近年、大学との連携は共同研究のみならず、次世代の戦略を考える際の中核になり、研究テーマは大規模化、高度化し、大学との連携目的も各企業で多様化（人材育成、リスキリング、有望人材の発掘等）しています。そのような中、産学連携でいかに先端技術やスタートアップを社会実装に導くエコシステムを創出するのか。そのためには、大学、企業の向き合い方と人材の相互流動性を生み出し、魅力的な経験・機会の提供の場を作る必要が有ります。本講義にて東京大学の取り組みメニューも含め、重要なポイントと課題について具体的にご説明いたします。

半導体性能やネットワーク技術などの飛躍的な向上によるDX。カーボンニュートラル達成に向けた電動化や再生可能エネルギーの導入拡大などのGX。さらにDX／GXを通じて産業構造の大変革（IX）が起こっています。このようなIX／DX／GX時代の中、製造業が持続的成長を行うためには如何に新規事業探索を行うべきなのでしょうか。また探索を行うためにはどのような組織能力が必要となってくるのでしょうか。会社組織というマクロ的な視点とR&D組織というミクロ的な視点で、技術シーズから新規ビジネスを企業が持続的に生み出す要諦を考えていきます。

先端技術を活用した新規事業探索や新規事業ポートフォリオを考えても、既存事業でCFが創出できていなければ企業として持続可能な企業にはなれません。事業として持続可能な形にするために、現状を正しく認識し（事業特性や製品特性を加味した見える化）、事業ポートフォリオの再編や構造改革を行い、CFを最大化することが重要になります。先々の事業戦略と合わせて、どういったKPIのパフォーマンスを上げ、CFを最適化すべきか、その際に持続可能な組織としてパフォーマンスするために重要なコーポレートトランスフォーメーションの要諦をご説明いたします。