金融機関のAI実践型ファイナンスセミナー
変革のリーダーに学ぶ金融DX:
AIで進化する経営基盤の革新
開催概要
開催日時
- 東京2025年 8月29日(金)14:30~17:00
(受付開始 14:00~)
開催趣旨
人手不足や業務の属人化、そして限界を迎えつつあるExcel依存の業務──。急激に変化する社会環境の中で、今企業に求められているのは、“変化に強い業務基盤”への転換です。
近年注目されているのが、AIとクラウドを活用した業務自動化の取り組みです。その効果は単なる業務の効率化にとどまらず、収益性の向上、変化対応力の強化、人材戦略の最適化といった、企業経営の根幹にまで及びます。業務自動化は、企業価値向上に向けた強力なレバレッジとなるのです。
本セミナーでは、有識者の視点を交えながら、「企業価値創造」と「情報ガバナンス」を両立する新時代のファイナンスモダナイゼーションの姿を探ります。特別ゲストとして、SMBCグループ様による先進事例をご紹介。生産性向上と業務効率化/自動化に向けた取り組みの真髄をお話しいただきます。
本セミナーは次のようなテーマに関心のある方に最適です:
「金融業界のイノベーション」 「データの利活用」 「企業カルチャーの変革」「デジタル化 」「業務効率化」 「AIとファイナンス」 「ファイナンスモダナイゼーション」 「企業価値向上」
企業価値創造を志す金融機関の皆様に、実践的なヒントと未来志向のアイデアをお届けします。ぜひ本セミナーを、貴社の未来戦略を磨く機会としてご活用ください。
概要
参加対象者 |
金融機関の経営管理部門(経営戦略、企画、DX)財務・経理部門、IT/ 情報システム部門の方々 |
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参加定員 |
60名(事前登録制) ※申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます。 |
参加料 |
無料 |
参加方法 |
リアル開催 ※登録時のメールアドレスに登録完了メールを送付いたしますが、万が一届かない場合、大変お手数ですが、customer1@b-forum.netまでご連絡ください。 |
主催 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
協賛 |
会場
東京都中央区京橋三丁目1-1 東京スクエアガーデン5F
東京メトロ銀座線「京橋駅」3番出口 直結
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口 徒歩2分
JR「東京駅」八重洲南口 徒歩5分
JR「有楽町駅」京橋口 徒歩6分
プログラム詳細
14:30~15:00 基調講演
経済を動かす金融DXの未来
- 経済活性化における金融ビジネスの重要性
- 生成AIが進展する中での金融DXの重要性
- 単なる自動化ではない金融DXの意義
- 金融バックオフィスにおけるリスキリング
金融業は、デジタル技術による自動化・省力化がかなり期待される産業ではありますが、バックオフィスにおけるDXは、単にデジタル技術を導入すればよいというわけではありません。この講演では、今後必要とされるポイント、そして期待される可能性について解説します。また、これからの経済活性化にとって、金融業の果たす役割が重要なことは言うまでもありません。金融におけるバックオフィスの適切なDXも、その点において大きな役割を果たし得ると考えています。そのためにはそれぞれの人材に求められる能力やリスキリングのポイントについても、解説する予定です。

東京大学大学院 経済学研究科 教授
柳川 範之 氏
1963年生まれ。日本の経済学者。専門は金融契約、法と経済学。学位は、博士(経済学)(東京大学)。東京大学大学院経済学研究科教授。オリックス社外取締役。中学卒業後、父親の海外勤務の都合でブラジルへ。ブラジルでは高校に行かず独学生活を送る。大検を受けたのち慶応義塾大学経済学部通信教育課程入学。1988年慶応義塾大学経済学部通信教育課程卒業、93年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。慶応大学専任講師、東京大学助教授、同准教授を経て、2011年より東大教授。経済財政諮問会議民間議員。2024年より金融庁金融研究センター長。
15:00~15:45 事例講演
「Agentic Process Automation」 時代の業務改革(仮)
~経営戦略としての経理業務改革~
本講演では、SaaSを活用した単なる経理業務の効率化ではなく、「企業価値の最大化」を目指したSMBCグループの取り組みをご紹介します。
ポイントは「Fit to Standard」を戦略として位置づけ、「Oracle Fusion Cloud ERP」を中核として約75%の業務の自動化に成功したことにより、グループ全体の意思決定力とエンゲージメント強化を図った点です。
さらに、生成AIなどのテクノロジーを活用して90%以上の自動化を目指すとともに、このノウハウを活かした新たなプラットフォームの共創を展望しています。

株式会社三井住友フィナンシャルグループ
経理業務部 部付部長
株式会社三井住友銀行
経理業務部 部付部長
山本 慶 氏
1995年に住友銀行入行。17年間、危機管理・組織防衛に従事、2017年に経営企画部上席推進役として、中期経営計画を含むグループ横断の業務改革をリード。2019年2月、デジタル先端技術を用いて企業の生産性向上と社会課題解決を目指すSMBCバリュークリエーション株式会社を設立、代表取締役に就任。2024年4月より現職。「Agentic Automation」への進化をリードし、グループ全体の業務変革と新たなプラットフォーム共創を展望
【対談】AIで革新する金融機関の業務変革と未来展望

対談パートナー
日本オラクル株式会社
常務執行役員
VP Cloud Applications Development, JAPAC
善浪 広行 氏
2002年に日本オラクル入社後、金融業界を担当しメガバンクを含む大手顧客を担当。Exadata事業の立ち上げを経て金融第一営業部長、アプリケーション事業統括本部長などを歴任。2018年に日本オラクル執行役員、2020年に米国本社バイスプレジデント ERP/HCMクラウド事業本部を担当。2021年にクラウド・アプリケーション事業統括、2024年12月より日本オラクル常務執行役員 クラウド・アプリケーションズ・ディベロップメントを務める。
15:45~16:00 休憩
16:00~16:30 協賛社講演
テクノロジーが加速するバックオフィス革新
~AIが変える経理財務の未来~
従来、ERP導入は業務プロセスの見直しや効率化の好機とされてきました。現在は、既存プロセスの中でAIをいかに活用するかが問われる時代へと移行しています。オラクルは、AIをはじめとするテクノロジーの進化が、業務プロセスの抜本的な再構築と高度化を企業に強く促していると考えます。
中でもSaaS型クラウドERPは、定期的なバージョンアップによりAI機能を標準搭載し、そのメリットを迅速にご享受頂ける点が大きな魅力です。本セッションでは、金融機関の皆様の業務をよりスマートに支援するAI機能と、その実践的な活用例をご紹介します。

日本オラクル株式会社
アプリケーション事業統括本部
ソリューション戦略統括
インダストリーソリューションアーキテクト
金融担当ディレクター
高畑 充弘 氏
日本オラクル入社後、コンサルティング、プリセールスに従事。エンタープライズ・アーキテクトとしても活躍し、顧客の中長期IT戦略の策定、顧客システムの最適化やデータ活用の高度化に貢献。一貫して、金融機関向けシステムに従事し、現在は、金融機関向けアプリケーションを中心に顧客にあったソリューション構築を担当している。
16:30~17:00 特別講演
業務効率化と品質向上を実現する、経理DXと次世代監査
本講演では、生成AIを活用した経理DXの事例として、決算財務報告プロセスの業務効率化、品質向上の取り組みをご紹介します。また、テクノロジーで伝統的監査の限界を超える「次世代監査」の全貌を、データ自動抽出から分析まで具体的なツールの活用例を通じて解説し、被監査会社のメリットも詳述します。さらに、経理・監査共通の課題として、この変革の時代に求められる人材像についても考察します。

PwC Japan有限責任監査法人 パートナー
専門分野・担当業界:金融、保険
公認会計士、AI監査研究所長
伊藤 公一 氏
2006年に公認会計士試験合格後、あらた監査法人(当時)に入所、金融部門に所属。15年以上の保険会社に対する会計監査業務経験(日本基準、米国SEC基準、IFRS基準)を有し、会計アドバイザリーや企業再編処理のアドバイザリー業務、業務プロセス改革のコンサルティング業務などにも従事。2016年に設立されたAI監査研究所において、監査業務における人工知能技術の利用について研究・開発に携わる。現在も会計監査業務に従事しながら、次世代の監査業務に向けて人工知能(AI)をはじめとするテクノロジーを用いた監査業務の変革を進めている。2024年7月よりAI監査研究所所長に就任。
※ プログラム内容や時間は急遽変更となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。