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Corporate Governance/Executive Leaders 2024
CxOとトップマネジメントチーム改革
~変革の実行力を強化する、強い執行体制のあり方~
〈無料ご招待〉

開催概要

開催日時

  • 東京 2024年10月29日(火)13:00~17:00
    (受付開始 12:30~)

開催趣旨

日本企業のコーポレートガバナンスにおいて、長年にわたり執行と監督の未分化が問題視されてきました。そこで企業は守りのガバナンス改革を進め、機関設計の整備、社外取締役の選任など主に取締役会の改革に努めてきました。一方、この取組みの進展により執行と監督の分離が進みつつある中で、監督側だけでなく、監督を受ける側である執行側の役割と機能強化といった「攻め」のガバナンスの動きが再び注目を集めています。背景には、東証の「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」によるPBR改善要請や、CGコードフォローアップ会議による「コーポレートガバナンス改革の実質化に向けたアクション・プログラム」の提言において、経営執行のあり方に対する見直しが重視されている点が挙げられます。

不確実な変化の時代において、企業の執行役・トップマネジメントに求められる役割とその体制は変化しています。経営課題の多様化・複雑化が進む中、いかに迅速かつ果断な経営判断ができるか、その“実行力”こそが、企業の変革実現と今後の持続的成長の巧拙を握る鍵となるのは言うまでもありません。昨今問題視されている日本企業の低PBRの改善に向けても、稼ぐ力を向上するための「攻め」の経営とガバナンスの舵取り、つまり経営陣のリスクテイクとさらなるアニマルスピリットの発揮・促進による改革が求められています。こうした攻めの経営の実行力を強化するためには、従来の枠組みを超えた新たなリーダーシップ、そして強いチームワークが必要です。実際、近年は多くの日本企業でCxO制の導入が進み、全体最適で機動的な意思決定ができるチーム体制への変更と権限委譲を進める動きが目立っています。つまり、この変化の時代の持続的成長の実現には、より良い執行体制のあり方と機能強化、その人材・チームの要件について再検証する必要があると言えます。

そこで、本フォーラムでは、このような背景のもと、日本企業が今再考すべき執行体制とトップマネジメントチームのあり方に焦点を当て、その役割や体制の変化、期待される機能強化、経営力を強化するために今後意識すべきアジェンダなどについて、議論します。また、持続的な成長に不可欠なその経営リーダーシップの育成ならびにチーム組成に向けて、どのような要件や取組みが求められるか、実践企業各社の事例や工夫などをもとに様々な角度から紐解き、検証していきます。

概要

参加対象

経営者・役員、及び、経営企画、人事、社長室、総務、ガバナンス推進部門ほか、
各委員会担当事務局等、本テーマに関連する部門のマネジメント層の方々

参加料

特別無料ご招待

参加定員

100名(事前登録制)

開催会場

JA共済ビル カンファレンスホール(東京・永田町)

登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。

主催

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

特別協賛

協賛

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プログラム詳細

13:00~13:10 オープニング

13:10~13:50 基調講演 【グローバル潮流と日本企業の現在地】 同時通訳あり

経営陣の潜在的リーダーシップの開発に向けて ~グローバル企業の取り組みからのヒント~

  • グローバル企業がCxOサクセッションにおいて取り入れる視点
  • 候補者の潜在的リーダーシップに注目し開発する最新のアプローチ
  • 内部候補と外部候補の両方を対象としたパイプライン強化、選定、育成

ラッセル・レイノルズ・アソシエイツ

マネージングディレクター

グローバルケイパビリティリーダー

取締役会・CEOアドバイザリー部門共同代表

ジャスタス・オブライエン

ラッセル・レイノルズ・アソシエイツの取締役会及びCEOアドバイザリー部門の創設メンバーで、同部門の共同代表を務める。20年以上にわたり、米国の主要グローバル企業に対して、経営幹部の後継者計画と育成、CEOサクセッション、取締役会の実効性確保に向けた支援の実績を持つ。消費財、ヘルスケア、金融、テクノロジーなどの幅広い業界のグローバル企業に対してアドバイザリー業務を手掛ける。ブラジル、スペイン、英国などでの勤務経験を持ち、スペイン語とポルトガル語に堪能。コーネル大学英文学部卒業。オックスフォード大学で Philosophy and Politicsの修士号を取得。

講演のポイント

近年、経営者及びトップマネジメントチームに求められる役割はより複雑化しており、多様な経営課題への対応は、国内外問わず共通のテーマとなっています。日本企業においては、コーポレートガバナンス改革の進展に伴い、CEOサクセッションへの注目が高まりつつあります。しかし、様々なリスクと向き合いつつ、同時に持続的成長を果たす上では、CEOのみならず、強い「トップマネジメントチーム」を組成するプロセスが重要です。本講演では、世界有数のグローバル企業におけるCxO・トップマネジメントチームのサクセッションの実例を紹介し、そのプロセスで重要となる「候補者の潜在的リーダーシップの特定及び開発」について論じます。また、経営幹部の外部登用が活発に行われる米国の事例を基に、内部昇格との両方を対象としたパイプライン選定・育成プロセスについて論じます。

13:50~15:00 パネルディスカッションⅠ 【CxO/経営人材の育成・選抜】

経営人材パイプラインをいかに強化するか ~早期育成/選抜の戦略とスキル開発~

  • 経営人材育成の取り組み
  • 後継者計画を踏まえた早期人材育成の工夫、CxOタレントプールの仕組み
  • トップマネジメントに求められるスキルのあり方

株式会社日立アカデミー

取締役社長

川村 肇

日立アカデミー取締役社長。早稲田大学政治経済学部を卒業後、1989年に日立製作所に入社し人事を担当。1999年GE、2005年コカ・コーラ、2009年モメンティブにて人事管理職を歴任し、2012年から再び日立の人財部門にて人財開発やグローバル人財戦略推進、鉄道部門・エネルギー部門の人事を担当。ニューヨークや上海、チューリッヒでの勤務経験を持つ。2024年4月から現職。

三菱マテリアル株式会社

執行役常務 CHRO

野川 真木子

一橋大学社会学部卒業後、花王にて営業、人事を担当。2001年ゼネラル・エレクトリックに入社。日本、アジア・パシフィック、中欧・東欧において複数事業部門の人事を担当。2012年日本IBM入社。IBM米国本社出向、グローバル・ビジネス・サービス事業担当人事執行役員を経て、2016年3Mジャパン執行役員人事担当。2021年4月、三菱マテリアル 執行役員人事部長に就任、2022年4月より執行役常務人事戦略担当、2023年4月より現職。

モデレーター

京都大学経営管理大学院 

教授

若林 直樹 氏

東京⼤学⼤学院社会学研究科修⼠課程修了。東京⼤学修⼠(社会学)。京都⼤学博⼠(経済学)。東北⼤学、京都⼤学の准教授を歴任。現在、京都⼤学経営管理⼤学院教授。専⾨は経営組織論、ネットワーク組織論。社会ネットワーク論の観点から企業組織やグループ企業のダイナミズム、レジリエンスと組織能⼒転換を研究。主著に『ネットワーク組織』、(有斐閣)など。⽇本経済新聞『経済教室』などで定期連載中。

ディスカッションのポイント

企業の持続的成長には、経営人材の計画的な育成・選抜戦略と仕組みが必要不可欠です。コーポレートガバナンス・コードでは、経営トップならびに経営陣の選解任・後継者計画が企業の重要事項とされており、人材版伊藤レポート2.0でも、人的資本開示の一貫として「サクセッションプラン」に関連する項目の開示が求められています。特に、経営トップならびに重要な執行ポジションの後継者、そして将来の経営人材候補の人材プールとその育成プログラムについての指針の開示にあたり、取組みの見直しを行っている企業も多いのではないでしょうか。本セッションでは、人的資本経営実践の要である経営人材の育成・選抜の戦略と仕組み、そしてトップマネジメントスキルについて、先進企業である日立製作所の経営人材育成・開発を担う日立アカデミーの川村様、そして三菱マテリアルCHROの野川様をお招きし、実際の取組み事例を伺いながら、考察を深めます。

15:00~15:15 コーヒーブレイク

15:15~15:45 講演 【日本型CxO制】

日本企業におけるCxO体制の構築 ~執行体制の強化に向けて~

  • 日本企業の経営にマッチするCxO体制
  • 重要となるCxOアジェンダの設定
  • CxO体制を支えるコーポレート機能の再構築

株式会社日本総合研究所

理事

山田 英司

早稲田大学法学部卒業、英国国立ウェールズ大学経営大学院(MBA)、EUビジネススクール(DBA)修了。上場建設企業で現業部門を経験後、関係会社へ出向し企画・管理責任者として経営再建に従事。帰任後は本社にて連結経営管理・決算、グループ中期計画の策定を担当。2001年より現職にて、グループ経営、インフラ産業に関するコンサルティングに従事。住宅設備メーカー社外取締役(2018~現任)、早稲田大学理工学術院非常勤講師(2012~2023)。「ボード・サクセッション」(中央経済社、2021)など著書多数。

講演のポイント

一連のコーポレートガバナンス改革においては監督機能の強化が中心でしたが、企業価値の創出は執行が担うものであることは言うまでもありません。そのため、近年では執行体制を強化するという目的からCxO体制への移行を進める企業が増加しています。その一方で、従来の経営体制からどのような変化があるのかについては曖昧であるという課題認識を有する企業も少なくありません。CxO体制の構築に際しては、①CxOそれぞれの役割明確化とアジェンダ設定、②CxOによる経営チームの再構成、③CxOを支えるコーポレート組織の再構築と強化、など様々な検討ポイントがあります。これらのポイントに留意しつつも、日本企業にマッチするCxO体制の在り方について解説します。

15:45~16:55 パネルディスカッションⅡ 【トップマネジメントチーム改革】

強い経営チームの要件 ~経営の実行力を強化する執行体制とガバナンスとは~

  • CxO体制・経営チームのあり方と機能強化
  • 経営会議の実効性を高めるには ~押さえておくべきアジェンダの再整理、意識改革 など
  • 執行と監督(社外取締役)間のコミュニケーション

株式会社INCJ 代表取締役会長 兼 CEO

元・日産自動車 COO(最高執行責任者)

志賀 俊之

和歌山市生まれ、大阪府立大学卒業後、1976年日産自動車に入社。1999年ルノーとのアライアンス締結に関わり、企画室長及びアライアンス推進室長を兼務。日産リバイバルプランの立案・実行に参画し、2000年46歳で常務執行役員に就任。2005年から2013年11月代表取締役副会長に就任するまで、最高執行責任者(COO)を務めた。2015年6月官民ファンド・産業革新機構(現INCJ)代表取締役会長に就任し、現在に至る。

アサヒグループホールディングス株式会社

取締役会長 兼 取締役会議長

小路 明善

1975年アサヒビール社入社、2001年同社執行役員。2003年アサヒ飲料社へ転籍、常務取締役企画本部長として、経営戦略・人事戦略・事業計画推進など、幅広く業務経験を経て2007年アサヒビール常務取締役執行役員、2011年同社社長に就任。2016年アサヒグループホールディングス社長に就任。2021年同社取締役会長兼取締役会議長。2022年6月より一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)副会長に就任。

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モデレーター

株式会社日本総合研究所

理事

山田 英司

ディスカッションのポイント

持続的な成長を実現する強い企業づくりには、執行側の機能強化が欠かせません。企業変革の舵取りを担うのはあくまで執行側であり、ガバナンスの実効性を担保するためにも、執行側つまりトップマネジメントの意識と覚悟が最も重要です。そして、この変化の激しい時代に、機敏かつ多彩な戦略を実行し企業価値を向上させるには、経営トップのリーダーシップのみならず、それを支える強いチーム作りが必要です。近年の経営学でも、トップマネジメントチームのあり方が企業の業績に影響するとの研究結果が見られます。そこで、改めて、強い経営チーム・執行体制の要件とは何か、本セッションでは、執行と監督の両側の視点を踏まえ、検証します。日産自動車COOや武田薬品工業の社外取締役などを務められてきた志賀様、ガバナンスならびに執行体制の改革を積極的に進めてこられたアサヒグループホールディングス小路様をお招きし、執行の機能強化やCxO体制に対する提言を踏まえ、議論を深めます。

16:55~17:00 クロージング

※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

会場

JA共済ビル カンファレンスホール

東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル 1F

エントランスフロアは2階となります

東京メトロ有楽町線、半蔵門線、南北線「永田町駅」4番出口より徒歩2分

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