回 一橋ビジネスレビュー・フォーラム」。毎度ご好評いただき、シリーズ第13弾となった今回も、豪華なゲスト講演者たちと一橋大学の名物教授陣が熱い議論を交わしました。

開催趣旨

一橋大学イノベーション研究センターは、1997年に日本におけるイノベーション研究のいっそうの振興を図るために設置された専門研究所で、『一橋ビジネスレビュー』はその機関誌であり、日本における数少ない経営学専門誌として大学研究者から一般ビジネスマンにまで広く購読されています。(出版元:東洋経済新報社)本誌では毎年1回重要なトピックを取り上げ、有識者による講演とディスカッションによるフォーラムを開催しております。

毎回ご好評を賜り、おかげさまで13回目を迎えることとなった今回のフォーラムでは、目まぐるしく変化するビジネス環境において、今後日本が世界的にも高い競争力を保ち、世界をリードしていくためには、企業はどのような危機意識を持ち、変革に取り組んでいくべきなのか、イノベーション・戦略・組織の観点から討議して参ります。著名な経営者の方々と有識者・教授陣との白熱討論にて、日本企業の今後の展望を熱く検証致します。

共催:一橋大学イノベーション研究センター、東洋経済新報社

協賛(企画・運営):株式会社ビジネス・フォーラム事務局

特別後援:株式会社HDE


<特別講演Ⅰ>

「ホンダジェットにみるイノベーションの真髄
~新たな道を切り拓く、価値創造への挑戦 」

  • 「ホンダジェットにみるイノベーションの真髄~新たな道を切り拓く、価値創造への挑戦」の様子
  • 「ホンダジェットにみるイノベーションの真髄~新たな道を切り拓く、価値創造への挑戦」の様子
  • 「ホンダジェットにみるイノベーションの真髄~新たな道を切り拓く、価値創造への挑戦」の様子
  • 「ホンダジェットにみるイノベーションの真髄~新たな道を切り拓く、価値創造への挑戦」の様子

参加者の声

  • 日本的なイノベーションへの実直なアプローチ、感動しました。
  • 多様性とリーンスタートアップ、そのためにはフェアーな価値観と効率性の追求、非常に印象的でした。
  • イノベーションを起こすのは、テクノロジー以上に事を成しとげる想いや意志、論理的な管理を学べた。
  • 実体験を伴う、苦労の中で成し得た成功の話、又新しい事への挑戦の素晴らしさをわかりやすく説明して頂きありがとうございました。「誰かに現状を変えてもらうのではなく自らの力で現状を変える」という考え方に感動いたしました。

Honda Aircraft Company
社長兼CEO
本田技研工業株式会社 常務執行役員
藤野 道格


1960年生まれ。東京大学工学部航空学科卒。先進小型ビジネスジェット機「HondaJet」を開発。 日本人として初めて米国航空宇宙学会より “Aircraft Design Award”、米国の学術団体SAEインターナショナルより “ケリー・ジョンソン賞”を受賞。また国際航空科学会議より“ジューコフスキー賞”を受賞。これらの3賞を同一人物が受けたのは世界初。 米国航空宇宙学会、及び英国王立航空学会フェロー、米国工学アカデミーメンバーに選出。

<Special LIVE 鼎談>

  • Special LIVE 鼎談の様子
  • Special LIVE 鼎談の様子
  • Special LIVE 鼎談の様子
  • Special LIVE 鼎談の様子
  • Special LIVE 鼎談の様子
  • Special LIVE 鼎談の様子

参加者の声

  • 米倉先生のファシリテーションの絶妙さと野中先生の本質を突いたコメント、藤野氏のイノベーション実践者としての深みのあるコメントが素晴らしい。
  • 新しいビジネスを作る時のリーダーシップの有り方がよくわかった。
  • 野中先生のお話を初めてうかがい、藤野社長のストーリーから気づく本質部分のヒントを頂きました。
  • 物事の本質、アートとサイエンスのバランス等、参考になりました。
  • 野中先生の深い話、米倉先生のまとめ、藤野様のご経験談など、短時間ですばらしいお話を聞くことができました。

Honda Aircraft Company
社長兼CEO
本田技研工業株式会社 常務執行役員
藤野 道格


一橋大学
名誉教授
野中 郁次郎


1935年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。富士電機製造株式会社勤務を経て1972年カリフォルニア大学経営大学院バークレー校でPh.D.(経営学博士)取得。北陸先端科学技術大学院大学教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授等を経て現職。1997年カリフォルニア大学経営大学院バークレー校ゼロックス知識学名誉ファカルティスカラー。2002年紫綬褒章、2017年カリフォルニア大学バークレー校ハーススクールより「Lifetime Achievement Award」受賞。主な著書に、『知的機動力の本質』(2017、中央公論新社)、『知識創造企業』(1996、東洋経済新報社、共著)、『The Knowledge-Creating Company』(1995、OxfordUniversity Press、共著、米国出版社協会ビジネス経営書部門「ベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー」賞)、『失敗の本質』(1984、ダイヤモンド社、共著)。


『一橋ビジネスレビュー』編集委員長
一橋大学イノベーション研究センター特任教授
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授
米倉 誠一郎


イノベーションを中心とした経営戦略と組織の史的研究が専門。『一橋ビジネスレビュー』編集委員長、およびアカデミーヒルズの日本元気塾塾長でもある。ハーバード大学歴史学博士号取得(Ph.D.)。2012年よりプレトリア大学日本研究センター所長・顧問を兼任。著書は、『オープン・イノベーションのマネジメント』(有斐閣)、『創発的破壊 未来をつくるイノベーション』(ミシマ社)、『2枚目の名刺』(講談社+α新書)、『経営革命の構造』(岩波新書)の他、近著に『イノベーターたちの日本史:近代日本の創造的対応』(東洋経済新報社)がある。

<特別講演Ⅱ>

「キヤノン電子における組織変革とイノベーション」

  • 「キヤノン電子における組織変革とイノベーション」の様子
  • 「キヤノン電子における組織変革とイノベーション」の様子
  • 「キヤノン電子における組織変革とイノベーション」の様子
  • 「キヤノン電子における組織変革とイノベーション」の様子

参加者の声

  • ユーモアを交えながら経営の本質を話され色々勉強させて頂きました。
  • 大企業の改革であるからこそ本質をしっかり重視することが大切である。
  • 技術開発は“しんぼう”できるかというコメントが印象にのこりました。
  • 実体験に基づいた説得力のある内容で大変参考になりました。

キヤノン電子株式会社
代表取締役社長
酒巻 久


1967年キヤノン株式会社入社。VTRの基礎研究、複写機開発、ワープロ、パソコン開発、総合企画等を経て、89年取締役、96年常務取締役生産本部長。99年3月に当社 代表取締役社長へ就任。環境経営の徹底により、6年で売上高経常利益率10%超の高収益企業へと成長させ、現在、新規事業として、人工衛星の打ち上げに成功するなど宇宙事業に取り組んでいる。

<パネルディスカッション>

「革新を起こすリーダーシップ!
~イノベーションの追求に向けた、次代の働き方と
 
組織づくり~」

  • 革新を起こすリーダーシップ!~イノベーションの追求に向けた、次代の働き方と組織づくり~の様子
  • 革新を起こすリーダーシップ!~イノベーションの追求に向けた、次代の働き方と組織づくり~の様子
  • 革新を起こすリーダーシップ!~イノベーションの追求に向けた、次代の働き方と組織づくり~の様子
  • 革新を起こすリーダーシップ!~イノベーションの追求に向けた、次代の働き方と組織づくり~の様子
  • 革新を起こすリーダーシップ!~イノベーションの追求に向けた、次代の働き方と組織づくり~の様子
  • 革新を起こすリーダーシップ!~イノベーションの追求に向けた、次代の働き方と組織づくり~の様子
  • 革新を起こすリーダーシップ!~イノベーションの追求に向けた、次代の働き方と組織づくり~の様子
  • 革新を起こすリーダーシップ!~イノベーションの追求に向けた、次代の働き方と組織づくり~の様子

参加者の声

  • パネルディスカッションとして業界や年齢が多様で様々な視点からのコメントが非常に興味深く、面白い。
  • 新しいことやチャレンジする姿勢に感銘を受けました。
  • イノベーションを既に実行されているので、話に重みがありました。経営者にリーダーシップがあると会社が生物になると思いました。
  • 自社の働き方改革で議論していることに対して方向性として間違えていない部分、不足している部分に気づかされました。
  • 各自の個性が話ににじみ出ていて大変おもしろく拝聴できた。米倉氏の仕切りが、またいっそうディスカッションをひきたてて大変良かった。
  • 自分を多様化する。個人のイノベーションですね。
  • イノベーションや今後の会社の方向性がCEO自らの言葉で具現化出来ていると思いました。
  • 柔軟な考え方、働き方の必要性を実感した。同一性が日本の特権だったが、グローバルの動きから日本が変わる時がきたと感じた。

株式会社クレディセゾン
代表取締役社長
林野 宏


1942年京都府生まれ。埼玉大学卒業後、1965年に西武百貨店に入社。人事部、企画室、営業企画室を経て、宇都宮店次長。1982年に西武クレジット(現・クレディセゾン)に、クレジット本部営業企画部長として転籍。常務取締役、専務取締役、代表取締役専務を経て、2000年から現職。


株式会社ジンズ
代表取締役 CEO
田中 仁


慶應義塾大学大学院 政策メディア研究科 修士課程修了。1963年、群馬県前橋市生まれ。1988年 ジェイアイエヌ(現:株式会社ジンズ)を設立。2001年アイウエア事業「JINS」(ジンズ)を開始。06年大証ヘラクレス(現ジャスダック)に上場。11年には『Ernst&Young ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2011』モナコ世界大会に日本代表として出場。13年東証一部に上場。17年4月ジンズへ社名変更。


一橋大学
名誉教授
石倉 洋子


上智大学外国語学部英語学科卒業後、フリーの通訳を経て、バージニア大学大学院にてMBA、ハーバード・ビジネス・スクールにて経営学博士(DBA)を取得。マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社で世界の企業戦略などのコンサルテーションに従事。青山学院大学国際政治経済学部、一橋大学大学院国際企業戦略研究科、慶應義塾大学院メディアデザイン研究科の各教授を歴任。ライフネット生命保険、日清食品ホールディングス、双日、資生堂の社外取締役を兼務。主な著書に『戦略シフト』『世界級キャリアのつくり方』(ともに東洋経済新報社)、『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』(日経BP社)などがある。


株式会社HDE
代表取締役社長兼CTO
小椋 一宏


1975年、一橋大学経済学部卒。プログラマとしてのアルバイト時代にLinux、インターネットと出会い、大企業を上回る新しい技術への適応力を持つ企業の設立を志し、1996年、ホライズン・デジタル・エンタープライズ(現HDE)を創業。起業した後は一貫して技術部門のトップとして会社を牽引し、2009年頃にクラウド技術を社内に持ち込む。企業理念であるテクノロジーの解放に魂を込める技術者社長。


【モデレーター】
『一橋ビジネスレビュー』編集委員長
一橋大学イノベーション研究センター特任教授
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授
米倉 誠一郎

<参加者の属性>

≪業種≫
≪部門≫
≪役職≫
 

<企画者からの御礼>

この度は「第13回 一橋ビジネスレビュー・フォーラム」に多数ご来場を賜り、誠にありがとうございました。当フォーラムの内容がご参加企業の皆様にとって、変革や新たな取り組みのきっかけとなれば、企画者として嬉しい限りでございます。

今後もビジネス・フォーラム事務局では、皆様の課題解決のヒントとなるようなフォーラムを企画してまいります。 企画・テーマ等にご希望・ご意見がございましたら、ぜひこちらまでお寄せ下さいませ。最新のセミナーはこちらからご確認ください。

改めまして、この度当フォーラムにご登壇頂いたご講演者の皆様や関係者の皆様、そして、ご参加頂いた皆様に、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

株式会社ビジネス・フォーラム事務局
プロデューサー 松岡 英美

※各登壇者の所属・役職は2018年7月時点のものです。