<オンデマンド開催>
BtoBマーケティングフォーラム 2024
大企業にしかできないイノベーションを実現するために
~ 企業価値向上に資する研究開発を実現する、新たな収益を創造する組織力 ~
事例講演 登壇者

ウシオ電機株式会社
取締役執行役員副社長
COO兼CSuO
中野 哲男 氏

旭化成株式会社
上席執行役員 兼
グリーンソリューション
プロジェクト長
竹中 克 氏

株式会社村田製作所
執行役員 技術・事業開発本部
事業インキュベーションセンター
センター長
株式会社ピエクレックス
取締役CTO
安藤 正道 氏

三井化学株式会社
社長補佐
新事業開発センター担当
表 利彦 氏

マーケットワン・ジャパン
合同会社
執行役 事業開発管掌
大橋 慶太
開催概要
開催期間
- Online2024年 6月26日(水)~ 2024年 7月31日(水)
開催趣旨
上場企業のPBR(株価純資産倍率)改善に代表される"企業価値向上"への期待が急激に高まる今、財務指標の向上のみにとどまらず、持続可能を意識した社会課題の解決に焦点を当て、株主・ステークホルダーからの期待と自社の価値評価を上げることが企業の命題になっています。
既存事業の延長線上にある成長という枠を超え、新しい領域での価値と収益の柱をつくる探索型の事業開発を進めるためには、自社の社会的評価の向上と中長期的な利潤の創出、この両輪を追求する事業開発を展開していくことがカギを握ります。
自社が持つ組織・技術資産と社会的なニーズを掛け合わせ、新たな価値を創造し具現化する探索活動。これを実現する組織力、そして、それらを率いるリーダーシップとは何なのか、大企業の挑戦から得られるケーススタディとともに、前半ではESG・GXの推進、後半では新事業・イノベーション創出の角度から解説いたします。
プログラム詳細
【事例講演1】
ウシオ電機における、企業価値を高めるためのESG経営の推進
- 「財務」と「非財務」の両輪・バランス経営にて企業価値を上げる
- 社員の腹落ちを重要視し、巻き込み・データドリブンなESG推進
- 「ウシオらしい」ESG経営を意識しながら、全方位展開へ

ウシオ電機株式会社
取締役執行役員副社長COO兼CSuO
中野 哲男 氏
1988年ウシオ電機入社。2016年グループ執行役員、USHIO SHANGHAI,INC.董事長、17年グループ上級執行役員、18年グループ常務執行役員、19年常務執行役員 事業統括本部副本部長兼事業統括本部光源事業部長、22年ESG推進本部長、23年取締役常務執行役員、24年取締役執行役員副社長COO兼CsuO。
講演のポイント
22年にESG推進本部を新設し、「経済価値」と「社会価値」の両立、およびグローバル視点で「財務価値」と「非財務価値」の双方の向上により企業価値の最大化を目指します。各施策で内部(=社員)エンゲージメントを高め、非財務情報の適切な発信により外部(=社外)エンゲージメントも高め、「社員から見ても、社外から見ても良い会社」を目指して全方位に取り組みを進めます。CsuO方針として、「グローバルに繋がる」「ウシオらしいESG経営を目指す」「寄り添い、共有・共感できる、ESGの実感価値を提供すること」を掲げ、積極的に展開した各ESG施策を紹介します。
【事例講演2】
旭化成グループにおけるグリーンソリューションプロジェクトの推進と今後の展開
- 約半世紀にわたるノウハウを活かした新規事業の取り組み
- 経済性成立には、市場参入戦略とパートナー戦略が重要なポイント
- 当社グループのポジショニングと事業戦略について

旭化成株式会社
上席執行役員 兼
グリーンソリューションプロジェクト長
竹中 克 氏
1986年3月 東京工業大学工学部高分子工学科卒業。1986年4月旭化成工業㈱(現 旭化成㈱)入社。1993年7月英国ブラッドフォード大学大学院化学工学専攻博士課程卒業。2017年4月旭化成㈱ 理事 兼 クリーンエネルギープロジェクト長。2020年4月旭化成㈱ 執行役員 兼 研究・開発本部 技術政策室長。2021年4月旭化成㈱ 上席執行役員 兼 研究・開発本部長。2024年4月より現職。公益社団法人高分子学会代表理事副会長。公益社団法人新化学技術推進協会理事。
講演のポイント
当社グループは約半世紀にわたる食塩電解事業のノウハウを活かして、2010年からグリーン水素製造のための大規模アルカリ水電解システムの開発・実証に取り組んでいます。水電解システム市場はグローバルに急拡大が見込まれていますが経済性成立にはまだ時間がかかると想定しており、そこまでのトランジションをどのように勝ち抜いていくかということが重要となります。経済性成立には、「低コスト再エネ電力の確保」と「水素需要者の確保」の両方が必須であり、市場参入戦略とパートナー戦略が重要なポイントとなります。講演では、当社グループのポジショニングと事業戦略について、グリーンイノベーション基金を活用した大型実証の事例を含めて講演させていただきます。
【主催講演】
探索領域の事業創造を加速化する ― 未来ニーズをとらえ開発に繋げるマーケティング視点
- 未来の基盤をつくる新規事業開発には、未知の領域での事業創造が不可欠
- 無数のアイディアを具現化・収益化させるためには、マーケティング視点が重要
- 新価値創造活動を持続的に進めるためのポイントを、大手製造業の事例をもとに解説

マーケットワン・ジャパン合同会社
執行役 事業開発管掌
大橋 慶太
BtoB企業のマーケティング・コンサルティングに15年以上従事し、大手製造業のグローバルガバナンスの強化、企業変革など数多くのコンサルティング業務を担当する。現在は上場企業を対象に、グローバルマーケティング強化、市場起点のCX推進などを支援するコンサルタントとして、マーケティングを軸にした新規事業探索、デジタルトランスフォーメーション等の戦略立案と実行の支援のアドバイザリ役を務める。日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構(Digital Marketing Institute)においてBtoBマーケティング委員会の委員長を務め、BtoB領域におけるマーケティング人材の育成にも注力している。
講演のポイント
社会的価値を上げ未来の自社の基盤をつくるためには、地盤のある既存事業とは異なり、土地勘の少ない探索領域での事業創造が不可欠です。無数のアイディアを具現化・収益化させるためには、「完璧なものができるまで社内での議論を深める」のではなく、市場に問い、顧客の声(VoC: Voice of Customers)を取り入れながら開発を進める、マーケティング視点が重要になります。大手製造業の事例をもとに、探索領域における新価値創造活動を持続的に進めるためのポイントを解説します。
【事例講演3】
社会価値と経済価値の好循環を生み出す挑戦、村田製作所のηプロジェクトはどうなったのか
- 大企業において安定を求めている人材をどうやって新規事業に挑戦させるか。
- ηプロジェクトを立ち上げ、テーマ作りの3年間をどのように運営してきたのか。
- ηプロジェクト運営から何を学び、それを今後どのように生かすのか。

株式会社村田製作所
執行役員 技術・事業開発本部
事業インキュベーションセンター センター長
株式会社ピエクレックス 取締役CTO
安藤 正道 氏
1988年株式会社村田製作所に入社。1990年TM二重モード誘電体共振器を使用した世界最小の携帯電話基地局向けマイクロ波フィルタの開発に単独で成功しこれを事業化、2004年までに22機種を開発。2007年会社の「未来のとびら」制度に応募した新規テーマが採用され、2012年圧電性ポリ乳酸(PLLA)フィルムを使用したセンサの商業化に成功。2016年PLLA繊維の電気抗菌効果を発見、2020年株式会社ピエクレックスを設立し取締役CTOに就任。2021年から現職。
講演のポイント
世の中は転換点を迎え、多くの社会課題解決に目が向けられています。村田製作所は、持続可能な社会と企業価値の向上を目指し、社会価値と経済価値の好循環を方針として掲げ、これに向けた新規事業の立ち上げにも取り組んでいます。当社において、社会課題解決型の新規事業への取り組みとして立ち上げられたのがηプロジェクトです。大企業における新規事業の新しい取り組み方としても注目されてきました。発足から3年が経過し、このプロジェクトで取り組んだこと、生じたことについて事例を交えてお話しします。
【事例講演4】
イノベーションプロセスの概要 40年間の企業生活で学んだ事
- イノベーションには型があり、決してひとつの型ではない
- 適所適材で人材を配置し、評価することが重要
- 将来の価値を生むところに資源を集中して支えることが経営の役割

三井化学株式会社
社長補佐 新事業開発センター担当
表 利彦 氏
1983年に日東電気工業株式会社(現日東電工)に入社。26年間、研究者、研究開発部長、事業部長を務めてきた。 その後、2009年から2015年にかけてCTOとして日東技術に深く関わった任務を遂行。2015年から2018年の3年間はCIO 経営インフラ統括本部長としてIT、調達、物流領域での構造改革を推進。2018年5月以降は米国サンノゼに駐在し、日東電工のCTOやCIOの経験を活かし、Executive Fellowとして社内外の強力な技術を融合させ、新たなビジネスチャンスの探索と創造を行ってきた。 2022年2月より三井化学株式会社に入社。社長補佐、新事業開発センター担当として、三井化学の新事業創出をメンバーと共に推進している。専門は高機能性高分子、光機能性高分子の分子設計、合成、物性評価。 特に、アルカリ現像タイプの耐熱感光性樹脂を新たに開発し、それを使用したHDD用サスペンションブランクを商品化。千葉大学自然科学研究科修了。Ph.D.。
講演のポイント
40年間の企業生活で、実際の成功や失敗経験を通して学んだ「イノベーションをおこすための必要要件」について説明します。価値創造プロセスに呼応したマーケティング活動や、その基礎となる戦略の重要性、オープンイノベーションのための仕掛けや場の提供にも触れます。また、三井化学が未来へ向けて進めている新事業開発の取り組みの中の、公開されているいくつかの案件について具体的に紹介します。
概要
参加対象 |
大手製造業の新規事業推進、事業責任者、経営企画部門、知財部門、R&D部門などの役員・管理職の方々など ※参加対象者以外、共催社 同業他社の方に関しましては、お断りさせて頂く場合がございます。予めご了承下さい。 |
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参加料 |
無料(事前登録制) |
参加形式 |
オンライン配信 ※本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。 ※お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
マーケットワン・ジャパン合同会社 |
協力 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |