公共DXサミット2025
「2025年の崖」を超えて広がる未来へ
~公共機関・大学が直面する課題とデジタルイノベーションが描く解決の道筋~
開催概要
開催日時
- Online2025年 3月19日(水)15:00~17:05
開催趣旨
昨年に引き続き「公共DXサミット2025」を開催させて頂くこととなりました。
日本の産業界は現在、「2025年の崖」と呼ばれる大きな変革期に直面しています。
デジタル化やAI活用のスピードが主要国に比べて遅れ、生産性や競争力の観点で厳しい状況に立たされている今、公共サービスや大学といった社会の基盤を支える領域も例外ではありません。
しかし、公共機関・大学といった公共サービスにおいては、予算の制約や組織の複雑性や構造、レガシーシステムへの依存、意志決定に要する時間、人材不足、デジタルへの抵抗感、法規制の制約、成果の計測などの観点から、民間企業とは異なる難しさを内包しております。
公共機関・大学でのバックオフィス業務における効率化とイノベーションは急務です。本セミナーでは、経済産業省が警鐘を鳴らす「2025年の崖」の背景を紐解きながら、公共サービス・大学の現場で抱える課題とその解決策について深掘りします。
基調講演者として、経済産業省商務情報政策局情報経済課アーキテクチャ戦略企画室長を務められ、現在は株式会社AIST Solutions Vice CTO(デジタル庁 シニアエキスパート) 和泉 憲明様をお招きし、和泉様が実際に経験されてきた大学や独立行政法人のバックオフィスDXの経験から、これらの課題を解決するための方策について、現場の理解を深めるための教育や啓発活動、システム移行の計画、DX推進のための予算確保や専門人材の導入など、様々な観点からデジタルイノベーションの成功と秘訣について解説します。
また、公共機関・大学へハイレベルなコンサルテーションを展開するアクセンチュアとオラクルからは、クラウドERPの活用を通じて得られる、AIや先進技術による生産性向上の可能性について、実際の事例を交えながら、迅速で低コストな導入を実現する方法や、オラクルが提供するソリューションがどのように課題解決に貢献するかを具体的に解説します。
未来を見据え、変革の一歩を踏み出すヒントをぜひ本セミナーでお持ち帰りください。公共サービス・大学でのデジタルイノベーションを皆さまとともに考察して参りたいと考えています。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
概要
参加対象者 |
独立行政法人、大学、中央省庁、自治体等の公共サービス機関のバックオフィス業務部門及びシステム部門 |
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参加定員 |
80名(事前登録制) ※申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。 |
参加料 |
無料 |
参加方法 |
オンライン配信 ※本セミナーは オンライン配信となります。視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。 ※お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
協賛 |
プログラム詳細
15:00~15:45 基調講演
国内外動向で考える公共DXの方向性 ~ デジタル・AIにおける先行事例の読み解き方 ~
- 「2025年の崖」問題の中心とDXのゴール
- 公共分野におけるDX推進の違和感と本質
- 公共DXを実践するためのポイント
生成系AIを典型とするデジタル化を加速させるための新規技術がいくつも登場している一方で、公共機関のDXはどのようにすべきだろうか。これらの問に答えるためには、公共機関が社会から期待されている機能を果たす際に、業務要件やシステム要件を抽出し、サービス提供のためのシステム設計として取りまとめることにおける難しさを、国内外の民間におけるDXに関する取組・先行事例と正しく比較し、その本質を議論する必要があります。そこで、公共機関のシステム刷新を支援したり、DXレポートや産業DXを政策担当官としてとりまとめたりした経験から、今回は、公共DXの推進状況を俯瞰する立場で、公共DXの推進戦略やデジタル人材の方向性についてお伝えします。

株式会社AIST Solutions Vice CTO
(デジタル庁 シニアエキスパート)
博士(工学)
(元:経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 アーキテクチャ戦略企画室長)
和泉 憲明 氏
平成8年12月 静岡大学情報学部 助手、平成14年4月 産業技術総合研究所(産総研)サイバーアシスト研究センター・研究員、産総研・情報技術研究部門・上級主任研究員などを経て平成29年8月 経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 企画官、令和2年7月経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 アーキテクチャ戦略企画室長、令和6年7月より現職。博士(工学)(慶應義塾大学)。現在、デジタル庁・シニアエキスパートを兼務。その他、過去には、東京大学大学院・非常勤講師、北陸先端科学技術大学院大学・非常勤講師、などを兼務。
15:45~16:15 特別講演
独立行政法人・大学等におけるDX推進の要諦
急速な外部環境の変化により経営環境が厳しくなる中、公共機関(独立行政法人・大学等)におけるDXに対するニーズは年々高まっています。一方、DXの必要性は重々理解しつつも、現実問題としてなかなか前に進められない機関が多数存在しているのも事実です。
本日は、これまで弊社が支援してきた事例を踏まえつつ、公共機関におけるDXトレンドと、DX予算捻出を含めた実際にDXを推進するにあたって直面しがちな課題及び各機関がそれをどう乗り越えてきたかについてご説明いたします。

アクセンチュア株式会社
ビジネスコンサルティング本部
マネジング・ディレクター
根本 武 氏
2007年にアクセンチュア入社以来、教育・研究機関、および教育関連企業向けの支援に従事。同社において文科省・教育機関・教育サービス業界の統括として、教育機関、教育サービス企業の戦略策定からM&A、業務・システム改革、アウトソーシングまでプロジェクト責任者として多岐にわたり主導。

アクセンチュア株式会社
公共サービス・医療健康本部
シニア・マネジャー
近藤 一歩 氏
教育関連機関での勤務を経て、海外大学MBA取得後、2016年にアクセンチュア入社。入社以来一貫して、学校法人を中心とする教育・研究機関への支援を担当し、様々な規模/種類の機関にコンサルティングサービスを提供。近年では、主に大学を支援するチームの統括として幅広い案件のプロジェクトマネジャーを担当(プロジェクト例:全学DX戦略策定、各種バックオフィス業務最適化(教務、研究支援、財務会計、人事等)、各種業務システム刷新に係る構想策定・要件定義 等)
16:15~16:45 協賛講演
公共・大学で加速するSaaS型ERP導入:オラクルの事例と成功のカギ
海外を含む公共機関/大学におけるOracle Fusion公共・大学領域においてオラクルのSaaS型ERPの採用がこの数年で急速に拡がっています。いくつかの事例を通して昨今の選定において重要視されるポイントを解説するととも、オラクルの公共および大学領域での取り組みやソリューションも合わせてご紹介します。さらに、SaaS時代の新たな導入手法「Fit to Standard(F2S)」を解説し、迅速かつ低コストでの導入を可能にした事例と、無理なく進めるための有効な進め方を共有します。

日本オラクル株式会社
クラウド・アプリケーション統括
インダストリーSE本部 理事
中山 耕一郎 氏
エンタープライズ・アーキテクトとして顧客の中長期IT戦略の策定、システム最適化に貢献。Oracle Cloudの日本ビジネス立ち上げに携わり、現在は業界業種担当のSE部門の責任者を務めている。
16:45~17:05 特別インタビュー
「2025年の崖」を超えて広がる未来へ
~公共機関・大学が直面する課題とデジタルイノベーションが描く解決の道筋~
ノンフィクションライター 酒井 真弓様による和泉様への特別インタビューを実施いたします!
- 公共機関や大学が今すぐ着手すべき最優先課題は何か?
- デジタルイノベーションを成功させるために重要な要素とは?
- それを実現する上での最大の障壁とその克服方法は?
本日のセミナーで紹介された解決策や事例を踏まえて、公共機関や大学が将来どのような姿を目指すべきか、具体的なビジョンとは?

株式会社AIST Solutions Vice CTO
(デジタル庁 シニアエキスパート)
博士(工学)
(元:経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 アーキテクチャ戦略企画室長)
和泉 憲明 氏

インタビュアー
ノンフィクションライター
酒井 真弓 氏
ノンフィクションライター。IT系ニュースサイトのアイティメディア株式会社で情報システム部、イベント企画を経て、2018年フリーに転向。広報、イベント企画、コミュニティ運営、イベントや動画等のモデレーターとして活動しながら、民間企業から行政まで取材・執筆活動を行う。日本初Google Cloud公式エンタープライズコミュニティ「Jagu'e'r(ジャガー)」のアンバサダー。著書に『ルポ 日本のDX最前線』 (集英社インターナショナル) など。
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。