開催概要
開催日時
- 東京 2025年5月26日(月)14:30~17:00
(受付開始 14:00~)、
プログラム終了後 懇親会(~19:00)
開催趣旨
国際貿易を取り巻く緊張関係の高まり、世界各地での地政学的リスクの増大、そして中国経済の構造的な変化など、グローバルビジネスの不確実性は一層深まりを見せています。
変化の激しいサプライチェーン環境に対応し持続可能な企業経営を実現するために、調達・購買部門には新たな役割が求められています。調達・購買部門が主導する全社的な改革を成功に導き、企業価値の向上に貢献するためには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか。
不確実な時代だからこそ、企業全体に影響を及ぼすコストの最適化と業務効率の向上について、改めて戦略的な検討を行うべき時期にあると考えます。
今回のフォーラムでは、専門家や経験豊富な変革リーダーを講師にお招きし、複数拠点における購買プロセスの標準化、ガバナンスの強化、DXの推進など、多くの製造業に共通する課題を洗い出し、先進企業の事例を基に具体的な解決策を検証します。また、最先端のAIテクノロジーが製造業の調達・購買機能にもたらす変革の可能性について、近未来的な展望を交えながら新たな知見をご提供いたします。
概要
参加対象者 |
製造業の経営者、役員、経営企画/事業企画、調達・購買、経理、総務、IT、その他部門の責任者の皆さま |
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参加料 |
無料ご招待 |
参加定員 |
リアル開催 80名(事前登録制) ※申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。 ※対象外の方はお断りさせていただく場合がございます。 オンライン開催 (事前登録制) ※対象外の方はお断りさせていただく場合がございます。 |
開催形式 |
ハイブリット開催 会場(東京ミッドタウン八重洲) オンラインLive配信(配信環境:Vimeo) ※ 受講証または視聴方法はお申し込み後にご案内いたします。 ※ お申込者でない方への視聴用URL共有はご遠慮ください。同じ会社内で複数名でのご参加を予定されている場合にも、お手数ですがお一人ずつお申し込み下さい。 ※ 登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
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協力 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
会場
東京都中央区八重洲二丁目2番1号
JR、東京メトロ丸の内線「東京駅」地下直結(八重洲地下街経由)
東京メトロ銀座線「京橋駅」より徒歩3分
東京メトロ東西線、銀座線、都営浅草線「日本橋駅」より徒歩6分
プログラム詳細
14:30~14:40 オープニング(10分間)
14:40~15:20 講演(40分間)
Amazonが目指すProcurement Excellence(調達の最適化)
- グローバルを含む複数拠点における調達プロセスの標準化とガバナンス強化
- AI/データ活用による調達(コスト)最適化
製造業における調達部門の課題は、多くの企業で共通しています。複数拠点における購買プロセスの標準化、ガバナンスの強化、そしてDXの推進 ― 複数拠点でビジネスを展開するAmazonもまた、同様の課題を抱えています。本セッションでは、AmazonのAPAC地域において調達改革をリードしている前 康太郎より、AIを含む最新のテクノロジーとプロセス標準化によってAmazonが目指す「Procurement Excellence」をご紹介します。

アマゾンジャパン合同会社
グローバル調達事業部
アジアパシフィック調達本部 プロキュアメントエクセレンス部門
シニアプロキュアメントマネージャー
前 康太郎
フルフィルメントセンターおよびデリバリーステーション(物流センター)で必要とする什器・備品、機械設備(マテハン機器)、建築工事、各種役務サービスおよび段ボールをはじめとした梱包資材の調達活動の最適化としてプロセスの標準化からDX戦略の立案・推進を含む調達組織の変革を主導。アマゾン入社前は大手電機メーカーにて、米国工場SCM部門の調達責任者として工場立上げから需要集約・生産計画・調達のEnd to Endでサプライチェーン基盤の構築・運営を経験。米国赴任時に、トランプ第一次政権で米中関税問題の対策も主導し、FTZの導入などにより収支改善へも貢献した。2021年よりアマゾンに入社し、2025年より現職に至る。
ファシリテーション
アマゾンジャパン合同会社
Amazonビジネス事業本部
コマーシャルセクター営業統括本部
製造・インフラ営業部
部長
福本 大河
15:20~15:40 講演(20分間)
進化するAmazonビジネス:間接材購買改革へのステップ
日本で企業向けの Eコマースとして事業を開始して7年半、Amazonビジネスは常に進化を続けています。近年ではビジネス購買全般を最適化するEコマースとして、多くのお客様に採用いただいております。 本セッションでは、Amazonビジネスを活用した間接材購買改革の進め方を、価格比較サービスのご紹介や事例を交えてお話いたします。

アマゾンジャパン合同会社
Amazonビジネス事業本部
コマーシャルセクター営業統括
本部長
鐸木 恵一郎
2017年6月アマゾンジャパン入社。Amazonビジネス事業本部にて大手~中堅中小企業向け営業部門を統括。アマゾン入社前は、グーグルにてオンライン広告・メディア、クラウドサービスの営業管理職に従事、それ以前はセールスフォース・ドットコム、SAPにてインサイドセールスのマネジメント職を担当。
15:40~15:55 コーヒーブレイク(15分間)
15:55~16:25 事例講演(30分間)
ヤンマーグループの集中購買DX ~組織全体を巻き込んだ改革の進め方~(仮)
経営課題の解決と業務効率化を目指し、集中購買DXの取り組みを推進するヤンマーグループ。組織全体を巻き込んだ改革の戦略立案から実践までをリードする末廣氏に、その道のりをご紹介いただきます。経営層へのアプロ―チ、推進における障壁とその克服方法など、組織変革やDX推進に携わる方々に、実践的かつ示唆に富んだヒントを提供する必聴のセッションです。

株式会社ヤンマービジネスサービス
総務サービス部GAセンター
オフィスサポートグループ 課長
末廣 学 氏
2013年ヤンマービジネスサービスに入社。業務改革・コスト削減をメインに担当。通信ではグループ全体の音声基盤の中期戦略立案やワンキャリア化によるコスト削減を実施。電力ガスなどのエネルギー調達ではエリア毎の包括入札により最適調達を実現。その他、事務用品の集中購買や複合機契約など、様々な分野でコスト削減に従事。
16:25~16:55 特別講演(30分間)
AI時代の企業変革 ~ 製造業には今後、AIがどのように活用されていくのか
本講演では、企業の調達・購買において、データサイエンスの知見や大規模言語モデルなど最新のAI技術がどのように業務を変革し、新たな可能性をもたらすかを紹介します。従来は売れ行きデータの分析で需要予測やリスク評価、社内知識の整理・検索を行っていましたが、最新AIはこれらをさらに自動化・効率化する余地を秘めています。また、複数のAIが連携して価格交渉やコスト最適化を実現するマルチエージェント技術も再び注目されています。一方で、データの信頼性や法律・倫理の配慮、最終判断を人間が担う必要性といった課題もあります。本講演では、AIの利用が前提となる社会が訪れた際、何をビジネス上の強みと位置付けるべきか、AIにどこまで任せるか、人間がどのように関与すべきかという視点を整理し、今後の展望を共有します。

東京大学大学院
工学系研究科 教授
川原 圭博 氏
2005年 東京大学情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。 同年東京大学助手。助教、講師、准教授を経て2019年より教授。2019年 インクルーシブ工学連携研究機構 機構長。IoT及びAI応用の研究に従事。2019年日本学術振興会賞、2023年文部科学大臣表彰受賞。2022年よりJST CRDS特任フェロー、内閣府経済安全保障重要技術育成プログラムWG専門委員、2023年 AI戦略会議委員等に就任。生成AIをはじめとした情報通信技術の研究開発に関する政府への提言活動に従事。2025年4月より工学系研究科の専攻長に就任。
17:00 会場後方にて懇親会を実施 (~19:00終了を予定)
※懇親会では軽食とお飲み物をご用意しております。講師へのご質問、参加者皆さま同士の情報交換の場としてお気軽にお立ち寄り、ご利用ください。
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。