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Industrial “X” Management Forum 2023
未来を切り拓くサプライチェーンデータ戦略

開催概要

開催日時

  • Online 2023年10月31日(火)13:00~17:20

開催趣旨

地政学リスクによる原材料コストの上昇、調達の難化やESG/サステナビリティへの対応など、サプライチェーンを取り巻く外部環境は複雑かつ不確実に変化しており、企業はリスク管理やサステナビリティをより意識した効率的かつ強靭なサプライチェーンマネジメント(以下SCM)を迫られています。

こうしたSCMの構築において、データを可視化・収集し、AIによる分析や予測するといったデータドリブンな体制への変革が今求められています。しかしながら、データの複雑性や収集方法、活用に関する組織的・システム的な課題が山積しており、多くの企業がデータの活用に苦慮している現状が覗えます。これらの課題を乗り越え、サプライチェーンにおけるデータ活用の重要性を再認識し、新たなSCM戦略やアプローチを模索することが今必要なのではないでしょうか。

本フォーラムでは、「SCMにおけるデータ活用」をメインテーマに、データを活かした迅速で効果的な意思決定を実現する手法・アプローチについて、専門家の考察や先進企業の実事例から検証してまいります。本フォーラムがサプライチェーンの最適化と革新に向けたきっかけづくりの一助となれば幸いです。この機会にぜひご参加ください。

概要

参加対象

企業の経営者・役員、経営企画、IT/DX、SCM、調達購買部門、その他サプライチェーンに携わる責任者の皆さま

参加料

無料

参加定員

100名(事前登録制)

申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。

開催形式

オンライン配信

本セミナーは オンラインでの配信となります。視聴方法はお申込み後にご案内いたします。

お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

ゴールド協賛

シルバー協賛

区切り線

プログラム詳細

13:00~13:40 基調講演

デジタル時代のグローバルサプライチェーン高度化をめざして

  • 日本と世界とのサプライチェーンデジタル化の実態
  • サプライチェーンデータにおける競争領域と協調領域
  • 日本企業が乗り越えなくてはならないデータ課題とは

早稲田大学 ビジネススクール

教授

平野 正雄

1987年から20年間、マッキンゼー&カンパニーにて経営コンサルティングに従事。主に日本の製造、消費財、通信分野の企業各社に対して企業成長戦略、海外展開、M&A、および組織改革などのアドバイスを提供する。この間、1998年から2006年までマッキンゼー日本支社長として、日本における業容拡大を推進する。 2006年にプライベート・エクイティー大手のカーライル日本の共同代表に就任。複数のMBOプロジェクトに参画し各社の企業価値向上を実現すると共に、投資の出口戦略として成功裡に株式上場あるいは大手上場企業への株式譲渡などを実行する。2012年より早稲田大学ビジネススクール教授(現任)。経営戦略論や企業グローバル化などのMBA教育に従事。並行して、株式会社プレイド、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ他、社外役員を務めると共に、多くのプロフェショナルファームのアドバイザー、また経済産業省や文部科学省において各種委員会の座長および委員を歴任。2017年、「経営の針路」(ダイヤモンド社)を出版。

講演のポイント

コロナ感染症の世界的な蔓延、ロシアによるウクライナ侵攻、そして米中対立の深刻化などにより、企業はグローバルサプライチェーンの組み換えに迫られている。同時に、単なる生産や流通拠点の組み直しに留まらず、デジタル技術を実装してモノつくりそのものを革新していくことが重要となる。その際には、業界横断的なデジタルプラットフォームの整備や、ASEANなど諸外国との法制度の調整などが必要となることから、個別企業に閉じない官民での新たな取り組みが求められる。

13:40~14:10 協賛講演Ⅰ  LIVE

デジタルが起こすSCM改革のパラダイムシフト

パンデミック・地域情勢の変化・高まる社会課題・環境への対応によりSCM改革の基軸が変わっています。本講演ではデジタル技術が寄与する大きな変革や改革指導者に必要な意識変革をご紹介いたします。

PwCコンサルティング合同会社

パートナー/上席執行役員

田中 大海

大学卒業後、日系メーカーに入社。コンサルティング会社との協業経験をきっかけに、PwCコンサルティングの前身企業に転職。SCMを中心とした業務改善コンサルティング、M&Aに関わる経営戦略の立案・マッチング・企業評価・デューデリジェンスなどを経験。現在は、PwCコンサルティングのパートナーとしてオペレーション部門の責任者を務め、バリューチェーン全般におけるオペレーション改革、経営計画・予算と短期計画・実行の連携による経営の高度化や競争優位性の確立に携わる。

講演のポイント

過去数十年にわたり、SCM改革の基軸となっていたものはQuality,Cost,Deliveryである。

また、これらを基にした業務改革のテンプレートやベストプラクティス、そしてサポートとなるパッケージソフトウェアや技術の導入が続けられてきた。
しかしながらここ5年に変化が加速した状況を踏まえると、この考え方やひな形がそもそもそぐわない事態となっている。
自社内に留まらないより広い範囲でのデータを集め、そのデータの分析やシミュレーションが必要となっており、型にはまった考え方や数理エンジンによる自動計算よりも重要度が増している。
一方、こういったビジネス観点でのニーズを支えるためのデジタル技術の発展には目覚ましいものがあり、より低コストで素早い活用が可能なレベルとなっている。

改めて必要となったSCM改革の戦略や方向性の策定に必要なプロジェクトの推進方法や検討の実例を交えた、新しい世代の手法を紹介する。

14:10~14:40 特別講演

半導体から読み解く地政学リスクとサプライチェーン戦略

  • 半導体をめぐる世界情勢と経済安全保障の関わり
  • 技術開発の最前線で起きていること
  • かつての半導体大国 日本の復興への動き

日本経済新聞社

編集委員

太田 泰彦

1985年に日本経済新聞社に入社し、米マサチューセッツ工科大学(MIT)留学後、ワシントン、フランクフルトに駐在。2004年より編集委員兼論説委員。一面コラム「春秋」の執筆を10年間担当した。15年から18年までシンガポールを取材拠点として米中対立、通商、外交、地政学、イノベーション、国際金融などのテーマをアジア・太平洋の全域で現場取材。中国の「一帯一路」構想の分析記事などアジア発の報道が評価され、2017年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞した。趣味はクラシック音楽と能楽。観世流シテ方梅若会で仕舞と謡を稽古している。

講演のポイント

米中両大国が覇権を争う中で、あらゆる産業に欠かせない半導体は石油や食糧と並ぶ戦略物資となった。とりわけ高度な半導体の製造では台湾積体電路製造(TSMC)が技術力で突出し、米中日欧の政府は同社の工場を国内・域内に誘致しようと激しい競争を繰り広げている。

「グローバリゼーションの時代」が終わり、世界は政府の産業政策、通商政策が企業に深く関与する「経済安全保障の時代」に入った。水平分業が発展した半導体のグローバル・サプライチェーンは、国家安全保障の名の下で急速に再編成されようとしている。

1980年~90年代に世界市場を制覇した日本の半導体メーカーは、台湾、韓国との競争に敗れ、今では見る影もない。官民が一体となり、TSMCを超える技術開発を目指す新会社ラピダスを設立するなど、復活への動きが高まっている。

14:40~14:50 休憩

14:50~15:20 事例講演Ⅰ  LIVE

ITを活用したビジネス構造改革

  • マツダにおける人とITの共創の歴史
  • サプライチェーンデータを活用したビジネス構造改革
  • 今後に向けて

マツダ株式会社

常務執行役員 兼 CIO(最高情報責任者)

MDI&IT・業務イノベーション担当

木谷 昭博

1982年当社入社。2002年にMDIプロジェクト推進室長、2007年にパワートレイン革新部長、2013年にR&D技術管理本部長 、2019年にMDIプロジェクト室長兼ITソリューション本部長を歴任。同年、執行役員MDI&IT本部長、2022年より常務執行役員MDI&IT担当、2023年に常務執行役員兼CIO(最高情報責任者) MDI&IT・業務イノベーション担当に 就任し現在に至る。

講演のポイント

「ものづくり・サプライチェーンにおけるデータ活用」について、マツダの取り組みについて紹介致します。

ものづくりデータの活用戦略は、マツダデジタルイノベーションとして部品メーカーを巻き込んで全社プロジェクトとして活動し、商品開発・生産準備業務の効率化だけでなく、マツダ独自の商品価値創造に貢献しています。
このアプローチをサプライチェーン領域(調達、生産、物流、販売、サービス、顧客)に拡大し、サプライチェーンデータを活用したビジネス構造改革を推進しており、データ活用事例について紹介致します。

15:20~15:50 協賛講演Ⅱ  LIVE

「サプライチェーン高度化」を目指す国内製造業の傾向と実現に向けた取り組み

  • OpenTextが考える「サプライチェーン高度化」のステップ
  • 顧客事例から見る「サプライチェーン情報連携」の進化/深化
  • 最新のサプライチェーンデータ活用事例

オープンテキスト株式会社

ソリューションコンサルティング統括本部

ビジネスネットワーク ソリューション
コンサルティング部

リードソリューションコンサルタント

山本 惟司

ソフトウェア、コンサルティング、ITサービスにおけるプリセールスを経て、2014年にGXS株式会社(現オープンテキスト株式会社)に入社以来、ソリューションコンサルタントとして製造業・物流業などのEDI/B2B領域における課題解決・改善・改革に関するソリューション策定・提案に従事。特に最近は、サプライチェーン高度化に関して、多くの日本企業に対する提案活動を実施。

講演のポイント

近年のサプライチェーン混乱を受け、特に調達領域での「サプライチェーン高度化」を目指す日本企業が増えていると実感しています。

私たちOpenTextは、「サプライチェーン高度化」を目指す様々な企業をご支援する中で、実現に向けた最良のステップが存在することを見つけました。高度化は一足飛びで実現することは難しく、リスクも伴い失敗に終わりかねませんが、このステップにより、サプライヤーなど外部のパートナーとのデータ連携を実現し、それらのデータを可視化・分析・計画・予測などに活用することが可能となります。このセッションでは、データ連携の進化/深化のステップをご紹介するとともに、連携されたデータの活用方法をご紹介いたします。

15:50~16:20 事例講演Ⅱ  LIVE

三菱マテリアルCIOが挑む”人中心”のIT戦略/DX戦略
~人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する~

  • 三菱マテリアルが目指す金属資源循環とDX活用
  • 4つの経営改革とDX戦略・IT戦略
  • 製造業におけるDX戦略とIT戦略の肝要

三菱マテリアル株式会社

CIO(最高情報責任者) システム戦略部長

板野 則弘

1989年、三菱化成株式会社(現三菱ケミカル株式会社)に生産技術エンジニアとして入社。1996年、米国シリコンバレーに3年間駐在。帰国後、2000年より情報システム部門に異動し、eビジネスを推進。2012年に情報システム部長、2018年にDX推進リーダーも兼任。2021年、転職にて、三菱マテリアル株式会社CIOに就任。趣味はリベラルアーツ(人類の叡智)、マインドフルネス(禅+脳科学)、ゴルフ。

講演のポイント

三菱マテリアルグループは、2023年度からの「中期経営戦略2030」の中で、新たに「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」ことを私たちの目指す姿とし、自社の強みをもとに金属資源の循環を強化し、対象範囲、展開地域、規模の拡大によりバリューチェーン全体での成長実現に取り組んでいます。これらを支える為のDX戦略を、「MMDX2.0(三菱マテリアル・デジタル・ビジネス・トランスフォーメーション)」としてさらに推進を強化するとともに、レガシーシステムからの脱却とグループガバナンスとシナジーの実現を目指すIT戦略を展開しています。本講演では、これらの取り組みの紹介と、キーとなる考え方、様々な気づきについてお話をさせていただきます。

16:20~16:30 休憩

16:30~17:20 パネルディスカッション  LIVE

グローバル競争を勝ち抜くSCデータの高度利活用(仮)

  • 社内外とのデータ連携
  • 膨大なデータの取捨選択と有機的な活用
  • 強靭なサプライチェーン構築におけるCIO・IT部門の役割

マツダ株式会社

常務執行役員 兼 CIO(最高情報責任者)

MDI&IT・業務イノベーション担当

木谷 昭博

三菱マテリアル株式会社

CIO(最高情報責任者) システム戦略部長

板野 則弘

オープンテキスト株式会社

ソリューションコンサルティング統括本部

統括本部長

菅原 勇人 氏

GE Information Services、GXS(日本法人立ち上げから参画)、日本HPのサービス部門にて運輸セクターの営業責任者などを経てオープンテキストに入社。ほぼ20年間一貫して日本企業のグローバルサプライチェーンのデジタル化を支援。

モデレーター

PwCコンサルティング合同会社

パートナー/上席執行役員

田中 大海

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

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