Automotive Digital Forum 2024
変化対応力の強化とミライづくりDX
~”2025年の崖“ブラックボックスの解消に向けた基幹システムのモダナイゼーション~

丹下 博 氏
矢崎総業株式会社
執行役員
AI・デジタル室 室長
兼 情報システム統轄室 室長

山本 修一郎 氏
名古屋国際工科専門職大学
情報工学科 学科長 教授
名古屋大学 名誉教授
開催概要
開催日時
- 東京 2024年11月18日(月)15:00~17:00
(受付開始 14 :30~)
開催趣旨
「古き習慣の残る製造業を打ち砕き、新たな製造業へ」
製造業は、多様化する顧客ニーズを速やかにモノづくりに反映しなければ、予想をはるかに超える速さで市場から淘汰される時代を迎えています。しかしながら、それを実現できるサプライチェーンのDXが進んでいる企業はそう多くないでしょう。
自動車部品メーカー様におかれては、「CASE」と呼ばれる新しい技術革新が進む中、より多岐に渡るサプライヤーとの連携が必要であり、また地政学や自然災害などの予測困難なリスクにより部品供給が停止するなど、グローバルサプライチェーンの分断、混乱も顕著にみられます。自動車部品メーカーにとって、サプライチェーンは複雑化を増しており、サプライチェーン全体の可視性を高め、そのレジリエンスを高めることが必須になってきています。様々なリスクを想定したグローバルサプライチェーンの管理、連携強化、そしてDXによって世界で展開する生産やモノの流れの状況を高精度に可視化し、リスクへの迅速な対応とオペレーションの効率化を実現することが重要なテーマであり、変化対応力の強化こそ、自動車部品メーカーにおける未来づくりの大きな一手となるでしょう。
本イベントでは、チャンスとリスクを包含する自動車部品メーカー業界に特化し、「変化対応力の強化と未来づくりのDX」をテーマに、サプライチェーンの高度化を実現するヒントを、様々な講師をお迎えし検証していきます。まず、基調講演として、伝統的製造業におけるDXの挑戦として矢崎総業 執行役員 AI・デジタル室 室長の丹下様、そして日本精機のグループ会社であるNS・コンピュータサービス 小坂井様からは、事例講演としてサプライチェーンのデジタル化への取り組み、協賛社の日本オラクルからは、AIを活用したサプライチェーン変革の先進事例、またプログラム最後の特別講演には、日本のDX推進のキーマンとして経済産業省の研究会委員も務める名古屋大学の山本名誉教授をお迎えし、モノづくりにおけるDXの現在地や課題、そして解決へのアプローチなどについてお伝えいただきます。今まさに、デジタルの最前線で奮闘されていらっしゃる講師の皆様が語るリアルなお話しから、新たな製造業の未来について考えるきっかけに出来ればと考えております。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
概要
参加対象者 |
輸送用機器メーカーの経営層、デジタル関連部門、経営企画部門の責任者の方々 |
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参加料 |
無料 |
参加定員 |
60名(事前登録制) ※申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。何卒ご了承くださいませ。 |
参加形式 |
リアル開催 ※受講証はお申込み後にご案内いたします。 ※開催後にオンデマンド動画のご案内も予定しております(視聴方法は開催終了後にお知らせいたします)。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
協賛 |
会場
東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR 4F
※赤坂インターシティコンファレンスの入り口は、3Fにございます。そこから会場のある4Fへお越しください。
東京メトロ 銀座線・南北線「溜池山王駅」9番出口より徒歩3分
東京メトロ 銀座線・南北線「溜池山王駅」14番出口(バリアフリー)より直結
(※14番出口は銀座線改札口より約5分、南北線改札口より約7分)
プログラム詳細
15:00~15:40 基調講演
矢崎グループのDX戦略、DX組織戦略
- 矢崎グループでは、DXを「新領域」「スマートファクトリー」「社内DXコンサルティング」の3本柱で捉えている
- 「0」からどのように組織を作り、動かしているか
- 矢崎グループはグローバルに多拠点を構えているが、サイバーセキュリティ対しにどう対応しているのか

矢崎総業株式会社
執行役員
AI・デジタル室 室長 兼 情報システム統轄室 室長
丹下 博 氏
2006年 日本オラクル 執行役員 戦略担当 兼 西日本支社長、オントロジーを使用したデータ統合基盤の会社を創業し売却。2016年 矢崎グループ入社、矢崎グループの中でAIプロジェクトを開始し、現在AI・デジタル室 室長。2023年より情報システム統轄室 室長を兼任。
講演のポイント
矢崎グループのDX組織は外部のコンサル会社や外資IT会社からの採用を重視している。同時に「部門のビジョン」「人事評価制度」まで、製造業である矢崎本体に沿うように変え、独自のDX組織を作り上げた。また矢崎本体との連携を最重視し、信頼関係を基本に動いている。この変革内容と方法に関してご説明する。そしてDXの「守」であるサイバーセキュリティについては、グローバルの体制を作り、徹底的な対策を短期間で構築した。その実現プロセスと対応についてもご説明する。
15:40~16:10 協賛社講演
変化対応力と企業競争力を強化するSCMシステム刷新に向けて
自動車部品製造メーカー様の業務・ビジネス変化の課題やIT課題など様々な観点でのご相談をいただく事があります。
将来のSCM基幹システムを考えるには、これまでの延長線上での効率化や改善されたシステム刷新ではなく、これから先の10年はSoftware Defineとなり、自動車業界がハイテク業界にような他業界の要素も含めてデザインしていく必要が感じられます。
変化対応力と企業競争力を強化するSCMシステム刷新に向けたソリューションをご紹介いたします。

日本オラクル株式会社
インダストリーSE本部
ビジネスソリューションリード
穂刈 顕 氏
国内IT企業にて海外ERPのソリューション営業・導入・サポート業務に従事し、1996年日本オラクル入社し、主に製造業を中心としたお客様に対する提案・プリセールス活動を行う。

日本オラクル株式会社
SCM/PLMソリューション部
マスタープリンシパルソリューションエンジニア
熊崎 裕士 氏
1999年日本オラクル入社後、約3年間のERP導入プロジェクトへの参画を挟み、主に製造業を中心としたお客様に対するSCM領域の提案・プリセールス活動を行う。
16:10~16:30 事例講演
自動車部品業界向けテンプレートによるクラウド時代のSCMシステム刷新
サプライチェーン領域をクラウド時代へ導くために、自動車部品業界へのERP導入経験に基づくテンプレートと、お客様プロジェクトを成功に導くサービスについてご紹介いたします。

株式会社NS・コンピューターサービス
民需ソリューション本部 第1民需ソリューション部
部長
小坂井 孝哲 氏
NS・コンピュータサービス入社後、親会社(日本精機株式会社)システム基盤保守担当を経てOracle ERPビジネスに従事。SCM領域のコンサルタント、プロジェクトマネージャーとして自動車部品製造業他複数顧客の基幹システムの立ち上げに携わる。2023年より部長職として、ERPコンサルティング部門を牽引。
16:30~17:00 特別講演
日本の製造業(ものづくり企業)のDX実現へ ~課題整理と成功へのヒント~
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名古屋国際工科専門職大学
情報工学科 学科長 教授
名古屋大学 名誉教授
山本 修一郎 氏
名古屋大学 大学院工学研究科 情報工学専攻 修了。博士(工学)。NTT研究所を経て株式会社NTTデータにて要求工学、情報通信技術の研究開発に従事。名古屋大学情報連携統括本部情報戦略室 教授、大学院情報学研究科 教授として教鞭を執った後、現職。経済産業省 デジタルトランスフォーメーション研究会委員。日本におけるDX推進の旗振り役の一人。「DXレポート 『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開」(経済産業省)を策定。電子情報通信学会業績賞、情報処理学会業績賞、逓信協会前島賞を受賞。
講演のポイント
顧客価値を生み、効率的で精度の高いものづくりを実現するには、デジタル技術の活用を考える前に、企業環境の課題状況を整理する必要があります。本講演では、DXの本質が企業の課題解決であり,組織変革にあることを確認するとともに、DX推進の課題と成功へのアプローチを紹介します。 具体的には、生産やモノの流れのプロセスを高精度に可視化する「生産知識図」、オペレーションプロセスの包括的な効率化を可能にする「欠陥未然防止図」,総合的なDX推進を可能にする「DXの4本柱」,DXリスクへの迅速な対応を可能にする「DX委員会」などのDX成功に向けたDXの手筋を紹介します。
※ プログラム内容・講演者・時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。