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シリーズ マネジメントの未来@Business Forum
グループ・ガバナンス 2024
企業価値経営とグループ・マネジメント
~本社、事業、子会社の一体経営とガバナンスの最適解~

開催概要

開催日時

  • オンラインLive配信 2024年7月12日(金)10:30~17:00
     ※終了しました。
  • オンデマンド配信 2024年7月19日(金)~8月31日(土)

 ※オンデマンド視聴用URLは、お申込日~2営業日後までにご案内いたします。

開催趣旨

グループ経営は今、大きな変革期を迎えています。資本コストや資本収益性を意識した経営への転換と持続的な企業価値向上のため、事業ポートフォリオ改革やM&A、資本政策やグループ戦略の見直しなど、積極果敢に攻めのガバナンスを実現するべく改革を進める企業が増えてきています。現在の延長で考えるフォアキャスティングから、中長期的な志向でグループの未来をデザインし、今を実行する、バックキャスティング型の全社戦略と実行が求められる時代を迎え、今後ますますグループ経営の司令塔たるグループ本社機能の最適化は不可欠と言えるでしょう。

しかしながら、グループのガバナンス構築の重要性が高まる一方、現状のグループ本社は、事業や子会社の取りまとめ役にすぎず全社戦略が曖昧であったり、事業サイドの不満や抵抗を解消できずグループ全体での最適化が進まず改革の停滞を招いたり、また買収した事業や海外の子会社などでは、権限委譲と本社ガバナンスの解が見いだせず、「自立分権」という名の「放任」がまかり通るなど、効果的なグローバル・オペレーションが確立できない等、様々な課題も見受けられます。グループの中長期的な企業価値向上を実行していく本社機能の高度化とはどのようなものか。現場の論理に傾注する取りまとめ役に留まらず、バックキャスティング思考によるグループの全体最適を実現する本社スタッフの役割とはどのようなものか。そして本社の求心力、ガバナンスと地域の遠心力、自律を両立し、グループの成長を加速させる真のマネジメントとはどのようなものでしょうか。

未曽有の混乱を最大のチャンスに変えていくべくスタートした、シリーズ「マネジメントの未来」。今回のフォーラムでは、「グループ・ガバナンス」をメインテーマに、企業価値向上を実現するグループ経営の高度化とその実践を検証していきます。その取組みを担うであろうコーポレート部門の方々を参加対象に、事業ポートフォリオの最適化やマネジメントの高度化、また、海外も含めた子会社や事業部との分権化/集権化のバランス、本社(コーポレート)機能の在り方などを柱に、全社最適に基づいた意思決定と一体経営を実現するそのキーファクターを検証し、グループ・ガバナンス構築のヒントを考察していきます。

概要

参加対象者

経営者、役員、経営企画、国際部門、経営管理、経理財務部門、法務他、コーポレート部門の管理職の方々

参加料

¥25,000(お一人様/税込)

参加定員

150名(事前登録制)

参加形式

オンデマンド配信

本セミナーは オンデマンド配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。

お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

協賛

PwCコンサルティング合同会社

SAPジャパン株式会社

区切り線

プログラム詳細

10:30~11:20基調講演 【本社機能とグループ・ガバナンス】

グループ・ガバナンスの実効性向上のために経営陣・本社部門に期待される役割

  • グループ・ガバナンスにおける日本企業の課題と原因
  • 本社のサイロ化を防ぎ、コーポレート統括機能を発揮させるポイント
  • 「ガバナンス」の実力行使をするための意識や仕組み

東京都立大学 大学院

経営学研究科 教授/経済経営学部 教授

松田 千恵子

東京外国語大学外国語学部卒業。仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士。筑波大学大学院企業科学専攻博士課程修了。博士(経営学)。日本長期信用銀行、ムーディーズジャパン格付けアナリストを経て、コーポレイトディレクションおよびブーズ・アンド・カンパニーでパートナーを務める。2006年にマトリックス株式会社設立。11年より現職。企業経営と資本市場にかかわる豊富な経験を生かし、企業の経営戦略構築・中期計画立案支援、グループ経営、コーポレートガバナンス、情報開示、M&A支援等に関するアドバイザリー、研究及び教育を行う。公的機関、上場企業の社外役員等を務める。

11:20~11:50基調講演2 【グループ経営とガバナンス構築】

M&Aレディネス~非連続な成長を実現するグループ経営の在り方~

  • M&Aとグループ経営~M&Aを契機に顕在化するグループ経営上の課題
  • M&Aレディネスとは~非連続な成長を遂げるために必要なグループ経営の在り方
  • M&Aレディネス構築のポイント~戦略策定プロセス、組織体制、人材マネジメント、ITシステムなど複数の観点から解説

PwCコンサルティング合同会社

ストラテジーコンサルティング
ディレクター

有馬 大貴

外資系IT企業、大手コンサルティングファームを経て、2018年にPwCコンサルティングに入社。事業ポートフォリオ転換を図る企業を中心に、コーポレートガバナンス・グループガバナンス構築、全社戦略・中期経営計画の策定、M&A戦略策定・デューデリジェンス・クロスボーダーPMIの支援経験を有する。

PwCコンサルティング合同会社

テクノロジーアドバイザリーサービス
ディレクター

八木 徹

IT企業、戦略・総合系コンサルティングファームを経て、2022年にPwCコンサルティングに入社。IT・デジタル領域を中心としたデューデリジェンス、PMIに多数従事。ビジネス戦略・ビジネスケースを踏まえたIT投資計画策定、大規模ITプロジェクト、ITコスト削減等の経験を踏まえた、M&Aの着実な実行の支援が可能。

PwCコンサルティング合同会社

ピープルトランスフォーメーション
ディレクター

曽我 智弘

組織人事コンサルティング領域において約15年の経験を有し、国内・クロスボーダーのプレフェーズおよびポストフェーズにおける組織人事領域に係るM&A関連サービスに多数従事。また、人員削減施策、退職金・企業年金制度・福利厚生制度の見直しに関する実績も有する。

講演のポイント

消費者ニーズの多様化、テクノロジーの進化や産業構造の変化のスピードを踏まえると、今や企業変革においてM&Aを活用した非連続な戦略オプションの検討は必要不可欠となってきています。一方で、多くの企業においては、そもそものグループ経営基盤・グループガバナンスが十分ではないことから、M&Aを契機にそれが顕在化し、狙ったバリューアップやシナジー創出を実現できないケースも散見されます。本講演では、M&Aを駆使した非連続な成長を遂げるために必要なグループ経営上の態勢・前提条件(=M&Aレディネス)について、戦略策定プロセス、組織体制、人材マネジメント、ITシステムなど複数の観点から解説します。

13:00~14:05特別講演&インタビュー 【グループ・マネジメントとM&A】

ルネサスエレクトロニクスにみる未来創り
~クロスボーダーM&Aとグループ・マネジメントの今~

  • グローバルなグループ一体経営への変革の道のり~M&A,事業ポートフォリオ改革
  • 一体経営を実現する新たな経営モデルとは~カルチャー、意思決定プロセス等
  • 更なるグループ成長を目指して~今後の課題と展望

ルネサスエレクトロニクス株式会社

取締役 代表執行役社長 兼 CEO

柴田 英利

東海旅客鉄道、MKSパートナーズ、メリルリンチ日本証券を経て、2009年9月 産業革新機構投資事業グループ マネージングディレクター。2012年6月 同 執行役員。2013年10月 ルネサス エレクトロニクス取締役。2013年11月より、同社 取締役執行役員常務 CFO、2019年7月より、代表取締役社長兼CEO。東京大学工学部卒。ハーバード・ビジネス・スクールMBA。

インタビューアー

東京都立大学 大学院

経営学研究科 教授/経済経営学部 教授

松田 千恵子

講演のポイント

日本発の大手半導体メーカー、ルネサスエレクトロニクス。日立、三菱電機、NECから分離した半導体事業が統合し設立された同社だが、設立当初は不振にあえぎ、13年には産業革新機構の傘下となった。しかし17年以降、総額1.7兆円以上の積極的な海外企業へのM&A戦略を進め、10年の時を経て、高収益企業へと一気に変貌した。果敢な買収によるポートフォリオの強化、製品の付加価値向上はもとより、M&Aで獲得した欧米半導体企業の人材を積極的に役員に登用し、経営そのものをグローバル化、グループの一体経営を実現するマネジメントとガバナンスの強化を推進している。その改革をCFOとして牽引し、2019年よりCEOとして経営の舵を取る柴田英利氏をお迎えし、企業そのものを大きく変革してきた改革の道のり、そしてM&Aを駆使しながら、グループをまとめていく求心力とガバナンス、各事業の遠心力、自律をどのように両立し、経営トップとしてグループの成長を加速しているのか、講演の後半には、インタビューも交えながら、そのキーファクターと本質についてお話しいただきます。

14:05~14:35講演 【グループ・オペレーションの高度化】

グループガバナンスを実現 ~例外を認めない覚悟~

  • グループガバナンスの実践例 ~六位一体で実現を図る
  • サステナビリティで変わる全社支出管理の重要性
  • 対談:実現までの難所やメリット

SAPジャパン株式会社
シニアプリンシパル

早稲田大学大学院 非常勤講師

中野 浩志

大手精密機械メーカーにて、輸出・外為業務、海外営業、海外現地法人立ち上げと同社ERP 導入及び事業管理・財務経理マネジメントを担当。1998年にSAP入社後は、ERP(ファイナンス)導入コンサルタントとして大手製造業、総合商社プロジェクトを担当し、ファイナンスソリューションマネージャーなどを経て現在は経営管理・経理財務領域のデジタル変革を支援するシニアプリンシパル。

SAPジャパン株式会社

カスタマーアドバイザリー統括本部

バリューアドバイザリー部 本部長

太田 智

P&G、BAT、コンサルティング企業にて戦略的調達、サプライチェーン領域に従事。また、教育機関で人材育成・組織開発や企業の変革や新規事業開発に寄与。その後、2018年SAPジャパンに調達・購買領域のバリューアドバイザリーとして入社。調達・購買領域のカスタマーサクセス部門の責任者を経て、現在、会計、人事、サプライチェーン、調達・購買にまたがるバリューアドバイザリー部門を統括。

講演のポイント

SAPは、従来のオンプレミスのERPカンパニーからクラウドシフトへという大きな転換点を経験、それらの変革を乗り切るために、過去10年間にわたって、「IT」「ルール」「プロセス」「データ」「人」、そしてすべてをまとめあげる「組織」の6つを推進力とする「六位一体の改革」に取り組んでいる。DXにむけた様々な取り組みに加え、サステナビリティ経営という側面では、お客様のサステナブルな事業・業務づくりを支援する後援者(イネーブラー)として、また自社の持続可能な事業運営と実践において模範(エグゼンプラー)になる努力をするといった両輪で活動している。本講演では、グループガバナンスの概要とSAPが実施するグループガバナンスの仕組みについても詳しく解説し、例外の無い全社でのオペレーションにおける構築や、シェアドサービスの導入による効率化と高度化の重要性を紹介。さらに、今注目されている全社支出管理に焦点を当て、従来の調達購買プロセスにおける課題や、その解決策なども提示し、プログラム後半にはグループガバナンス構築における難所や想定外のメリットなども、対談を通して深めていく。

14:40~15:30事例講演 【グループ・海外ガバナンス】

サントリーホールディングスにみるグループガバナンス
~国内外グループ会社の管理・統制と自律・自立の最適化を目指して~

  • サントリーグループ本社の役割・権限とGRCL(リスク、ガバナンス、コンプライアンス、リーガル)体制
  • 現地マネジメントにおける施策、課題等
  • リスク時代のグループ・ガバナンス~グループリスクマネジメントコミッティ

サントリーホールディングス株式会社

グループガバナンス本部副本部長 兼 法務部長

明司 雅宏

1992年サントリー入社、酒類営業、財務部門を経て、長年法務業務に従事。2017年サントリーホールディングス法務部部長。2023年より現職。M&A、組織再編・提携などを中心として、ガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンス、地政学リスクなどにも関わる。経営法友会副代表幹事、国際企業法務協会副会長、戦略法務ガバナンス研究会副会長。

講演のポイント

グローバル企業として成長を加速させている、飲料・酒類メーカーのサントリーホールディングス。2009年のホールディングス設立から、M&Aによるグローバル化を推進、14年には米国のスピリッツ大手ビーム社を傘下に収めるなど、一気呵成に大胆なM&A戦略で、グローバルプレーヤーとして世界市場に挑んでいる。地域や地場に長く根を張る企業の買収を進める中で、各事業の活力を失わず、サントリーグループの強みを最大限発揮するグループ・ガバナンスとはどのようなものか。同社では、近年、GRCL(ガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンス、リーガル)を一体でグローバルに展開するための活動を推進、また本社にはグループリスクマネジメントコミッティを設け、地政学リスクも含め、リスクが連鎖する時代の攻めと守りのグループ・ガバナンス体制を構築している。本社機能と地域、事業との関係や権限、リスク・コンプライアンス体制やマネジメントにおける課題などについて、その改革を牽引する明司氏をお迎えし、グループ・海外ガバナンスにおけるGRCL戦略のヒントを考察していきます。

15:40~17:00パネルディスカッション 【グループ・ガバナンスの実践】

企業価値経営を実現する本社機能(HQ)とグループ・マネジメント
~本社、事業、子会社の一体経営とガバナンスの最適解

  • 各社にみるグループガバナンス体制とグループ設計
  • グループガバナンスの最適解とは~課題から見える強化のポイント、意思決定、組織の在り方 等
  • 更なる企業価値向上に向けて~施策と展望

パネリスト

AGC株式会社

代表取締役 兼 副社長執行役員 CFO、CCO

宮地 伸二

上智大学理工学部機械工学科卒業。ハーバードビジネススクールAMP修了。精密機器メーカーでITエンジニアとして勤務後、1990年旭硝子(現AGC)入社。システム部門を経て経営企画部門に配属され、中期経営計画、ガバナンス改革などを担当。その後、国内関係会社社長、新規事業部門長、経営企画部門長、米国関係会社社長、電子部材部門長など幅広い分野での経験を経て、2016年1月CFOに就任、現在に至る。

パネリスト

デュポン ジャパン株式会社

代表取締役社長

大羽 隆元

1990年デュポン ジャパン リミテッド(現デュポン ジャパン株式会社)入社、電子材料事業部 技術担当。1998年から6年間の他の外資系企業での勤務を経て、2004年デュポンへ再入社。2007年よりグローバル・ビジネス責任者。2015年1月 執行役員・電子・情報事業部門長。2017年 三井・デュポンポリケミカル株式会社(※1)代表取締役副社長。2018年 デュポン株式会社(現デュポン ジャパン株式会社)へ帰任、執行役員パッケージング&スペシャルティプラスティック事業部 アジア太平洋地域担当マーケティングディレクター。2020年3月 東レ・デュポン株式会社(※2)代表取締役副社長兼カプトン事業部門長。同年10月 デュポン株式会社代表取締役社長。2022年8月 デュポン・東レ・スペシャルティ・マテリアル株式会社(※3)代表取締役社長就任(兼務)。(※1)デュポングループ合弁会社(当時)、(※2&※3) デュポングループ合弁会社

パネリスト

TDK株式会社

執行役員 戦略本部長

橋山 秀一

1990年、TDK株式会社入社。2001年電子部品営業本部欧州営業統括部(欧州出向)、2011年電子部品営業本部 新事業推進グループ、2015年 電子部品営業本部 自動車グループ、2019年 エナジーシステムズビジネスグループ ゼネラルマネジャー、2021年 執行役員就任(現任) 戦略本部副本部長 経営企画グループゼネラルマネジャー、2022年 戦略本部本部長(現任) コーポレートガバナンス委員会(委員) 情報開示委員会(委員長) ERM委員会(委員長)

モデレーター

PwCコンサルティング合同会社

ストラテジーコンサルティング ディレクター

有馬 大貴

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

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