『ダイナミック・サプライチェーン・マネジメント』セミナー
~SCM先進事例にみるレジリエント&サステナビリティ~
開催概要
開催日時
- Online2023年 3月23日(木)13:00~16:45
開催挨拶
半導体不足、新型コロナウイルス感染症の拡大、ロシア・ウクライナ問題などを背景に、グローバルでのサプライチェーンを巡る状況は一変しています。加えて、カーボンニュートラルやESG経営など、これまでとは異なる観点での企業評価が進み、サプライチェーン・マネジメント(SCM)の在り方は転換点を迎えています。
サプライチェーン領域に関わる豊富なコンサルティング実績を有する株式会社クニエでは、不確実性が大きく高まった現在を「SCM 5.0」と定義しており、これまでの静的なSCMから、速やかに変化を捉え対応していく「ダイナミック(動的)・サプライチェーン・マネジメント」にシフトすべきと提唱しています。そしてこの考え方を発信すべく、昨年11月に日経BP社より『ダイナミック・サプライチェーン・マネジメント』を上梓しました。これまでのSCM書籍は、コロナ以前の事業環境を前提に書かれたものが大半ですが、本書では前述のグローバルサプライチェーンが現在直面している様々な問題事象の存在を前提に、今後のSCMの目指すべき方向性や、既にこれらを実現しつつあるSCMリーディングカンパニーの先進事例を提示しています。
そこでこのたびは、「『ダイナミック・サプライチェーン・マネジメント』セミナー ~SCM先進事例にみるレジリエント&サステナビリティ~」と題し、ウェビナーを開催する運びとなりました。基調講演には、ベストセラー「世界標準の経営理論」の著者、入山章栄先生をお招きし、経営理論に照らした現在のサプライチェーン領域の課題についてお話いただくと共に、本著『ダイナミック・サプライチェーン・マネジメント』で紹介したSCM先進事例を実際に推進された3社のプロジェクトリーダーによる事例紹介やパネルディスカッションを通じて、SCM改革における留意点や今後の課題などについて生の声をお聞かせいただく予定です。
皆様の奮ってのご参加を、心よりお待ちしております。
(株式会社クニエ SCMチーム、2022年11月、日経BP社)
概要
参加対象 |
経営者・役員、経営企画、サプライチェーン、生産、IT・システム部門等、SCM/S&OP計画に携わる |
---|---|
参加料 |
無料(事前登録制) |
参加定員 |
200名 ※申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。 |
参加形式 |
オンライン配信(配信環境:クラストリーム) ※本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。 ※お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
|
協力 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
プログラム詳細
13:00~13:05 オープニング
13:05~14:15 基調講演
世界の経営学にみるSCMの将来像
- ***********************
- ***********************
- ***********************

早稲田大学大学院 経営管理研究科
教授
入山 章栄 氏
慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で、主に自動車メーカー・国内外政府機関への調査・コンサルティング業務に従事した後、2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院より Ph.D.(博士号)を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授。2013年より早稲田大学大学院 早稲田大学ビジネススクール准教授。2019年より現職。専門は経営学。「Strategic Management Journal」など国際的な主要経営学術誌に論文を多数発表。著書は「世界標準の経営理論」(ダイヤモンド社)、「世界の経営学者はいま何を考えているのか」(英治出版)「ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学」(日経BP社)他。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」のレギュラーコメンテーターを務めるなど、メディアでも活発な情報発信を行っている。
14:15~14:30 主催講演
時代が求める『ダイナミック・サプライチェーン・マネジメント』
- 現在のものづくり企業が直面するサプライチェーンの最新課題
- 新時代のSCMが備えるべき4つの新機能
- SCM改革を推進する企業が備えるべきケイパビリティ

株式会社クニエ
SCMチーム パートナー
笹川 亮平
国内システムインテグレーター、外資系コンサルティングファームを経てクニエに入社。一貫して製造業のSCM/S&OP関連プロジェクトに取り組み、SCM/S&OP業務改革、ERP/SCP構想策定および導入コンサルティングに従事。組み立て系、プロセス系製造業の企画構想から定着化まで地道な改善活動にも支援実績多数。
講演のポイント
従来、SCMは漸進的変化であった静的サプライチェーンにおける最適化手法でした。しかし、現在においてSCMは変化の読めない動的なサプライチェーン環境化における経営の意思決定を支えるための経営アジェンダとなりました。本講演では新時代のSCM実現に向けて、どのようなマインドセットを持つべきか、お伝えいたします。
14:30~14:35 休憩
14:35~16:00 <SCM先進企業事例>リレーセッション
Ⅰ.SCMプラットフォームを活用した「事業強化型SCMとBCPシミュレーション」
- 多拠点多階層のグローバルS&OPを支えるSCMプラットフォーム基本コンセプト
- コロナ禍による供給制約下での販売影響シミュレーションの実現方法
- 不確実環境下における経営意思決定とSCMのかかわり方

コニカミノルタ株式会社
SCM部 S&OP推進グループ グループリーダー
平井 大介 氏
2000年入社以来、貿易・出荷実務、及び、情報機器製品需給調整に従事。6年半の米国販売会社SCM部門駐在経験を経て、現在は主に情報機器事業におけるS&OP推進リーダーとして、効率的S&OP運営・プロセス改善を推進中。

コニカミノルタ株式会社
プロフェッショナルプリント事業本部 PPH事業企画部 課長
SCM部 S&OP推進グループ 課長
刀山 真一郎 氏
カメラ、事務機のPSI実務を経験後、SCM部門出身で初めての駐在員として海外販売会社へ出向。欧州販売会社からの帰任後は販売部門に所属後、SCM部門へ復帰。この期間、SCMのプロジェクトに参画しS&OPプロセスの構築と定着を担当。現在は、SCM部と事業部門の兼任メンバーとして、S&OPの深化と人材育成に従事。
講演のポイント
コニカミノルタでは、コロナ禍以前に構築したグローバルサプライチェーン計画・S&OPプラットフォームを活用し、コロナ禍以降頻発する供給リスクに対する影響シミュレーションを実施しています。本講演では、同プラットフォームの基本的な考え方と、供給リスク時の意思決定において、同プラットフォームがどのような役割を果たしているのかをお伝えします。
Ⅱ.End To Endでのグローバルサプライチェーンオペレーション改革
- コロナ前後のサプライチェーン状況の変化と進化
- 改革を実行するためのベースとなる全体最適マネジメント思考と
一元化オペレーション - サプライチェーンをベースにして全社的なマネジメント、
オペレーション改革につなげるポイント

オムロンヘルスケア株式会社
生産SCM統轄部 グローバルSCM革新部 部長
井沢 晃将 氏
前職SIerから、オムロンヘルスケアIT部門に入社。経営情報システムなどを主に担当したのち、米国販社へ出向し、IT戦略・オペレーション改革を担当。帰国後、現在までグローバルSCM改革を推進。
講演のポイント
オムロンヘルスケアでは、市場からサプライヤーまでのサプライチェーンの一連のデータを管理できるプラットフォームを構築し、マネジメント・オペレーションプロセスを一元化することでサプライチェーンの改革を実行してきました。講演では、本プロジェクトの背景となった考え方やプロジェクト推進上の工夫などについてお話しいたします。
Ⅲ.機能樹脂製品における製品別CFPデータ可視化
- グローバルBOM構築の経緯=グローバル経営管理のための施策
- 複数生産拠点を経由するCFP(カーボンフットプリント)管理のための
データ連携 - CFP可視化データを用いたGHG削減活動とその効果

旭化成株式会社
モビリティ&インダストリアル事業本部 企画管理部
機能材料企画室 課長
崎田 雄大 氏
2005年に旭化成に入社、機能材料事業の営業を担当。2012年からはアメリカ、ドイツに計6年間駐在し、マーケティング等を経験。2018年に帰国後は現在の部署にて機能材料事業の事業経営補佐および事業全体のDX戦略策定・遂行を担当。2022年にMBA(University of Massachusetts Lowell)取得。
講演のポイント
旭化成の機能材料事業部では、複数生産拠点をまたいだ連結経営管理プラットフォームを応用し、サプライチェーンネットワーク横串でCFP可視化を実現し、顧客への情報開示や、効果的なGHG(温室効果ガス)削減施策に役立てています。本講演では、同プラットフォームの概要および、使用されるデータ、これらを用いた削減活動の実際などについてお話します。
16:00~16:10 休憩
16:10~16:45 <SCM先進企業事例>パネルディスカッション
今日のSCM重要課題と企業対応の実際
- SCMに関わる意思決定の質を高める上で、人間の「認知バイアス」をどう克服していくべきか
- SCMに対する経営層の関与度、認識をどのように高めていくべきか
- カーボンニュートラルに向けた企業活動とSCMをどのように連携させていくべきか

パネリスト
オムロンヘルスケア株式会社
生産SCM統轄部 グローバルSCM革新部 部長
井沢 晃将 氏

パネリスト
コニカミノルタ株式会社
SCM部 部長
神田 烈 氏
2000年代後半にアメリカに駐在し、グローバルSCM改革のインプリをリード。SCMデータ連携、SCMオペレーションの統合を実行し、北米での在庫を大幅削減達成。帰任後は、グローバルSCMの地域拡大(中国/ASEAN)、S&OPプロセスの構築、AI活用等デジタルサプライチェーンを推進。現在はグローバルSCMリーダーとしてSCM、物流での課題対応、中長期戦略立案実行をリード。

パネリスト
旭化成株式会社
モビリティ&インダストリアル事業本部 企画管理部
機能材料企画室 課長
崎田 雄大 氏

モデレーター
株式会社クニエ
SCMチーム パートナー
笹川 亮平
講演のポイント
本パネルディスカッションでは、ご登壇いただくSCM先進企業(旭化成様、オムロンヘルスケア様、コニカミノルタ様)の皆様に、書籍『ダイナミック・サプライチェーン・マネジメント』でも言及した今日のSCMに関する重要テーマ(GHG管理、認知バイアス排除、経営の関与、ほか)について各社各様のSCM改革やその背景を振り返りつつ、それぞれの視座から広くご意見をいただきます。
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。