New Business Creation 6th 2021
イノベーションのジレンマを超える両利きの組織づくり
~パラダイムシフト下の事業の深耕とともに、
いかに新たな成長の柱を育てるか~
<事業戦略編>

開催概要
開催日時
- Online2021年11月17日(水)
13:15~16:35 (予定)
※開催後はオンデマンド配信(約1カ月間)でご視聴いただけます。
※本イベントは、全3回のシリーズ開催となります。無料ご招待の対象は、本プログラム【Vol.3 事業戦略編】のみとなりますが、 その他プログラム全編にもご関心のある方は、こちらからご確認くださいませ。
開催趣旨
世界的なパンデミックにより、多くの企業がこの有事をどう生き抜くかという未曾有の困難に直面し、かつてのビジネスモデルそのものの見直しや、新たな成長領域となる事業・サービス創出をはじめとする「第二の創業」の必要性に迫られています。
しかし、こうした非連続的な変化の時代において、企業にとって過度な選択と集中はリスクであり、今後は「変化に適応する柔軟性を備えること」が新たな競争優位となっています。実際、これまで多くの成熟企業が数々の新規事業に着手しつつも真のイノベーション創出に繋がらない大きな理由として、新規事業が既存の事業に潰されてしまう所謂イノベーションのジレンマに陥っています。既存の主力事業とこれまでのマネジメント方法ばかりに囚われることでは、大きな変革へ脱却することは難しいのが現状です。
このような中、昨今、世界的な経営・組織進化論として「両利きの経営」理論が注目されています。既存事業の強化(既存の資源の深堀・活用)と同時に、新たな成長事業の発掘・育成を行い、それら両方を併存させる“両利き”の視点での組織経営が求められているのです。変化に適応し持続的な成長を目指すためには、事業ポートフォリオや経営資源の配分はもちろんのこと、既存事業と新規事業のそれぞれ相矛盾する領域をいかに両立させ、マネジメントするか、その組織構造設計や行動を促すための仕組みを含む、経営・組織能力そのものが問われています。
では、こうした時代を勝ち抜くために、企業は今、具体的にどのような要点のもと戦略と打ち手の見直しを図るべきなのでしょうか。
本セミナーでは、両利きの理論とその実践事例をもとに、主に「事業戦略の視点」から、今こそ成熟企業におけるイノベーション、新たな成長の柱の創出に向けた変革の方向性とアプローチについて考察します。経営・マネジメントに携わる責任者の方々へ向け、両利きの組織づくりを推進していくための具体的な方法を紐解き、検証していくものです。
概要
参加対象者 |
経営者・役員、および経営企画、事業企画、事業開発、人事、他各事業部門、改革関連部門の意思決定層の方々 |
---|---|
参加料 |
無料ご招待(事前登録制) |
参加方法 |
オンライン配信 ※本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申込み後にご案内いたします。 ※お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
協賛 |
プログラム詳細
13:15~ <特別講演Ⅰ>(45分間)【探索と深化の戦略的創造】
コマツのイノベーション戦略
~“社会課題の解決”と“新たな顧客価値の創造”~(仮)
- コマツの経営と構造改革への取り組み
- コマツが定義する「イノベーション」と向き合い方
- コマツにおけるオープンイノベーション
※講演資料は当日(ライブ配信中)のみの公開となります。資料配布もございませんので、予め、何卒ご了承くださいませ。

コマツ
特別顧問(元代表取締役会長・社長)
野路 國夫 氏
1969年 大阪大学 基礎工学部機械工学科卒業後、株式会社小松製作所入社。1993年 建機事業本部技術本部生産管理部長。1995年 コマツドレッサーカンパニー(現 コマツアメリカ株式会社)チャタヌガ工場長。1997年に取締役就任。情報システム本部長、生産本部長、建機マーケティング本部長など、製造・販売それぞれのトップを歴任。また、コマツウェイ推進室長として、コマツウェイのものづくり編を取りまとめた。2007年 代表取締役社長 兼 CEOに就任。2013年 代表取締役 会長。2016年 取締役会長。2019年6月 取締役退任後、特別顧問に就任。
講演のポイント
既存事業の選択と集中を行う一方、早くからデジタル化やコトづくりなど新たなビジネスモデルに先駆けて取り組むなど、まさに両利きの“ダントツ経営”で高い競争力を維持してきたコマツ。コムトラックスやダンプトラックの自動化など、常に社会的な価値創出のためのイノベーションを加速し続けています。ともすれば既存事業との市場の共食いや、競争相手との共創といった「矛盾」、さらに社内の「抵抗」等、様々な困難が生じる新規事業創出において、このようなジレンマを恐れず成功へ導いた背景には、トップ自らが現場に赴く探索活動や、地道なコマツウェイの浸透などの取組みがあります。まさに、探索と深化のジレンマを超えたイノベーションを戦略的に創造されてきた野路氏より、コマツにおける戦略事例を通して、新規事業を進めるための考え方や向き合い方のヒントなどについて、お話いただきます。
14:00~ <特別講演Ⅱ>【両利きの価値創造とR&D】(45分間)
ソニーグループの進化に向けた価値創造戦略
- ソニーグループにおける価値創造を推進する体制と取組み ~ダイバーシティを活かした価値創造へ~
- これからのR&D組織の役割とあり方 ~メガトレンドの理解、デジタルデータの向き合い方など
- 人と技術を通じた事業の進化と成長、深化と探索の両立への展望

ソニーグループ株式会社
コーポレートテクノロジー戦略部門 部門長
住山 アラン 氏
三菱商事株式会社、Eコマース系スタートアップ、コニカミノルタ株式会社を経て、2019年にソニー株式会社に入社。2020年より現職。ソニーグループの技術戦略策定および社内外連携によるイノベーション推進に従事。カリフォルニア工科大学工学部卒(電気工学)、ハーバード大学 修士(経営学)。
講演のポイント
過去約9年間に渡り、選択と集中やビジネスモデルの転換など大規模な構造改革を進め、今年4月から新たな経営体制へ移行し、過去最高益を更新するなど、かつての低迷期から復活を遂げているソニーグループ。従来の電機メーカーのイメージとは異なり、エレクトロニクスだけでなく、ゲームやエンターテインメント、金融など多様な事業を手掛け、リカーリングビジネスの強化も進める一方、その事業戦略と連動して、成長の柱となるR&Dのあり方も「技術偏重」や「商品起点の発想」から大きな変貌を遂げています。新生ソニーグループとして、今後の価値創造の戦略やシナジーをどう描き、新たな事業の芽をどのように育て、変化するR&Dのあり方をどう捉えているのか。R&D組織の舵取りを担う住山氏よりお話しいただきます。
14:45~ <協賛講演>【新事業の成否とリーダーシップ】(25分間)
ポストコロナ時代にとるべき探索戦略と経営者・リーダーの覚悟
- COVID-19が各企業の新規事業戦略、探索活動に与える影響
- 現在の潮流の中で探索成果を上げるための要諦や視点
- 経営者または探索戦略のリーダーに求められる覚悟とは

KPMGコンサルティング
執行役員パートナー
ビジネスイノベーションユニット統括
佐渡 誠 氏
大手日系企業・外資系戦略コンサルティングファームを経て現職。約20年にわたって様々な業界、約100社以上の成長戦略や新規事業戦略の策定をリード。現在、ビジネスイノベーションユニットの統括役員として、社会課題解決やクライアントとの協業サービスなど、コンサルティングファームの新たなビジネスモデル変革を牽引。
講演のポイント
企業が永続的に発展・成長していくためには、常に市場変化を的確に読み取った戦略シフトが求められます。しかし、いざ新たな事業の創発活動に資源を投下して成果を挙げようとするものの、多くの企業が思うような成果を挙げられていないのが実態です。これまで20年以上に渡り多くの企業の新規事業やサービス開発、探索戦略を支援してきた立場から、改めて現在の潮流を押さえた上で探索活動を成功させるための勘所、そして経営者・リーダーに求められる覚悟についてお話します。また、コンサルティング会社自らも「クライアントイシューの支援」を超えた新たな“提供価値シフトへの探索”が求められており、その改革を推進している立場から、リーダーとして重視している点や推進上の要諦などを実際の取り組み事例と共にご紹介します。
15:10~ 休憩(10分間)
15:20~ <パネルディスカッション>【両利きのマネジメントと新事業戦略】(75分間)
実践から考察する、新事業創出に向けた戦略と課題
~深化と探索を両立するマネジメントはどうあるべきか~
- 新事業創出に向けた取り組み ~テーマ創出、探索活動とその価値判断、事業性・収益性への考え方等
- 深化と探索を両立させる仕組み ~既存資源の活用、組織体制、ポートフォリオマネジメントのあり方等
- さらなる成長と進化へ向けた課題と展望

パネリスト
株式会社日立製作所
執行役専務 CSO
戦略企画本部本部長
森田 守 氏
一橋大学経済学部卒業。ルイジアナ州立大学(MBA)修了。1983年 株式会社日立製作所入社。1987年 株式会社日立総合研究所出向。株式会社日立製作所 グローバル事業開発本部長代理、事業開発室長を経て、2008年 株式会社日立グローバルストレージテクノロジーズ Vice Presidentに就任。戦略企画本部 経営企画室長、理事 戦略企画本部長を経て、2016年 執行役常務 戦略企画本部長に就任。2017年 投融資戦略副本部長 兼 未来投資本部副本部、2018年 投融資戦略本部事業開発室長も兼務。2020年4月より執行役専務 CSO 戦略企画本部長、投融資戦略副本部長 兼 投融資戦略本部事業開発室長 兼 未来投資本部長に就任。

パネリスト
株式会社村田製作所
執行役員 工学博士
技術・事業開発本部 事業インキュベーションセンター センター長
兼 同センター 新商品事業化推進部 部長 兼 同センター RFID 事業推進部 部長
安藤 正道 氏
1988年入社、17年間は通信基地局用誘電体多重モードフィルタの開発と事業推進に携わる。その後有機圧電体の研究を三井化学と共同で始め2013年にセンサを商用化した。2016年に圧電繊維の抗菌性を発見し、帝人フロンティアと合弁でPIECLEX社を昨年発足させた。現在は新規事業テーマ創出と、様々な開発品の事業化に携わっている。
パネリスト
KPMGコンサルティング
執行役員パートナー
ビジネスイノベーションユニット統括
佐渡 誠 氏
prof
モデレーター
株式会社ビジネス・フォーラム事務局
井内 康徳
prof
16:35 終了予定
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。