Industrial Transformation 2025 : SCM & Strategy
未来を見据えたサプライチェーン構造改革
~持続的競争優位の獲得に向けた課題と勝機~
開催概要
開催日時
- Online 2025年1月16日(木)14:00~17:40
開催趣旨
製造業は現在、需要予測の難しさ、グローバル化によるサプライチェーン構造の複雑化、厳しい環境規制、そしてコスト圧力の高まりといった多くの課題に直面しています。こうした課題に対して、単なるオペレーションの効率化を超えた次世代型サプライチェーンマネジメント(SCM)への改革は、重要な経営アジェンダの一つとなっています。従来のSCM体制を見直し、AIやIoTといった先端技術を活用した柔軟で俊敏なサプライチェーンを構築することが、企業の競争力や収益性に直接的な影響を与え、成長と持続的な競争優位性を確保するために必要不可欠です。
次世代型SCMは、サプライチェーン全体の可視化や効率化を進めることで、在庫管理の最適化や需要予測の精度向上を可能にし、ビジネス全体の迅速で高度な意思決定をもたらすことが期待されています。しかしながら、データの質や整合性、これらを効果的に活用する人材の確保と育成、部門間・社内外への連携強化など、多様な課題が依然として残っており、技術は揃っているものの、実践に移すための体制が整っていないという状況が多く見受けられます。これらの課題に対応し、SCM改革を成功に導くには、経営層のリーダーシップによるDXの推進や、組織全体の改革がこれまで以上に求められています。
本フォーラムでは、各分野のエキスパートをお迎えし、経営の視点からデータ活用、人材育成、組織改革における成功要因とその実現に向けた戦略を考察してまいります。ご参加の皆さまが、自社のサプライチェーンをどのように進化させ、未来の競争力を高めるべきかについて、具体的なヒントを得る場となれば幸いです。
皆さまのご参加お待ちしております。
プログラム詳細
14:00~14:40 基調講演
大変革時代に求められる、製造業のオペレーションズ・マネジメントの勘所
- 先の読めない時代に必要な、環境が変わっても戦える仕組み
- 製品開発から販売まで、8つのマネジメントの勘所
- トヨタ自動車でのオペレーションズ・マネジメントの実践例

SBI大学院大学 経営管理研究科
研究科長・教授
(元トヨタ自動車 北米R&D 原価企画部長)
小林 英幸 氏
1980年、名古屋工業大学工学部情報工学科卒業。2011年、名古屋商科大学大学院マネジメント研究科修了(MBA)。2017年、名古屋大学大学院経済学研究科後期博士課程修了(博士(経済学))。トヨタ自動車では設計、製品企画、原価企画を担当。1989年から3年間設計者として、及び2003年から4年間原価企画部長として、米国子会社勤務。現職はSBI大学院大学教授のほか、名古屋大学未来社会創造機構客員教授、レイヤーズ・コンサルティング㈱顧問など。所属学会は、日本管理会計学会、日本原価計算研究学会、国際戦略経営研究学会、日本交通医学工学研究会ほか。2018年『原価企画とトヨタのエンジニアたち』(中央経済社)で、日本管理会計学会文献賞受賞。
講演のポイント
100年に一度の大変革期にあると言われる自動車産業をはじめとして、製造業は今、先の読めない厳しい時代を迎えています。そのような時代には、環境がどのように変化しても戦っていける、オペレーションズ・マネジメントの力を鍛えなくてはいけないと思います。オペレーションズ・マネジメントは、企業の持つ潜在的な能力を最大限に発揮させる仕組みです。今回の講演では、優れた仕組みを持つと言われるトヨタ自動車の事例を交えながら、多岐にわたるオペレーションズ・マネジメントの勘所を解説します。
14:40~15:10 協賛講演Ⅰ
「サプライチェーン強靭化」に必要なグローバル貿易管理
- 貿易領域での自動化
- グローバルレベルでの品目情報の集約・整理・透明化
- グローバルレベルでのコンプライアンス

トムソン・ロイター株式会社
プリセールス統括マネージャー
森下 馨 氏
日系企業及び外資系企業にて、生産管理、サプライチェーン構築、輸出入管理、貿易コンプライアンス管理、社内FTA 活用推進立ち上げを実務・管理両面で従事。ONESOURCE Global Tradeのユーザー経験を持ち、2020年より現職。上記の貿易実務経験を活かし、日本国内及びグローバル化に係る貿易業務のDX化を推進。
講演のポイント
近年、様々な世界情勢の変化にともない、グローバル秩序の不安定化が増しています。「サプライチェーンの強靭化」に向けた対策として、自動化・DX化は急務となっています。本講演では、既存システムとの連携やカスタマイズを通じ日本本社におけるグローバル・ガバナンスの強化、またテクノロジーを活用したグローバルレベルでのコンプライアンス確保について、トムソン・ロイターが提供する支援ならびにソリューションについてご紹介します。
15:10~15:20 休憩
15:20~15:40 特別講演Ⅰ
Transforming Society: TDK's Approach to Digital Transformation
- TDKの長期ビジョンの概要と、このビジョンを達成する上での
デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要な役割 - TDKのAI統合、セキュアなITプラットフォーム、DX/IT人材の活用、
ガバナンス強化への注力 - エネルギー効率の高いAIイノベーションの推進、
責任あるAI(Responsible AI)の実践、説明可能なAI(Explainable-AI)への注力 - 社内/外DXコミュニケーションとアウェアネス

TDK株式会社
執行役員 兼 経営システム本部長 工学博士
Roshan Thapliya 氏
1999年3月 東京大学 大学院工学系研究科電子工学専攻 博士課程(工学博士)修了。
1999年4月 富士フィルムビジネスイノベーション株式会社(元富士ゼロックス株式会社入社。
2016年9月 同社 研究技術開発本部 インキュベーションセンター グループ長就任。
2018年7月 株式会社ブリヂストン デジタルソリューション本部 ソリューションAI/IoT開発部長就任。
2019年7月 同社 デジタルソリューション本部長就任。
2021年1月 同社 Bridgestone T&DPaaS戦略統括部門 首席デジタル主幹就任。
2022年3月 TDK株式会社入社、現職。
講演のポイント
近年のサイバーセキュリティ、データプラットフォーム、AI、IoTにおける技術トレンドによって、社会のトランスフォーメーションはますます加速しています。このような技術トレンドは、TDKの継続的なイノベーションとベンチャースピリットを通じて発展させてきた幅広いビジネスポートフォリオに価値をもたらし、社会をより良いものとするための機会だと考えています。この講演では、TDKの長期ビジョン「TDKトランスフォーメーション」を紹介するとともに、どのようにしてデジタルトランスフォーメーション(DX)がイノベーション・価値を創造し、この長期ビジョンの実現を加速させるのかを紹介します。
15:40~16:10 協賛講演Ⅱ
不確実性の時代を勝ち抜くデータ駆動型サプライチェーンマネジメント
- 外部プレーヤーとのデータ連携による計画精度の向上
- データ駆動型の理性的な意思決定の仕組み
- 世界最大規模のB2Bプラットフォームとは?

オープンテキスト株式会社
ソリューションコンサルティング統括本部
ビジネスネットワーク ソリューションコンサル
ティング部
リードソリューションコンサルタント
秋谷 庸太 氏
主に製造業企業における設計開発から製造、サービスにいたる幅広い領域で数多くの業務プロセス改革、IT改革に携わる。20年以上のキャリアでは、IT主導の業務改革の難しさ、業務主導の開発によるシステムサイロ化の弊害など改革の難しさも経験。現在はリードソリューションコンサルタントとしてサプライチェーンおよびB2B領域における課題解決に向け、業務・ITにおける共通目標の設定と連動性を意識した改革、ソリューション策定・提案に努める。
講演のポイント
不確実性の時代と評されるこの現代において、調達・購買・販売・物流など外部プレーヤーとの連携と調整を図ることが求められるサプライチェーンマネジメントでは、データ駆動による理性的な意思決定が求められます。サプライチェーンにおいて発生する実績データを外部プレーヤーからタイムリーに収集し利活用することで、直近では調達・販売・物流オペレーションの精緻なコントロールへつなげ、一定期間蓄積されたデータからは傾向を読み取り、計画精度の向上させることが可能になります。
本セッションではお客様企業のサプライチェーン高度化を支える基盤としてオープンテキストが提供する世界最大規模のB2Bプラットフォームが、お客様へどのような価値をご提供できるのか、事例を交えてご紹介します。
16:10~16:40 特別講演Ⅱ
事業の枠を超えた全体最適の実現に向けて
~三菱電機グループのサプライチェーンDX ~
- 三菱電機におけるDXの目的と取り組み内容
- 推進上発生した課題と解決策
- サプライチェーンDX推進に向けた経営としての在り方

三菱電機株式会社
常務執行役 CIO
兼 ビジネス・プラットフォームビジネスエリア
オーナー
三谷 英一郎 氏
1985年に三菱電機株式会社入社、コンピュータシステム製作所(当時)配属となり、総合商社向け次世代通信システム等の構築プロジェクトを担当。1997年から4年半シリコンバレー地区駐在。帰国後、神戸製作所で監視制御システム共通プラットフォーム開発等の構築プロジェクトを担当する。入社以来ほぼ一貫して大規模システムのプロジェクト管理業務に従事する。2021年より社内のDXを推進するプロセス・オペレーション改革本部長。2022年4月より現職。
講演のポイント
三菱電機グループでは、「循環型 デジタル・エンジニアリング」の実現に向け、データ利活用による価値創出活動(事業DX)と、それらをIT領域で支える業務DXの両軸で変革を進めています。業務DXの推進には1,000億円超の投資を決め、事業の枠を超えた全体最適化や経営管理の高度化・生産性の向上を実現すべく、End To Endでのサプライチェーンの改革など、全社一丸となって変革を推進しています。本講演では、当社のDXにおける取り組みや推進上のポイントを、事例を交えながらご紹介します。
16:40~16:50 休憩
16:50~17:40 パネルディスカッション
経営視点から紐解くサプライチェーン構造改革の課題と勝機
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三菱電機株式会社
常務執行役 CIO
兼 ビジネス・プラットフォーム
ビジネスエリアオーナー
三谷 英一郎 氏

オープンテキスト株式会社
事業開発本部 本部長
菅原 勇人 氏
GE Information Services、GXS(日本法人立ち上げから参画)、日本HPのサービス部門にて運輸セクターの営業責任者などを経てオープンテキスト株式会社に入社。ほぼ20年間一貫して日本企業のグローバルサプライチェーンのデジタル化を中心にデータ活用全般を支援し、現在はコンテンツ管理製品を含むソリューション全般の新規事業・案件創出の統括責任者として従事。

モデレーター
ボストン・コンサルティング・グループ
マネージング・ディレクター&
パートナー
北川 寛樹 氏
オペレーションズ及び産業財グループのコアメンバー。25年のコンサルティング経験において、特に、サプライチェーン、デジタルトランスフォーメーション、業界再編、物流改革などを得意とする。近年は、外資系大手コンサルにて、産業財・不動産建設、物流の業界責任者として牽引。2022年度・2023年と政府の「持続可能な物流の実現に向けた検討会」の委員を、2024年度より「産業構造審議会臨時委員」、同じく2024年度より「レガシーシステムモダン化委員会」の委員を務める。著書に『テクノロジー×プラットフォームで実現する 物流DX革命』などがある。
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
概要
参加対象 |
企業の経営者・役員、経営企画、IT/DX、SCM、調達購買部門、その他サプライチェーンに携わる責任者の皆様 |
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参加料 |
無料 |
参加定員 |
200名(事前登録制) ※申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。 |
開催形式 |
オンライン配信 ※本セミナーは オンラインでの配信となります。視聴方法はお申込み後にご案内いたします。 ※お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
ゴールド協賛 |
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シルバー協賛 |