2016/11/15 (  火 )

New Business Creation Forum 2016 2nd

New Business Creation Forum 2016 2nd

New Business Creation Forum 2016 2nd
不確実性時代の新事業創出
~ 新たな“つながり方”から 事業の芽を育てる、イノベーションマネジメント〜

 2016年11月15日(火)、東京・九段下 ベルサール九段 にて「New Business Creation Forum 2016 2nd 不確実性時代の新事業創出 ~ 新たな“つながり方”から 事業の芽を育てる、イノベーションマネジメント〜」を開催しました。

 

 今日、ビジネスは今までにも増して、不安定かつ不確実なビジネス環境となっています。変化のスピードに負けないためには、常に新しい事業のタネ・アイディアを求めてアンテナを張り、先見の明を養い、長期的な視点で、イノベーションと新事業を創出できる体制と戦略が必要になります。事実、多くの企業が新事業の創出とイノベーションに向け、動きを加速させています。しかし、やみくもに手を付けることが得策とは言えません。手段がさまざまある中で、真にイノベーションを起こすためにはどのような戦略の下、どのような体制をとり、どのように事業のタネを探索し、芽を育てるべきなのでしょうか。

 

 第2回となる本フォーラムでは、事業の芽を育てるために、いかに世界の技術・アイディア・企業・公的機関・大学・ヒトとつながり、新事業のタネを探し出し、見極め、育てるべきなのか、前回に引き続き、新事業創出を実践されている経営トップ、R&Dを統率するマネジメント、大学、ベンチャー企業、ベンチャーキャピタル、経営学者などさまざまな立場の方にご登壇いただき、そのキーファクターを多角的な視点で検証致しました。

 

 

主催:株式会社ビジネス・フォーラム事務局
特別協賛:株式会社レイヤーズ・コンサルティング
協賛:ダイキン工業株式会社

特別講演1:<経営者の視点>

 

「大和ハウスの新規事業戦略
~目指す売上高10兆円、受け継ぐ創業者の意志~」

 

  • 大和ハウスの新規事業 ~基本理念と戦略~
  • 他社・ベンチャーとの協業、投資、事業性をいかに見極めるのか
  • 事業を創る基本の考え ~創業者の思いとは~

 


大和ハウス工業株式会社
代表取締役会長兼CEO
樋口 武男


1938年兵庫県出身、関西学院大学法学部卒後、鉄鋼商社に入社するも、事業家を目指し厳しい修行を求めて1963年大和ハウス工業に転職。1984年に取締役就任。常務、専務を経て、1993年、多額の有利子負債に苦しんでいた関連会社の大和団地社長に就任。2年目に黒字化し7年後には復配を達成した。2001年4月、大和ハウス工業と大和団地の合併を機に社長に就任。同社を業界トップメーカーの地位に導いた。2004年4月代表取締役会長兼CEOに就任(現)。

特別講演Ⅱ:<社内外のつながり>

 

「社内を“つなげる”・社外と“つながる”
帝人の意識改革と新事業戦略」

 

  • 事業間の壁を壊し・つなげる One teijin
    ~社内横断プロジェクトで生み出す新たな価値~
  • 新事業推進本部の戦略・体制・R&Dとの連携
  • オープンイノベーションの推進における課題

 


帝人株式会社
帝人グループ 専務執行役員
新事業推進本部長 兼 マーケティング最高責任者 兼 BRICs担当
荒尾 健太郎


1952年生まれ。1975年4月慶応義塾大学卒業後、帝人株式会社入社。人事勤労部、医薬営業、医薬営業マーケティングを担当し、2000年4月、医薬営業部門医薬営業推進部長、2010年4月帝人グループ常務執行役員、帝人ファーマ株式会社 専務取締役 医薬事業本部長、2011年4月帝人グループ専務執行役員、帝人ファーマ株式会社 代表取締役社長、2014年4月より現職。主に医薬品の営業、マーケティングを担当し、現在は帝人の素材事業の融合と新事業の創生を担当。

協賛講演:<IT活用による新事業創出>

 

「新テーマ創出のためのIT環境
~R&D現場から生まれた
協創ソリューションと当社活用事例紹介~」

 

  • モノづくりメーカにおけるイノベーション創出への取組み
  • 協創イノベーションを実現するIT環境とは
  • 新テーマ創出の活性化で押さえるべきポイント

 


ダイキン工業株式会社
電子システム事業部 事業部長
大藤 圭一 氏


1991年 ダイキン工業株式会社入社。IT事業部門である電子システム事業部にて主に新事業の企画、立上げ、営業マーケティングを担当。2015年より現職。製造業の中で培ったIT活用ノウハウをソフト化し、ソリューション提供するビジネスを推進する。

特別協賛講演:<新規事業開発>

 

「成熟化市場脱却のカギ!『サービス化・業際化』で
差別化する新規事業開発のポイント」

 

  • 18のサービス化モデルテンプレート×業際×メガトレンドで産み出す新事業モデル案
  • 「供給視点」ではなく「顧客視点」で改めて人を呼び込める新規事業グランドデザインの構築
  • サービスはタダではない。「お金を取れる」サービス収益モデルとは

 


株式会社レイヤーズ・コンサルティング 
事業戦略事業部 統括マネージングディレクター
草加 好弘


2014年株式会社レイヤーズ・コンサルティング 事業戦略事業部 統括MD就任。自動車、精密機械、食品メーカーなどの製造業、情報通信、不動産、商社、リース等のサービス業に対し、新規事業開発、事業戦略、業務改革、営業強化プロジェクトに責任者・リーダーとして参画経験多数。講演・執筆も多数。

特別ディスカッションⅠ:<R&Dの体制>

 

「R&Dからのイノベーション!
組織体制とカルチャーの変革!」
イノベーションを起こすために

  • R&Dが取るべき組織体制・持つべき視点
  • カルチャー・仕組み・場のつくり方
  • 協業・協力で注意すべき点・交渉方法
    について、実践例を交えて議論してまいります。

 


パネリスト
P&G(日本)
オープンアンドイノベーション・ヘッド
J.ラーダーキリシャナン ナーヤ 氏


1996年にインド工業大学、東京工業大学材料工学博士取得。1997 年独立法人産業技術総合研究所(つくば市)研究員。2000年P&G(日本)研究員として、ベビーケア、パンパースの技術開発に従事。2002年P&G(米国)研究主任として、パンパースの技術開発に従事。2003年P&G(日本)主任研究員として、ファブリーズの技術・製品開発に従事。2006年P&G John Smale Innovation Award 最優秀開発賞*を受賞。(*P&Gの商品開発におけるその年の最優秀開発におくられる賞)2010年P&G(日本)オープンアンドイノベーション・ヘッドに就任。


パネリスト
積水化学工業株式会社
取締役 専務執行役員 R&Dセンター所長
上ノ山 智史


東京大学工学系大学院工業化学専門課程修了後、積水化学工業株式会社に入社。以来一貫して研究開発及び新規事業の立ち上げに従事。1990年、綜合開発室にて全社研究開発・技術行政を5年間担当。1999年に水無瀬研究所長、2009年にR&Dセンター所長に就任し現在に至る。


モデレーター
一橋大学イノベーション研究センター
教授
米倉 誠一郎


イノベーションを中心とした経営戦略と組織の史的研究が専門。『一橋ビジネスレビュー』編集委員長、およびアカデミーヒルズの日本元気塾塾長でもある。ハーバード大学歴史学博士号取得(Ph.D.)。2012年よりプレトリア大学日本研究センター所長・顧問を兼任。著書は、『オープン・イノベーションのマネジメント』(有斐閣)、『創発的破壊 未来をつくるイノベーション』(ミシマ社)、『2枚目の名刺』(講談社+α新書)、『経営革命の構造』(岩波新書)など多数。

特別ディスカッションⅡ:<多角的視点から創造するイノベーション>

 

「イノベーションと事業創出!!
ビジネスのタネの探索と“つながり方”」

 

  • イノベーションを起こす、企業・ベンチャー・大学のつながり方
  • 事業のタネの探索方法
  • 整えるべき日本企業の体制・仕組み・エコシステム

 

 

 


パネリスト:ベンチャー企業の視点!!
株式会社 TBM
代表取締役
山﨑 敦義


20 歳で中古車販売業を起業。30 代になり、100 年後も継承され、人類の幸せに貢献出来る1兆円事業を興したいと奮起。Times Bridge Management の頭文字を取り、時代の架け橋となる株式会社 TBM を立ち上げる。2014年、紙やプラスチックの代替となる石灰石から生まれた革命的新素材LIMEXの特許が承認。2016年から本格的にLIMEXの製造を開始。2014年 ニッポン新事業創出大賞「復興賞」受賞。Japan Venture Awards 2016「東日本大震災復興賞」受賞。日経スペシャル「カンブリア宮殿」10 周年 500 回記念番組に登場。最終学歴は、岸和田市立久米田中学校。


パネリスト:ベンチャー企業の視点!!
ペプチドリーム株式会社
代表取締役社長 
窪田 規一


1976年に早稲田大学卒業後、1978年株式会社Special Reference Laboratory 入社。その後、1980年米国・Scrips Immunology Reference Lab.研究員として渡米。2000年株式会社ジェー・ジー・エスを創立。専務取締役に就任。2001年同社 代表取締役社長に就任。2006年にペプチドリーム株式会社を創立、 代表取締役社長に就任。2013年、日本バイオベンチャー大賞にて「大賞・グランプリ」を受賞。2014年 日本ビジネスモデル学会にて「ビジネスモデル大賞」を受賞。2016年 日本ベンチャー大賞にて「内閣総理大臣賞」を受賞。


パネリスト:海外VCの視点!!
フェノックス・ベンチャー・キャピタル
共同代表パートナー & CEO
アニス・ウッザマン


東京工業大学工学部開発システム工学科卒業。オクラホマ州立大学工学部電気情報工学専攻にて修士、東京都立大学(現・首都大学東京)工学部情報通信学科にて博士を取得。IBMなどを経て、シリコンバレーにてFenox Venture Capitalを設立。全世界で20億~200億円の11つのファンドを運営、日本の大手事業会社13社とのパートナーシップによる大手企業内のイノベーション促進の実績を持つ。これまで米国、日本、東南アジアにおいて85社以上のスタートアップへ投資を実施。著書に『スタートアップ・バイブル  シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた』(講談社)、『世界の投資家は、日本企業の何を見ているのか?』(KADOKAWA)などがある。


パネリスト:経営学(CVC)の視点!!
早稲田大学ビジネススクール
准教授
樋原 伸彦


1988年東京大学教養学部教養学科(国際関係論)卒業、東京銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。世界銀行コンサルタント、通商産業省通商産業研究所(現・経済産業省経済産業研究所)客員研究員、米コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所助手、カナダ・サスカチュワン大学ビジネススクール助教授、立命館大学経営学部准教授を経て、2011年から現職。米コロンビア大学大学院でPh.D.(経済学)を取得。専門はファイナンス全般、特にベンチャーキャピタル、イノベーションのためのファイナンスなど。


パネリスト:大学の視点!!
近畿大学リエゾンセンター
センター長・教授
宗像 惠


1970年京都大学 大学院 理学研究科 博士課程修了。1970年近畿大学 理工学部 講師。1974年同助教授。1985年同教授に就任。近畿大学理工学部長(1998ー2008年)、近畿大学副学長(2000ー2008年)を歴任。2009年10月 より近畿大学リゾンセンター長を務める。財団法人 大阪科学技術センター評議員や財団法人 関西サイエンスフォーラム理事などを歴任。1992年に「日本化学会 学術賞」、2004年に「錯体化学会賞」受賞。クロマグロの完全養殖など独創的研究を生む近畿大学における産官学の円滑な連携・交流に努めている。


モデレーター
一橋大学イノベーション研究センター
教授
米倉 誠一郎

参加者の声

  • <特別講演Ⅰ>
    過去の経験を織り交ぜながら、将来に向けての取るべき行動を話していただけた事が素晴らしかった。
  • <特別講演Ⅱ>
    各部門が専門的になればなるほど、横展開、共有は難しくなるが、どのように壁をなくして、単体からの総合力を鍛えるか、重要な事であると感じた。
  • <協賛講演>
    弊社の中でもプロジェクトが多数あり、見える化がなされてない。またテーマ確定までのフローが重要であるが、このプラットフォームには、非常に良い点が多いと感じた。
  • <特別協賛講演>
    業務の考え方など、メーカーとしては技術のイノベーションだけが道ではないことはとても勉強になりました。
  • <特別ディスカッション1>
    登壇企業の抱えている課題は当社と共通している部分が多く、今後の社内への取組みに大いに参考となりました。
  • <特別ディスカッション2>
    素晴らしい出席者のお話はとても参考になりました。各視点からの見方・考え方が面白かった。
  • <全体>
    時代の変化に取り残されないよう、新しい視点で産業を起こしている企業事例が参考になった。創業から何年も経っている中で、企業として軸は持ちつつ、新しい試みに挑戦する姿勢、時代を読み解く力が重要だ、という事が分かった。

コーヒーブレイクの様子

<参加者の属性>

 

<企画者からの御礼>

この度は「New Business Creation Forum 2016 2nd 不確実性時代の新事業創出~ 新たな“つながり方”から 事業の芽を育てる、イノベーションマネジメント~」 に多数ご来場を賜り、
誠にありがとうございました。
当日はディスカッションへも積極的にご参加・ご質問をお寄せくださいましたことにより、
盛況のうちにフォーラムを終えることができました。改めて御礼申し上げます。
新事業創出に解はなく、依然として多くの企業が試行錯誤の中で問題・課題を抱えているのが現状ではないかと存じます。
ビジネス・フォーラム事務局では、今後も皆様の課題解決のヒントとなるようフォーラムを企画してまいります。 企画・テーマ等にご希望・ご意見がございましたら、ぜひこちらまでお寄せ下さいませ。

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株式会社ビジネス・フォーラム事務局
プロデューサー 山本 沙紀