CIO Forum 2023
企業変革に求められるIT人材とリーダーの条件
~多様なニーズに応え、ビジネスを創出するプロフィットセンターへの挑戦!~
開催概要
開催日時
東京
Online
2023年7月4日(火)10:30~15:25(受付 10:00~)
開催趣旨
2018年9月に日本企業のデジタル化の取り組みへ警笛がならされた【DXレポート】の発表から早5年。図らずもDXへの追い風が吹き、まずはアナログからデジタルへの取組からスタートし、現在では業務/サービス提供の根底からデジタル・テクノロジーを活用したビジネスへ変革が進んでいるのではないでしょうか。また近年では、サービス提供のスピードを向上させるためにIT子会社の設立やデジタルコミュニティの場を設け、ベンダーに依存しない開発環境の内製化を進めているケースや、ローコード/ノーコードツールを用いた業務効率化や各人のビジネスアイデアをカタチにする市民開発の動きなど、かつてのスピードとは比べものにならない速度と規模でテクノロジー活用の場が広がっております。
CIO/ITリーダーはそれらの推進者として、企業の新たな成長戦略をデジタル/IT面から進めていくキーパーソンとして位置付けられていることは言うまでもありません。しかし急速に流れ込んできたデジタル化の波に二の足をふんでいる背景として、レガシーシステムの複雑化や事業部との分断によるサイロ状態の組織、システムを起因とする文化の壁、などが挙げられますが、その根底にはこれまでシステムは使えて当たり前で、膨大なネットワークインフラを保守・保全し、障害対応に追われていた、いわゆる守りの部門として位置付けられているのではないでしょうか?
IT/テクノロジーは企業経営上、ますますミッションクリティカルになっていくなかで、それらの安定運用が至上命題であることは変わりありませんが、こうした背景をうけ、IT/システム部門に関わる人材には高度なIT知識を有し、業務部門など各事業部門やベンダー各社と協業しながらプロジェクトを進めていくスキルなどこれまでと違ったスキルや人材が求められていくのではないでしょうか?一方で、IT人材のあるべき姿自体に課題をもたれている企業が多いのも事実です。
今回で7回目を迎えるCIO Forumでは、“ヒト(人材)”に焦点をあて、IT人材のベストプラクティス、技術スキルの習得やリスキリングも含めた採用/育成、IT/テクノロジーを用いたDXの中心として改革を進めるCIO/ITリーダー像を豊富な企業事例から紐解いていきます。かつてはコストセンターと言われて、守りに徹した部門から脱却し、経営戦略の実現をIT/テクノロジー面から推進し、事業部を巻き込んだITイノベーションで利益創出に寄与するプロフィットセンターへ向けた考え方やマネジメントを考察していきます。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
概要
参加対象者 |
経営者、役員、CIO/CDO、IT・情報システム、デジタル関連部門、経営企画他、各事業部門の |
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参加定員 |
120名(事前登録制) |
参加料 |
25,000円(お一人様 / 税込み) |
開催形式 |
オンライン&来場形式のハイブリッド開催 ※いずれの選択でも、1ヶ月間のオンデマンド視聴が可能となります。 (オンライン配信ツール:Vimeo) ※会場でのご聴講を希望される方にも、ライブ配信への切り替えをお願いする場合がございます。 ※受講証または視聴方法はお申込み後にご案内いたします。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
協賛 |
会場
東京都中央区日本橋1-3-13 東京建物日本橋ビル2階
東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋駅」B9出口直結
JR各線「東京駅」日本橋口から徒歩5分
東京メトロ半蔵門線「三越前駅」B5出口から徒歩3分
プログラム詳細
10:30~11:15 特別講演1 【プロCIOが語る、“人”を中心にした攻めのIT戦略を徹底考察!】
CIOが挑む“人中心”のIT戦略/DX戦略
~21世紀の人類のキーワード“Awareness & Compassion”~
三菱マテリアルでは、全社を挙げて4つの経営改革に取り組んでおり、その中核をDX戦略が担っています。2023年度からの新中期経営計画では、MMDX2.0(三菱マテリアル・デジタル・ビジネス・トランスフォーメーション)としてさらにDX推進を強化するとともに、グループITガバナンスとシナジーの実現を目指すIT戦略を展開しています。
これらの戦略を遂行する中で、キーとなる考え方、様々な気づきについて紹介を致します。

三菱マテリアル株式会社
CIO(最高情報責任者) システム戦略部長
板野 則弘 氏
1989年、三菱化成株式会社(現三菱ケミカル株式会社)に生産技術エンジニアとして入社。1996年、米国シリコンバレーに3年間駐在。帰国後、2000年より情報システム部門に異動し、eビジネスを推進。2012年に情報システム部長、2018年にDX推進リーダーも兼任。2021年、転職にて、三菱マテリアル株式会社CIOに就任。趣味はリベラルアーツ(人類の叡智)、マインドフルネス(禅+脳科学)、ゴルフ。
講演内容のポイント
日本国内トップシェアを誇る非鉄金属メーカーの三菱マテリアル社。日本の近代化とともに事業を多角化し、事業構造の転換を行いながら持続的な成長を実現しております。板野様は今もなお変化を続ける同社のCIOとして、DXの先頭に立って推進していらっしゃいます。2020年から始めた三菱マテリアルグループのDX【MMDX】も3年目に入り、各テーマの実行フェーズに移ってきております。こうしたなかで、長年情報システム部門のトップとして様々なERP構築や攻めのIT戦略に携わられたご経験から得られた“イノベーション創出へ向けた気づき”を人に焦点を当てながらご講演いただきます。
11:15~12:00 協賛社講演
テクノロジー企業として、社会成長の生命線として、人と組織の変革の最前線
~「IT人材のリスキリングとAIによる自律運用の相乗効果」
- IT人材がより活躍できる魅力ある職場環境への変革
- IT人材にとって最先端でクリエイティブな職場環境への変革
- 取り組み事例の紹介

キンドリルジャパン株式会社
専務執行役員
チーフ・ストラテジー・オフィサー ストラテジック・サービス本部長
工藤 晶 氏
1990年にプライスウォーターハウスコンサルタント株式会社に入社。コンサルタントとして、SAP日本法人立ち上げ準備のためSAP独本社へ出向、帰国後、ERPを用いた企業変革のコンサルティング、製造業のお客様の企業変革のコンサルティングに従事。2002年に、PwCのM&Aに伴いIBMへ参画、SCM本部長、エレクトロニクス事業部長、エンタープライズアプリケーション事業部長などを歴任。2015年に、IBM インタラクティブエクスペリアンス事業、デザインシンキング事業を立ち上げ、お客様のDXのコンサルティングに従事。2018年から、SAPジャパン 常務執行役員として、サービス事業の強化、DXビジネスの拡大、事業の成長を牽引。2021年9月にキンドリルジャパン合同会社の発足にあたり、専務執行役員 チーフストラテジーオフィサーに就任。
講演内容のポイント
DXを加速するために各企業では、不足する自社のデジタル人材を補うため、即戦力となるIT技術者の採用を進めており、IT人材の争奪戦の様相を呈しています。また、IT部門では慢性的な人材不足、より付加価値の高い業務への人材シフトやスキル向上などの喫緊の課題を抱えながら日々の業務に忙殺されています。私どもキンドリルは、IT運営業務のデジタル化によりIT技術者の働き方改革とオペレーション効率化を目指し、自社社員のリスキリングとDX推進をご支援する新たなサービスモデルの開発に取り組んでまいりました。本セッションでは、IT運用高度化によりIT人材がより活躍できる職場環境への変革のポイントをご紹介します。
12:00~13:00 ランチ休憩
※会場ご参加者様はお弁当をご準備させていただきます。
13:00~13:45 特別講演2 【イノベーションを生み出すDX!変革を自分事化するための仕掛けとマネジメント!】
製造業におけるデジタル活用の考え方とDX、イノベーション
~自分事化を生み出すための、組織・文化・テクノロジー活用のヒント~(仮)
この数年バズワードになっているデジタルトランスフォーメーション(DX)、どの企業でも経営課題として語られるようになっています。
異なるタイプの製造業でデジタル活用に取り組んだ経験から、DXの本質的な意味とデジタル活用ついて私の考えをご紹介し、皆さんの取組のヒントになるお話ができればと思います。
またChatGPTの様な破壊的イノベーションに対してどう向き合うべきか、写真の歴史を参考に考えをご紹介したいと思います。

ロート製薬株式会社
執行役員CIO
基幹情報システム部 DX推進オフィサー
板橋 祐一 氏
1985年化学系エンジニアとして富士フイルム入社。R&Dにて熱応答性マイクロカプセルを使った画期的カラープリント技術を開発。R&Dから事業部に移り写真のデジタル化に伴う本業喪失の危機の中でデジカメやプリントシステムの商品化・マーケティング、事業変革に取り組み、チェキ事業の再生を統括。デジタルマーケティング戦略室長としてICTを活用した経営変革に貢献。2021年ロート製薬入社、執行役員CIO/DX推進オフィサーとして変革を推進。
講演内容のポイント
これまで大手企業にてDX推進のキーマンとして様々な改革を主導されていらっしゃる板橋様。事業そのものがデジタル化された企業から、これから本質的な価値をデジタル化していく企業に移り、試行錯誤しながらロート製薬のDXを推進しております。デジタル化を自分事としてとらえ身近な成功体験や価値を感じるところからスタートし、企業全体を巻き込む大きな流れを生むための仕掛けを、【組織】【文化】【テクノロジー】の観点から、実体験をもとにベストプラクティスをご講演いただきます。
13:45~14:30 特別講演3 【プロフィット(利益)を生む、IT組織とリーダーシップを考察!】
ヤマハ発動機のDX(Y-DX)を推進するバイモーダルIT組織へのシフト
- 【Y-DX】に至る課題認識と現在地
- 経営とITのリンク、プロフィットを生むIT組織に向けたITリーダーの責務と役割
- DX推進リソース戦略

ヤマハ発動機株式会社
執行役員 IT本部長
山田 典男 氏
1986年ヤマハ発動機株式会社 (本社:静岡県磐田市/輸送機器製造業)に入社。技術電算室にて、内製CAD/CAMシステムの開発、及び海外R&D拠点への導入・運用支援に携わる。2000年に情報システム室に異動し、SCM系システムの企画・開発・導入に携わった後、2006年より北米販売統括拠点に駐在し、北米地域のITマネジメントを担当。2010年末に帰任、情報子会社に出向し、エンジニアリングソリューション事業部長、インド情報子会社を担当後、本社情報システム部門に戻り、2015年よりプロセス・IT部長、2019年より執行役員IT本部長。
講演内容のポイント
海外売上比率が約9割を占める、日本を代表するグローバルカンパニーのヤマハ発動機。かねてより【Y-DX】と称しDXに取り組まれており、経営からの期待もうけながら改革の旗振り役を担っている山田様。経営レベルでのDXの理解や、グローバルも含めたデジタル化の浸透、デジタル人財の育成に至るまで、ITリーダーだからこそ語ることのできる改革の勘所や乗り越えてきた難局について、お取り組み事例をもとにご講演いただきます。
14:30~14:40 休憩
※ホワイエにてコーヒーをご提供いたします。
14:40~15:25 特別講演4 【テクノロジービジネスにおける、内製化の難所/勘所とIT人材のスキル】
日本初!デジタルバンク設立に向けたIT人材と内製化
~開発スピードと品質を両立したCIOのマネジメント~
- ”ゼロベース”で創る、イノベーション×テクノロジー
- ビジネス価値を高めるIT人材の育成と求めるスキル
- テクノロジー企業におけるCIOの役割

株式会社みんなの銀行
執行役員 CIO
ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社 取締役CIO
宮本 昌明 氏
1974年生まれ、北海道大学大学院数学専攻修了。株式会社日本総合研究所を経て、楽天株式会社(現 楽天グループ株式会社)、株式会社ジャパンネット銀行(現PayPay銀行株式会社)のインフラ部門を統括。2019年に株式会社ふくおかフィナンシャルグループに入社。日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」と、内製化に向けたエンジニア組織、「ゼロバンク・デザインファクトリー」の立ち上げに携わる。現在は、株式会社みんなの銀行執行役員CIO、ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社取締役CIOとしてシステム全体を統括する。
講演内容のポイント
日本初のデジタルバンクである【みんなの銀行】。そのIT責任者として、イノベーティブな発想でテクノロジーとビジネスを繋げている宮本様。銀行品質の高い安全性と、スピード感のあるサービス提供を両立した開発環境を整えております。金融業界にもDXの波が押し寄せているなか、他社に先駆けてデジタルバンクを発足した経緯や、スピード間のあるサービス提供へ向けた開発環境の整備や、人材の捉え方、そして【内製化】に向けた試行錯誤の改革事例をお話しいただきます。
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。