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Monozukuri Strategy & Management DX Forum for Executive’s
競争優位を掴む"デジタルものづくり戦略"
~製造業の成長戦略を拡張する「勝てる製造/生産現場」の
ものづくり組織能力向上と真のDX~

開催概要

開催日時

  • Online2023年4月20日(木)13:30~17:40

開催趣旨

原材料価格高騰・部素材不足・労働人口不足など、厳しい環境下が続く製造業界。市場からの要求が多様性と複雑性を増し価格や性能への要求が激しくなり商品・販売戦略にも一層磨き込みが求められるなか、厳しい外部環境のなかで、競争力と収益力の源泉となる“製造/生産現場”といった生産組織のあり方の見直し・再構築が今後の成長のカギを握っています。DXに本腰を入れる企業が増え、さらなるデジタル投資の増加が予測されています。

DXによる製造/生産現場の変革を目指す企業が増える一方、実際の現場では、多様化するニーズに早期対応するための部分最適な自動化や効率化といったデジタル活用が横行し、 本来の目的である「事業価値創出/ビジネスモデル変革」(=真のDX)の実現に至れないケースが多いのではないでしょうか。勝てる製造/生産現場に転身するためには、デジタル活用によるものづくり組織能力の向上と、真のDXに向け着実にステップアップしていくことが求められています。

本セミナーでは、「競争優位を掴む“デジタルものづくり戦略”」と題し、勝てる製造/生産現場のあり方について徹底考察してまいります。基調講演には、長年にわたり様々な現場に足を運び研究されてこられた藤本隆宏教授をお迎えし、勝つためのものづくり戦略やDXの成功要因についてお話しいただきます。また、事例講演では日本ゼオン様、特別講演ではデンソー様・川崎重工業様にご登壇いただき、各社の先進事例とともに製造/生産現場DXの推進のポイントについてご紹介いただきます。競争力・収益力を支えるために現場はどのように変革していくべきか。真のDXに向け、製造/生産現場ではデジタルとどのように向き合い、DXを推進していけば良いのか。ゲストの皆様との対談も交え、ヒントを模索していきます。

概要

参加対象者

製造業界の経営層、役員、CxO、生産/製造部門、経営企画部門、DX/デジタル部門、事業部門の責任者・リーダーの方々

参加料

無料(事前登録制)

参加定員

100名

申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

抽選で50名様にスマート家電のSmartMatLiteをプレゼント

参加形式

オンライン配信(配信環境:Vimeo)

本セミナーは オンラインでの配信となります。視聴方法はお申込み後にご案内いたします。

お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

主催

株式会社スマートショッピング

協力

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

区切り線

プログラム詳細

13:30~15:15

13:30~14:15 基調講演

2020年代のデジタルものづくり戦略
~「良い設計の良い流れ」を作る協働型スマート工場~

  • 労働力不足と賃上げを吸収する「現場の生産性向上」
  • 「良い設計の良い流れ」による高生産性・短納期・高品質の実現
  • 勝つためのデジタル製造、生き残るためのデジタル製造とは

早稲田大学 教授

東京大学 名誉教授

藤本 隆宏

1979年 東京大学経済学部卒。三菱総合研究所、ハーバード大学博士課程を経て、1990年~2021年 東京大学経済学部助教授・教授・ものづくり経営研究センター長。2021年より早稲田大学教授(経営管理授業担当)。専門は技術・生産管理、進化経済学。

講演のポイント

中国等の新興国の賃金上昇、これによるデフレプレッシャーの30年ぶりの緩和、当面の円安基調などもあり、日本の製造業、特に最適設計・高機能の擦り合わせ型製品では、国内工場は多くがフル生産で人手が足りない状況にある。

こうした中で、国内各地の生産現場は、中小企業も含め、労働力不足と賃上げを吸収する「現場の生産性向上」が必須となっている。「良い設計の良い流れ」による高生産性・短納期・高品質の同時実現――こうした目標の明確でない「DXのためのDX」が失敗することはすでに明らかである。

このセッションでは、とりあえず流行に乗るDX、闇雲なDX、怒られないためのDXなどの失敗を乗り越えて、勝つためのデジタル製造、生き残るためのデジタル製造とはどのようなものでありうるかを、ものづくり経営学の理論と実態調査に基づいて考察していきます。

14:15~14:45 主催講演

現場カイゼン力を高める真の製造DX
~リアルタイム実在庫管理で生産の最重要情報である「モノの流れ」を見える化~

  • 業務効率化や部分最適化に留まらず、現場の「付加価値のある良い流れ」を支援する真の製造DXとは
  • 生産QCDの向上や現場サイエンティストが活きるためのデータ活用と現場カイゼン力の向上に必要なポイント
  • 高性能な組み立て産業機械、機能性化学品、電子部品等多くの製造業を含む1200社実績から見える『リアルタイム在庫管理』の財務インパクト

株式会社スマートショッピング

代表取締役

林 英俊

京都大学卒業後、株式会社ローランド・ベルガーにて、電機・自動車・小売・ヘルスケア・メディア等幅広い業界に対する、成長・マーケティング戦略の策定、経営体制の整備、海外進出支援などのプロジェクトを経験。史上最速でシニアコンサルタントに昇進、IE Business SchoolへMBA留学後、プロジェクトマネージャーに。その後、アマゾンジャパンにてプロダクトマネージャとして「Amazonファミリー」と「定期おトク便」立ち上げ、マーケティング、プライシング戦略の策定、新規事業企画を担当し、日本のeコマース市場を開拓。2014年11月、スマートショッピングを設立。

講演のポイント

製造業の競争力・収益力向上のカギは現場が握っています。

製造業経営におかれましては、外部環境の変化に伴い市場からの要求は多様性や複雑性を増し、高性能のカスタム品やリードタイム短縮など顧客から選ばれ続ける難易度は高まるばかりです。そんななか生産現場では、労働力不足・物価上昇・賃上げなど様々な圧力がかかるなか、複雑な生産を効率的に遂行し利益を残すべくDX/Iot/デジタル化など様々な努力をしています。

他方で、現場・本社として重要戦略として掲げているDX/IoTについて、財務インパクトや新しい付加価値を生み出すには至らず、業務効率や部分最適を終始している状況が見られるのではないでしょうか。

スマートマットクラウドは、原材料・部品・副資材等の在庫管理から仕掛品・完成品に至る工程管理まで、現場を「付加価値のある良い流れ」に転換します。現場力を高めるために必要なデータをリアルタイムで可視化できるから、現場の行動が変わり、結果として全体最適・オペレーションエクセレンスを実現し「ものづくり組織能力」を拡張します。高性能な組み立て産業機械、機能性化学品、電子部品等多くの製造業を含む1200社の導入実績から得られた知見と最新事例を通し、スマートな工場と生産管理を実現するラストワンピースとしてのリアルタイム"実"在庫管理と、製造業経営・工場経営に対するインパクトをご紹介します。

14:45~15:15 特別対談

製造業の「良い流れ」とDXの成功要因とは

製造業・生産現場の直面している課題やDXが進まない実態について、「モノの流れ」をキーワードに藤本先生のお考えを伺ってまいります。

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早稲田大学教授

東京大学名誉教授

藤本 隆宏

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インタビュアー

株式会社スマートショッピング

代表取締役

林 英俊

prof

15:15~15:25 休憩

15:25~17:40

15:25~16:10 事例講演

日本ゼオン、高岡工場から始まった在庫管理・発注工程の整流化とプロセス改善のインパクト

  • 高岡工場における生産革新への取組
  • 在庫管理・発注業務改善に取り組んだ背景・導入インパクト・予算獲得・乗り越えた壁・他工場への展開について
  • 成果につながるDX・生産性改善活動の成功パターン

日本ゼオン株式会社

高岡工場 業務管理課 情報システムグループ

(ジスインフォテクノ株式会社より出向)

池村 祥一

1999年ゼオン情報システム株式会社(現ジスインフォテクノ株式会社)に入社。2005年に日本ゼオン株式会社高岡工場に出向。日本ゼオン株式会社高岡工場向けに、システム開発・運用・ユーザサポート等、社内情報システム機能に従事。生産計画、生産実績等の生産系の基幹システムの導入、製造現場向けシステム、関連会社へのシステム提案等、現場目線の課題解決を経験。2020年度社内のDX研修に参加したことをきっかけに、自らデジタル技術を学びつつ、現場の方がデジタル技術を活用した課題解決ができるよう伴走を開始。ボトムアップの課題解決とともに社内のデジタルリテラシー向上を目指す。

講演のポイント

日本ゼオン株式会社は、自動車向け特殊合成ゴムをはじめ世界トップシェアで競争力のある製品を数々提供する化学メーカー。

近年は「既存事業の磨き上げ」と「新規事業の探索」を掲げ、その推進に向け「顧客価値創造に向けたデジタル基盤の整備」等DXにも注力している。同社高岡工場は北陸の中核拠点であり、生産革新活動などの様々な取り組みにも積極的。そのなかで、業務管理課情報システムグループの池村氏が目を付けたのが在庫管理・発注業務の整流化。スマートマットクラウドとRPAを組み合わせた革新活動は、トライアルと全社プレゼンを経て、工程連結・生産プロセス改善・スタッフの心理的負担削減・在庫適正管理等のテーマで効果創出を認められ、同工場での利用規模拡大とともに他生産拠点への展開も進んでいる。今回は池村氏をお招きし、在庫管理・発注業務に目をつけた背景や予算獲得に向けて乗り越えた壁・他工場への展開について伺いながら、成果につながるDX・生産性改善活動の成功パターンを考える。

16:10~16:55 特別講演&対談Ⅰ

「SmartーK」にみる、DXプロジェクトの進め方の勘所
~製造現場における厳格な品質管理と生産性向上の実現へ

  • 航空機製造業の課題:「厳格な品質管理」「生産性の向上」「サプライチェーンの強化」
  • SmartーKによる生産性向上・データ活用への取組
  • DXプロジェクトの進め方/経営と現場の巻き込み方

川崎重工業株式会社

航空宇宙システムカンパニー

航空宇宙ディビジョン 新規事業推進部 兼 生産総括部 生産企画部 副部長

(生産システム・サプライチェーン担当)

酒井 亨

川崎重工業株式会社に入社後、航空宇宙システムカンパニーにおいて、生産技術、生産管理を担当。2018年にSmart-Kプロジェクトを立ち上げ、プロジェクトリーダとして従事。製造現場のDXを推進している。修士(経営学)。

講演のポイント

あらゆる産業において急速に進むDX。航空機製造業も例外ではなく、DXを通じて、従前より重要視されていた厳格な品質管理に加え、さらなる生産性の向上、サプライチェーンの強化が顧客や市場から求められている。航空機の製造プロセスにおいて、厳格な品質管理を実現する重要な要素として「技術情報のフローダウン」と「適切な記録の管理」がある。これらは設計から製造にわたる情報の「流れ」を「紙」で繋ぐことにより実現されているが、より複雑性を増した製造環境において紙での管理は限界を迎えており、対策が急務となっている。

一方、我が国の製造現場はすり合わせ、カイゼン等、労働者のスキルに頼った製造体制が根強く、航空機製造ではとりわけその度合いが強い。それらが日本の強みとなっている一方で、アフターコロナでより強く想定されているサプライチェーンの複雑化や労働人口の減少、不均衡などの局面においては、生産性の向上やサプライチェーン強靭化の障害になりうると考えられる。

川崎重工業(株)航空宇宙カンパニーでは、製造プロセスにおいて大きな役割を担っていた「紙」を「デジタル」に移行、そのデータをいかに活用して厳格な品質管理とさらなる生産性の向上に役立てていくかを課題として、製造現場のデジタルトランスフォーメーションにとりかかっている。川崎重工のDXプロジェクトであるSmartーKの概要を紹介いただくとともに、DXプロジェクトの進め方の勘所を考える。

対談/Q&AインタビューⅠ

DX/変革のエピソードを深掘りさせていただき、生産組織の特徴や商品特性を踏まえ、聴講者の皆様が自社に適用する際に意識すべきポイント/注意すべきポイントなどを伺います。

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川崎重工業株式会社

航空宇宙システムカンパニー

航空宇宙ディビジョン 新規事業推進部 兼 生産総括部 生産企画部 副部長

(生産システム・サプライチェーン担当)

酒井 亨

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インタビュアー

株式会社スマートショッピング

代表取締役

林 英俊

prof

16:55~17:40 特別講演&対談Ⅱ

"人"と同じ単位の"にんべんのついた自働化"を目指す
~ソフトウェアファーストとロボットセルによる量と品種の変化への対応の取り組み~

  • デジタル融合による変化に強いものづくり
  • 生産現場のユーザー主体で使える自働化
  • 変化への迅速・柔軟な対応に必要な "すぐ人の代わりになる自働化"

株式会社デンソー

執行幹部

クラウドサービス開発部長

成迫 剛志

大学卒業後日本IBMに入社しデーターベースのスペシャリスト。その後、伊藤忠商事に転じ、オープンシステム化、西暦2000年対応やインターネット関連ビジネスの立ち上げなどに携わる。2005年に香港に駐在、伊藤忠商事のIT事業会社の社長に就任し、アジア地域のITビジネスを展開。帰国後はSAPジャパン、北京大学方正集団、ビットアイルエクイクスなど国内外のIT企業の役員を歴任し、2016年8月にデンソー入社。コネクティッドカー時代のIoT推進を担当し、2017年4月にデジタルイノベーション室を新設し、同室長に就任。2018年4月新設のMaaS開発部長を経て、2021年1月から研究開発センター 執行幹部 クラウドサービス開発部長。

株式会社デンソー

社会イノベーション推進部 FA事業推進部 ソリューション開発室

ロボットセル エバンジェリスト

水谷 紀久子

2017年 株式会社デンソー入社。社内生産設備製造部門である工機部において、生産工程汎用化の企画に従事したのち、新規事業のFA事業部において、製造業の様々な課題に応えるため、ロボットを活用した自働化ソリューションDX-CELLの商品企画を担当。これからの製造業でのソフトウェアファーストな世界を構築していくため、DX-CELLを中心としたソフトウェアファーストなモノづくりの企画を推進中。

講演のポイント

製造業に求められる生産システムは従来の大量生産から少量多品種や急激な需要変化の繰返し等、長期的な変化に強い生産システムへの変革が求められている。これらに対応すべく、生産現場でのデジタルトランスフォーメンション(DX)の取り組みが行われているが、現在は主にIoTによる情報可視化による現場改善のDXにとどまっているのが現状ではないだろうか?また、生産自動化の主たる生産ライン・設備では、生産システムのソフトウェアとハードウェアで強く結合していることで変革を妨げる要因になっているケースも少なくない。本講演では、より変化に柔軟に対応できる生産現場を実現するため、ソフトウェアファーストとロボットセルによる量と品種の激しい変化への対応、そして生産現場でのユーザー主体でのリーンなDXへの対応について紹介する。

対談/Q&AインタビューⅡ

DX/変革のエピソードを深掘りさせていただき、生産組織の特徴や商品特性を踏まえ、聴講者の皆様が自社に適用する際に意識すべきポイント/注意すべきポイントなどを伺います。

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×

株式会社デンソー

執行幹部

クラウドサービス開発部長

成迫 剛志

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株式会社デンソー

社会イノベーション推進部 FA事業推進部 ソリューション開発室

ロボットセル エバンジェリスト

水谷 紀久子

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インタビュアー

株式会社スマートショッピング

代表取締役

林 英俊

prof

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

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