経営× IT Innovation 2022
CIO/IT・DX部門のリーダーが握る企業競争力
～経営×ITで生み出す、ビジネス価値向上と組織改革～

IMDの2021年「世界デジタル競争力ランキング」によると日本は過去最低の28位。テクノロジーの急速な進化が続く一方、日本のデジタル遅れが大々的に公表されたことで、CIOやIT・DX部門の役割は一層重要度が増しています。デジタル変化に合わせて柔軟かつ俊敏に企業文化や組織を変革していくことが不可欠で、IT部門の主導推進力が競争優位のカギを握っているといっても過言ではありません。

しかし、日本において、IT部門長ではなくCIOとして経営を貢献している人がどのくらいいるでしょうか。また、御用聞き部門ではなく全社のデジタル化をリードする部門として活躍しているIT部門・DX推進部門の事例がどのくらいあるでしょうか。経営直下にIT部門を設置するケースやDX推進部門を新設するケースなどをよく耳にしますが、本質的に全社デジタル変革の旗振り役として機能している例は少ないのではないでしょうか。

デジタル競争の勝者となるために、これからのCIO/IT･DX部門のリーダーには、事業理解に基づき企業にイノベーションを起こすゲームチェンジャーとなることが求められています。そのためには、受け身ではなく、自らが率先して経営や現場に目を向け、ビジネス価値向上や従業員の生産性向上を、デジタル活用ありきで実現していかなければいけません。推進するうえで、経営陣や現場とどのように向き合うべきか。そして、IT・DX部門全体としてどのようなビジョンを持ち、企業をリードする組織へ進化していけばよいのか。

本フォーラムでは、企業競争力のカギを握る「CIO/IT･DX部門リーダーのあるべき姿」について考察してまいります。基調講演では武闘派CIOとして知られる喜多羅氏に、企業変革を担うCIO/IT部門のあるべき姿について伺い、特別講演ではデンソー社の変革を担うデジタルイノベーション室を統括される成迫氏をお迎えし、イノベーションを起こす組織・人材の在り方やコミュニケーションの重要性について伺います。事例を交えお話しいただき、変革に向けて奮闘されているCIO/IT・DX部門リーダーの皆様の課題解決のヒントをご提供いたします。