製造/自動車業界DX フォーラム 2021 ~最先端のデジタル技術活用で実現する現場作業支援・人材育成の向上~
開催概要
開催日時
- Online2021年11月30日(火)14:00~16:40
開催趣旨
社会全体に大きな影響を与えた新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界中の産業のあらゆる場面でデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた動きが加速した一方で、日本では未だDXが不十分な状態にあり、まだまだ尽力していく必要があると多数の企業は再認識しています。中でも製造・自動車業の企業の多くはバリューチェーンでのDXに様々な問題意識を持っており、レジリエンス(変化の時代をうまく乗り切り、成功を収めることのできる組織に共通する資質)が阻害されている状態にあります。特に生産オペレーションにおいては、スキルとリソースの最適化(人財育成)、生産技術革新への対応の遅れ、品質問題の顕在化、経済再開に向けた稼働率の維持に課題を感じるケースが多々見られ、これらの解決が急がれています。
本フォーラムでは、このような課題の解決にいち早く取り組まれている製造・自動車業における事例のご紹介、および製造業の “よりレジリエントで” “持続的発展が可能” な未来の実現を支援するマイクロソフトのテクノロジーについてご紹介します。冒頭のマイクロソフトセッションでは、『製造業バリューチェーン×DX』をテーマに現場従業員の負担軽減を進めるためのデジタル技術の適用例、および『レジリエンスの高い製造オペレーション』をテーマに支援を加速させる技術事例について説明します。後半では、『スキルとリソースの最適化』をテーマに、日産自動車の村田和彦氏・村井勇一氏・清水一樹氏をお招きし、生産現場のDX・早期作業習熟の実現について、 アバナードの庄昌子氏より、フロントラインワーカーが仕事の壁を乗り越えるための可能性について、ご紹介いただきます。最終セッションでは、『現場オペレーションの支援』をテーマに、 南国アールスタジオの村上正樹氏より、三菱重工業における最新活用事例のご紹介とともに急速に社会実装が進む遠隔コミュニケーションの現状と今後の展望について、ご紹介いただきます。
概要
参加対象者 |
企業のCxO、経営企画、社長室、DX推進室、情報企画部・システム部、製造部門の管理職の方々など |
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参加料 |
無料(事前登録制) |
参加定員 |
200名 |
参加形式 |
オンライン配信 ※本フォーラムはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申込み後にご案内いたします。 ※お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 ※申込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。何卒ご了承くださいませ。 |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
特別協賛 |
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協力 |
プログラム詳細
14:00~14:30 マイクロソフトセッション1
製造業バリューチェーンのレジリエンス獲得へ向けたDX適用の可能性
製造業のバリューチェーン、特にエンジニアリングチェーンと製造オペレーションにおいて、各種課題が顕在化しています。顧客期待価値が非常に早く変化する中、それに対応するための製品・サービスのTTM短縮が求められる一方、対応する現場従業員の負荷は高まっています。結果として技術革新や継承対応の遅れ、品質問題等の企業損失が散見されます。本セッションではこうした製造業の共通的な課題を共有し、対応を進めるためのデジタル技術の適用例についてご紹介します。
日本マイクロソフト株式会社
エンタープライズ事業本部 製造営業統括本部
製造インダストリーアドバイザー
鈴木 靖隆
20年以上にわたりERP、生産管理、サプライチェーン、製品ライフサイクル管理、CRMなどの製造業向けソリューションの製造業向けソリューションの企画、マーケティング、提案業務に一貫して従事。マイクロソフトでは2012年に入社後、IoT、AI、デジタルツインといったテクノロジーを活用した日本製造業のDX推進を支援している。
14:30~15:00 マイクロソフトセッション2
クラウドとデバイスでレジリエンスの高い製造オペレーションを支援する Mixed Reality
世界的なパンデミックや急激な需要の変化など、製造バリューチェーン全体の「不確実性」が高まっています。
こういった不確実性の中で、特に製造オペレーションにおいて、品質と稼働率を維持するとともに、技能伝承や従業員の安全の確保といった課題も顕在化してきています。本セッションでは「教育」「リモート化」「データ活用」の3つのキーワードで、レジリエンスの高い製造オペレーションを支援する技術を事例とデモを交えて解説します。
日本マイクロソフト株式会社
マイクロソフト テクノロジーセンター
テクノロジーアーキテクト
鈴木 敦史
米国をはじめ世界37都市に展開するマイクロソフト テクノロジーセンターのテクノロジーアーキテクト。XR・メタバースやAIを専門としてDXやサスティナビリティのテーマで年間150回以上の講演やプレゼンテーションを実施。2017年度から上智大学の非常勤講師として講座を担当し最新技術のエバンジェリストとしても活動中。
15:00~15:10 休憩
15:10~15:40 スキルとリソースの最適化1
【日産自動車が進める生産現場のDX】 Mixed Realityを活用した早期作業習熟の実現
新型クロスオーバーEV「日産アリア」の生産を担う栃木工場に導入されたクルマづくりコンセプト「ニッサン インテリジェント ファクトリー」。その柱の1つである「人とロボットの共生」を実現する技術として日産ではMR (Mixed Reality、複合現実)を採用し、生産現場のDXを推進しています。本講演では、2021年10月に発表した「ニッサン インテリジェント ファクトリー」の取り組みのひとつである「MRを活用した革新的作業指導」の取り組みをご紹介します。
日産自動車株式会社
常務執行役員
パワートレイン生産技術開発本部長
村田 和彦 氏
1985年4月入社。横浜工場工場長、アライアンスグローバルVPなどの業務を経て、2019年より常務執行役員 パワートレイン生産技術開発本部長に就任。日産のクルマづくりにおける人とロボット・デジタルの共生をテーマに、生産現場のデジタル変革を推進。
日産自動車株式会社
パワートレイン生産技術開発本部
主管
村井 勇一 氏
1991年4月入社。入社より一貫してパワートレイン生産部門の業務に従事。パワートレイン工場の自動化やEV用バッテリー工場の保全機能の立ち上げ、生産工場へのIoT導入企画などの業務を経て、2020年よりパワートレイン生産技術開発本部 主管に就任。IoTおよびデジタル技術の企画、技術開発、導入、活用推進を担当。
日産自動車株式会社
パワートレイン生産技術開発本部
設備・システム技術グループ
清水 一樹 氏
2019年4月入社。パワートレイン生産技術開発本部 設備・システム技術グループにて、新型クロスオーバーEV「日産アリア」生産現場へのMixed Reality技術を適用した作業支援システムの開発、導入を担当。
15:40~16:10 スキルとリソースの最適化2
Mixed RealityデバイスMicrosoft HoloLens 2で乗り越えるフロントラインワーカーの仕事の壁
~技術の組み合わせによる新しい働き方の可能性~
製造業のお客様へのHoloLens 2導入・検討支援をさせていただく中で、生産現場やビジネスにおいて距離、言語・情報、実現速度といった3つの課題をお持ちのお客様が多数いらっしゃいました。本セッションでは、製造業におけるビジネス習慣やコミュニケーションの課題をMixed Realityの技術を用いてどう越えていくか、お客様事例を交えてご紹介をいたします。
1.距離の壁(設備保全オペレーション、遠隔支援)
2.言語・情報の壁(AI・データに基づく意思決定)
3.実現速度の壁 (ローコードプラットフォーム活用でよりスピーディーな現場作業支援)
アバナード株式会社
Digital Innovation Studio Lead Director
庄 昌子 氏
日本およびアメリカのコンサルティング・デザインエージェンシーで、リサーチから設計、プロジェクト管理まで、幅広い業界・ソリューションでのユーザー体験(UX) 定義をドライブしてきた実績がある。この経験を活かして、ワークプレースにおける従業員体験の向上に貢献し、日本社会に大きなインパクトのある仕事をすることを目指し、2018年アバナードに参画。システムだけではなく、ワークプレースで働く人々の視点から、お客様の真のニーズを引き出せるよう、デザイン思考ワークショップや、ブロックを使ったセッションなどの手法を取り入れ、日本のお客様にマッチしたアプローチの提供にアクティブに取り組んでいる。
16:10~16:40 現場オペレーションの支援
WHITEROOMで実現するコラボレーティブコンピューティングの現在地
~製造業での活用事例から見る遠隔コミュニケーションの可能性~
WHITEROOMは、人々が場所やデバイスを超えてコミュニケーションできるコラボレーティブコンピューティングを実現するソリューションです。現場と会議室、職場と家など、さまざまなビジネスシーンにおいて、XR技術を用いて、お客様に未来の働き方をいち早くご提案します。
本セッションでは、三菱重工業様における最新活用事例のご紹介とともに、急速に社会実装が進む遠隔コミュニケーションの現状と今後の展望についてお話します。
南国アールスタジオ株式会社
取締役
村上 正樹 氏
独立系SIerにてシステムエンジニアとして経験を積んだ後、2015年4月に株式会社南国ソフトに入社し、XRデバイスを使用したコンテンツ・システム開発に従事。2020年1月よりMixed Reality事業に特化した制作スタジオとして設立された、南国アールスタジオ株式会社の取締役 CTO兼制作部マネージャーに就任。スタジオが開発するすべてのシステムの技術統括を行っている。
16:40 終了
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。