グローバル・サプライチェーン・マネジメントフォーラム2025
戦略的意思決定を可能にするSCM変革
~複線化の支障をなくし、ビジネス可能性を広げるデジタル活用~
開催概要
開催日時
- 東京 2025年6月6日(金)15:00~17:30/懇親会17:30~18:30
(受付開始 14:30~)
※イベント後に懇親会を予定しております。
開催趣旨
サプライチェーンを揺るがす世界的な重大な出来事が次々と発生しています。「アメリカによる先読みできない関税」「超大国同士のデカップリング」「頻発する紛争」「激甚化する自然災害」等、一つひとつの出来事が各社のサプライチェーンにとって多大な影響を与える事柄ですが、それが同時多発的に発生し、またこの地政学的不確実性、自然災害の可能性は2025年も依然として高い状態が続くと考えられています。国際社会のパワーバランスが多極化し、現在の国際情勢が非常に複雑になっている中、自社へのサプライチェーンの影響を予測することは途方もなく難しい作業です。
すでに5割近くの製造業が事業への影響が出始めているというニュースもあり、各社ともにサプライチェーンのレジリエンスの強化は対応必須となっています。このレジリエンス向上においてもサプライチェーンの「複線化」はますます重要な取り組みになってくるでしょう。
そして、より多くの国との取引が増えることで、当然ながら自社サプライチェーンはより複雑化し、より高度な管理が必要となります。サプライヤ在庫の適切な管理から、発注から仕様変更の指示、またこれだけではなくファイナンス管理も必要となります。今までもその対応と責任を担ってきたサプライチェーンご責任者様、デジタル部門ご責任者様にとっても、さらに負担が大きくなりかねない状況だと考えます。
そして、先進的な企業ではサプライチェーンデジタルツインを構築し、すべての情報を可視化、その上での「分析」「予測」までを行っており、テクノロジーの力を利用し、戦略的意思決定を行える体制づくりを進めています。
本イベントでは、製造業にとって肝心要とも言うべき、「サプライチェーン変革の最前線」の取り組みをご紹介すると同時に、課題や変革の目の前に立ちはだかる壁、そしてどういった管理が可能なのか、また管理の先にどういった意思決定が可能になるのか、皆さまとともに考えて参ります。
製造業のサプライチェーンを支え、この難しい課題に取り組まれている皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
概要
参加対象者 |
企業の経営者・役員、経営企画、IT/DX、SCM、調達購買部門のご責任者、その他サプライチェーン業務に携わる責任者の皆様 |
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参加料 |
無料ご招待 |
参加定員 |
50名(事前登録制) ※申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。 ※対象外の方はお断りさせていただく場合がございます。 |
開催形式 |
リアル開催 ※ 登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
協賛 |
会場
東京都千代田区神田駿河台4-2-5 御茶ノ水NKビル(トライエッジ御茶ノ水)11階
JR 中央線・総武線「御茶ノ水駅」聖橋口から徒歩3分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B2出口から徒歩2分
都営地下鉄 新宿線「小川町駅」A5出口から徒歩5分
プログラム詳細
15:00~15:30 基調講演
旭化成のDX戦略と企業変革の歩み
旭化成は創業後100年以上の歴史を通じ、数多くの事業ポートフォリオ転換を繰り返しながら成長してきました。現在は「マテリアル」、「住宅」、「ヘルスケア」の3領域経営を行っています。
当社のDXは2021年に専門組織を発足後、ビジョンを掲げ様々な施策を現場に展開することで着実に進展しています。特に「人」「データ」「組織風土」をデジタル化の成功要因と位置づけ、人材育成を核に組織風土の変革に取り組んできました。この取り組みは現場への浸透が進むことで具体的な成果として現れ、さらに風土改革の兆しも見えてきました。
今回、旭化成がどのようにデジタル化を推進してきたか、苦労話や変化のきっかけ、今後の目指すべき姿をご紹介します。

旭化成株式会社
上席執行役員 兼 デジタル共創本部 本部長
原田 典明 氏
1988年4月 旭化成工業株式会社(現旭化成)入社
製品の画像検査装置などセンシングシステム開発に従事 Y2K(2000年問題)で、社内のERP(SAP R/3)導入PJに参画 工場系の生産管理システム構築や設備管理システム導入PJを多数経験 旭化成以外のお客様にもサービスを提供
2018年10月 生産技術本部にデジタルイノベーションセンター(DIC)を発足 同センター長
2021年4月 デジタル共創本部発足
2023年4月 上席執行役員 兼 デジタル共創本部 DX経営推進センター センター長
2024年4月 上席執行役員 兼 デジタル共創本部 本部長
15:30~16:00 特別ゲスト講演
“真のグローバル・メドテック”へ―オリンパスが挑むサプライチェーン組織変革
- オリンパスの製造・修理拠点を含むサプライチェーンネットワーク、組織体制、並びに近年の会社全体の変革に向けた歩みの紹介
- 変化の激しい、グローバルな事業環境下において、適時即応を可能とするための変革に向けた5つの柱の紹介
- 5つの柱のうち、1)グローバル・オペレーティングモデルの変革、2)供給ネットワークの最適化とレジリエンスの確保、並びに3)デジタル化、の3点に関するケーススタディの紹介
- 変革に向けた様々な取り組みから得た学びの共有

オリンパス株式会社
執行役
チーフマニュファクチャリングアンドサプライ
オフィサー
小林 哲男 氏
1983年4月 オリンパス光学工業株式会社(現オリンパス株式会社)入社
2005年4月 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 統括本部事業企画部長
2012年4月 執行役員 グループ経営統括本部長
2016年5月 OLYMPUS Corporation of the Americas 副米州統括役員
2018年12月 執行役員 経営統括本部長
2021年4月 当社 執行役員 チーフストラテジーオフィサー
2022年4月 当社 執行役 チーフマニュファクチャリングアンドサプライオフィサー(現任)
16:00~16:30 協賛講演
Connected Communities:サプライチェーンコミュニティ連携によるデータドリブン型意思決定の実現
製造業では、部門内での業務効率化が進む一方、サプライチェーン全体を見渡した企業間連携は依然として限定的です。複雑なサプライチェーンの構造や文化的障壁が障害となる中、今後はサプライチェーンコミュニティ全体の連携が鍵を握ります。各プレイヤーが連携することで、意思決定に活用できる価値ある情報が共有され、真にデータドリブンな経営が実現されます。本セッションでは、こうしたコミュニティ連携に向けた施策をご紹介します。
- サプライチェーンコミュニティ連携の重要性
- データドリブン経営実現の鍵となるサプライチェーン全体の情報共有
- サプライチェーンコミュニティ連携を進めるための具体的な施策と
アプローチ

オープンテキスト株式会社
ソリューションコンサルティング統括本部
ビジネスネットワーク ソリューションコンサル
ティング部
シニアマネージャー
深井 麻紀子 氏
20年以上にわたり、SCMベンダーにて、需要予測や在庫補充計画などのサプライチェーンプランニング、トランザクションデータを活用したサプライチェーン分析、さらにグローバルサプライチェーン高度化ソリューションの策定・提案・導入に従事。現在はオープンテキスト株式会社 ソリューションコンサルタントチームのマネージャーとして、サプライチェーン領域で培った豊富な経験をもとに、B2Bデータを活用したデータドリブンアプローチにより、お客様の課題解決に最適なソリューションを提案・推進。日本企業と欧米企業のSCMにおける相違や、それぞれの強みを実感しながら、異文化・国際ビジネスの視点を活かし、グローバルな課題解決とSCMソリューションの策定に注力。
16:30~16:45 休憩
16:45~17:30 特別セッション
戦略的意思決定を可能にするSCM変革への道筋
旭化成 原田様、オリンパス 小林様に引き続きご登壇いただき、情報システム部門そしてサプライチェーン部門の各ご責任者のお立場から、SCM変革の道筋を議論いたします。
本イベントにご参加いただける方のみに聞いていただける特別セッションです。
ぜひご期待ください!
- サプライチェーンの可視化とリスク管理
- デジタル技術の活用について
- 今後のサプライチェーンの進化と課題

旭化成株式会社
上席執行役員 兼 デジタル共創本部 本部長
原田 典明 氏

オリンパス株式会社
執行役
チーフマニュファクチャリング
アンドサプライオフィサー
小林 哲男 氏

オープンテキスト株式会社
ソリューションコンサルティング
統括本部
本部長
佐藤 和喜 氏
日本IBMにてIT業界でのキャリアをスタートし、セールス、経営企画、コンサルタントリーダーを歴任。その後、レッドハットでテクニカルセールス部門を統括し、オープンソースやクラウドを活用したお客様のDX推進に貢献。2025年1月よりオープンテキストに参画し、ソリューションコンサルタントチームをリード。サプライチェーン、コンテンツ管理、セキュリティ、AIなどの先端ソリューションを駆使し、企業のビジネス変革を支援。豊富な経験と戦略的視点で、技術とビジネスの架け橋となることを使命とする。
17:30~18:30 懇親会
お食事とお飲み物をご用意しております。
ご参加者様同士・講演者とのネットワーキング構築・情報交換の機会として、是非ご参加ください。
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。