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シリーズ マネジメントの未来@Business Forum
CFO Leadership Forum 2024
未来を創る意思決定と投資家・資本市場との対話
~成長エンジンとしてのCFO機能の高度化~

開催概要

開催日時

  • ライブ配信2024年2月28日(水)10:30~17:00
  • オンデマンド配信2024年3月1日(金)~3月31日(日)

開催趣旨

市場のグローバル化、そして経営環境の変化により、近年、CFOやファイナンス部門に求められる役割と責務が大きく変わりつつあります。会計・財務・税務・内部統制など “企業価値を守る” 番人としての役割はもちろんのこと、欧米のマネジメントと同様に社内外におけるスポークスパーソンとして、そして、CEO・COOとともに経営の意思決定に参画、貢献し、“企業価値を創造する” 経営リーダーとしての重責を担う時代を迎えています。

しかしながら、“企業価値を守る” 番人としての役割を長く培ってきた経理財務部門において、また中計をはじめ企業の未来を描く戦略策定など、経営企画系の部門が牽引する例も多い日本企業においては、欧米のグローバル企業におけるCFOの管掌範囲とは、まだまだ大きなギャップがあるのではないでしょうか。伝統的な経理財務に関わる役割に加え、経営戦略、ポートフォリオ改革やM&A等の投資戦略、資本政策、サステナビリティ・ESG経営への移行、経営管理の高度化やFP&A機能の強化、そしてアクティビストをはじめとした株主提案などが増える現代の企業経営において最も重要であろう資本市場への発信(投資家をはじめとしたステークホルダーとの積極的な対話を通じたエンゲージメントの醸成)など、グローバルな市場で求められるCFOの責務は多岐に渡ります。今こそ、“企業価値を創造する” CFOのリーダーシップとそれを支える成長エンジンとしてのCFO機能の高度化(ファイナンス部門の変革)が求められているのではないでしょうか。

未曽有の混乱を最大のチャンスに変えていくべくスタートした、シリーズ「マネジメントの未来」。今回のフォーラムでは、「未来を創る意思決定と投資家・資本市場との対話」をメインテーマに、企業の成長エンジンとしての、CFOとファイナンス部門の役割と責務について検証していきます。企業価値向上に貢献するCFO機能とはどのようなものか、そしてビジネスパートナーとしての経理財務部門への変革とはどのようなものか。攻めの経営にチャレンジする先進企業のCFOリーダーをお迎えし、その取り組みや改革の歩み、また現状の課題などから、“企業価値を創造する”真のファイナンスリーダーとその組織づくりのキーファクターについて考察していきます。

概要

参加対象者

経営者、役員、CFO、経理財務、経営管理、コーポレート部門、企画系等の管理職の方々

参加料

¥25,000(お一人様/税込)

参加形式

オンラインLive配信

*開催後1ヶ月間のオンデマンド視聴あり

本セミナーは オンライン配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。

お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

協賛

PwCコンサルティング合同会社

ワーキーバジャパン合同会社

区切り線

プログラム詳細

10:30~11:20 特別講演&インタビュー【CFO リーダーシップと企業発信力】 

成長を牽引するファイナンス・リーダーシップ
~リスク・資本・収益、三位一体のマネジメント~

  • CFO思考と企業成長~これまでの歩みからの考察
  • 未来を創る意思決定と投資家・資本市場との対話のカギ
  • CFO、ファイナンス部門からの企業価値向上に向けて~課題と展望

株式会社ニコン

代表取締役 兼 副社長執行役員 CFO

『CFO思考』著者

徳成 旨亮

慶應義塾大学卒業。ペンシルベニア大学経営大学院ウォートン・スクールAMPOB修了。三菱UFJフィナンシャル・グループCFO(最高財務責任者)、米国ユニオンバンク取締役を経て現職。日本IR協議会元理事。本業の傍ら執筆活動を行い、ペンネーム「北村慶」名義での著書を含め累計発行部数約20万部。日本経済新聞コラム「十字路」への定期寄稿など、金融・経済リテラシーの啓発活動にも取り組んでいる。

インタビュアー

PwCコンサルティング合同会社

執行役員 パートナー

駒井 祐太

講演のポイント

三菱UFJフィナンシャル・グループで5年間にわたりCFOを務め、2020年にニコンに移り、現職として活躍する徳成氏。三菱UFJ時代には、Institutional Investor誌の投資家投票で、日本の銀行業のベストCFOに2019年まで4年連続選出されるなど、世界中の投資家から認められる数少ない日本人CFOの一人である。社外においては、年間100名前後の投資家と面談、資本市場との対話を重ね、社内においては、“企業価値を守る” 金庫番としての役割はもちろん、経営戦略やM&AからESG、人的資本、IT戦略など、様々な意思決定に携わり、“企業価値を創造する” 経営リーダーとしてその重責を担う。本年6月には、『CFO思考』を上梓し、発売半年で5刷を重ねるベストセラーに。「CFOは冷徹な計算と非合理的なまでの熱意を併せ持ち、企業成長のエンジンとなるべき」というメッセージとともに、企業経営者やビジネスパーソンに「アニマルスピリッツを呼び起こせ!」と訴えている。成長を牽引する真のファイナンス・リーダーシップとは何か、社内外のスポークスパーソンとしてビジネスの最前線で活躍する徳成氏から、その本質とヒントをお話しいただきます。

11:20~12:00 基調講演【未来を創る意思決定とCFO機能】

未来を創る意思決定と投資家・資本市場との対話
~成長エンジンとしてのCFO機能の高度化~

  • 未来を創る意思決定
    ~経験と勘、過去の延長からの脱却
  • 投資家・資本市場との対話の勘所
    ~企業価値の定量把握と価値創造ストーリー構築
  • 成長エンジンとしてのCFO機能とは?
    ~中長期的な価値創造とサステナビリティ活動の連動

PwCコンサルティング合同会社

上席執行役員 パートナー

下山 真太郎

グローバルコンサルティングファームを経て、2015年にPwCコンサルティングに入社。20年超にわたり、幅広い業種の業務/組織改革・システム改革プロジェクトを経験。海外ロールアウトなどグローバルプロジェクトの経験も延べ15年以上。現在、CFO機能向けにコンサルティングを提供するFinance Transformation部門を統括。

 

講演のポイント

ESGやサステナビリティに関する消費者・資本市場の関心が高まり、企業経営を取り巻く環境はますます複雑化している。こうしたなか、日本の株式市場はPBR(株価純資産倍率)の1倍割れなど資本収益性や成長性の観点から課題を抱え、企業は、短期的な収益性を向上させるだけでなく、中長期的な企業価値向上に向け取り組むことが求められている。一方で、企業においては、企業価値向上を掲げながらも企業価値自体を定量的に把握し目標値として設定している企業は依然として少ないように見受けられる。また、過去の経験や勘に頼った短期的な視点の取り組みに留まっているケースも多い。本講演では、CFO機能が単なる財務数値の管理者から、資本市場との対話を通じた相互理解に基づく持続的な価値創造ストーリーの策定者へと転換する方法を提言いたします。

12:00~13:00 休憩

13:00~13:50 特別講演2【企業価値とCFO】

アシックスにみる経営改革と未来創り
~CFOミッションとファイナンス部門から企業価値向上

  • 企業価値とCFOの役割~経営改革と未来創り
  • ファイナンス部門からの改革~カテゴリー基軸の経営管理等
  • 資本市場との対話の取り組み、企業価値向上に向けて~今後の課題と展望

株式会社アシックス

常務執行役員CFO (経営計画担当)

林 晃司

前職では大手電子部品メーカーにて、グローバルで統一された財務ガバナンスを作成しグループ全体でガバナンスの強化、ファイナンスの企画立案や資金創出力の改善等に従事。2015年にアシックスに中途入社。グローバルでの効率的な資金管理体制を構築、地域軸の管理からカテゴリー体制の導入に携わる。また、IR業務も担当し、国内外の投資家やアナリストなど年間200社以上との面談を行う。2024年1月より常務執行役員CFOに就任。

 

講演のポイント

競技用シューズやスニーカー、アスレチックウェアなどを製造、販売する日本発のグローバル企業、アシックス。欧州市場での活況も牽引し、時価総額も拡大、PBRも4倍超となり、稼ぐ力を国内外の市場で実現している。アシックスとして、将来のありたい姿を長期的な視点で表した「VISION2030」の実現に向け、さらなる成長への舵を切るが、実は2014年以降は業績低迷に歯止めがかからない状態が続いていた。大きな危機感の中で、2018年以降、新たな経営陣による抜本的な経営改革がスタート。コロナ禍を経て、2021年には様々な改革効果が結実し、今に繋がるV字回復を果たしている。グローバルでの効率的な資金管理体制の構築、カテゴリー基軸の経営管理体制への移行、デジタルドリブンな組織による経営品質の向上など、その改革を牽引した経営リーダーである林氏をお迎えし、これまでの復活への道のりやキーファクター、そして財務担当役員として国内外のアナリストや投資家と年間500件以上の対話を通じて、更なる企業価値向上に取り組むCFOとしての今をお話しいただきます。

13:50~14:30 対談【情報開示(レポーティング)業務 × DX】

グローバルファイナンス組織のこれから

世界的にESG経営の機運が高まる中、持続的な企業価値向上を実現し世界で戦うためには非財務開示の実践・拡充だけでなく、業務のプロセスや組織のあり方そのものについてもアップデートすることが求められています。本セッションでは、数多くの海外スタートアップでファイナンス組織をリードしてきた弊社CAOのJunko Swainが、武田薬品工業にてエクスターナルレポーティング組織の立ち上げを経験した浦氏をお迎えし、実体験を交えながらこれからのファイナンス組織の在り方についての議論を深めていきます。

武田薬品工業株式会社

グローバルファイナンス

アカウンティング&コントローラーシップ

エクスターナルレポーティング ヘッド

浦 伸高

2019年の武田薬品工業株式会社のニューヨーク証券取引所上場直後に同社に入社し、SEC Reporting HeadとしてNYSE・SECの規制に対応する財務報告体制を構築し、現在はExternal Reporting Headとして東証、金融庁、SEC、NYSE等に関連する財務報告全般や適時開示やこれら国内外の証券規制に関連するクロスボーダープロジェクトに従事。同社入社前は、Deloitte & Touche LLPニューヨーク事務所及び監査法人トーマツにおいて金融機関の会計監査に従事した後、AIG Japanにおいてアジア地域のテクニカル・アカウンティングの責任者として勤務。

ワーキーバジャパン合同会社

シニアヴァイスプレジデント 兼

最高会計責任者(CAO)

Junko Swain

スタートアップから数十億ドル規模のテクノロジー企業まで、幅広い財務およびビジネス変革をリード。2度のIPOを経験し、Workivaに2023年8月に参画。 Workiva入社以前はDeloitteの監査役としてテクノロジー企業のクライアントにサービスを提供したのち、Apple、VMWare、eBayなど、シリコンバレーを中心に複数のテクノロジー企業でリーダーシップを発揮。

14:40~15:30 特別講演3【CFO機能の高度化】

伝統的大企業変革へのCFOの挑戦
~成長エンジンとしてのCFO組織(ベストナビゲーター)を目指して

  • レゾナックにおける企業変革
    ~CFO組織改革、ROIC経営、ポートフォリオマネジメント
  • 成長エンジンとしてのCFO組織、人材とは
    ~FP&A機能(ビジネスパートナー制)と稼ぐ力の醸成
  • 経営チームとしてのCFO、CFO組織からの更なる企業価値向上に向けて
    ~課題と展望

株式会社レゾナック・ホールディングス

取締役 常務執行役員 最高財務責任者(CFO) 

染宮 秀樹

野村総合研究所を経てメリルリンチ日本証券、JPモルガン証券でテクノロジー・メディア・テレコム業界担当投資銀行業務の統括責任者を歴任後、ソニーに入社。同社では、グループ全体のM&A責任者、半導体事業のCFO、AIセンシングソリューション事業立ち上げに携わった。2021年10月昭和電工に入社、2022年取締役 常務執行役員 CFO。2023年1月より現職。

 

講演のポイント

「世界で戦える会社」へと変革を遂げるため、大胆な事業ポートフォリオ改革を進める化学メーカーのレゾナック・ホールディングス。伝統的大企業の変革に、全社戦略の視点から挑む同社の染宮CFOは、証券業界で培われた「投資家」としての視点と、事業会社でのM&Aや新規事業の立ち上げなどの経験を通じた「事業家」としての視点を併せ持つ。CFO組織ミッションの再定義、予算や計画策定方式、財務経理組織の変革、ビジネスパートナー(BP)制やROIC経営の本格導入、ファイナンス人材の育成、そして投資家との対話など、さらなる企業価値向上を目指し、様々な施策を推し進めている。グループの短・中期的課題をCEOから託され、欧米のマネジメントと同様に社内外におけるスポークスパーソンとして、そして、CEO・CSOとともに経営の意思決定に参画、貢献し、“企業価値を創造する” 経営チームとしての重責を担い、その改革に日々奮闘している染宮氏を迎え、これまでの変革の道のり、そして企業の未来創りを、CFOとして、ファイナンス組織として、どのように実行・推進、また進化させていくのか、そのヒントやキーファクターについてお話いただきます。

15:40~17:00 パネルディスカッション 【開示/投資家・資本市場との対話】

成長エンジンとしてのCFO(ファイナンス・リーダー)の役割と責務
~投資家・資本市場との積極的な対話時代を迎えて~

  • 各社の取り組み事例~ファイナンス部門の役割と責務
  • 未来を創る意思決定と投資家・資本市場との対話のカギ
  • CFO、ファイナンス部門からの企業価値向上に向けて~課題と展望

パネリスト

味の素株式会社
執行役常務 財務・IR担当

水谷 英一

1988年味の素株式会社入社、資金・財務および法人管理業務を経て、1995年より米国勤務。企業提携業務の後に、2010年よりブラジル勤務、決算および税務業務を経て、2019年グローバル財務部長。2023年、執行役常務 財務・IR担当に就任。

パネリスト

株式会社丸井グループ

取締役 常務執行役員 CFO

加藤 浩嗣

1987年 株式会社丸井(現 株式会社丸井グループ)入社。丸井営業店での販売、クレジット契約業務、本社での経理財務部門、経営企画部門を経験後2013年経営企画部長に就任。2015年にIR部新設に伴いIR部長を兼務。また、2017年のESG推進部、2019年のサステナビリティ部新設時より担当役員。2015年から経営企画部長としてスタートアップ企業への投資に携わり、2020年に設立したD2Cスタートアップ企業への投資・協業などを通じてD2Cエコシステムを支援する新会社株式会社D2C&Co.(株式会社丸井グループ 100%出資)の社長を兼務。早稲田大学政治経済学部卒。

パネリスト

農林中金バリューインベストメンツ株式会社

常務取締役兼最高投資責任者(CIO)

奥野 一成

京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士 (Master in Finance) 修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2007年より「長期厳選投資ファンド」の運用を始める。2014年から現職。日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー。機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。著書に『ビジネスエリートになるための投資家の思考法』『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』(いずれもダイヤモンド社) 、『マンガでわかる お金を増やす思考法』(池田書店)など。

モデレーター

PwCコンサルティング合同会社

執行役員 パートナー

森本 朋敦

コンサルティング業界で通算30年近い業務経験を持ち、自動車、自動車部品、電機・精密、機械、化学、食品などの大手製造業を中心に、経営変革・経営計画・管理会計・原価管理・KPIマネジメントなど経営管理領域全般のコンサルティング業務に従事。公認会計士。PwC組織横断での「価値創造経営イニシアティブ」をリードし、企業の価値創造経営を幅広く支援している。

17:00 終了

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承ください。

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