グループ・ガバナンス 2020
企業価値の最大化を目指した
グループ・マネジメント
~迅速な意思決定と一体経営を実現する
子会社管理と事業ポートフォリオ戦略~
開催延期のお知らせとお詫び
当イベントは、新型コロナウイルス(COVID-19)の国内感染の拡大をうけ、お客様の健康と安全を最優先に考慮し、
イベントの開催を急遽、中止させていただくこととなりました。
ご予定いただいておりましたお客様には、大変ご迷惑をおかけいたしますこと、重ねて深くお詫び申し上げます。
延期後の開催時期に関しましては別途ご案内いたします。
大変申し訳ございませんが、ご理解、ご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。
開催概要
開催日時
- 東京2020年 3月16日(月)9:40~16:40
(受付 9:00~)
開催趣旨
激しい競争環境下で生き残りを賭け、そして企業の持続的成長を実現するため、2000年代に入り日本企業のグループ化は急速に進んでいます。グローバルマーケットへの進出、M&Aなどによる海外グループ企業の増加、国内の事業再編などを背景に、その傾向は今後もますます高まるでしょう。しかしながら、グループ経営の舵取りには、様々な課題やリスクが内包しており、グループを束ねる難しさ、企業グループ全体での価値向上を図る困難さに直面している企業も多く見受けられます。
今、グループ経営における ”成長のための“ ガバナンスの在り方が問われています。クロスボーダーM&Aにおける減損事例、事業再編成の立ち遅れ、海外子会社の不祥事やレピュテーションリスク、上場子会社による軋み、そして欧米に比べ低いとされる日本企業の収益性。そのような山積するグループの経営課題にどう立ち向かうか。日進月歩のテクノロジー時代に、待ったなしの経営判断が求められる大競争時代に、中長期での収益性、生産性の向上と企業グループ全体での価値向上を果たすため、「攻め」と「守り」の両面から実効的なガバナンスを組織内、グループ内にどう働かせるか。グループ・ガバナンスの構築はどの企業においても喫緊の課題と言えるでしょう。
当フォーラムでは、「企業価値の最大化を目指したグループ・マネジメント」をメインテーマに、「攻め」として事業ポートフォリオの最適化やマネジメントの高度化を柱に、そして「守り」として、海外も含めた子会社管理や分権化と集権化のバランス、本社(コーポレート)機能の在り方などを柱に、企業の迅速な意思決定と一体経営を実現するそのキーファクターを検証し、グループ・ガバナンス構築のヒントを考察していきます。
概要
参加対象者 |
経営者、役員、CFO、経営企画、人事総務、経理財務、国際部門、法務、リスク管理、CSR部門、 |
---|---|
参加料 |
29,000円(お一人様/税込) |
参加定員 |
150名(事前登録制) |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
特別協賛 |
会場
東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル 1F
(エントランスフロアは2階となります)
※ 東京メトロ有楽町線、半蔵門線、南北線「永田町駅」4番出口より徒歩2分
プログラム詳細
9:00~ 受付
9:40~10:20 基調講演【グループ経営と企業価値向上】(40分間)
グループ・ガバナンスの強化と持続的な企業価値向上
~グループガイドラインからの示唆~
- グループ・ガバナンスの何が問題か
- グループ・ガバナンスに関する実務指針
- 指針から考察するグループ経営と企業価値向上施策とは

早稲⽥⼤学 商学学術院
教授 常任理事
宮島 英昭 氏
立教大学経済学部卒業、同大学大学院修士課程修了、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得修了、早稲田大学商学博士。東京大学社会科学研究所助手、ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員などを経て現職。RIETIファカルティフェロー、早稲田大学高等研究所所長を務める。研究テーマは日本経済論、日本経済史、企業統治、コーポレートガバナンス。主な著作:『企業統治と成長戦略』、東洋経済新報社、2017年、『日本の企業統治 その再設計と競争力回復に向けて』、東洋経済新報社、2011年、『現代日本経済 第3版 戦後復興から金融危機後まで』、有斐閣アルマ、共著、2011年、『企業統治分析のフロンティア』編著、日本評論社、2008年、『日本のM&A:企業統治・組織効率・企業価値へのインパクト』東洋経済新報社、編著、2007年、『産業政策と企業統治の経済史:日本経済発展のミクロ分析』有斐閣、2004年、『現代日本経済 新版』有斐閣、共著、2006年、Corporate Governance in Japan, Oxford University Press、共編著、2007年、他著書論文多数。
10:20~11:20 特別講演【事業ポートフォリオマネジメント】
グループ経営の深化と事業ポートフォリオ改革
~多角化から多様化へ~
- グループ経営における経営改革の道のり
- 攻めのガバナンス~M&Aなどによる事業ポートフォリオの最適化
- グループ全体での価値向上を目指して~今後の課題と展望

日清紡ホールディングス株式会社
代表取締役社長
村上 雅洋 氏
1982年⽇清紡績株式会社(現⽇清紡ホールディングス株式会社)⼊社。4つの事業場において、⼯場付属学園の運営や寮管理・運営を起点に、採⽤や安全衛⽣など⼯場労務管理業務に従事。その後、本社⼈事部での⼈事制度設計や⼈財教育等の業務を経て、2002年より研究開発センターにて新規事業の⽴ち上げに従事。06年より秘書、法務、財務・経理、⼈財部⾨および不動産事業の責任者を経て、10年 取締役 事業⽀援センター⻑、14年 取締役 経営戦略センター⻑、18年6⽉より代表取締役副社⻑、19年3月、代表取締役社長に就任、現在に至る。
講演内容のポイント
1907年に高級綿糸の大量生産を担う紡績会社として創業された日清紡ホールディングス(旧日清紡紡績)。市場の変化とともに、繊維からブレーキ、そしてエレクトロニクスへと事業転換を果たし、今年で113年目を迎える。成功に囚われず、常に変革し続ける企業体を目指し、2009年に持株会社制へ移行。攻めのガバナンスとして、本社主導による事業ポートフォリオの組み換えを加速させ、同質の事業から枝分かれしていく「事業の多角化」から、異質の事業から新たなイノベーションを生み出す「事業の多様化」を実現し、更なる成長を目指している。ここ十年における経営改革(攻めと守りのガバナンス改革)を責任者として主導、牽引し、2019年に代表取締役社長に就任された村上氏を迎え、これまでの改革の歩み、M&A、事業ポートフォリオマネジメント、そして多様化した事業をどう束ね、目指すべき方向に導いていくのか、その深化とグループ・マネジメントのキーファクターをお話いただきます。
11:20~12:00 基調講演2【本社機能とグループ・ガバナンス】
グループ本社の役割と現状の課題
- 日本企業がさらされている「3G」-グローバル、グループ、ガバナンス
- 本社における「機能」は本当に適切に配置されているのか?
- グループ・ガバナンスの「担い手」として考えるべきこと

首都大学東京大学院
社会科学研究科経営学専攻 教授
松田 千恵子 氏
株式会社日本長期信用銀行にて国際審査、海外営業等を担当後、ムーディーズジャパン株式会社格付けアナリストを経て、株式会社コーポレイトディレクション、ブーズ・アンド・カンパニー株式会社でパートナーを務める。2011年より現職。東京外国語大学外国語学部卒、仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士、筑波大学大学院企業科学専攻博士課程修了。博士(経営学)
12:00~13:00 昼食
※ お弁当の御用意がございます。
13:00~13:50 特別協賛セッション【グループ経営管理】
連結会計×グループ・ガバナンス
~連結会計システムから始まる、
グループ・ガバナンス実現に向けた最適航路~
企業価値を高めるべくグループ経営において「攻め」「守り」両面でいかにガバナンスを働かせるか?CFO組織にその司令塔としての役割が期待される中、社内に蓄積された連結会計データをいかに事業ポートフォリオマネジメントや海外拠点のリスクマネジメントに活用するか、その最適解をご紹介します。

株式会社ディーバ
取締役開発統括本部長
岩佐 泰次 氏
監査法人を経て、株式会社ディーバ。経営管理領域を軸にコンサルティングやシステム導入を多数実施。現在はプロダクト開発及びクラウドサービス事業を担当し、CFO組織のグループ経営、グローバル経営、ガバナンス強化を支援するディーバ事業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進中。公認会計士。
13:50~13:55 小休憩
13:55~15:05 特別講演2【グローバル組織とガバナンス】
三菱ケミカルホールディングスにみる
グローバル/グループ経営の今
- グループ経営における経営改革の道のり
- 本社の役割・権限とローカル、現地マネジメント、子会社管理、ガバナンスの在り方
- KAITEKI価値の持続的向上への取り組み~グループ視点からの課題と展望

株式会社三菱ケミカルホールディングス
取締役 執行役常務
コンプライアンス推進統括執行役
藤原 謙 氏
1984年慶應義塾大学法学部法律学科卒業、三菱化成工業株式会社(現・三菱ケミカル株式会社)入社、1991年米国三菱化成社、2003年三菱ウェルファーマ株式会社(現・田辺三菱製薬株式会社)法務部、2008年から株式会社三菱ケミカルホールディングス総務部グループマネジャー、執行役員総務室長、執行役常務を経て、2018年6月より取締役・執行役常務・コンプライアンス推進統括執行役(現職)同社海外統括会社(欧州、米州、中国)所管役員。
講演内容のポイント
2005年に、医療事業の強化、グループ経営の深化および収益の安定したポートフォリオ形成を目的として、三菱ケミカルホールディングスを設立。以降、M&A・統合による企業規模の追求、不採算事業の構造改革など、弛まぬポートフォリオ変革を進めている。関係会社数754社(連結子会社550)、連結売上収益(IFRS)39,234億円(2019年3月期)、連結従業員数/72,020名を擁するグループ経営とはいかなるものか。各事業会社の強みを活かしながら、グループガバナンスを強化し、グループとしての総合力、企業価値をどのように醸成しているのか。ポートフォリオマネジメントの手法やホールディングスと事業会社間における権限の在り方、KPIによるグループ管理、海外グループ会社のガバナンスや管理手法など、様々な観点から、先進のグループマネジメントの今をお伝えいたします。
15:05~15:20 コーヒーブレイク
15:20~16:40 パネルディスカッション【経営の現地化と本社ガバナンス】
迅速な意思決定を実現する本社機能(HQ)とグループマネジメントの最適解
~権限委譲と本社ガバナンス両立のポイント~
- 各社にみる本社とグループマネジメントにおける課題
(経営管理、事業・地域・機能の役割、責任と権限委譲の考え方 等) - 本社からの企業価値向上施策とは~経営管理、見える化、グループ最適化等
- ガバナンスと現地の自律を両立させるカギとは~今後の課題と展望

パネリスト
デュポン株式会社
取締役副社長
橋本 勝則 氏
慶應義塾大学商学部卒業。デラウェア大学MBA。YKK入社後英国子会社にCFOとして出向しM&A2件,欧州持株会社・欧州HQ会社を設立。米国デュポン社では自動車関連事業部シニアビジネスアナリスト、持分法適用会社財務報告システムのグローバルプロジェクトリーダー、内部監査マネージャーを経験。帰国後東京トレジャリーセンターの設立、グローバルトレジャリープロジェクトに参画後にデュポン株式会社取締役財務部長。 現在は、取締役副社長としてグループ会社ガバナンス、スタッフ部門、ダウケミカルとの合併・3社分割のプロジェクト担当役員。

パネリスト
ソニー株式会社
執行役員 法務、コンプライアンス、プライバシー担当
武井 奈津子 氏
1983年4月、ソニー株式会社入社。戦略プラットフォーム グローバル・アライアンス部統括部長、法務・コンプライアンス部門法務部 統括部長、法務・コンプライアンス部門副部門長、法務部門 部門長などを経て、2013年より現職。

モデレーター
早稲⽥⼤学 商学学術院
教授 常任理事
宮島 英昭 氏
16:40 終了