BeyondTheBlack TOKYO 2022
Modern Accounting Experience
~不確実な世界に立ち向かう、経理財務の最前線~
KEYNOTE

柳 良平 氏
エーザイ株式会社 シニアアドバイザー
早稲田大学大学院 会計研究科客員教授

田中 靖浩 氏
作家・公認会計士

名和 高司 氏
一橋大学ビジネススクール
国際企業戦略専攻 客員教授
京都先端科学大学ビジネススクール 教授
開催概要
開催日時
- Day12022年8月24日(水)13:00~18:00
- Day22022年8月25日(木)13:00~17:00
開催趣旨
経理は、もっと進化できる。
2022年、私たちは今、不確実な世界をより一層リアルに感じています。
不確実な未来に向け、それでも企業として前に進むため、経営の羅針盤を担う経理財務の皆様の重要性は過去に類を見ないレベルにまで高まっております。
このような状況下、事業継続・成長のため日々奮闘されている日本中の経理財務、経営管理に携わる皆様へ、今年で4回目となる『BeyondTheBlack TOKYO 2022』を オンラインでお届けする運びとなりました。
本イベントは今、避けては通れない3つの重点テーマについて国内の最新トレンド、事例を通して発信致します。
- 未だ教科書が存在しないESGへの取組み
- 不確実な世界・未来への対応
- より重要性を増した優秀な人材の確保
この3つのテーマを通して、経理業務のペーパレスや決算DXといった領域を超え、経理業務マネジメント全体について皆様と考えてまいりたいと思います。
この2日間は、皆様がもっとも重要なことに集中するための『貴重な時間を取り戻す方法』をご紹介することをお約束致します。
概要
参加対象者 |
CFO/経理財務担当者、IT部門長/担当者、監査法人、パートナー |
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参加料 |
無料(事前登録制) |
参加方法 |
オンライン配信 ※本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申し込み後と当日にお送りいたします。 ※お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
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協力 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
プログラム詳細
Day1 8.24[wed]
13:00~13:15 オープニングトーク
不確実な世界に立ち向かう、経理財務の最前線

ブラックライン株式会社
代表取締役社長
宮﨑 盛光
prof
13:15~14:05 基調講演
“柳モデル”によるESGと企業価値の訴求
- 人的資本の定量化とパーパス経営が高める人財獲得力 -
世界の投資家はESGと企業価値の関連性の説明を求めている。基調講演者(柳)は、知る限り世界で初めて、重回帰分析で1企業(エーザイ)のESGが遅延浸透効果を持ってPBRに正の相関を持つことを実証して統合報告書で開示した。例えばエーザイでは人財投資が5年後に事後的に企業価値を高めることが証明された。こうした相関に加えてIR活動や統合報告書では具体的な因果のストーリーも説明している。また、HBSとの共同研究で日本初のインパクト加重会計(IWAI)による「従業員インパクトの会計」を開示した。講演者はこのように「柳モデル」による人的資本の定量化を訴求しているが、定性的なパーパスの浸透と合わせて、人財獲得力の向上に資すると考える。そして、こうした人財獲得力が多くの日本企業にとって企業価値の源泉であることは自明の理であろう。

エーザイ株式会社 シニアアドバイザー
早稲田大学大学院
会計研究科客員教授
柳 良平 氏
京都大学博士(経済学)。米国公認管理会計士。公職として東証上場制度整備懇談会委員、英国政府のG7 Impact Taskforce のメンバー等を務める。職歴としては、銀行支店長、メーカーIR・財務部長、UBS証券エグゼクティブディレクター、エーザイCFO等を経て現職。早稲田大学会計研究科客員教授として10年以上大学院で教鞭を執る。
14:10~14:30 ブラックライン セッション
世界の先進企業が実践している共通点とは?
~最先端事例から見るこれからの経理財務部門の在り方~
ビジネス環境が目まぐるしく変化する中、日本でもモダンアカウンティングに取り組む企業が増えつつあります。
一方で、今のままではサステナブルではないと感じながらも、何から始めればいいのか分からない、という声も多く頂きます。
海外の企業は、すでに一歩も二歩も先に進んでいます。彼らの最先端事例を通じて、日本との比較、これからの経理財務部門の在り方についてお話します。

ブラックライン株式会社
カスタマーチーム部長/米国公認会計士
石川 康男
prof
14:35~14:55 事例セッション
カプコンが語る、経理業務高度化プロジェクト
BlackLine導入によるマインドセットの変化と決算業務効率化
経理業務のDXは、単なる効率化に止まらず、会社の戦略的人材育成のキーポイントとなるべきポイントと考える。
BlackLine導入後の部員の決算業務に対するマインドセットの変化と、業務効率化による付加価値の高い業務へのシフトを可能にする体制とは。

株式会社カプコン
管理本部 財務経理部 部長
湯川 直樹 氏
prof
15:00~15:20 Global Partner
経理業務DXの留意事項 ~DXの目的達成にあたって~
昨今COVID-19の影響も受けて経理業務のDX化が重要課題として取り上げられることが多くなっています。ただし、ともすると「DX化によりとにかく何かを変える」、「ツールを利用すれば効率化するはず」といった思いが先行し、目指すべきゴールが明確となっていないと、結果として当初想定していたような姿を達成できない場合もあります。本講演では監査法人の立場から企業のDX化にあたり、必要と考えられることをお伝えします。
デロイト トーマツ グループ
監査アドバイザリー事業部 マネジャー
関 丈範 氏
prof
15:25~15:35 Goldスポンサー
「責任ある」非財務情報開示の新潮流とは?
近視眼的な株主資本主義が否定され、事業会社が資本市場に対して発信する情報には新たに未来への「責任」が問われています。法定開示に組み込まれる過程にある非財務情報は、その取り組みの多くが現在進行形で、かつ記載内容も自社のみならず社会全体の課題や遠い未来への取り組みを包括します。当セッションでは、進化する法定開示書類の重要な論点をお伝えするとともに、関連する当社のシステムソリューションについてもご紹介をさせていただきます。

株式会社プロネクサス
執行役員
ソリューション事業部 IRコンサルティング部 部長
薄井 太 氏
prof

株式会社プロネクサス
取締役 常務執行役員 (システム戦略担当)
システムコンサルティング事業部長
公認会計士
森貞 裕文 氏
prof
15:40~15:50 Goldスポンサー
SAPの考えるDXとE2E業務プロセス変革
私たちSAPは、多くの企業、組織がさまざまな変革の段階にあることを認識しています。SAPが考えるデジタルを活用したファイナンストランスフォーメーションとは何か。本セッションでは、SAP変革実践事例のご紹介から、RISE with SAPが、業界における新しいビジネスモデルを開発し、収益を増加させるためにどのように役立つかを今後の方向性についてご紹介いたします。

SAPジャパン株式会社
早稲田大学大学院非常勤講師
一般社団法人日本CFO協会主任研究員
米国公認会計士 公認情報システム監査人
中野 浩志 氏
prof
15:55~16:45 基調講演
歴史が教える「デキる経理担当者」3つの条件
経理の自動化、効率化、そしてAIの登場。経理環境は目まぐるしく変化しています。つい経理担当者は「目先の対応」に追われがち。しかし今こそ「長期的な視野」が必要なのです。会社にとって必要な経理の役割はなにか? 経理担当者として自分はどのようなことに注意すべきか? 本セミナーでは会計・経営関係の歴史著作多数、NHKラジオでも活躍の田中靖浩氏が「デキる経理マン」への道をおもしろおかしくお話しします。

作家・公認会計士
田中 靖浩 氏
三重県四日市市出身。早稲田大学商学部卒業後、外資系コンサルティング会社勤務などを経て独立開業。会計・経営・歴史分野の執筆・講師、経営コンサルティング、NHKラジオ歴史講座講師など堅めの仕事から、落語家・講談師との共演まで幅広くポップに活躍中。「会計の世界史」(日本経済新聞出版社)ほか著作多数。
16:50~17:10 実務者インタビュー
楽天グループのDXを牽引する経理実務担当者に聞く!
業務標準化を成功させる組織作りの秘訣とは?
楽天グループは2019年より本格的に経理業務の標準化・効率化に取り組んできました。
2020年からはユーザー数30人でBlackLineの活用を開始。
それまで手付かずであった経理業務プロセスの改善を日々継続され、現在のユーザー数はグループ22社150名まで拡大しています。
その導入・定着を現場で牽引する東郷氏より、DXを進める組織文化の醸成や関係者を巻き込むコツについてBlackLine社員より対談形式でお話をお伺いします。

楽天グループ株式会社
財務経理ディビジョンコーポレート経理部
東郷 直子 氏
prof
17:15~17:35 実務者インタビュー
月初の1時間の質が変わる!
~花王の経理実務担当者が紹介する業務改善の道のり~
花王グループは2020年よりBlackLineを導入し出社率10~20%を実現させてきました。
さらに決算業務時間30%削減を目指し経理業務の継続的な改善を進めています。
管理会計を担当する照沼氏はBlackLine導入プロジェクトの一端を実務担当者という立場から導入を進められてきました。
本セッションでは経理の実務担当者として感じる、経理DXのポイントやご苦労のポイント。
如何に単純作業を圧縮し月初の貴重な時間を高度な業務にシフトできたのか、対談形式でお話をお伺いします。

花王株式会社
会計財務部門 管理部 管理会計グループ
中小企業診断士
照沼 秀晃 氏
prof
17:40~18:00 実務者インタビュー
NECグループ 経理シェアードサービスが目指す複数社業務を進める上で必要な真の標準化・効率化とは?
NECグループ11社の経理業務を受託するシェアード会社、NECマネジメントパートナー。
委託元毎に周辺システムや業務プロセスが異なるために、組織は機能軸であるものの業務標準化、効率化には課題が残されていました。
本セッションでは、プロジェクトメンバーの一員として2020年11月よりBlackLineを活用した経理DXに取り組まれてきた加藤氏より、管理側、実務側それぞれがIT活用できるよう試行錯誤をされてきた道のりについてお話頂きます。

NECマネジメントパートナー株式会社
経理財務サービス事業部 主任
加藤 優飛 氏
prof
Day2 8.25[thu]
13:00~13:30 トークセッション
最新サーベイから考察
『企業成長とガバナンスを支える経理のDX推進と人材』
海外進出やM&Aの加速により不適切会計のリスクがさらに高まる中、それが起きない仕組みを如何に作っていくのか、またそれを作る経理人材の定着・確保が課題となっています。この課題解決には、社員がどのようなキャリア志向をもっているのかを知った上で、対策を検討することが重要です。今回、2022年5月に実施した経理財務部門約500人から得られたサーベイをもとにその実態と対策について皆さまと考えてまいりたいと思います。

一般社団法人 日本CFO協会
専務理事 事務局長
谷口 宏 氏
prof

ブラックライン株式会社
代表取締役社長
宮﨑 盛光
prof
13:35~14:25 基調講演
志本主義~資本主義の先へ
資本主義から「志本主義」へ ~ 環境の変化や社会の要請に柔軟に適合していくため、企業は変革を重ね成長を目指しますが、その方向性やその企業の「らしさ」を示すのがパーパス、すなわち『志』と説く名和教授より、いまなぜ経営に「パーパス=企業の存在意義」が重視されているのか。
多くの企業が直面しているこの問いかけに、日本企業の本質的な強み、先進企業事例、そしてパーパス経営を実現するために経営層が必要な視座について、お話しをいただきます。

一橋大学ビジネススクール
国際企業戦略専攻 客員教授
京都先端科学大学ビジネススクール 教授
名和 高司 氏
東京大学法学部卒、ハーバード・ビジネス・スクール修士(ベーカースカラー授与)。三菱商事(東京、ニューヨーク)に約10年間勤務。2010年まで、マッキンゼーのディレクターとして、約20年間、コンサルティングに従事。自動車・製造業分野におけるアジア地域ヘッド、ハイテク・通信分野における日本支社ヘッドを歴任。日本、アジア、アメリカなどを舞台に、多様な業界において、次世代成長戦略、全社構造改革などのプロジェクトに幅広く従事。2010年6月より、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授に就任。ファーストリテイリング、味の素、SOMPOなどの社外取締役も務める。2022年4月より、京都先端科学大学ビジネススクール教授兼務。近著に『パーパス経営 30年先の視点から現在を捉える』(東洋経済新報社)がある。
14:30~14:50 ブラックライン セッション
深刻化する会社間取引の課題を解決する
世界の新潮流"Go Beyond Zero"
日本の多くの経営者は、経理担当者が会社間債権債務の合計をゼロにすることに多くの時間を費やしている事実を問題視していますが、より深刻な問題があることを見逃しています。
一方、世界の先進企業では、会社間取引の問題を経理だけでなく、財務、税務にわたる大きな問題として認識しています。世界の先進企業がこれらの課題を如何にデジタル活用により解決し、成長を加速させているのか、財務・税務の観点での取り組みをふまえて解説します。

ブラックライン株式会社
シニアソリューションコンサルタント
鍋田 春至
prof
14:55~15:15 事例セッション
“職人技”からの脱却
~変化の時代に耐える経理財務部門とは?~
今年、創業100周年を迎えた旭化成。
扱う事業数が多い上に、会計制度の変更に伴い複雑化する経理実務に追われる中で、ベテランの退職、経理人材の中途採用の増加等により、人に頼った業務の遂行やノウハウの継承に課題を抱えています。
継続的な企業成長を目指す同社が如何に経験頼みのやり方から脱却を目指しているのか。
具体的な取り組み状況とともに、変化の時代を耐える経理部門の在り方や今後のビジョンについてご紹介します。

旭化成株式会社
経理・財務部 経理室
単独経営管理グループ グループ長
三嶌 晴志 氏
prof
15:20~15:40 Platinumスポンサー
経理業務を真の変革へ導く
BlackLine導入の”ベストプラクティス"とは
「タスク管理」導入による業務の見える化は経理業務改革の入り口です。「仕訳転記~残高確定、会計監査」まで活用する事で真の変革が実現します。国内唯一の「Silver Alliance Partner」であり自社でもBlackLineを活用しているセゾン情報システムズが、BlackLine導入のベストプラクティスをお伝えします。

株式会社セゾン情報システムズ
DIビジネス統括
データプラットフォームビジネスユニット
リンケージクラウド部
クラウドサービス第二チーム チーム長
冨永 祥文 氏
prof

株式会社セゾン情報システムズ
DIビジネス統括
データプラットフォームビジネスユニット
リンケージクラウド部
クラウドサービス第二チーム
吉田 愛 氏
prof
15:45~15:55 Goldスポンサー
経理DXだけではない! サステナブル経営を支えるデジタルプラットフォーム
~TCFD実務での活用例~
デジタルプラットフォームを活用した経理・決算業務のDXは、昨今確実な広がりを見せています。一方、ESGの要素が将来の企業価値に大きく影響するとの認識が高まり、非財務情報の開示、ESG関連情報の経営管理への組み込みなど、CFOが果たすべき役割も変化を続けています。 当セッションでは、KPMGがご支援してきた企業様における財務経理領域でのデジタルプラットフォームの導入事例に加え、非財務領域へデジタルプラットフォームの活用を拡張する例として、多くのプライム市場上場企業にて実施される「TCFD提言に沿った気候変動関連情報の開示」について、基礎情報の収集から開示作成までのプロセス、さらにKPI設定・管理などの一連の経営管理業務をデジタルプラットフォーム上で行うイメージをご説明します。

有限責任 あずさ監査法人
ディレクター
米国公認会計士
河合 真吾 氏
prof
16:00~16:20 ブラックライン セッション
SAP ERPでの『アドオン』から脱却し、膨らむマニュアル経理業務負荷を軽減するBlackLineソリューション
多くの企業において、SAP S/4HANA導入でのアドオン回避を目指した結果、現場でのマニュアル作業の増加・負担増という課題に直面しています。SAPとの連携により、S/4HANA導入時のアドオンを代替し、さらに経理業務のデジタル化を促進するBlackLineが、ビジネスにもたらす価値と、そのソリューションを活用することで経理DXを実践している国内SAPユーザ企業各社の事例・お取り組みをご紹介いたします。

ブラックライン株式会社
ソリューションコンサルティング部長
兼 SAP事業推進部長
中原 啓樹
prof
16:25~16:35 Goldスポンサー
「経営参謀」に向けた経理組織改革 BlackLineを使った徹底的効率化のすすめ
デジタル、VUCA時代と言われる現在、経理組織は 「経営参謀」への変化が求められています。
自社システムにBlackLineを採用、導入を完了した当社も例外ではありません。
本講演では、BlackLineを使った経理業務の効率化や経営の意思決定を支援する「経営参謀」へ向けた変革の進めかたについて、当社の導入事例を交えてご説明いたします。

アビームコンサルティング株式会社
デジタルプロセスビジネスユニット
FMCセクター マネージャー
藤原 英記 氏
prof
16:40~17:00 エグゼクティブ対談
グローバル経営を強化するCFOの”頭の中”
印刷インキや有機顔料などを製造する世界トップシェアのグローバル化学メーカーであるDIC。
同社は経理財務データを一元化、グローバルで共有するなど、データをもとに意思決定が可能な体制をいち早く築いてきました。
そして、経理人材のエンゲージメント向上等、増々グローバル経営を強化する同社が抱える課題と今後の方針について、ブラックライン代表宮﨑より古田CFOへお伺いします。

DIC株式会社
取締役 常務執行役員
財務経理部門長 最高財務責任者
古田 修司 氏
prof
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。