デジタル変革の構想と完遂への道標
~戦略・マネジメント・ビジネスモデルから迫るDXの真髄~
開催概要
開催日時
東京
Online
2020年11月10日(火)13:00~17:50(受付 12:30~)
開催趣旨
新型コロナウイルスの影響で多くの企業で急速に非接触・非対面のオペレーション・働き方が迫られた結果、ビデオ会議や電子契約など多くの業務のデジタル化が進みました。一方、業務のデジタル化から一歩進み、企業の強み・競争優位性にデジタルを組み込む「デジタル変革」まで踏み込んだ変革に至ってない企業や、デジタル変革への大きな投資をすることに対し躊躇のある経営者も少なくないのではないでしょうか。
部分的な業務のデジタル化にとどまらず、ビジネスモデルや事業構造全体の変革の必要性が徐々に認識されつつも、抜本的な変革や十分な実行に落とし込まれない原因は、DXやCXといった「手段」が、企業の意思決定の拠り所となる「軸となる戦略・ビジョン」と「現場へと落とし込む徹底的な組織マネジメント」がセットで語られておらず、変革後のあるべき姿が描けていないからではないでしょうか。
「変化するか衰退するか」が迫られている今だからこそ、経営者・マネジメント層は、デジタルテクノロジーを活用した様々な変化や取り組みを企画・推進・評価するなかでも、「持続的な競争優位性」や「事業を成功させるために必要な条件・ストーリー」を、意思決定の判断軸として持ちつづけることが必要になります。本セミナーでは、戦略やビジネスモデルに関する経営理論の第一人者の講演からデジタル変革を推進する『軸・視座』を、実際に変革・DXを成功させつつある経営者やリーダーから『自社の強み・戦略をデジタル変革によって加速させたエピソード(事例)』を紹介することで、困難な時代に飛躍するヒントをご提供いたします。
本イベントはライブ配信と、現地開催をいたします。会場では席と席との間を十分空けるなど、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染リスクを高める3つの条件(①換気の悪い密閉空間、②人が密集している、③近距離での会話や発声が行われる)を防止します。
ライブ配信が視聴できるURLや会場のご案内についてはセミナーご当選者様にのみご連絡いたします。回線や容量、および現地会場の席数の観点からセミナーを抽選制とさせていただきますので何卒ご了承ください。
また、当イベントは政府や東京都の方針に則り速やかに対応し、予防と拡散防止に努めます。今後状況が変化した際は変更事項などを随時ご案内いたします。
概要
参加対象者 |
経営者、役員、経営企画、営業統括、営業推進、店舗統括、人事部門、教育研修、デジタル化・DX推進、 |
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参加料 |
無料(事前登録制) |
参加形式 |
ライブ配信:1,000名 会場へのご来場(一橋大学一橋講堂):100名程度 ※ライブ配信(Web)にてご参加いただけます。会場への参加をご希望者される方は会場をご案内いたしますが、状況によってはライブ配信のみとさせていただきます。 ※ご来場者は100名程度とさせていただきます。 ※ライブ配信希望の方はお申込み後に視聴方法をご案内いたします。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 ※申込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。何卒ご了承くださいませ。 |
主催 |
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協力 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
会場
東京都千代田区一ツ橋2丁目1-2 学術総合センター
※東京メトロ半蔵門線、都営三田線、都営新宿線「神保町駅」A8・A9出口より徒歩4分
※東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口より徒歩4分
プログラム詳細
13:00~13:10 主催者挨拶
13:10~14:00 基調講演
優れた戦略は人間の本性を直撃する
- 顧客提供価値の見直し・リモートワークなど業務のデジタル化
- 経営者・リーダーに求められる外部環境・社会の変化への対応
- どう捉え、どのように戦略の舵取りをしていくべきか

一橋ビジネススクール
国際企業戦略専攻 教授
楠木 建 氏
専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。大学院での講義科目はStrategy。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師、同大学同学部助教授、同大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻准教授を経て、2010年から現職。
14:00~14:30 主催者講演
競争優位に直結するマネジメントのデジタル変革
~短期的成功も長期利益も総取りするデジタル変革の勘所~
- DXの必要性~長期的に競争優位性を維持・アップデートするために各社の強みを活かすデジタル活用の勘所~
- 組織上のボトルネック解消と従業員への腹落ちによるDX実行力・ケイパビリティの構築方法
- 組織マネジメント全体をDXした成功事例と、必要となる3つのステップや経営者の視座の紹介

ClipLine株式会社
取締役
金海 憲男
日本航空にて整備部門における予算策定/管理業務、エンジニア職等に従事後、ジェネックスパートナーズに参画。様々な業界において、高橋とともにクライアントの内部に入り込むハンズオン型での支援においても業務改革、マーケティング、新商品開発等で多数の財務成果を創出。営業、クライアント支援全般を統括しクライアントニーズをプロダクト開発に活かす。大阪大学基礎工学部卒業、同大学院基礎工学研究科修了。
14:30~14:45 休憩
14:45~17:00 事例講演 ※途中15分休憩
マネジメントのデジタル変革先進事例:デジタルをビジネスに組み込む変革と創造のストーリー
ClipLineをご導入頂き、組織変革を進める企業様より、導入エピソードを伺います。ClipLine導入前の背景、期待した効果、導入した結果として起きた組織の変化についてケースとしてお話しいただきながら、各業界において戦略の実現のためにどのようにデジタル技術を活用するべきか本質を紐解きます。
理念・ブランドコンセプトの体現と、オペレーションの機動力を高めるカルネヴァーレの『シェアマネジメント』のためのデジタル変革
カルネヴァーレは"カジュアル・リッチな大人の焼き肉レストラン"をコンセプトとする「KINTAN」を中心に展開する外食企業。
ランチタイムのみならず、多様なシーンで店舗を利用できるメニュー・空間演出など、高品質を保ちながら、同時にコストパフォーマンスに優れた価格帯を実現している。同社の「カジュアル・リッチ」のポジショニング・ブランドを実現するには、全店舗において高い顧客満足度を実現する人財育成や店舗オペレーションの磨きこみが不可欠だ。特に、ここ数か月は、コロナウイルスの影響で頻繁にオペレーションを転換する必要があり、機動力の高い経営・組織マネジメントが求められた。カルネヴァーレ社が事業コンセプトを体現するために、どのように組織マネジメントに向き合い、品質と価格のトレードオフを乗り越えてきたのか、そしてコロナ対策など外部環境変化に機動的に対応するために、どのようにデジタルを活用しているのか、同社鳴坂社長に伺う。

株式会社カルネヴァーレ
代表取締役社長
鳴坂 竜一 氏
1976年東京都生まれ。アパレル会社を経て、外食大手チェーンへ7年に渡り、 フランチャイズ加盟店のコンサルティング営業から直営店マネジメント、各ブランドのメニュー開発、マーケティング全般を担当した後、執行役員に就任。2013年3月に独立。「カジュアル・リッチな焼肉レストラン」をコンセプトに株式会社カルネヴァーレを設立 現在に至る。
レデイ薬局社長が思い描く、ドラッグストア業界の未来と店舗ビジネスのデジタル融合
~次世代のチェーンマネジメントと顧客体験構想~
レデイ薬局は、ドラッグストアや調剤薬局を展開するツルハグループのグループ企業。中国・四国地区に重点的にドミナント展開をしている。社会の高齢化やセルフメディケーション意識の高まりによって、薬局・ドラッグストアの社会的役割はさらに大きくなり、効率的なチェーンオペレーションに加え、人による接客・コミュニケーションが重要となってくる。リアル店舗やスタッフを抱え地域に密着したサービスを提供している同社の白石社長が掲げる次の戦略が店舗ビジネスとデジタルの融合だ。その範囲はオペレーションもさることながら、顧客体験や人材戦略まで含んでいる。コロナ禍で急速に進むDXに対して、スピード感を持って取り組む白石社長に伺う。

株式会社レデイ薬局
代表取締役社長
白石 明生 氏
平成8年 株式会社フジ入社(愛媛県松山市)。財務部に3年半所属、その後総合企画部にて、予算、経営企画・新規事業等を10年経験。介護やレンタル等複数の子会社設立に係る。その後、合併の事務局として関与していた株式会社レデイ薬局に出向。レデイ薬局では、現場経験を短期間に取得する目的で、店舗担当者から始まり、店長、運営部長、商品部長、営業本部長を歴任。令和元年7月に代表取締役社長就任。
未経験スタッフ・少数精鋭マネジメントで実現した「新業態のスピード展開」に学ぶ ビジネスモデル・マネジメントのDX
ティップネス社はジム・スタジオ・プールを有する総合型ジムを展開するフィットネス企業。
ここ数年は24時間型セルフ型ジム「FASTGYM24」の出店にも力を注いでおり、100店舗を超えるスピード出店を進めてきた。24時間型セルフジムの店舗は、フィットネス未経験スタッフも多く運営しており、無人の時間帯も少なくない。物理的・組織的なマネジメントの難易度が高いなか、デジタルを活用することでオペレーション・人財教育の標準化・磨きこみを進め、スピード出店を実現してきた。難易度の高いマネジメントとスピード出店を両立したマネジメントのデジタル化の要所について、事業部長の山田氏に伺う。

株式会社ティップネス
FASTGYM24事業部長
山田 哲也 氏
1989年 株式会社ティップネス入社、TIPNESS店舗で支配人を経験後、店舗サポート・エリアマネジャーを担当する。店舗統括部長として新ブランドの立ち上げや運営を担当。また、商品開発や人材開発部長を歴任、最新プログラムの提供やスタッフ・インストラクターの人材育成を担う。2020年4月より24時間型ジムの“FASTGYM24”事業部長として、戦略の立案・運営担当。NASM-PES(National Academy of Sports Medicine-Performance EnhancementSpecialist)心理相談員・睡眠健康指導士。

モデレーター
ClipLine株式会社
代表取締役社長
高橋 勇人
京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科修了後、アクセンチュア株式会社、株式会社ジェネックスパートナーズにおいてコンサルタントとして多数の多店舗展開企業の経営改革を主導。回転寿司チェーン「あきんどスシロー」を始め、売上数百億〜1千億円規模の企業の業績向上と組織変革を完遂。2013年ClipLine株式会社を創業し、コンサルティングノウハウを活かしてClipLineを開発。AIなど先端技術の応用可能性を検証する一方で、サービス業の価値の源泉である人材の育成こそが真の生産性向上につながるという思想を持つ。
17:00~17:50 特別講演
「DX For CX By CX」価値づくりのレンズ
- DXの目的は「For CX」、DXの実行には「By CX」
- 「価値づくり」の「レンズ」
(われわれが知らず知らずのうちにかけているメガネやフィルタのようなもの) - 変化の激しい経営環境下でみえてくる、現在・未来とは

一橋ビジネススクール 国際企業戦略専攻 准教授
&アルムナイ・リレーションズ担当ファカルティ
藤川 佳則 氏
一橋大学経済学部卒業、同大学院商学研究科修士。ハーバード・ビジネススクールMBA(経営学修士)、ペンシルバニア州立大学Ph.D.(経営学博士)。ハーバード・ビジネススクール研究助手、ペンシルバニア州立大学講師、オルソン・ザルトマン・アソシエイツ(コンサルティング)、一橋大学大学院国際企業戦略研究科 専任講師を経て現職。
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。