

開催概要
開催日時
- 東京 2024年4月17日(水)13:30~16:30 (受付開始 13:00~)
開催趣旨
日本の企業価値の低迷が問題視され、資本コストや株価を意識した経営改善が指摘されて久しい昨今。さらに世界的なESG・サステナビリティ意識の高まりを受け、企業は財務・非財務を統合した持続的な企業価値の創造が求められています。特に、企業価値の源泉としての「非財務データ」は、欧州CSRDやISSB、米国基準など開示基準の開発の加速や関連規制の強化などにより、各企業にとって開示を含む対応の高度化が迫られています。
一方、企業経営において、情報・データは事業のモニタリングや分析、意思決定において必要不可欠なものであり、これは財務データに限らず非財務データも同様です。非財務データは、開示や規制対応に留まらず、これからは経営戦略および経営の意思決定への戦略的な活用といった、データ利活用の側面からの実効的な企業価値への貢献が期待されています。非財務データの重要性が増す今だからこそ、まさにこのような統合的な“データドリブンによる価値創造”こそが、今後の企業価値と持続的成長の命運を握るのではないでしょうか。
本セミナーでは、日本企業に求められるこれからの価値創造経営の要諦と方向性について、「非財務データ活用」に焦点を当てて考察してまいります。さらに、その実践に向けて、非財務データの効率的・効果的な収集と戦略的な活用に向けたヒントを、各業界の有識者より、事例とともに検証していきます。
概要
参加対象者 |
経営者・役員、及び、経営企画、経理財務、DX推進、S&OP、生産、サステナビリティ推進、マーケティング、営業企画、各事業部門などのご責任者の方々 |
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参加料 |
無料(事前登録制) |
参加定員 |
150名 ※申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。 |
開催形式 |
リアル開催 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
共催 |
会場
東京都中央区日本橋1-3-13 東京建物日本橋ビル3階
東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋駅」B9出口直結
JR各線「東京駅」日本橋口から徒歩5分
東京メトロ半蔵門線「三越前駅」B5出口から徒歩3分
プログラム詳細
13:30~13:35 オープニング
PwCコンサルティング合同会社
13:35~14:05 特別講演
中長期的な価値創造経営の実現の要件/企業情報開示のあり方
~価値創造プロセスをどう伝えるか~
- 経営におけるサステナビリティ活動と事業活動の同心円化
- レトリックの確立
- データドリブンな評価に耐えうる「乾いた開示」の実践

青山学院大学 名誉教授
東京都立大学 特任教授
北川 哲雄 氏
野村総合研究所及びモルガン銀行(現JPモルガン・アセット・マネジメント)調査部等においてアナリスト・調査部長を経験ののち、2005年青山学院大学教授、2019年より現職。他に2020年より一般社団法人『ESG情報開示研究会』代表理事、日本IR協議会『IR優良企業表彰委員会』委員長を務める。全米IR協会(NIRI)会員、国際ガバナンスネットワーク(ICGN)会員。
14:05~14:15 Q&Aセッション
summary
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青山学院大学 名誉教授
東京都立大学 特任教授
北川 哲雄 氏
PwCコンサルティング合同会社
執行役員 パートナー
小林 たくみ
14:15~14:45 基調講演
埋もれたデータを発掘して価値創造に活かす「価値創造経営流データ活用」の実践
- 「価値創造経営」におけるコトの本質
- 価値創造ストーリーの合理性・説明性を証明する「データ活用事例」
- 「価値創造経営」におけるデジタル部門への期待
経済的価値と社会的価値の両立による「価値創造経営」が求められる中、デジタル部門への期待は「戦略性のある価値創出活動をデータによって支援すること」に遷移しつつあります。データを活用して価値創造経営の合理性と説明性を証明している事例を交えて価値創造経営時代のデジタル部門の在り方を紹介します。

PwCコンサルティング合同会社
執行役員 パートナー
小林 たくみ
15年以上にわたり、マネジメントコンサルティング・テクノロジコンサルティング双方の経験・専門性を有し、経営改革や経営管理の高度化を筆頭にコーポレート機能の戦略立案から構造改革、組織再編、業務設計から改革実行・データ活用に至る変革をエンドツーエンドでリードした実績を持つ。グローバル・国内双方でのプロジェクトマネジメント経験に加え、寄稿やカンファレンス講演、研修講師など対外発信実績も多数で、現在は経済価値と社会的価値の両面から「価値創造経営」と称した経営改革を推進している。ダイヤモンド社『【実践】価値創造経営』共著者。
14:45~15:05 事例紹介講演
価値創造実現のためのデジタル基盤構築と組織変革
- 価値創造経営を実現するために必要なデータ基盤の構築方法
- 組織体制を変革し、データ活用を促進させるチェンジマネジメント
- Domo活用における具体的な他社成功事例
財務データにとどまらず非財務データを活用するためには、点在するデータを統合し分析するデータ基盤の構築と、現場を含めた全社員が常にデータを元に意思決定を行える文化の構築が不可欠です。本セッションでは、データドリブン組織に変革するためのチェンジマネジメントと、非財務データ活用により価値創造を実現する事例をご紹介します。

ドーモ株式会社
プレジデント ジャパンカントリーマネージャー
川崎 友和
組織の立ち上げや日本市場の開拓に実績があり、Adobeのデジタル営業本部長を経て、2012年にドーモ入社。市場導入期の営業チームの立ち上げや日本市場の開拓に注力し、2016年にカントリーマネージャーに就任。ドーモのビジネス成長を牽引。2019年からElasticの日本カントリーマネージャーとして、日本市場初期の顧客・パートナーとの関係強化、市場拡大、経営マネジメントに従事した後、2021年6月1日付けでドーモのプレジデント ジャパンカントリーマネージャーに再就任。
15:05~15:15 コーヒーブレイク
15:15~15:45 事例講演
データドリブン推進を実現する仕組みづくりと組織 ~実践事例にみるその要諦~
- ユニアデックスにおけるDXの取り組み
- アジャイルにデータ活用を進めるガバナンス
- データ利活用のための仕組みづくり・人材育成

ユニアデックス株式会社
執行役員 CIO
須貝 達也 氏
1988年4月 日本ユニシス(現BIPROGY株式会社)に入社。システムエンジニアとして公共のお客様向けインフラや運用管理システム の構築・運用・保守を担当。2003年4月~ ビジネス企画、コンサルティング部門、経営企画部などを担当。2012年4月~ 航空、官公庁の大規模開発プロジェクトや新技術部門を担当。2017年4月 ビジネスサービス部門第四ユニットの執行役員 CIOに就任。2019年4月 ビジネスサービス部門公共担当の執行役員に就任。2021年4月 ユニアデックスの執行役員 CIOに就任。ユニアデックスの基幹システム刷新とデジタル化を推進中。
15:45~16:30 パネルディスカッション
経営の価値創造パートナーとしてのデジタル部門の役割と今後の打ち手
- 価値創造の一翼を担うデジタル部門の役割
- 非財務データを含めたデータ収集・分析の仕組みづくり
- データドリブンで進める価値創造経営
90年代から国内導入が進んだERPは、経営者にリアルタイムな財務関連データを提供し経営強化に貢献しました。一方、非財務データについては、多くの企業でいまだ一元的に管理できていません。経営層の価値創造のためのパートナーとして、非財務関連データをタイムリーに提供するため、デジタル部門のあるべき姿を検討します。

パネリスト
ユニアデックス株式会社
執行役員 CIO
須貝 達也 氏

パネリスト
PwCコンサルティング合同会社
執行役員 パートナー
小林 たくみ

パネリスト
ドーモ株式会社
プレジデント ジャパンカントリーマネージャー
川崎 友和

モデレーター
PwCコンサルティング合同会社
上席執行役員 シニアオフィサー パートナー
奥野 和弘
約20年に渡り、主にITベンダーのコンサルタントやセールスコンサルタントとしてクライアント支援に従事する。インフラ、ミドルウェア、基幹系業務システム、データ基盤とアナリティクス技術、マーケティングテクノロジーなど様々なテクノロジーに精通するとともに、幅広い業界および業務の知見を有する。近年はデータドリブン経営、データドリブンなまちづくりなど、データに基づいた意思決定のための仕組み作りを数多く支援している。
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。