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グローバル・サプライチェーン・マネジメントフォーラム2024
経営力に直結させる供給網改革
~不確実な時代に適応するレジリエンスの強化~

開催概要

開催日時

  • Online2024年11月12日(火)14:00~15:35

開催趣旨

企業を取り巻く環境が刻一刻と変化するなかで「サプライチェーンの最適化」は重要な課題となっています。ただの「平時」においてさえも、製品や市場、供給源の多角により、供給網が複雑化しているうえ、突如として起こる紛争や自然災害にも適切に対応していく必要があります。各企業、共通の課題として「平時での効率性」・「有事での強靭性」をいかに実現していくがか、カギになってきます。

しかし、この二律背反した上記課題を克服するのは大変難しく、各企業の経営者そしてサプライチェーンのご責任者は日々頭を悩ませているのではないでしょうか。“効率を求める集中化”と“リスク回避を行う分散化”の両立の実現には、まず広い視点と問題意識が重要です。自社の状況を的確に把握し、その上で整理を行い、デジタルソリューションを活用し、常に状況を把握できる「見える化」を実現させる必要があります。またその上で、その情報を基にした適切な判断が出来る体制づくりが必要です。

「ランダムな事象、変動性に翻弄されず、適切な対応をし続けるために何をすべきか」 

本イベントでは、基調講演に名古屋市立大学の下野由貴教授をお迎えし、「両利きのサプライチェーン変革」と題して、サプライチェーンを取り巻くさまざまなリスクを解説いただいたのち、サプライチェーンのデジタル変革について様々な知見を有しているPwCコンサルティング合同会社の田中様、栗原様、また株式会社Resilire小寺様より、「次世代のデジタルSCM改革」「SCMのリスク管理、潜在リスクの低減やリスク発生時の迅速な初期対応をどう実現するか」についてなど解説いただきます。

この不確かな社会において企業活動を滞りなく続けるために、また有事さえもその後の企業の強みと変える供給網改革を実現させるために出来る事は何か、そのヒントを皆さまとともに考えて参りたいと考えています。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

概要

参加対象

経営者、役員、サプライチェーン・経営企画・情報システムなど、ご担当の管理職の方々

参加料

無料(事前登録制)

参加定員

100名

申込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。

参加形式

オンライン配信(配信環境:Vimeo

本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。

お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

協賛

区切り線

プログラム詳細

14:00~14:35 基調講演

両利きのサプライチェーン変革~レジリエンスを高めるリスク管理とは~

  • サプライチェーンを取り巻くさまざまなリスク
  • サプライチェーンのレジリエンス再考
  • サプライチェーンの両利き性の追求

名古屋市立大学

大学院経済学研究科教授

下野 由貴

2004年3月、神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程を修了し、博士(経営学)取得。神戸大学産学連携センター研究員、尾道市立大学経済情報学部講師、准教授、名古屋市立大学大学院経済学研究科准教授を経て、現在、名古屋市立大学大学院経済学研究科教授。専門は国際経営、サプライヤー管理。主な著書は、『サプライチェーンのシェアリングモデル:トヨタグループにおける付加価値の創造と分配』(2020年、中央経済社)、『Automobile Industry Supply Chain in Thailand』(2018年、Springer、共著)。『スウェーデン流グローバル成長戦略』(2015年、中央経済社、共著)。

講演のポイント

近年、経済危機や自然災害など、企業が構築するサプライチェーンを取り巻くリスクが増大しています。そもそも、サプライチェーンにはどのようなリスクが存在しているのでしょうか。本講演では、サプライチェーンを取り巻くさまざまなリスクを概観し、それらのリスクに対して、レジリエンス、すなわちリスクがもたらした衝撃やストレスによって破壊された後に元の形に戻る力をどのように高める必要があるのか、という問いについて考えていきます。また、自社だけでなく、サプライチェーンを構築する他社とどのように協力してリスクに対処するのかという問いについて、「サプライチェーンの両利き性」に基づいて考察します。

14:35~15:05 協賛社講演1

次世代のデジタルSCM改革、サプライチェーン仮想化のすすめ

  • デジタルを用いた次のステージへのSCM改革
  • 今後取り組むことが可能なサプライチェーン仮想化による変革手法

PwCコンサルティング合同会社

パートナー/上席執行役員

田中 大海

大学卒業後、日系メーカーに入社。コンサルティング会社との協業経験をきっかけに、PwCコンサルティングの前身企業に転職。SCMを中心とした業務改善コンサルティング、M&Aに関わる経営戦略の立案・マッチング・企業評価・デューデリジェンスなどを経験。現在は、PwCコンサルティングのパートナーとしてオペレーション部門の責任者を務め、バリューチェーン全般におけるオペレーション改革、経営計画・予算と短期計画・実行の連携による経営の高度化や競争優位性の確立に携わる。

PwCコンサルティング合同会社

シニアマネージャー

栗原 奨

ITコンサルティング企業を経て2013年より現職。IT戦略策定、サービス企画・構想から開発、保守運用まで、情報システムに関する幅広い経験を有し、サプライチェーン領域のBPR、DXを専門に、需給計画プロセス変革、S&OP導入、需給ギャップ可視化・分析にかかるDX、グローバルサプライチェーン構想、物流情報データ統合構想、IoT活用サービス企画推進支援等に携わる。

講演のポイント

グローバルにビジネスを展開する企業では、市場や顧客動向を見極め、最も利益が見込めるマーケットへタイムリーに供給するために、運用を効率化して調達から供給までのサイクルを短縮化する様々な工夫を講じています。

SCM変革においても、エクセルバケツリレーを廃してシームレスな業務環境を築いたり、プロセスとパッケージが一体化したベストプラクティスの適用・標準化に取り組むことで、自社オペレーションの整理がなされてきました。

しかし、内側の整理だけでは日々目まぐるしく変わる環境を捉えることは難しく、ブレーキ・アクセル判断や事業戦略に応じた安定供給を維持するには、起こりうるリスクを捉えて、先回り打ち手を講じることが必要です。

自社の整理から外に向け、グローバルに広がるサプライチェーンにデジタルソリューションを適用することが、次の変革トレンドになってきています。同社では、全てのサプライチェーンに関わる情報をデータ化してデジタル空間上に表現することを「サプライチェーン仮想化」と呼んでいますが、次なるSCM変革としてサプライチェーン仮想化の展望と手法をご紹介します。

15:05~15:35 協賛社講演2

リスクマネジメントを起点にサプライチェーンを構造化・可視化し、経営の迅速な意志決定を支える

  • サプライチェーンが複雑化・高度化していくなかで、安定供給に影響するリスクがブラックボックス化している
  • 事業の継続性の観点からも潜在リスクを適切に評価することが求められている
  • Tier2以上の上流のサプライチェーンまで含めた全体の構造化・可視化が必要

株式会社Resilire

新規事業開発

小寺 佑磨

新卒でイカリ消毒株式会社に⼊社。主に食品製造業向けにIPMサービスの提案や食品安全マネジメントシステムの導入および運用支援を行う。その後、株式会社LegalOn Technologiesに入社し、法律事務所向け営業・マーケティング責任者、新規事業開発リーダーを経て、2023年11月より株式会社Resilireに参画。

講演のポイント

グローバルビジネスの環境下の中で複雑化・高度化していくサプライチェーンは、災害リスク、地政学リスク、疾病リスクなど、様々なリスク要因を内包しており、近年だと人権や環境に関わるリスクも問題視され始めています。

これらのリスクは、多階層サプライチェーンを有する多くの日本企業にとって、直接取り引きのある1次サプライヤーのみならず、その上流に位置する2次・3次以降のサプライヤーまでを把握しないと、リスクの影響度を適切に測ることができません。それらの潜在リスクを適切に評価しないままでいると、そのリスクが顕在化したときに、経営に思わぬダメージを受ける可能性があります。

安定的かつ効率的にモノを供給するには、有事が起きる前の、平時の段階からサプライヤーマネジメントを通じて各サプライヤーのリスク管理をすることが重要です。

本セッションでは、サプライチェーン全体の可視化とリスク把握を通じて、どのように潜在リスクを低減し、リスク発生時には迅速な初動対応を実現するか、具体的な事例を交えながら、解説します。

上流のサプライチェーンがブラックボックス化している、サプライヤーのデータが更新されず陳腐化している、インシデントが発生した際に影響範囲の特定にマンパワーで対応し時間が掛かっているなどの課題をお持ちの購買調達部門・SCM部門の方は必見の内容となっております。

※右記の講演は都合により中止となりました。【特別事例講演】登壇者:カシオ計算機株式会社 矢澤 篤志 氏

※その他、プログラム内容や時間が急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

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