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シリーズ マネジメントの未来@Business Forum
財務情報・非財務情報の顕在化による
企業価値向上セミナー2021
サステナビリティ経営を実現する
見えない価値の見える化・経営管理体制の構築

開催概要

開催日時

  • Online 2021年8月26日(木)11:00~16:45

開催趣旨

近年、企業の収益を表す財務情報に加え、非財務情報の観点である「ESG」領域への関心が高まっています。元来、株主重視の傾向が特に強い日本企業においては、欧米を中心とした海外投資家の求める財務指標だけでなく非財務指標を合わせた企業全体としての価値、つまりESGの機運の高まりに合わせ、ここ数年は攻めのコーポレートガバナンス改革を実践、統合報告書(アニュアルレポート)を作成する上場企業が400社を超えるなど、財務目標の達成やESG経営推進の開示を積極的に取り組む経営者・企業も増えています。

しかしながら賢明な投資家は、『収益性とESGの距離を置く企業、収益性を継続的に注視しながらESGに真剣に向き合っていける企業』を見分けようとしており、判断を誤った企業は市場から厳しい洗礼を受け、世界から置いていかれることとなります。更に2021年版コーポレートガバナンス・コードの改訂では、「サステナビリティ(ESG要素を含む中長期的な持続可能性)」を巡る課題への取組みも新たに追加され、今後益々、サステナビリティを色濃く打ち出す企業、そして企業の存在意義『パーパス』を実践する企業が増えていくことも予測されます。

今回のフォーラムでは、財務情報・非財務情報の顕在化による企業価値向上をメインテーマに、サステナブル経営を実現するための施策について考察します。その中で、財務部門に求められる変革・DXのあり方、“Co-Pilot”の役割、隙のない情報の開示の重要性、データを活用したサステナビリティのパフォーマンス測定、持続可能性と近い将来のありたい姿に向けた変革、そしてパネルディスカッションでは、サステナビリティ経営を題材に、サステナビリティ情報の高度化への対応・人材の育成・コーポレートガバナンス・コードの改訂における企業の対応などについて議論してまいります。

概要

参加対象者

企業の経営者、役員、経営企画・経営管理・経理・財務・IR・総務部門などの管理職の方々

参加料

25,000円(お一人様 / 税込み)

参加定員

150名

参加方法

オンライン配信(ライブ視聴&1ヶ月間のオンデマンド視聴)

本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申込み後にご案内いたします。

お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

特別協賛

キリバ・ジャパン株式会社

協賛

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンス

区切り線

プログラム詳細

11:00~11:50 基調講演【サステナビリティ経営における情報開示の重要性】 

企業報告三本化の理論-隙のない情報開示とは何か

  • 非財務情報開示の世界的な統合化に合わせて企業は三つの「報告」を行う必要がある
  • すなわち「企業価値関連報告書」(統合報告書)、「サステナビリティ報告書」「財務報告書」である
  • それぞれ情報利用者への目的適合性を持ち考え抜かれたものでなければならない
北川 哲雄 氏

青山学院大学 名誉教授

東京都立大学 特任教授

北川 哲雄

野村総合研究所及びモルガン銀行(現JPモルガン・アセット・マネジメント)調査部等においてアナリスト・調査部長を経験ののち、2005年青山学院大学教授、2019年より現職。他に2020年より一般社団法人『ESG情報開示研究会』代表理事、日本IR協議会『IR優良企業表彰委員会』委員長を務める。全米IR協会(NIRI)会員、国際ガバナンスネットワーク(ICGN)会員。

講演内容のポイント

昨今の企業の非財務情報の開示に対する関心の高まりを受け、ビジネスリスクや戦略との関連性を前提とした説明の必要性など、ステークホルダーにわかりやすく状況を伝える事の重要度が高まっています。基調講演では、様々な形で乱立する非財務情報の開示指針を統合化しようとするグローバルの動きを踏まえた、これからの統合報告書・サステナビリティ報告書・財務報告書のあり方を中心にご説明いただきます。

11:50~12:30 特別協賛講演【財務領域の変革と財務DXが導く企業価値向上】 

企業価値向上に求められる戦略的投資に向けた財務DX

  • 企業価値向上に求められる財務部門の役割
  • 財務部門に求められる変革ステップ
  • ESG実現に向けたトレジャリーマネジメント
下村 真輝 氏

キリバ・ジャパン株式会社

ディレクター、トレジャリーアドバイザリー

下村 真輝

一橋大学卒、MBA(ボンド大学大学院)。三菱重工業株式会社にて原子力事業の海外営業およびM&A等事業開発業務を経て、株式会社三菱東京UFJ銀行にて海外で事業展開している日系大企業や、クロスボーダーでのM&A、PMI案件に対し、グローバルベースの財務戦略、組織再編、海外投資手法等のアドバイザリー業務に従事。株式会社JVCケンウッドにて、CFO補佐として、グローバル財務管理の基盤構築を手掛けた。

講演内容のポイント

企業価値向上が求められている中、財務部門が経営のビジネスパートナーへ変革することで、リスクに留意しつつ、戦略的な成長を支援することが可能となる財務DXについてご紹介します。その中で、財務の機動性・柔軟性向上を早期実現することが、企業がESGに向けた事業活動への、迅速かつ有効な投資を行える基盤となることをご説明します。

12:30~13:20 休憩

13:20~14:10 講演1【持続可能性と近い将来のありたい姿に向けた変革】

持続可能性という名の破壊的革新~カゴメが掲げた「2025年のありたい姿」を巡る物語

  • 2015年、カゴメは「2025年のありたい姿」として「食を通じて社会課題の解決に取り組み、持続的に成長できる強い企業になる」を掲げた。この6年間に、社会課題の解決や持続的な成長は大きな重要性を帯びてきた。
  • 2017年に統合報告書、2020年に重要課題(マテリアリティ)をそれぞれ初めて公表。開示の充実とともに、マテリアリティと経営管理の一体化に苦心している。
  • 現在、2025年に向けて最後の中期経営計画を策定中。ありたい姿と現実とのギャップ、世間から期待される役割実現に向けた模索、そして市場評価から見た至らざる点を通じて、VUCAに直面して足掻くカゴメの現状をありのままにお伝えしたい。
渡辺 美衡 氏

カゴメ株式会社

取締役専務執行役員

渡辺 美衡

東京工業大学工学部社会工学科卒業、米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了。1982年4月 株式会社日本債券信用銀行(現 株式会社あおぞら銀行)入行。株式会社サーベラスジャパンおよび株式会社産業再生機構にて勤務の後、2007年4月 カゴメ株式会社入社。経営企画室長、経営企画本部長を経て2009年6月 取締役就任。2016年3月より取締役専務執行役員(現任)。

講演内容のポイント

『時代を経ても変わらずに継承される「経営の」こころ』といった企業理念のもと、『健康寿命の延伸』『農業振興・地方創生』『世界の食糧問題』といった社会課題に取り組まれる中で、2025年のありたい姿を上記掲げておられます。サステナブル経営において、企業が自社事業を拡大するのみならず、社会課題の解決に取り組むことが求められている中で、現状についてお話いただきます。

14:10~14:35 協賛講演【サステナビリティ・パフォーマンスの効果的なデータ活用】 

データを活用した企業のサステナビリティ・パフォーマンスの測定・評価とコミュニケーション

  • データに基づくTCFD等の開示
  • リスクと機会のコミュニケーションのありかた
  • 豊富なデータと的確な分析によるESG評価
眞々部 貴之 氏

S&Pグローバル Sustainable1

シニア・ESG・ビジネス・ディベロップメント・マネージャ

眞々部 貴之

2021年S&Pグローバルに入社。以前は楽天株式会社にて環境・サステナビリティに関する取り組みをリードしていた。これまでに三菱UFJリサーチ&コンサルティング、NGO等での研究員、農林水産省等の持続可能性に関する委員など、様々な立場で10年以上環境・持続可能性に携わる。修士(環境学)、技術士(環境部門、森林部門)。

講演内容のポイント

企業がビジネス戦略や投資をめぐる意思決定を円滑に行うためのツールとして、データ化された多種多様なサステナビリティに関するパフォーマンス測定・評価・コミュニケーションを活用する事のニーズが高まっています。講演では、サステナビリティ戦略を実現するために、効率的にデータを集約し、分析するために必要なポイントについてご説明いただきます。

14:35~15:25 講演2【サステナビリティ経営における財務管理部門の役割】 

ネスレのビジネスを加速させるCo-Pilotの役割
~「企業価値の創造」と「社会価値の創造」をバランスよく推し進める

  • 財務管理部門は、ネスレグループのパフォーマンスを加速させる「触媒=Catalyst」
  • サステナビリティに関してどのように投資していくか
  • デジタライゼーション・DXをCo-pilotとしてどう推進するか
中岡 誠 氏

ネスレ日本株式会社

執行役員 財務管理本部 戦略事業開発コパイロット部長

中岡 誠

1985年3月 神戸大学経営学部卒。同年4月 ネスレ日本株式会社入社、東京支店横浜営業所藤沢出張所で営業担当。1989年9月から財務本部に所属し、工場での原価計算、内部監査、ネスレコンフェクショナリー株式会社でのコントローラー・管理部長、ネスレ日本株式会社売掛管理部長、ビジネスプランニング&レポーティング部長、営業管理統括部長等を経て2021年3月から現職。

講演内容のポイント

ネスレの財務管理部門には、指針としているオペレーションに対しての考え方、何を成長の軸としていくのか、優位性とは何か等について、サポートしたりドライブさせたりレバレッジさせていく役割を担っています。講演では、こういった立場より、どのようにバランスを取り「企業価値の創造」と「社会価値の創造」を推し進めていくのか、サステナビリティに対する投資やDXの推進等、ご紹介をいただきます。

15:25~15:35 休憩

15:35~16:45 パネルディスカッション【企業価値を高めるサステナビリティ経営の実現】

サステナビリティ経営に向けた取り組み
~サステナビリティ情報の高度化への対応、コーポレートガバナンス・コードの改訂、人材育成

  • デジタルトランスフォーメーションによるサステナビリティ業務の効率化
  • コーポレートガバナンス・コードの改訂によるサステナビリティの促進、企業の対応
  • サステナビリティ人材の育成
稲継 明宏 氏

株式会社ブリヂストン

Gサステナビリティ部門長

稲継 明宏

2004年、ブリヂストン入社。環境宣言のリファイン、環境長期目標の策定など、グループ全体の環境戦略策定に従事。2015年よりCSR推進体制の構築やグローバルCSR体系「Our Way to Serve」などのCSR企画を推進。2018年に経営企画部長としてグローバル本社の経営企画業務に従事した後、2019年よりサステナビリティの推進に取り組んでいる。

持田 由希子 氏

東洋紡株式会社

サステナビリティ推進部長

持田 由希子

1993年、日本ペイント株式会社(現 日本ペイントホールディングス株式会社)入社。約20年、秘書業務に従事した後、IR広報業務を担当。2019年、東洋紡株式会社入社、経営企画部にてCSR業務を担当後、2020年、サステナビリティ推進部設立と同時に、サステナビリティ関連の取り組みを推進。2021年、サステナビリティ推進部長に就任。

下村 真輝 氏

キリバ・ジャパン株式会社

ディレクタートレジャリーアドバイザリー

下村 真輝

プロフィール。

北川 哲雄 氏

モデレーター

青山学院大学 名誉教授

東京都立大学 特任教授

北川 哲雄

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

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