【オンデマンド配信(12/16~2/28まで!)】
本質的な“労災対策”へ向けた生成AIの可能性
~現場の安心/安全を創るために~
開催概要
配信期間
- Online2024年12月16日(月)~2025年2月28日(金)18:00 (好評により配信期間を延長いたしました。)
開催趣旨
労働現場における災害・事故(労災)による死傷者数はこの四半世紀で横ばいが続き、昨今では微増傾向にあります。
さらに今後、労働人口の減少や高齢化、外国人労働者の増加によって、スキル・ノウハウの伝承やリスク情報の伝達がうまくいかず、労災が増加してしまうことも危惧されています。 企業にとって安心・安全な労働環境は、優秀な人材の獲得や定着のための必須条件です。また、ひとたび重大な労災が起これば経営へのインパクトは計り知れないため、労災対策は重要な経営課題であると言えます。
このような環境の中で、デジタル技術を活用した労災対策への関心が高まっています。
社内外に蓄積された過去の労災関連情報、現場ならではの「ヒヤリハット」や「熟練者のノウハウ」をデータ化し、生成AIの活用も組み合わせてより実効性のある仕組みづくりが進められています。今回はまず基調講演として、安全学の第一人者である明治大学 顧問 名誉教授 向殿 政男氏より、安全がもたらす経営的なインパクトや、テクノロジーを活用すべき理由について最新動向を交えてご紹介いただきます。さらに企業事例として、早くから【労災対策】のデジタル化に取り組み、大きな成果を上げている三井化学の取り組みをご紹介します。【安全・安定な次世代工場】の構築を目指し、AIを活用した【危険源検索システム】を3年以上にわたって活用してきた経験に基づき、そこから得られた成果や学びを共有いただきます。
オンデマンド期間中は一度のお申込で何度でも視聴が可能です。
ご多忙の折、誠に恐縮ではございますが、何卒ご高配賜りたく、お願い申し上げます。
【当セミナーは12/5開催イベントのオンデマンド配信です。】
概要
参加対象 |
経営層、役員、業務部門、工場管理、生産管理、労働安全衛生管理、労務管理、DX推進、情報システムの管理職・リーダーの方々 |
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参加料 |
無料(事前登録制) |
参加形式 |
オンライン配信 ※本セミナーはオンラインでの配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。 ※お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
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協力 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
プログラム詳細
【基調講演】
「安全へのICTの応用と最近の動向」
~働く人の安全、健康、ウェルビーイング~
- 分野横断的な安全の共通部分を体系化する安全学について
- 安全学は、技術、人間、環境の3者による協調安全を導く
- ICTを用いて協調安全を実現する安全技術がSafety 2.0
- 安全と生産、安全と安心を両立させるSafety 2.0の実例
- 新しい労働安全衛生の目標は、安全、健康、ウェルビーイング

明治大学 顧問、名誉教授
鉄道総合技術研究所 会長
セーフティグローバル推進機構 会長
向殿 政男 氏
明治大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了。工学博士。明治大学理工学部教授を経て、現在、明治大学名誉教授。2015年 内閣総理大臣表彰を受賞、2021年 瑞宝中綬章を受賞し、「安全学」のエキスパートとして、機械安全、製品安全、労働安全、消費者安全などの研究に従事。官公庁の審議委員なども多数務めている。
【テクノロジーセッション】
生成AIを活用した実効性のある労災対策
労災対策の課題の一つとして、社内に蓄積された過去の労災やヒヤリハットの情報を有効活用する仕組みが整っていないという現状があります。IBMは、AIを活用して作業者に必要な情報をタイムリーにプッシュ型で伝えるソリューションをご提供し、多くの企業にご活用いただいています。 当セッションではさらに一歩進んで、生成AIを活用して作業者に気付きを与える新機能も含めデモを交えてご紹介します。また、それを支える製品技術についてもご説明します。

日本アイ・ビー・エム株式会社
コンサルティング事業本部
データ&テクノロジー・トランスフォーメーション
マネージング・コンサルタント/マネージャー
桐ヶ谷 昇
世界最大規模のコングロマリット企業を経て、日本IBMにAI Transformationチームのマネージング・コンサルタントとして参画(現職)。20年以上に渡り、銀行業、医療業、製造業等の多くの業界にて、コンサルティング、プロジェクト経験を持つ。自社本部では初期Cognitive推進チームに参画し、Watson、知識探索(探索・分析)の講師として1,100名以上に研修を実施。2023年より AI Technologyチームのリーダを担当。州立ネブラスカ大学大学院MIS学部卒。

日本アイ・ビー・エム株式会社
テクノロジー事業本部
シニアデータ&AIテクニカルスペシャリスト
藤原 陽子
1997年日本IBM入社。長野オリンピックプロジェクト参画、IBMシステム・エバンジェリストなどを経て、企業・官公庁の自然言語処理、AIプロジェクトに従事。情報処理学会論文誌デジタルプラクティス編集委員。女性技術者コミュニティーcosmosコアメンバー。専門分野はテキスト検索・分析。
【事例講演】
自然言語処理技術を用いた労災対策
「危険源検索システム(Mitsui AI Realtime Safety Assistant)の開発と活用」
三井化学では「DX を通じた企業変革」を基本戦略の一つとし、「人と AI が協調する高効率で安全・安定な次世代工場の構築」を目指しています。そのため運転データ、設備点検記録、トラブルや労働災害の記録などの数値データや文字・画像情報の高度な利活用による、生産性・安全性・安定操業の向上に努めています。本日は、AI による危険源検索システムの開発と効果、並びに今後の展望を発表します。

三井化学株式会社
生産・技術本部 生産技術高度化推進室
室長
八坂 直登 氏
1991年入社。化学プラントの合理化・安定化・生産能力増強などに関する技術検討を行ってきました。その後、製造課長、工場企画グループリーダーの経験を経て、プロセスシステム技術グループリーダーとしてプロセスシミュレーションやビッグデータ解析、並びに生産技術系社員向けデータサイエンティスト育成の教材作成などに携わってきました。2022年4月より現職で、工場におけるAI・IoTを中心とした先進技術の開発、展開、管理を行っています。