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循環型社会を見据えた企業変革マネジメント2023
サステナビリティ経営と事業戦略
~「選ばれ続ける企業」の条件

Speakers

一橋大学ビジネススクール

客員教授

名和 高司

花王株式会社

取締役会長

澤田 道隆

アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社

プリンシパル

立野 大輔

アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社

プリンシパル

川本 剛司

アーティスト

東京藝術大学デザイン科 准教授

株式会社Cradle 代表取締役社長

スプツニ子!

JFEホールディングス株式会社

常務執⾏役員

北島 誠也

東日本旅客鉄道株式会社

執行役員 イノベーション戦略本部 統括

西村 佳久

株式会社JEPLAN

取締役 執行役員会長

岩元 美智彦

一橋大学 米倉誠一郎 氏

一橋大学 名誉教授

法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科 教授

クリエイティブ・レスポンス –ソーシャル・イノベーション・スクール(CR-SIS)学長

米倉 誠一郎

開催概要

開催日時

  • Online 2023年4月18日(火)10:00~17:20
    (配信開始予定 9:45~)

開催挨拶

脱炭素時代における企業変革の潮流と新事業開発マネジメントの先進情報が一堂に集結!

ウクライナ危機、歴史的なインフレ、気候変動への適合など、企業を取り巻く環境は一変し、企業にとってはパラダイムシフトの時代がいままさに訪れています。さらにはカーボンニュートラルへの取り組みが今や全世界的に企業の最重要アジェンダのひとつとなり、同時に「サステナビリティ経営」の実現こそが今後の数十年にわたり企業の競争力を大きく左右するものとなってきました。 

本フォーラムでは、本格化する脱炭素の実現に向け「サステナビリティ経営」に果敢に挑む注目企業のリーダーと、未来の価値づくりを実践する先進企業の事例紹介を交え、日本企業の強みを活かした「グリーン成長戦略」を課題の洗い出しとともに検証して参ります。科学技術の優位性を新事業につなげる取り組み、循環構造のある事業展開、サプライチェーンの見直し、デジタルトランスフォーメーションの推進、さらには外部との連携・共創を積極的に働きかける等、それぞれの取り組みにはその企業が目指すパーパスと社会的な付加価値(ステークホルダーとのエンゲージメント)が不可欠とされ、顧客から、取引先から、そして市場から「選ばれ続ける企業」の条件として、循環型社会を見据えた絶え間ない企業変革といままでにない「新しい価値」を生み出すための事業創出へのチャレンジが求められています。

概要

参加対象

経営者、役員、CSO、CFO、CTOおよび、経営企画、事業企画、新事業開発、研究・技術開発、財務、
カーボンニュートラル、ESG、サステナビリティ、その他各事業部門の責任者の方々

参加料

25,000円(お一人様/税込み)

参加定員

200名(事前登録制)

参加形式

オンライン配信(配信環境:Vimeo)

*開催後1ヶ月間のオンデマンド視聴あり

本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。

お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

特別協賛

アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社

区切り線

プログラム詳細

10:05~10:25 オープニング

選ばれ続ける企業の条件 ~ パーパス経営の実践

  • 選ばれる企業へ(資本主義から志本主義へ)
  • パーパスを実践するためのMX(マネージメント・トランスフォーメーション)へ 

一橋大学ビジネススクール(ICS)客員教授 

京都先端科学大学(KUAS)教授

名和 高司

東京大学法学部卒、ハーバード・ビジネス・スクール修士(ベーカースカラー授与)。三菱商事(東京、ニューヨーク)に約10年間勤務。2010年まで、マッキンゼーのディレクターとして、約20年間、コンサルティングに従事。自動車・製造業分野におけるアジア地域ヘッド、ハイテク・通信分野における日本支社ヘッドを歴任。日本、アジア、アメリカなどを舞台に、多様な業界において、次世代成長戦略、全社構造改革などのプロジェクトに幅広く従事。2010年6月より、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授に就任。ファーストリテイリング、味の素、SOMPOなどの社外取締役も務める。近著に『パーパス経営 30年先の視点から現在を捉える』(東洋経済新報社)がある。

講演のポイント

近年、世界中で注目され企業にとっては企業価値向上に向けて避けて通ることのできないものとなっている「パーパス」。その第一人者とされる名和教授より、循環型社会の実現の根幹となる「パーパス経営」を実践するための企業変革における難所、そして課題解決に必要な目指すべき″北極星“の掲げ方についてお話しいただきます。市場から、従業員から「選ばれる企業」になるために、いまマネジメントが重視すべきポイントが提言されます。 

10:25~11:05 特別講演

未来に向けた花王グループの新たな挑戦

  • ESGを中心とした変革活動
  • 脱炭素時代における新事業創造の取り組み/考え方

花王株式会社

取締役会長

澤田 道隆

1981年、大阪大学大学院工学研究科プロセス工学専攻修士(博士前期)課程修了。同年、花王石鹸株式会社(現 花王株式会社)に入社。以後一貫して同社の研究開発部門に携わる。素材開発研究所室長を経て、2003年サニタリー研究所長に着任。ベビー用紙おむつ 『メリーズ』の再生に寄与。2006年執行役員に就任。2008年取締役に就任。2012年6月28日代表取締役社長執行役員に就任。2021年1月1日取締役会長に就任。一般社団法人日本化学工業協会理事、日本化粧品工業連合会副会長、日本経済団体連合会生活サービス委員長、コンシューマー・グッズ・フォーラム理事、一般社団法人日本衛生材料工業連合会会長、クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)会長、公益財団法人日本容器包装リサイクル協会代表理事理事長を務める。

講演のポイント

ESGの視点を経営の真ん中に位置づけ変革の旗振り役を担ってこられた澤田会長より、変革の背景と道のり、そして実践するための勘所と難所につきまして、澤田会長のリーダーシップ論と花王が目指すESG活動の一端(環境課題解決、脱炭素イノベーションなどの新事業開発のお取り組み)と合わせご紹介いただきます。エシカルな意識が高まり続ける社会の中で、サステナビリティ経営の一歩先を行く「ESG経営」実施のポイントを経営者視点(本質思考)でご説明いただく貴重な機会です。

11:05~11:25 特別対談

脱炭素時代における日本企業の課題と勝機 ~ 選ばれ続ける企業の条件

脱炭素、循環型社会の実現に向け今後、日本企業が持続的な成長を遂げていくための「課題、条件、そして可能性(強み)など」 について、経営者、次代を担うビジネスリーダー/視聴者の皆様へ経営の本質を追求し続ける澤田会長の考えや想いを熱きメッセ―ジとともに議論を展開して参ります。

花王株式会社

取締役会長

澤田 道隆

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一橋大学ビジネススクール(ICS)客員教授

京都先端科学大学(KUAS)教授

名和 高司

11:25~11:30 ショートブレイク

11:30~12:00 基調講演【Part1】

カーボンニュートラル時代における戦い方

  • カーボンニュートラル時代到来の背景と取り巻く技術動向
  • カーボンニュートラルに向けた各国・地域の狙いと海外プレーヤーの戦い方
  • カーボンニュートラル時代における日本企業の勝ち筋

アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社

プリンシパル

立野 大輔

重工メーカー、総合電機メーカーを経て世界最初の経営戦略コンサルファームであるアーサー・ディ・リトルに参画。重工、エネルギー、エレクトロニクス産業を中心とした製造業に対する全社ポートフォリオ戦略・事業戦略・新規事業戦略の立案支援、事業変革支援に従事。また、製造業関連企業に対するビジネスデューデリジェンスや、再生計画立案などのターンアラウンド領域にも注力。

講演のポイント

足元では各国ともカーボンニュートラルに向けた取り組みを加速させつつあります。各国・地域ではエネルギー・環境にまつわる需要・供給構造が異なる中、カーボンニュートラルを達成するには、各国や各プレーヤーは、技術・資源を組み合わせた戦い方が必要になってきます。またカーボンニュートラルを従来のCSR的な目的を超えて、国・企業の持続可能な成長の手段としてとらえることが重要になってきました。本講演では、欧・米・中政府や主要プレーヤーの狙いや戦い方を紐解いたうえで、日本や日本企業の進むべく道を明らかにしてまいります。

12:00~13:00 休憩

13:00~13:30 基調講演【Part2】

国内製造業におけるリサイクル素材活用の重要性/将来性

  • 欧州製造業にみるリサイクル素材活用への取組み/トレンド
  • 日本企業の取組みと課題
  • R&D変革への影響も考慮したリサイクル素材活用可能性/将来性

アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社

プリンシパル

川本 剛司

国内自動車メーカー、業務改革/IT系コンサルティングファームや監査法人等を経て現職。業務基幹系システム導入を中心とした現場改革系のプロジェクト経験を多く有すると共に、自動車産業と他産業との融合や、共通点の導出をテーマとしたR&D領域改革/新商品創出などのプロジェクトを歴任。直近は、元設計者の経験を活かし「LCA/脱炭素/DX」をキーワードに掲げた「戦略策定/新規事業創生/R&D改革」などのプロジェクトに注力。

講演のポイント

自動車業界を始めとするグローバルの製造業では、SDGs潮流の高まりを受けて、製品/素材を可能な限り、リユース/リサイクルさせる取組みが加速しています。鉱物資源を始めとする原材料や素材の入手が難しい日本国内においては、限られた資源をいかに効率的に活用するかが、サステナブルな製造業の成長には不可欠です。そのためには、既存の素材/材料の活用や設計手法にとらわれず、リユース/リビルトを含めて、リサイクル材の活用を促進する「新たな観点でのモノづくり」が求められます。本講演では、設計開発手法にも踏み込んだ「リサイクル素材活用促進に向けた技術革新/投資の必要性」を紐解いていきます。

13:30~14:15 ゲスト講演

問題解決から問題提起へ:スペキュラティブ・デザイン

  • 未来を問いかけるスペキュラティブ・デザインの思考法の紹介
  • 世界の潮流からみる日本企業の課題
  • イノベーションに不可欠なDE&Iを推進するためにどのような取り組みが必要か

アーティスト

東京藝術大学デザイン科 准教授

株式会社Cradle 代表取締役社長

スプツニ子!

インペリアル・カレッジ・ロンドン数学科および情報工学科を卒業後、英国王立芸術学院(RCA)デザイン・インタラクションズ専攻修士課程を修了。RCA在学中より、テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた映像インスタレーション作品を制作。2013年よりマサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボ 助教授に就任し Design Fiction Group を率いた。その後東京大学生産技術研究所特任准教授を経て、現在は東京藝術大学デザイン科准教授。2017年世界経済フォーラム 「ヤンググローバルリーダー」、2019年TEDフェローに選出。2017年より東北新社フェロー、2022年よりデジタルガレージ社外取締役。著書に「はみだす力」。

講演のポイント

脱炭素社会の実現にはイノベーションの創出が欠かせません。社会課題に向き合い、共生しながら未来を創るため、いま日本の企業には何が求められているのか。先進気鋭のアーティストとしてビジネス界でも注目されるスプツニ子!氏が「未来について考えるきっかけを提供する=スペキュラティブ・デザイン」の思考ともに、いま私たちが生きている予測不可能な世界に新たな可能性や考え方を示していただきます。

14:15~15:05 先進企業事例講演1

JFEグループにおけるカーボンニュートラル戦略:新たな事業機会としての”脱炭素”

  • JFEグループにおけるカーボンニュートラルの取り組みと課題
  • 脱炭素時代における新たな事業機会の獲得
  • 事業リスク低減と新たな事業機会獲得の両⽴による「カーボンニュートラル成⻑戦略」

JFEホールディングス株式会社

常務執⾏役員

北島 誠也

1989年 東京大学法学部卒、川崎製鉄株式会社入社。2014年 JFEホールディングス株式会社 総務部長。2015年 IR部長。2020年 企画部長。2021年 常務執行役員(総務部・企画部担当)〔現任〕。

講演のポイント

日本のCO₂排出量の約14%を占め、その削減が生き残りをかけた課題と言われる鉄鋼業の中でも、いち早くカーボンニュートラル(CN)の実現に向けた取り組みに着手し、かつ先んじて気候変動問題に「超革新技術」で挑戦するなど、削減策だけに留まらず、新たな事業機会の拡大を推進する『サス鉄ナブル!』な取り組み紹介は、後半の質疑応答セッション含め、幅広い業種における持続的企業成長に役立つ有益な情報となることでしょう。

15:05~15:15 休憩

15:15~16:05 先進企業事例講演2

JR東日本グループの持続的な成長に向けた取り組み

  • JR東日本グループのESG経営の実践
  • 環境に関する取り組み事例
  • オープンイノベーションの取り組み事例

東日本旅客鉄道株式会社

執行役員 イノベーション戦略本部 統括

西村 佳久

1990年、東日本旅客鉄道株式会社入社。電気ネットワーク部課長、仙台支社設備部信号通信課長などを経て、2013年システム企画部次長、その後アナリシス・セキュリティセンター所長兼務。2017年電気ネットワーク部次長、2020年新幹線電気ネットワーク部長、2022年6月から現職。

講演のポイント

気候変動、人口減少、新型コロナなど、目まぐるしく変化する経営環境の中、JR東日本グループ経営ビジョン「変革2027」の主な取り組みであるESG経営の実践においてエネルギーは重要な要素となっています。本講演では、サスティナブルな社会の実現にむけ策定された「エネルギービジョン2027」で取り組む、「つくる」「送る・ためる」「つかう」の一貫したエネルギーネットワークの具体的な内容についてご紹介いただきます。また、2017年にJR東日本が開始した「モビリティ変革コンソーシアム」で約130社と取り組んだエコシステム型オープンイノベーションの具体的な事例紹介では、新たな共創のかたちのヒントが満載です。

16:05~16:50 特別講演

みんな参加型の循環型社会! ~ リサイクルは世界平和

  • ゴミを資源へ ~ 繰り返し資源循環するためのリサイクル
  • 世界の企業と消費者を巻き込む循環型社会の実現を目指して

株式会社JEPLAN

取締役 執行役員会長

岩元 美智彦

1964年鹿児島県生まれ。1987年3月、北九州市立大学経済学部卒業。卒業後に就職した繊維商社では営業職に携わるなか、容器包装リサイクル法の制定を機に繊維リサイクルに深く携わる。2007年1月日本環境設計(現:JEPLAN)を設立。資源が循環する社会づくりを目指し、リサイクルの技術開発だけではなく、メーカーや小売店など多業種の企業とともにリサイクルの統一化に取り組む。2015年アショカ・フェローに選出。EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2015ジャパン チャレンジング・スピリット部門大賞受賞、Japan Venture Awards 2017中小企業庁長官賞受賞、第40回ベスト・ファーザー イエローリボン賞では経済部門にて受賞。著書『「捨てない未来」はこのビジネスから生まれる』(ダイヤモンド社)。

16:50~17:20 特別対談

世界を変えるビジネス
~ 経済と環境が両立する持続可能な循環型社会の創造

株式会社JEPLAN

取締役 執行役員会長

岩元 美智彦

×

対談モデレーター

一橋大学名誉教授

法政大学大学院
イノベーション・マネジメント研究科 教授

クリエイティブ・レスポンス –ソーシャル・イノベーション・スクール(CR-SIS)学長

米倉 誠一郎

イノベーションを中心とした経営戦略と組織の史的研究が専門。ハーバード大学歴史学博士号取得(Ph.D.)。『一橋ビジネスレビュー』編集委員長、およびアカデミーヒルズの日本元気塾塾長でもある。プレトリア大学日本研究センター所長を経て、『一橋ビジネスレビュー』編集委員長を兼務。著書は、『松下幸之助:きみならできる、必ずできる』(ミネルヴァ書房)、『イノベーターたちの日本史:近代日本の創造的対応』(東洋経済新報社)、『創発的破壊:未来をつくるイノベーション』(ミシマ社)、『2枚目の名刺』(講談社+α新書)、『経営革命の構造』(岩波新書)など多数。最新刊は『シリコンバレーは日本企業を求めている 世界が羨む最強のパートナーシップ』(ダイヤモンド社)。昨年よりビジネス・フォーラム事務局との共同企画であるYouTube番組「米倉誠一郎の部屋 ~ POWER TO THE PEOPLE」を開始。

講演のポイント

ゴミを資源へ ~世界初、使用済みのペッボトルから真新しいペットボトルをつくる技術や、石油を使わず使用済みの衣料品からバイオエタノールを作り出し、米国の人気映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で実際に使用された「デロリアン」を動かしたり、バイオジェット燃料で飛行機を飛ばしたり…。「経済と環境が両立する持続可能な循環型社会を形成する」という理念を掲げ、H&M、スターバックス、IKEA、アディダスなど、名立たる企業と生活者を巻き込む岩元会長の新しい価値を創出するビジネス展開はいま、世界中から注目されています。その実際の取り組みのご紹介と今後のビジョンについて、米倉誠一郎教授との対談を交え、脱炭素時代における「循環型社会」を見据えた日本企業のチャレンジと可能性について登壇いただきます。

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

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