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企業防衛最前線2026 開催レポート

calendar_today2026/10/06(火)
目次
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開催日:2026年9月9日(水)

主催:株式会社ビジネス・フォーラム事務局

ゴールド協賛: ゼットスケーラー株式会社

シルバー協賛: HENNGE株式会社

開催趣旨

セキュリティは「AI対AI」の時代へ突入!
フロンティアAIによる脅威が現実味を帯びるなか、攻撃側も防御側も「AIを使う前提」の時代へー。

2026年、AIの進化により、サイバーセキュリティの戦場は、「人と人」の戦いから、「AIとAI」による超高速な知能戦へと進化しています。攻撃者はAIを駆使し、ミリ秒単位の脆弱性検知や、巧妙なディープフェイクなど、システムから人の心理に至るまで攻撃領域を急速に拡大しています。情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、不動の上位である「ランサム攻撃」「サプライチェーン攻撃」に続き「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が3位に初選出された事実は、AIに起因する攻撃が、いかに深刻な脅威となっているかを物語っているでしょう。

こうした脅威に対し、防御側もAIを活用した自律型防御で対抗せざるを得ない局面を迎えています。しかし、AIが「盾」として進化する一方で、高度化する攻撃への最適な判断や意思決定には、依然として「高度な専門性を持つ人材」が不可欠です。この「AIと人の協働」による防衛体制の構築は、IT・セキュリティ部門だけの課題ではなく、企業価値と事業継続を直接的に左右する、重大な経営課題そのものではないでしょうか。

本イベントでは、最新のサイバー脅威動向を踏まえ、『AIを防壁(自律的な盾)』として機能させつつ、『人を司令塔(戦略的な判断者)』として最適に配置するための、具体的なアプローチを探ります。限られたリソースで防御力を最大化させながら、組織全体のカルチャーやガバナンスをどう変革し、全社的なレジリエンスを高めていくのか。本質的な「経営課題としてのセキュリティ戦略」を紐解き、皆様の組織における課題解決や新たな気付きのきっかけとなれば幸いです。

参加者の属性
≪業種≫
≪部門≫
≪役職≫

<基調講演> 

情報セキュリティ10大脅威2026から読み解くAIセキュリティ脅威動向の変化
~「AIの利用をめぐるサイバーリスク」選出理由から見える課題と対策~

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
セキュリティセンター 企画部 調査グループ 研究員
中村 友亮 氏

2026年、AI活用が急速に進む一方で、それに伴う新たなサイバーリスクが次々と顕在化しています。「情報セキュリティ10大脅威2026」において「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初選出ながら上位にランクインしました。本講演では、この脅威が上位に選出された背景と最新の攻撃動向を紐解きながら、多くの組織が直面しているAI時代のセキュリティ課題を整理しました。さらに、限られたリソースの中で組織が今すぐ実践すべき具体的なセキュリティ対策について、IPAの最新の知見をもとに解説いただきました。

「<基調講演>【情報セキュリティ10大脅威2026から読み解くAIセキュリティ脅威動向の変化】」の様子

参加者の声

  • セキュリティ領域におけるトレンドを体系的に理解できた。
  • 不正プロンプト対策の重要性を学べました。
  • 課題とその対策について、具体的にご教示いただき参考になった。

<ゲスト講演Ⅰ>

AI時代のセキュリティ転換期、動的デジタル資産を守る東芝のセキュリティ戦略

株式会社東芝
サイバーセキュリティセンター ゼネラルマネジャー
下田 秀一 氏

AIの普及に伴い、インフラからクラウドまで多様なシステムが接続される現代において、企業が守るべきデジタル資産は常に変化する「動的」なものへと移行しています。こうした環境下では、自社単独の防御網だけでは不十分であり、サプライチェーン全体を見据えた先進的な自律型防御が求められます。本講演では、事業成長と安全性をいかに両立させるかという視点から、東芝グループにおける防衛戦略が共有されました。AI活用のリスクを「点」ではなく「面」で俯瞰するデジタルリスクマネジメントや、取引先と連携した協調型セキュリティの実現、そして変化に対応するための柔軟なアジャイルガバナンスへの転換など、次世代の組織防衛を構築する実践的なアプローチをお話しいただきました。

「<ゲスト講演Ⅰ>【AI時代のセキュリティ転換期、動的デジタル資産を守る東芝のセキュリティ戦略】」の様子

参加者の声

  • SOC、CSIRT内製、運用でガバナンス強化されているのがすごく参考になった。アジャイルガバナンスの考え方も学ばせていただきました。
  • 製品セキュリティは弊社の業態ではない考え方なので新鮮だった。大企業は体制もルールもやはり整っているなと感じた。対策の考え方、とても参考になりました。
  • 特に、サプライチェーンでの強化は参考になりました。AI、クラウドを分けてリスク管理をするのは難しく、デジタルトラストを形成するというご意見も参考になりました。

<協賛講演Ⅰ>

フロンティアAI時代の企業防衛:侵入を前提に被害を最小化するゼロトラスト

ゼットスケーラー株式会社
セールスエンジニアリング本部 部長
古場 健太郎 氏

Mythos級モデルなどのフロンティアAIが登場したことで、自律型AIエージェントによる脆弱性探索や侵入・横展開の自動化が現実のものとなりました。攻撃の試行回数と速度が防御側の限界を超える中、「侵入を防ぐ」という考え方だけではランサムウェアなどの被害を免れることはできません。本講演では、この「AI対AI」の知能戦において不可欠となる、侵入を前提としたゼロトラストアーキテクチャの重要性が語られました。被害の極小化を図る設計要点に加え、攻撃者の行動を早期に暴き出して迅速に封じ込める「能動的な防御」のアプローチなど、最新の脅威に対抗するための実践的な企業防衛の道筋を提示いただきました。

「<協賛講演Ⅰ>【フロンティアAI時代の企業防衛】」の様子

参加者の声

  • ゼロトラストの本当の意味が分かった。
  • 現状の課題。おとりを使って攻撃者を囲い込む発想が興味深かった。
  • デコイを配置して、エージェント型攻撃を自動的に封じ込める手法がイノベーティブだと感心しました。

<ゲスト講演Ⅱ>

日清食品グループが推進するサイバーセキュリティ対策

日清食品ホールディングス株式会社
ITプラットフォーム サイバーセキュリティ戦略室 室長
押原 弘明 氏

高度化するサイバー脅威に対し、国内外に多数の拠点を抱える巨大グループ全体のセキュリティをいかに統制するかは、極めて難易度の高い経営課題です。日清食品グループでは、生成AIの全社導入などいち早く「攻めのDX」を推進する一方で、事業を止めないための「強固な守り」とガバナンス体制の整備を並行して進めています。本講演では、国内外約70社を抱える同社が直面したリアルと、その解決策に迫りました。システムを導入するだけでなく、1万8,000人の従業員一人ひとりを自律的な「司令塔」として育てるための人材戦略や、AI時代に求められる内部ガバナンスのあり方について、実践的なマネジメント手法を解説いただきました。

「ゲスト講演Ⅱ>【日清食品グループが推進するサイバーセキュリティ対策】」の様子

参加者の声

  • 人材戦略、コンセプト、変わらない土台といった、明確な方針があり、またセキュリティだけをツブ立てず工夫が見られ勉強になりました。
  • 組織構築について、大変参考になった。自社に合うパートナー選びという視点は、大きな学びになりました。
  • 少人数で大規模なリソースのセキュリティを維持するための手法や文化が勉強になりました。

<協賛講演Ⅱ>

AI投資を無駄にしないための統制と、事業継続を支えるリスクマネジメント

HENNGE株式会社
Cloud Sales Division, Frontier Sales Section
崔 真帆 氏

生成AIの全社的な普及はビジネスの生産性を向上させる反面、新たな経営リスクの潮流を生み出しています。企業は、業務の利便性を損なうことなく多様なクラウド環境を安全に守り抜く、新しい情報ガバナンスを確立しなければなりません。本講演では、AI投資を無駄にしないための情報統制と、事業継続を支えるリスクマネジメントのあり方が解説されました。現場の生産性を損なうことなく多様なクラウド環境を守り抜くセキュリティ戦略に加え、IT部門を日々の煩雑な運用から解放することで、セキュリティを「コスト」から「攻めの経営変革」へと転換させる実践的なアプローチが共有されました。

「<協賛講演Ⅱ>【AI投資を無駄にしないための統制と、事業継続を支えるリスクマネジメント】」の様子

参加者の声

  • ガバナンスについて具体的で勉強になった。
  • ファイル毎の可視化が参考になりました。
  • セキュリティツールとしてHENNGE Oneがカバーしている範囲がよく理解できました。

<パネルディスカッション>

AIと人が協働する、経営課題としてのセキュリティ戦略

パネリスト
株式会社東芝 サイバーセキュリティセンター ゼネラルマネジャー
下田 秀一 氏

パネリスト
日清食品ホールディングス株式会社 ITプラットフォーム サイバーセキュリティ戦略室 室長
押原 弘明 氏

パネリスト
ゼットスケーラー株式会社 セールスエンジニアリング本部 部長
古場 健太郎 氏

モデレーター
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST) サイバーレジリエンス構成学研究室 教授
門林 雄基 氏

イベントの締めくくりとして、これまでのセッションで提示された実践論を交差させるパネルディスカッションが行われました。「攻撃AI」対「防御AI」による超高速化するサイバー戦の現在地を出発点に、高度なAIをツールとして使いこなすためのガバナンス構築や企業風土の醸成について、パネリストのリアルな経験を交えた白熱した議論が展開されました。特に、孤立しがちなIT部門のサイロ化をどう打破し、全部門横断的かつ経営直結のレジリエンス戦略へと昇華させていくべきかという問いに対し、登壇者それぞれの立場から本質的な知見が共有され、参加者に「組織のあり方を見直す次の一手」を強く促すセッションとなりました。

<パネルディスカッション>の様子

参加者の声

  • セキュリティ組織を運営する上で、示唆に富む内容だった。
  • 「IT部門のサイロ化」を打ち破るテーマは参考になりました。
  • パネリストの3名からそれぞれの観点でご意見を伺え、違いや共通点について気付くところがございました。モデレーターの方も大変わかりやすく話をまとめてくださりレベルの高い内容を拝聴できたと考えております。

Special Thanks for Sponsors!

ゴールド協賛

シルバー協賛

企画者からの御礼

この度は「企業防衛最前線2026」に多数ご来場を賜り、誠にありがとうございました。

本イベントでは、「AI・セキュリティ」をキーワードに企画・開催させて頂きました。激変する時代に、本イベントの内容が、僅かなりともご参加企業の更なる成長へつながれば、企画者として大変喜ばしく思います。

今後もビジネス・フォーラム事務局では、様々なテーマで皆様の課題解決につながるようなカンファレンスを企画してまいります。ご興味がございましたらぜひご参加くださいませ。

改めまして、この度「企業防衛最前線2026」にご登壇頂いたご講演者の皆様、ご協賛社のゼットスケーラー株式会社様、HENNGE株式会社様、そして、ご参加頂いた皆様に、心より御礼申し上げます。重ね重ねありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社ビジネス・フォーラム事務局
プロデューサー 荒木 莉奈