ロシアへの投資
―ロシア市場の魅力/実状を踏まえ、
日本ビジネスの参入チャンスと課題に迫る―
開催概要
開催日時
- 東京2019年10月4日(金)10:00~15:30
(受付開始 9:30~)
開催趣旨
日本の皆様は、隣国であるロシアを投資先としてどこまでご存知でしょうか。
ロシア経済は今、実に多様で魅力的なビジネス機会を提供しています。ビジネスの環境は世界的に見ても決して他に引けを取りません。事実、欧州や米国からの直接投資/ポートフォリオ投資や有価証券投資など、様々な観点から魅力的な投資先として認識されています。しかし隣国である日本からの投資はまだこれからというフェーズにあるようです。
その要因の一つに人的交流が少ないことや情報共有が不足しており、互いの理解度が深まっていないことがあるかもしれません。欧州や米国の投資家は投資に資する詳細な情報にリーチし、ロシアへの活発な投資を進めています。そこで、この度、在日ロシア連邦大使館、在日ロシア連邦通商代表部とロシア中央銀行の協力の元、セミナーを開催することといたしました。
本セミナ―では、ロシア経済・市場の最新動向や実状につき、様々な観点から公平な理解をお伝えします。政府債務商品の市場、ロシア大手企業のポートフォリオ投資の可能性、ロシアの極東地域における投資の可能性や、ロシア経済やビジネスに日本企業が参入する際に欠かせない視点や起こりうる課題/困難とその解決策とともに戦略的なパートナーとしてロシアの銀行が果たす機能をご紹介しながらロシア市場の魅力と日本企業のビジネスチャンスにつきご紹介して参ります。
概要
参加対象者 |
証券会社、投資会社、銀行、信用金庫などの金融業における管理職の方々 |
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参加料 |
無料(事前登録制) ※ 申込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。 |
参加定員 |
100名(事前登録制) |
主催 |
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協力 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
プログラム詳細
10:00 ご挨拶1 通訳あり
駐日ロシア連邦大使
ミハイル・ガルージン
Mikhail Galuzin
10:10 ご挨拶2 通訳あり
ソリッド銀行
理事会会長
ウラジミール・セメルニン
Vladimir Semernin
10:15~11:00
ロシア経済の最新動向 ‐日本人の目から見たロシア経済-
Latest Russian Economy in Glimpse
本講演では、ロシア経済が如何に2014年の危機とその後の余波に向き合い、対応したのか、地政学的な観点からの推察を交えてご紹介いたします。

キャノングローバル戦略研究所
CANON Institute for Global Studies
研究主幹
小手川 大助 氏
[研究分野]海外情報・ネットワーク。昭和50年東京大学法学部卒業。昭和54年Stanford Graduate School of Business(MBA)法学士。卒業。元IMF日本代表理事。1975年大蔵省入省。リーマン・ショックなどの財政の危機や、證券の清算、日本長期信用銀行(LTCB)の国有化、日本債券信用銀行(NCB)と産業再生機構の設立など様々な事案を担当。その後、世界銀行とOECDでの勤務にて世界貿易機関(WTO)交渉だけでなくアメリカ合衆国との交渉を複数担当。現在は、キャノングローバル戦略研究所にて、モスクワ国立大学にて経済状態における教鞭をとり、現在はサンクトペテルスブルグ国立大学にて新しく確立されたアジア経済センター議長を務めている。2016年にはプーチン大統領によってロシア連邦友好勲章を授与。
11:00~11:10
ロシア市場の今 ~ロシア金融市場10年の経験から得られた知見~
10年間以上のロシアの金融市場で市場を見てきた経験から、簡潔にその市場の変化や動向をご説明します。

ニュース証券株式会社
代表取締役会長
西川 敏明 氏
11:10~12:00 通訳あり
ロシア金融市場によって日本投資家に提供されるビジネス機会
- ロシア政府債務商品の市場
- ロシア株式市場の特徴とポテンシャル
- 市場全体と注目企業の調査結果

ソリッド金融投資株式会社
海外市場ビジネス展開局長
ミハイル・コロリュック
Mikhail Korolyuk
過去にロシアで最も資産を多く保有する家族(企業)のトレーダーとしても活躍した経験を持つ。現在はソリード金融投資株式会社にて海外市場でのビジネス展開を担当。顧客企業の資産の信用管理を中心に密接に関与している。
講演のポイント
ルーブル建てのロシア政府債務商品の市場は、6.6%~7.4%と高収率と良い流動性を提供しています。ロシア政府債務商品が世界三大格付機関に投資適格程度の長期カクヅケヲ付与されています。ロシア政府債務商品を所有する主なリスクが調査されて、貨幣切り下げリスクが重視されています。
ロシア株式市場には特徴があります。ロシアは広大な土地・豊かなエネルギー資源を保有しており、ポテンシャルが非常に高い国です。国土が広いこともあり、ロシア株式市場は、ロシアのエネルギー大手の会社株が多く、ハイテク株が少ない状況です。 ロシア株は、直近の5年間以内に重要な成長を見せていながら、先進諸国株だけでなく発展途上国株と比較しても以前、過小評価されていると言えるでしょう。最高配当利回り(およそ7%)を提供していおり、市場全体と別に面白い会社が調査されています。
12:00~12:15
注目すべきロシアの消費関連企業

ニュースアセットマネジメント株式会社
理事長
真崎 修 氏
日本で最も大きな研究所の1つである日本総合研究所にて経済学者/研究者として従事。1980年代と1990年代には米国ニューヨークにて三井銀行の上席副社長として銀行のための様々な投資活動に関与した経験を持つ。現在は対外投資アドバイスを日本の投資家に提供している。
12:15~12:45 コーヒーブレイク
コーヒー/ソフトドリンクやお菓子をご用意しております。
12:45~13:15 通訳あり
現代のロシア極東の投資ポテンシャル
- ロシア政府債務商品の市場
- ロシア株式市場の特徴とポテンシャル
- 市場全体と注目企業の調査結果

ロシア連邦中央銀行
極東本社局長
セルゲイ・ベローフ 氏
Sergey Belov
講演のポイント
ロシア極東は、経済ポテンシャルが非常に高い地域です。600万平方キロ以上の地域には、アジア・太平洋地域の森林資源の半分以上、淡水資源の3分の1以上、天然ガスの27%と石油の17%が集中されています。地域は金鉱地が豊富で、そして、その海水地域、豊かな漁業資源で有名です。陸上で、世界最大の長距離鉄道が横断して、最短・最速の北東アジア-欧州連絡ルートであります。豊かな資源に恵まれた極東の発展は、今日、ロシア国家政策のプライオリティーです。極東発展の新しい経済モデルは、現代の法令上の枠組みに固定されています。
投資プロジェクトの実施の競争的条件を生み出させた30以上の法律は、採択されていました。ロシアにおける税金が一番安い入居事業者に課される税金の優遇措置、行政手続きの迅速・簡素化された営業活動を行うための特別法制が確立されている領域が作成されていました。極東地域には現在すでに、先行発展地域が18ぐらい作成されて、そして、ウラジオストク自由港が成立しました。国家は、投資家に完成されたインフラストラクチャーを提供します。最高の世界実行に基づいて、投資家支持のシステムは、作成されました。電子ビザの導入などの優遇措置によって、簡易ビザ制度が使用されています。外国人投資家に必要な前提条件をレポートにて説明いたします。
13:15~14:30 通訳あり
日本ビジネスのロシア市場参入チャンス、その戦略・課題・対策
‐戦略的パートナーとしてのロシア銀行の役割‐
- ロシア市場参入における戦略・戦術
- 起こりうる課題/障壁とその解決方法
- 戦略的パートナー(ロシア銀行)の役割

ソリッド銀行
総支配人
ゲナディ・フォーファノフ
Genedy Fofanov
講演のポイント
今日のロシア市場は、日本のビジネスの発達に資する、魅力的な環境と言えます。しかし、ロシアは、日本を含むアジア・太平洋地域諸国と親密で長期的な経済と文化関係を持っているにもかかわらず他のパートナーと比較すると相互ビジネスの総売上高は未だ小さいのが現状です。日本のビジネスマンにロシア市場への参入の方法について具体的な紹介がなされていないことが問題と言えます。
ロシア連邦の銀行システムは国際ビジネスを支持するための十分な準備ができています。海外の企業の方々を支援するために必要なツールを日本のビジネスをロシアの消費者にダイレクトに導くことが可能です。ソリッド銀行は海外ビジネスとの経験が豊富であり、今回のレポートでは、戦略、戦術、サポート処置、サービスと起こりうる課題/障壁の解決方法についても解説いたします。是非ご聴講ください。
14:30 御礼の言葉 通訳あり
ソリッド銀行
理事会会長
ウラジミール・セメルニン
Vladimir Semernin
14:35~15:30 カクテルパーティー
スピーカーや参加者同士の交流・ネットワーキングを予定しております。
ロシアスタイルの食事やワイン等のアルコールもご用意しておりますので、是非ご参加ください。