持続可能なサプライチェーン・マネジメント2025
サステナブルが求められる時代に
企業が目指すべきSCM戦略について
開催概要
開催日時
- 東京 2025年5月23日(金)13:30~18:10
(受付開始 13:00~)
/ 懇親会 18:10~19:00
開催趣旨
近年、グローバルレベルで倫理感のあるサプライチェーン慣行への必要性が迫られています。気候変動や生産・物流の制約、地政学リスク、人権問題など、様々なサプライチェーンに対する課題が山積している中で、企業には、ステークホルダーを中心に、SCM戦略をESG経営の中核の一つとし、ビジネスチャンスの拡大、企業体質を強化し、企業価値を高めていくことが今後、さらに求められると予想されています。
しかしながら大半の企業では、持続可能なサプライチェーンを実行する上での壁があり、現場で起きていることと経営視点での乖離、現場レベルにおいてESG経営を理解できていない、サプライチェーン全体を見える化できていない、物流の人権問題など、大きな障害を数多く抱えています。このような問題を真摯に受け止めて丁寧に解決し、自社の目指すビジョンや戦略を社内・社外を問わず、広く示していく必要が企業にはあるのではないでしょうか。
昨年に続き二回目の開催となる今回の「持続可能なサプライチェーン・マネジメント2025」では、サステナブルが求められる時代に企業が目指すべきSCM戦略について、基調講演では、サプライチェーン管理で実現する持続可能な企業経営について、事例講演では、サプライチェーンの可視化とレジリエンス強化、持続可能な物流課題の解決について紹介いただきます。協賛講演では、ESG時代のサプライチェーン戦略、発注・発送情報のコントロールについて、パネルディスカッションでは、企業が目指すべき最前線の標準化・可視化について議論いただきます。
概要
参加対象 |
経営者、役員、サプライチェーン・経営企画・サステナビリティ・情報システム・業務・調達・購買部門など、 |
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参加料 |
無料(事前登録制) |
参加定員 |
100名 ※参加対象者以外、協賛社 同業他社の方に関しましては、お断りさせて頂く場合がございます。予めご了承下さい。 |
参加形式 |
リアル開催 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
ゴールド協賛 |
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シルバー協賛 |
プログラム詳細
13:30~14:10 ゴールド協賛講演【多角視点でのサプライチェーン戦略】
ESG時代のサプライチェーン戦略~重要トレンド・規制対策・成功の秘訣
- 持続可能なサプライチェーン管理の最新動向や今後の規制、実践的な事例の紹介
- 企業が直面する課題とその解決策の探求
- 環境負荷の低減、人権・労働問題への対応、透明性の向上

エコバディス・ジャパン株式会社
代表取締役
若月 上 氏
米国議決権行使助言およびコーポレートガバナンスのコンサルティング・ファーム日本法人代表、ムーディーズ・A・カンパニー日本法人代表を経て、2019年1月にエコバディス・ジャパン株式会社を設立。専門はコーポレートガバナンスおよびSRI。
講演のポイント
近年、環境・社会・ガバナンス(ESG)への関心が高まる中、企業のサプライチェーンにもサステナビリティが求められています。本セミナーでは、持続可能なサプライチェーン管理の最新動向や今後の規制、実践的な事例を紹介し、企業が直面する課題とその解決策を探ります。また、環境負荷の低減、人権・労働問題への対応、透明性の向上など、多角的な視点から持続可能なサプライチェーンの実現方法を考察します。
14:10~14:55 事例講演1【持続可能な物流体制の構築】
三菱食品における持続可能な物流の構築について
- 中期経営計画 MS Vision 2030の策定
- 物流の標準化に向けた業界での活動
- 社内における物流の可視化、最適化の取組み
- 物流のオープン化、シェアリングに向けた方向性

三菱食品株式会社
執行役員 ロジスティクス本部長
白石 豊 氏
1994年三菱食品前身の株式会社菱食入社。多数の小売業向け専用物流センター構築を経験。2007年SCM推進本部SCM開発部チームリーダー、2022年SCM統括 物流DX推進室長を経て、2025年執行役員 ロジスティクス本部長に就任。引き続き物流DXと全社CRE戦略及び関係会社主管部業務を推進する。
講演のポイント
三菱食品株式会社は、グループのパーパス(存在意義)として、従来の「食のビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する」に、「サステナビリティ重点課題の同時解決」を加え、中期経営計画「MS Vision 2030」を策定しておられます。講演では、物流の標準化に向けた業界での活動や、社内における物流の可視化・最適化の取り組み、物流のオープン化、シェアリングに向けた方向性について、ご紹介をいただきます。
14:55~15:15 シルバー協賛講演【サプライチェーンの構造改革】
物流の持続可能性を高めるための、発注・発送情報のコントロール
- 顧客サービス重視からのサプライチェーン構造の見直し
- 実物流と発注領域を含めた包括的な議論の重要性
- Hacobuによるサプライチェーン構造改革の推進

株式会社Hacobu
執行役員CSO
佐藤 健次 氏
2008年アクセンチュアにおいて、サプライチェーングループのマネージングディレクター就任。数多くのサプライチェーン改革プロジェクトをリード。2012年よりウォルマートジャパン/⻄友にて、eCommerce SCM、補充事業、物流・輸送事業、BPR(全社構造 改革)の責任者を歴任。ウォルマートジャパン/⻄友の物流責任者として、各国のリーダーおよびパートナーと物流革新を推進。2019年株式会社Hacobuに参画。
講演のポイント
これまで、日本では顧客サービスにすべてのエンティティがフォーカスされ、サプライチェーンを構築してきました。しかし、ドライバー不足が社会課題となる中、その構造を見直す時が来ています。構造の見直しは、実行系と言われる実物流の領域だけでは難しく、発注の領域を含めた議論により、その第一歩を踏み出すことができます。Hacobuが推進するサプライチェーンの構造改革についてご説明します。
15:15~15:25 休憩
15:25~16:10 事例講演2【サプライチェーンレジリエンス】
日立ハイテクにおける持続可能なサプライチェーン共通基盤の構築について(仮)
- サプライチェーンレジリエンスの強化
- さまざまな社会的要請への配慮
- サプライチェーン全体におけるサステナビリティの推進
株式会社 日立ハイテク
サプライチェーンプラットフォーム統括本部
SC戦略本部長
田邉 正浩 氏
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16:10~16:55 基調講演【SDGsに対応したサプライチェーン管理】
サプライチェーン管理で実現する持続可能な企業経営
- SDGsは2030年で終わらない。2050年へ向けた対策を考えるとき
- SDGsに対応していないとサプライチェーンから追い出される時代がやってくる
- サステナブルであることを第三者が証明する認証制度の活用を

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
慶應義塾大学SFC研究所×SDG・ラボ代表
慶應義塾大学Keio STAR副所長
蟹江 憲史 氏
専門は国際関係論、サステナビリティ学、地球システム・ガバナンス。国連から4年に一度出版されるSDGsの評価報告書『Global Sustainable Development Report(GSDR)』2023年版執筆の15人の独立科学者の一人に、国連事務総長から任命された。また、日本政府SDGs推進本部円卓会議構成員、内閣府地方創生推進事務局自治体SDGs推進のための有識者会議委員、Future Earth /Earth Commission委員・大使など、SDGsや地球環境問題を中心に、国際的、国内的な研究・政策関連活動で多方面にわたり活躍中。SDGs研究の第一人者であり、研究と実践の両立を図っている。
講演のポイント
持続可能な企業経営を実現するにおいて、SDGsに対応したサプライチェーンの管理を行うことは必要不可欠であると言えます。しかしながら多くの企業においては、現実的にそれを実現するには大きな変革が必要であり、中長期的な視点で、SDGsは決して2030年で終わる訳では無く、2050年に向けた対策を考えるべきタイミングにきています。講演では、こういった動きや、サステナブルであることを第三者が証明する認証制度の活用について、お話しいただきます。
16:55~18:10 パネルディスカッション【サプライチェーンの標準化・可視化】
持続可能なサプライチェーン実現のために
~企業が目指すべき最前線の標準化・可視化について
- サプライチェーンの標準化~埋もれていた新しい価値の創出
- 製配販の壁を乗り越えた、サプライチェーン全体での連携の推進
- サプライチェーン全体としてSDGsへ取り組むことの重要性

パネリスト
日清食品株式会社
常務取締役 事業統括本部長 兼 Well-being推進部長
深井 雅裕 氏
1989年、日清食品に入社。チルド食品の営業・マーケティング、その後、即席麺の営業を担当。2012年、タイ現地法人社長に就任。2015年帰任後、営業戦略部を経て、2024年から現職。サプライチェーン本部と営業本部を統括する事業統括本部の責任者として、サプライチェーンの改革に加え、未来の経営者を育成するプログラム「NISSN ACADEMY」や働き方改革・人材育成・組織開発を推進するWell-being推進部を担当。2024年、常務取締役。

パネリスト
川崎重工業株式会社
航空宇宙システムカンパニー
航空宇宙生産本部 生産企画部長
酒井 亨 氏
川崎重工業株式会社に入社後、航空宇宙システムカンパニーにおいて、生産技術、生産管理を担当。2018年にSmart-Kプロジェクトを立ち上げ、プロジェクトリーダとして従事。製造現場のDXを推進している。修士(経営学)。

パネリスト
エコバディス・ジャパン株式会社
代表取締役
若月 上 氏

モデレーター
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
慶應義塾大学SFC研究所×SDG・ラボ代表
慶應義塾大学Keio STAR副所長
蟹江 憲史 氏
18:10~19:00 懇親会
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。