経営脳を刺激する
ビジネスセミナー情報サイト

New Business Creation Forum 2019 4th
俯瞰で捉える新事業、戦略の勝算と実行 

~事業開発/事業変革の道筋を戦略的に構築し、実行する組織~

開催概要

開催日時

  • 東京2019年 3月20日(水)9:40~17:40(受付 9:10~)

開催趣旨

既存のビジネスを根底から覆される可能性を秘めているこの不確実な時代。 今や新事業の創出はどの業界においても経営課題であり、その実践に向けて様々な取り組みがなされています。新しい素材・新しい技術の獲得に向けた研究や開発はもちろん、他社・ベンチャー・大学との共創におけるオープンイノベーションの実践、あるいは既存事業を活かした新しい市場へと新規参入を試みる企業など、その戦略は数多あります。

しかし、その積極的な活動とは裏腹に「手探り状態」「利益を生み出せない」「アイデアが事業化に結びつかない」など、新事業開発には多くの企業において迷走・試行錯誤がつきもののようです。オープンイノベーションが盛んになる一方で、戦略なき新事業開発に現場が疲弊することも事実でしょう。幅広い知の探索と虫の目となる知の深化を継続的に実行しつつも、ビジネス全体の変化や市場の変化を捉え、俯瞰的な視点から、既存の事業を見つめ直し、戦略的に次の市場を捉え、時には既存事業のビジネスモデルそのものを変革させながら、新しい事業を戦略的に構築する必要があります。では経営・事業開発・事業変革のリーダーは次なるステージへの戦略をどのように描き、戦略を構築し、その戦略を実現できる組織をどのようにつくるべきなのでしょうか。

本フォーラムでは、10年・20年の長期的な視点で次の柱となる事業の創出を目指し、その戦略構築や起点として捉えるべきビックデータや知的財産の活かし方、既存事業から新たな可能性を探るためのビジネスモデル/事業変革や、M&Aを駆使した事業開発・事業変革の具体的な実践方法を実践者の方々にご披露頂きます。そしてこれらの戦略を戦略のままで終わらせず、実行・実現できる組織であるための課題を把握しながら、この難局を乗り越えるためのキーファクターを検証いたします。

概要

参加対象者

経営層、経営企画部門、研究開発部門、新事業開発担当の管理職の方々

参加料

31,000円(お一人様/税込)

参加定員

150名(事前登録制)

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

特別協賛

クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社

協賛

アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社

会場

JA共済ビル カンファレンスホール

東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル 1F

東京メトロ有楽町線、半蔵門線、南北線「永田町駅」4番出口 徒歩2分

区切り線

プログラム詳細

Guest speaker

M&A視点!

花王株式会社

手塚 隆司

知財視点!

ナブテスコ株式会社

菊地 修

ビジネスモデル
視点!

早稲田大学大学院教授

山田英夫

事業変革視点!

株式会社
フィリップス・ジャパン

相澤 仁

若手実行者視点!

株式会社SkyDrive

福澤 知浩

人財開発視点!

ヤフー株式会社

伊藤 羊一

イノベーション
視点!

法政大学大学院教授

米倉 誠一郎

※ 先行案内につき、プログラムは変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。

※ 先行案内につき、プログラムは変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。

9:10 受付

9:40~10:30 【M&A活用起点!】 講演Ⅰ(50分間)

 

俯瞰で捉える、新事業開発の戦略と実践
~M&A・ベンチャー協業を駆使した
 
事業開発/変革の進め方~

  • 花王における新事業の構想と実践
    ~推進を担う部隊の戦略・体制・役割~
  • M&A・ベンチャー協業を駆使した事業開発/変革の進め方
    ~花王・コニカミノルタでの事例と共に~
  • 過去の失敗・成功から紐解く、大企業で事業開発を推進させるコツ

花王株式会社

コーポレート戦略部 部長

元コニカミノルタ株式会社
経営戦略部 部長

手塚 隆司

富士通にてスタートアップ企業との提携・出資などのコーポレートベンチャリング業務に従事。その後ボーダフォンにてプロダクトマーケティングを行う。投資ファンドのアントキャピタルパートナーズに移り海外ベンチャー投資および投資先事業開発に携わった後、コニカミノルタにてM&Aグループを立ち上げ5年間で約50件の買収・出資を実施。2016年2月より現職。新たに設立されたM&A、アライアンス、コーポレートベンチャリング専任チームのヘッドとして体制の整備を進めつつ案件推進の実務を担う。

講演内容のポイント

 

一般消費者向けコンシューマープロダクツ事業の印象が強い一方で、産業界のニーズに対応した化学品事業・業務品事業も展開する花王。そのBtoBの強化、そして会社全体の次なる事業を構想するため、M&Aを駆使した事業開発を加速させているのが手塚氏だ。

事業会社や投資会社ファンドにて多数のベンチャー投資や協業による事業開発に従事された後、コニカミノルタにおいて経営戦略としての大規模な業務変革のため約50件の買収・出資を実現しその礎を構築するなど、事業開発における豊富な投資・戦略構築の実績を持つ手塚氏。本講演では、花王における新事業戦略とその組織体制や担う役割と共に、M&Aやベンチャー協業を活かした事業開発/変革の進め方を過去の実践事例を交えてご紹介いただきます。また、多数の成功・失敗経験から、大企業ならではの立ち回り方や事業開発推進のキーファークターを披露頂きます。

10:30~11:30 【知的財産起点!】 講演Ⅱ

 

市場環境を俯瞰し、
事業競争力を強化する知財経営戦略
~事業のコア価値を定義し、その獲得・強化を
 
実現することで、顧客価値を創造~

  • IPランドスケープを活用して、事業環境を分析し、
    事業戦略を策定・実行する手法
  • 事業の「コア価値」を見定め、その獲得・強化により
    イノベーションを実践するプロセス
  • 事業部門が主体的に知財戦略を策定・実行することで、
    顧客価値を創造する手法

ナブテスコ株式会社

理事
技術本部知的財産部長
ナブテスコR&Dセンター長

菊地 修

1981年、株式会社東芝に入社し、社会インフラ、情報システム、ITビジネス等の事業分野の知財戦略業務責任者を担当すると共に、全社の知的財産法務責任者として知財訴訟や知財リスク管理を指導。2007年、株式会社ACCESSに入社し、知的財産部長として次世代携帯電話(現スマートフォン)のグローバルプラットフォーム(OS)構築に向けて知的財産戦略を指導。
2012年、ナブテスコ株式会社に入社し、IPランドスケープを活用し、事業の「コア価値」を獲得・強化する知財戦略を構築して、ナブテスコクループ全体での事業競争力の強化と企業価値の高揚に向け実践中。2018年からはナブテスコR&Dセンター長も兼任し、先進的な技術開発とその知財戦略を一体的に推進している。

講演内容のポイント

 

モーションコントロール技術を事業の核に鉄道や航空、船舶、自動車輸送分野から産業用ロボット、建設機械、自動ドア、福祉機器などの産業・生活・環境分野にいたるまで広範な領域で事業を展開するナブテスコ。同社ではカンパニーの「コア価値」を見定め、その競争優位性を計画的に検証し、その獲得・強化を行いつつ、次に進むべき領域、獲得すべきコア価値をカンパニーが知財部門と協議して事業戦略を策定し、事業活動を知財戦略と一体的にPDCAを回す仕組みを実践している。
本講演では同社でこの活動体制と仕組みを構築した菊地氏にご登壇頂き、知財経営戦略の視点から、いかにIPランドスケープを活用して市場を俯瞰し事業戦略を構築するかについて、新事業創造やM&Aでの事例なども交えてその取組みをご披露頂きます。

11:30~11:35 ブレイク

11:35~12:25 【ビックデータ起点!】 特別協賛講演

 

新規事業開発に向けた戦略的ビッグデータ活用
~グローバル技術情報が浮かび上がらせる自社技術の新たな市場機会~

  • 既存マーケットからの脱却を阻むものは何か?
  • 自社技術に潜在する新たな市場機会を体系的に見出す方法を解説
  • 「アイデア」と「技術の裏づけ」、ビッグデータを生かして戦略立案とその実行を加速する

 

クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社

IP ソリューションズ
シニアソリューションマネージャー
一級知的財産管理技能士(特許)

褚 冲 (ツー ツォン)

製薬企業にて12年以上、研究開発や特許出願/調査等の業務に従事。2005年にクラリベイト・アナリティクス前身のトムソン・ロイター(前トムソンコーポーレーション)知的財産ソリューション部門に移る。トレーナー、オンラインビジネスマネージャー等のポジションを経て、現在はIPソリューションチームをリードし、知的財産情報に関するソリューションをアジア地域の企業・政府機関などを含む様々なお客様に提案し、幅広く活動。

クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社

リサーチ&コンサルティングサービス
マネージングコンサルタント

柳沢 文敬

知的財産、学術文献等のデータベースを活用したカスタムリサーチ、コンサルティングサービスを担当。研究開発戦略の策定に向けた動向調査や研究開発パートナーの探索、政府の研究開発施策立案のための調査研究等を多数実施。

講演内容のポイント

 

新規事業開発を進めるにあたり、多くの企業で、自社が保有する技術を生かした新たな用途を見出す取り組みが行われています。しかし、既存事業の枠にとらわれずに自社の既存市場の外側における市場機会を発想することは容易ではなく、また、市場のアイデアが出る場合でも、既存技術との関連性を明確にし、次の開発の戦略を立てていくことは容易ではありません。本講演では、こうした課題に対処するアプローチの一例として、世界中の技術情報の集積である特許データベース、学術文献データベースを使用し、この膨大な情報と機械学習を組み合わせることで、自社の技術に裏打ちされた新たな市場展開先を探索する方法について紹介します。

12:25~13:10 ランチブレイク

13:10~13:40 【ビジネスモデル起点!】 特別講演

 

ビジネスモデルの再構築

 

早稲田大学大学院

経営管理研究科(ビジネススクール)
教授

山田 英夫

慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。三菱総合研究所入社。大企業の新事業開発のコンサルティングに従事。1989年早稲田大学に転じ、現職。専門は競争戦略論、ビジネスモデル。学術博士(早大)。ふくおかフィナンシャルグループ、サントリーホールディングスの社外監査役を兼務。主な著書に『異業種に学ぶビジネスモデル』、『競争しない競争戦略』(以上:日本経済新聞出版社)、『成功企業に潜むビジネスモデルのルール』(ダイヤモンド社)、『マルチプル・ワーカー』(三笠書房)などがある。

13:40~15:00 【事業変革起点!】 特別セッション

 

事業創造の視点で捉える、ビジネスモデル変革の実行

ショート講演 フィリップスのビジネスモデル変革

 

株式会社フィリップス・ジャパン

戦略企画・事業開発統括本部長 兼
ソリューションビジネス統括本部長

相澤 仁

1985年日本電信電話株式会社 入社、MCIワールドコム 日本法人社長、アクセンチュア パートナー、シスコ・システムズ執行役員などを経て2017年7月より現職。

ショート講演 コニカミノルタのビジネスモデル変革

 

花王株式会社

コーポレート戦略部 部長

元コニカミノルタ株式会社
経営戦略部 部長

手塚 隆司

ディスカッション

  • 既存事業がある中で、新しいビジネスモデルをどのようにデザイン・構築してきたのか。
  • 新しいビジネスモデルを成功させる鍵
    • 指標となるKPI・目標やマネタイズ戦略について
    • 戦略を実行する組織と実行力について

対談モデレーター

早稲田大学大学院

経営管理研究科(ビジネススクール)
教授

山田 英夫

15:00~15:15 ブレイク

15:15~15:55 【組織・人財起点!】 協賛講演

 

デジタル時代の双面性マネジメント
~デジタライゼーションを成功に導くために
 
日本企業に必要な変革条件~

  • デジタル時代の恩恵を享受するためのガバナンス・組織・人材は
    どうあるべきなのか
  • デジタル推進組織はどのように既存事業組織と共存させながら
    醸成していくべきなのか
  • デジタル変革にトップマネジメントはどのようなスタンスで臨む
    べきなのか

アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社

プリンシパル

松尾 公大

東京大学大学院理学系研究科修了後、PWCコンサルティング等を経て2017年にアーサー・ディ・リトルへ参画、ADL日本オフィスにおけるデジタル領域を担当する。通信・エネルギー・ICT・商社・製造業の業界を中心に、新規事業開発・マーケティング戦略・プラットフォーム戦略の領域を専門とし、近年はデジタルをテーマとした多くのプロジェクトを手がける。

講演内容のポイント

 

デジタル元年から数年が経過し、国内企業はアジャイル的な事業開発手法を獲得するという点で一定の成果を出してきています。単純な開発スピードというものさしにおいては、日本企業も西海岸企業に追い付きつつあるが、そのスピードの変化によって新たな課題が顕在化してきているようです。各事業部が夫々の心拍数で事業開発を推進するに従い、全社戦略や既存事業との整合性が取れなくなってしまっているのではないでしょうか。全社的な方向性が定まらない中での変革促進は、過去の事例に鑑みてもその功罪は大きいと言えます。
本講演においては、デジタル時代の恩恵を受けるために、既存事業運営とデジタル事業開発という二つの異なる生態系を如何に有機的にマネージするのかについて示唆をご紹介いたします。

15:55~16:10 コーヒー・ブレイク

16:10~17:40 【“熱”起点!】 特別セッションⅡ

 

熱狂を生む力! ~社内外の“熱”を活かして事業を生み出す組織

 

 

【若手実行者の視点!】

株式会社SkyDrive 代表取締役

有志団体 CARTIVATOR &
一般社団法人 CARTIVATOR Resource Management
共同代表 事業ダイレクター

福澤 知浩

東京大学卒業後、2010年にトヨタ自動車に入社。調達部の一員として、100ヶ所、1,000回以上の現場出張を行ない改善活動に従事するほか、数百人規模のプロジェクトも統率。また、購入部品のバイヤーとして調達戦略の立案・実行にも携わり、関係各社とともに担当部品で世界最安のコストを実現。2017年に福澤商店株式会社を設立。トヨタ生産方式を基本とした現場改善や経営コンサルティングを30社以上で行い、内2社では役員として参画。トヨタ在籍時代に有志で始めた『空飛ぶクルマ』の開発活動『CARTIVATOR』の共同代表を務め、開発加速のため2018年に株式会社SkyDriveを設立し、代表取締役に就任。

【人財開発の視点!】

ヤフー株式会社
コーポレートエバンジェリスト

Yahoo!アカデミア 学長

株式会社ウェイウェイ 代表取締役

伊藤 羊一

1990年 日本興業銀行入行、企業金融、企業再生支援などに従事後、2003年 プラス株式会社に転じ、流通カンパニーにて物流再編、マーケティング、事業再編・再生を担当。2012年 執行役員ヴァイスプレジデントとして、事業全般を統括。2015年4月 ヤフー株式会社に転じ、企業内大学Yahoo!アカデミア学長として、次世代リーダー育成を行う。グロービス経営大学院客員教授としてリーダーシップ系科目の教壇に立つほか、KDDI ∞ Labo、IBM Blue Hub、MUFG Digitalアクセラレーター、Code Republicほか、様々なアクセラレータープログラムにて、スタートアップのスキル向上にも注力。著書「1分で話せ」「キングダム 最高のチームと自分をつくる」

【イノベーションの視点!】

法政大学大学院

イノベーション・マネジメント
研究科 教授

一橋大学
イノベーション研究センター
特任教授

米倉 誠一郎

イノベーションを中心とした経営戦略と組織の史的研究が専門。『一橋ビジネスレビュー』編集委員長、およびアカデミーヒルズの日本元気塾塾長でもある。ハーバード大学歴史学博士号取得(Ph.D.)。2012年よりプレトリア大学日本研究センター所長・顧問を兼任。著書は、『オープン・イノベーションのマネジメント』(有斐閣)、『創発的破壊 未来をつくるイノベーション』(ミシマ社)、『経営革命の構造』(岩波新書)の他、近著に『松下幸之助:きみならできる、必ずできる』 (ミネルヴァ書房)、『イノベーターたちの日本史:近代日本の創造的対応』(東洋経済新報社)がある。

PAGE TOP