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共感マネジメント2022
変化する経営環境下でも事業成長を遂げる
未来を創る発想と現実にする組織

開催概要

開催日時

  • Online2022年10月19日(水)13:00~16:55

開催趣旨

企業は変化を迫られています。地球環境問題、人権問題、COVID-19、さらには国際社会の分断を目の当たりにして、社会課題の解決を中心に据えた経営が差し迫って求められています。それに伴い顧客の価値観やニーズも移り変わっており、これまで以上にステークホルダーの声に耳を傾けていかなければなりません。

しかしながら、多くの企業においては、取り組みの重要性を把握しつつも、後手に回っているのが現状です。将来に向けた指針はありながら、蓋を開けてみると、自分事として捉えられない組織が散見されます。既存のやり方や前例に基づいて事業を進めているために、ビジネスの発想を変えられず、顧客ニーズの変化に追いつけない企業も少なくないようです。

社外、社内環境ともに複雑な課題を抱えながら、企業が前進するためには何を軸とするべきでしょうか。変化する経営環境下でも変わらず、このような時代だからこそ事業成長を支える根幹にあるのは“共感”です。それは、社員と価値観を共有することで組織力を高め、顧客の視点で物事を捉えることで、顧客が喜ぶ事業につながるという、価値創造の原動力です。実際に、「共感」が根付いた企業・組織からは、社員が自社の経営ビジョンやパーパスに共感することで、意欲が高まり、組織に一体感が生まれたという経験談や、社会や顧客が抱える課題への共感から、魅力的な商品やサービスを作り出した事例が出ています。

あらゆる場面で共生・共創が求められる今、共感を得るリーダー、社会や顧客と一体化し解決策を模索できる企業像が、一層求められているのではないでしょうか。

本フォーラムでは、「共感」を体現する組織作り、ビジネスの捉え方を、【戦略としての共感】【共感の先の未来】【共感のリーダーシップ】【共感から行動へ】【顧客・社会との共感】【社員・組織との共感】の六つの視点で紐解いていきます。社会・顧客・組織との共感によって事業を前進する企業の事例から、先の見えない時代でも目指す姿を実現するために一体感を持って自律自走する組織の作り方、社会と共に成長する事業を作る発想のヒントを得るきっかけとなれば幸甚です。

概要

参加対象者

経営企画、人事、企画・開発部門など各事業を牽引するリーダー・管理職の方々

参加料

¥25,000(お一人様/税込)

参加形式

オンライン配信

※開催後 約1カ月のオンデマンド配信を予定しております。

本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申込み後にご案内いたします。

お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

協賛

株式会社野村総合研究所

株式会社HackCamp

区切り線

プログラム詳細

13:00~13:45 基調講演 【戦略としての共感】 事業戦略における共感の視点

企業がVUCAの時代にイノベーションを起こし続けるには

  • 既存企業がイノベーションを起こし続けるには
  • 個の時代に共感ある社員と組織を生み出す「場」の築き方
  • 経営トップの理想と現場の現実との間に立つミドルマネジャーの使命

ハーバード大学経営大学院(ハーバード・ビジネス・スクール)
教授(シニア・フェロー)

国際基督教大学 理事長

一橋大学 名誉教授

竹内 弘高

専門分野は競争戦略、知識経営、マーケティング(新製品開発)、インターナショナル・ビジネスなど。1993年10月のBusiness Week誌では、「社内教育プログラムの講師として世界でトップ10に入る経営大学院教授の一人」と紹介され、1996年4月のFortune誌では「これからの日本でパワーを持つことになるグローバルな視野を持った若い世代の知的リーダー」と紹介される。また、ダボス会議のような国際会議にスピーカーとして数多く出席。主な著書に「ベスト・プラクティス革命」、共著に「企業の自己革新:カオスと想像のマネジメント」「異質のマネジメント」「The Knowledge-Creating Company」「知識創造企業」「Can Japan Compete?」「日本の競争戦略」「マーケティング革新の時代(全四巻)」「Hitotsubashi on Knowledge Management」「Extreme Toyota」「トヨタの知識創造経営」などがある。野中郁次郎氏と書いた「The Knowledge-Creating Company」は1995年度の全米出版協会のベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー賞(経営分野)を受賞。野中氏と書いた「The Wise Leader」が、米誌ハーバード・ビジネス・レビュー 2011年5月号にカバー論文として掲載。2019年に野中郁次郎氏との共著「The Wise Company」、2020年に翻訳版「ワイズカンパニー」を出版。

講演のポイント

本講演では、『ワイズカンパニー: 知識創造から知識実践への新しいモデル』の共著者で、ハーバード・ビジネス・スクール教授の竹内弘高氏をお招きします。共感を企業経営の中心に据え、持続的にイノベーションを創出する企業の条件と、それを実現できる組織への変革、組織がさらなる高みに向かう上で、中心的な役割を担うミドルマネジャーのあるべき姿について、ご講演いただきます。

13:45~14:15 協賛講演Ⅰ 【共感の先の未来】パーパスが活きる組織作りの秘訣

パーパスの共感を起点とした組織変革

  • パーパスやビジョンの活用における失敗パターン
  • 共感が目的ではない/共感の先に創り出したい未来のイメージは?
  • 組織パーパスと個人パーパスを重ねるとはどういうことか?

株式会社野村総合研究所

コンサルティング事業本部 経営DXコンサルティング部

プリンシパル

古西 幸登

専門は、組織開発、およびエグゼクティブ・コーチング。ピーター・センゲ著「学習する組織」に基づいた組織開発コンサルタントとして、「理念・パーパス・ビジョン」を起点とした組織変革プログラムを、業種を問わず、経営層から現場社員までを対象に数多く手掛けてきた。また、経営者向けのコーチングだけでなく、経営人材の育成やリーダシップ開発プログラムの提供も行う。個人と組織に内在している主体性を発現させるダイアログ・ファシリテーションを得意とする。著書に「ケースでわかる 実践パーパス経営」がある。

講演のポイント

企業経営において、理念、ビジョン、ミッション、バリュー、パーパスと、様々な言葉が登場してきましたが、いずれにしても共感されなくては意味がありません。にもかかわらず、共感されていない組織・企業の方が多いのが実態です。では、実際に現場ではどのようなことが起きているのでしょうか?どこをどのように間違えて、このような状況になっているのでしょうか?現状認識の「見立て」を間違えると、適切な対処方法を選ぶことができません。まずはこの最初の「見立て」についてご紹介した上で、共感を創り出す取組みをデザインする際のポイントを、長年、業種を問わずに様々な企業で組織開発コンサルティングを実施してきた経験・知見に基づいて、ご紹介します。

14:15~14:20 休憩

14:20~15:05 特別講演 【共感のリーダーシップ】心を動かすリーダーの言葉と行動

共振の経営 ~経営と現場が“共振”し、社会へ貢献する経営~

  • “共振”を起こし、共感を生むリーダーの言葉と働きかけ
  • 現場と経営が一体化した組織作りに向けた取り組み
  • 予測不可能な社会において、顧客と共振・共感し事業の付加価値を高める

ユニ・チャーム株式会社

代表取締役 社長執行役員

高原 豪久

61年愛媛県生まれ。86年三和銀行(現・三菱UFJ銀行)を経て91年ユニ・チャームに入社。台湾-大中華圏現地法人副董事長、サニタリー事業本部長、国際本部担当、経営戦略担当などを歴任後、01年6月より現職。生理用品や紙おむつなど国内の事業基盤を強化するとともに、新興国を中心とする海外展開を加速。80を超える国や地域に進出して現地ニーズを掘り起こし、社長就任時に約1割だった海外売上比率を約6割に、売上高を約3倍に、株価を10倍にするなど、同社を大きく躍進させる。15年一般社団法人日本経済団体連合会生活サービス委員会委員長、19年一般社団法人日本経営協会会長就任。15年カルビー株式会社社外取締役就任、21年野村ホールディングス株式会社社外取締役就任。

講演のポイント

創業以来、事業を通じて社会課題の解決に取り組むユニ・チャーム。2020年には「SDGs達成に貢献すること」というパーパスを掲げ、中長期ESG目標『Kyo-sei Life Vision 2030』を策定。環境問題や社会課題の解決と、継続的な事業成長の同時実現を目指しています。

同社のこれまでの成長を支え、これからのパーパス実現の根幹にあるのが、「共振の経営」です。それはトップダウンでもボトムアップでもなく、経営陣は現場の知恵を経営に活かし、現場の社員は経営の視点を学び、経営方針・戦略をよく理解して行動することで、全員が一丸となって目標に取り組むマネジメントモデルです。2001年の社長就任当初から「共振の経営」を掲げ、現在も主導されている高原氏を迎え、社会課題の解決と事業成長の両立という難しい舵取りの中で、大切にされている価値観や、唯一無二の人と組織を育て、会社全体の力を引き出すための取り組みについて、ご講演いただきます。

15:05~15:25 協賛講演Ⅱ 【共感から行動へ】自律自走型組織への改革

共感を自律自走にまでつなげる3つのステップ

  • MVVや中期経営計画の浸透による自律自走型組織への改革事例のご紹介します
  • 「会議」を見直すだけで自ら考え行動できるチームや組織づくりを実現できる理由とポイントを解説します
  • 組織のビジョンやパーパスを現場が自分ごと化し、アクションに落とし込むための3つのステップがわかります

株式会社HackCamp

取締役 副社長

矢吹 博和

50分で合意形成を実現できる「視覚会議®️」メソッドを10年前に開発。大手企業を中心に1000名近くの共創ファシリテーターの育成を行う。また、ありたい姿から逆算で戦略を作る「バックキャスティング」手法を活用したワークショップを行っており、経営や事業戦略への同手法導入コンサルタントとしても活躍。

講演のポイント

具体的にどうしたら、社内や社外で共感をつくりながら、成果につなげていくことができるでしょうか。

HackCampでは、「会議」に焦点を当てて、自律的なチーム・組織づくりの支援をしています。 本講演では、社員が経営ビジョンやパーパスを「自分ごと化」し、自律自走し出す具体的なステップを会議を通じて実現するポイントと過去の事例を交えてご紹介します。

15:25~15:35 休憩

15:35~16:05 事例講演 【顧客・社会との共感】 パーパスに基づく社会価値創造

"感動創造企業"ヤマハ発動機が挑む新たな価値創造

  • ヤマハ発動機の目指す「ART for Human Possibilities」
    ~策定背景と今後の展望
  • パーパス・ビジョンの事業への落とし込み
  • テクノロジーの探究と顧客価値をいかにつなげていくか

ヤマハ発動機株式会社

上席執行役員 クリエイティブ本部長

木下 拓也

1967年福岡県生まれ。1990年九州大学工学部を卒業し、ヤマハ発動機株式会社入社。MC(モーターサイクル)事業本部にてさまざまな役職を経て2018年1月MC事業本部長に就任。同年3月執行役員。2021年3月上席執行役員。2022年1月にクリエイティブ本部長に就任し、製品・イノベーションに関わるデザインおよび企業ブランディングを統括する。

講演のポイント

「感動創造企業」を目指し、多様なモノ創り・サービスを通じて世の中に感動と豊かさを提供する、ヤマハ発動機。同社は、「ART for Human Possibilities」をスローガンとして、2030年に向けた成長戦略を打ち立て、ヤマハ発動機ならではの価値観と技術で社会課題に取り組み、人間の可能性を広げ、感動を生み出すことを念頭に、変革を進められています。その策定背景や今後の展望について木下氏にご紹介いただきながら、パーパスやビジョンに込められた想いを事業として実現する道筋、自社の技術や提供可能な価値を顧客の感じる価値へといかに結び付けるか、手がかりとなる取り組みについて、お話しいただきます。

16:05~16:55 パネルディスカッション 【社員・組織との共感】 共感のマネジメント

パーパスを活かす経営と実現への道筋

  • 各社のパーパス浸透の取り組み紹介
  • パーパスを企業活動で実践するためのポイント
  • 組織にまつわる課題・障壁と今後の展望
 氏

パネリスト

ロート製薬株式会社

取締役 CHRO

髙倉 千春

1983年、農林水産省入省。1990年に米国Georgetown 大学にて、MBAを取得。1993年よりコンサルティング会社にて、新規事業に伴う組織再編、人材開発などに携わる。その後、人事に転じ、1999年ファイザー株式会社、2004年日本べクトン・ディキンソン株式会社、2006年ノバルティスファーマ株式会社の人事部長を歴任。2014年に味の素株式会社入社後は、グローバル人事部長として、グローバル戦略推進に向けた人事制度の構築をリードした。2020年4月ロート製薬株式会社に入社、人財・WellBeing経営推進本部E. Designerを経て2022年4月より現職。

 氏

パネリスト

SOMPOホールディングス株式会社

グループCSuO

執行役

下川 亮子

新卒で外資系投資銀行に入社した後、投資ファンド、大手小売業を経て、2016年SOMPOひまわり生命入社。執行役員人財開発部長として人事制度改革や働き方改革、健康経営を推進。2020年にSOMPOホールディングスのヘルスケア事業立ち上げに参画後、2021年8月より現職。SOMPOグループ全体のサステナブル経営推進責任者として、SOMPOのパーパス経営を推進し、企業価値の向上に取り組む。

 氏

パネリスト

キリンホールディングス株式会社

常務執行役員

坪井 純子

東京大学理学部卒業。キリンビール株式会社入社。技術系出身だが、ビール、清涼飲料のマーケティング、広報を長く経験。2005年3月キリンビバレッジ株式会社広報部長。2010年3月から2年間、横浜みなとみらいの文化・商業施設、横浜赤レンガの代表取締役社長を務め、横浜市と連携した“横浜の賑わいづくり”にも力を注いだ。その後キリンホールディングス株式会社CSR推進部長兼コーポレートコミュニケーション部長を経て、2013年からキリン株式会社CSV本部ブランド戦略部長、2014年3月、同執行役員。コーポレートブランディング、サッカー応援含むブランドコミュニケーション、インターナルブランディング、およびマーケティングリサーチなどを担う。2019年3月より、キリンホールディングス株式会社常務執行役員として、グループのマーケティング戦略・ブランド戦略を担当。2020年6月より、株式会社ファンケル取締役を兼任。食から医にわたる領域で世界のCSV先進企業を目指すキリングループの、新たな成長の加速に努める。2022年3月より、キリンホールディングス株式会社常務執行役員として、人事総務戦略を担当。

 氏

モデレーター

株式会社野村総合研究所

コンサルティング事業本部

経営DXコンサルティング部

プリンシパル

古西 幸登

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

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