新時代のWORK SHIFT - 働き方革命
~RPA/AIの実用化に向けた先進企業のチャレンジ~
2017年 8月 30日(水)10:00~16:50(受付開始 9:30~)
経営者、役員、経営企画、業務部門、経理財務、人事部門他、各事業部門の管理職の方々
10:00~10:10 オープニング(10分間)
10:10~11:20 特別講演(70分間)【ロボティクス/AI最前線】
“変なホテル”とサービス産業の未来
~最新テクノロジーの実験場から何が見えるか
- “変なホテル”と生産性向上
- 最新テクノロジーの実験場から見えた課題とこれから
- ロボティクス、RPA/AI、IoTの未来
取締役 CIO
ハウステンボス株式会社
取締役 CTO
株式会社hapi-robo st
代表取締役社長
富田 直美 氏
株式会社hapi-robo st 代表取締役社長、株式会社エイチ・アイ・エス取締役 CIO、ハウステンボス株式会社 取締役 CTOとして H.I.S.グループのテクノロジー全般を統括。 E-Trinity(自己・自然節理・環境経済)による幸福世界の実現・持続をライフワークとし、教育、スポーツ、哲学、芸術、デザイン、メカトロニクス、ラジコンなど多岐に渡るマルチ・プロフェッショナル。外資系IT企業の日本法人社長など11社の経営に携わり、これまでに(財団法人)日本総合研究所理事、社会開発研究センター理事、アジア太平洋地域ラジコンカー協会(FEMCA)初代会長等を歴任。考える塾である“富田考力塾”を全国的に展開中。多摩大学の客員教授。
変わり続けることを約束するホテル、「変なホテル」。フロント業務含め、働き手の多くをロボットが担う。2015年7月に、長崎県佐世保市の巨大なテーマパークであるハウステンボス内に開業。今年3月には、浦安市舞浜に2号店をオープンした。追い求めているのは「究極の生産性」。ハウステンボスでの開業当初、従業員30人で切り盛りしていた「変なホテル」は、現在、6人の従業員と22種類194台のロボットが働く、次世代サービス業の実験場でもある。先進のテクノロジーと現場での様々な失敗と改善を進め、今なお変わり続ける現状と課題はどのようなものか。収益性を高めるため、また企業の競争力という観点からも、労働生産性の向上はどの業種においても不可欠です。そのような時代に、ロボットは何をもたらすのか。“変なホテル”開業の立役者であり、親会社であるH.I.S.グループのテクノロジー全般を統括している、富田様をお迎えし、ロボットやAIの今と未来について考察いたします。
11:20~12:10 基調講演(50分間)【キーノートスピーチ】
RPA/AIが実現する”働き方改革”と
企業の生き残り戦略
- 人口動態・社会・政策的トレンドを受けて、生産性向上を目指したRPA活用が企業の間で広がっている
- RPA特有の導入・運用上のポイントを抑えなければ、意図した生産性向上を実現することが出来ない
- RPAを今後さらに広がるデジタル技術のプラットフォームとして捉えて、人とRPAの協働する未来をデザインすることが必要
執行役員 プリンシパル 戦略ビジネスユニット
安部 慶喜 氏
多くの企業にとって、RPAは働き方改革を実現する有効なソリューションです。一方で、RPAを導入したものの、思ったような効果をあげられていない、かえって業務が混乱した、という声を耳にします。RPA活用には、RPA特有のポイントを抑えることが必要です。アビームコンサルティングは、企業が経営戦略として取り組む生産性向上を実現するための手段として、多くの企業に対しRPAの検討や導入を支援して参りました。本講演では、コンサルティングの現場で培ったRPA活用の落とし穴・ポイントを解説します。また、人手不足・賃金上昇の波が押し寄せるアジアの海外現地法人のお客様にRPAを導入した先進事例もご紹介します。
12:10~13:00 昼食(50分間)
※お弁当のご用意がございます。
13:00~14:00 CASE1(60分間)【生産性向上とRPA改革】
ORIXグループにおけるRPA活用事例の今
- OBCO(オリックス・ビジネスセンター沖縄)におけるRPAの取組状況
- 働き方の多様化から働き手の多様化へ
- オリックス・グループにおける今後の展開と課題
業務改革室 業務改革第三チーム 主任
鈴切 俊毅 氏
2008年にオリックス株式会社に新卒入社、本社営業部に配属。トップセールスとして目標貢献と並行し、新取組の企画・開発を担う。2016年3月より、業務改革室に異動。グループ業務生産性向上に資する業務改革の遂行をミッションとし、グループ共通ITの推進と適正化の一環としてRPA取組を担当。“働きかけ力“を武器にグループ横串し展開に邁進中。
企画開発部 IT企画チーム チーム長
松田 貴久美 氏
2004年6月 オリックス・コールセンター株式会社(現:オリックス・ビジネスセンター沖縄株式会社)入社、総務部配属。採用リーダーとして社内研修や広報に携わる。2012年9月より育休復帰し、第二事業部 システムヘルプデスクチーム チーム長、14年4月から、企画開発部 業務 改革・改善チームを兼務し、社内BPM活動に携わる。2016年10月より新技術の企画立案部門である企画開発部 IT企画チーム チーム長(現任)。現在、RPA実用化に向け業務選定からRobo構築、運用に至る全般をマネジメント中。
リースを起点に、金融・事業・投資、不動産、環境エネルギー関連など、連結会社850社、従業員数約34,000人、世界36カ国・地域でビジネス展開するオリックス・グループ。グループ全体の業務をどう標準化、効率化し、生産性を高めていくか、その取り組みは、今後の事業成長を担う大きなカギとなります。1999年にグループの事務センター、コンタクトセンターとして設立され、現在、グループ内12社、27種類の直接業務を担うOBCO(オリックス・ビジネスセンター沖縄)。同社は、2009年より生産性向上への施策を土台とした働き方改革を推進し、働き方の多様化から働き手の多様化へと進化、「働き手」のひとつとしてRPAの導入をスタートさせました。現場主導で取り組むその改革にはどのような苦労と成果があったのか。現在、RPA化推進を全社で展開し、9業務・37体のロボットを稼動させ、大きなコスト削減と生産性の向上を実現している現場リーダーの松田様、そして本社業務改革室としてグループ全体の改革を担う鈴切様を迎え、多くの困難や様々な失敗を繰り返しながら前進を続けるRPA活用の今をお伝えいたします。
14:00~14:30 講演(30分間)【デジタル変革】
RPAを核としたデジタルトランスフォーメーション
による生産性世界一の実現
- 低迷する日本の労働生産性とデジタルトランスフォーメーションの必要性
- RPAを核にしたデジタルトランスフォーメーションによる生産性向上のアプローチ
- 人・組織、業務プロセス、テクノロージーが融合した働き方変革の実現
コンサルティング IT事業部 マネージングディレクター
山本 和幸 氏
RPAやAI等様々な技術やイノベーションを活用し、生産性向上に向けた取り組みが広まっています。一方で、企業の自己資本利益率(ROE)は上昇し、内部留保は積みあがっているものの、労働分配率は低下しております。また、G7の先進国との比較においては、日本の生産性は最下位という状況です。真の労働生産性向上の実現には、ビジネスモデル改革と超効率経営を目指したデジタルトランスフォーメーションが必要となります。今回は、デジタルトランスフォーメーションの実現手段の一つであるRPAに焦点を当て、人・組織、業務プロセス、テクノロージーの観点から業務プロセス改革による生産性向上のアプローチについてご紹介いたします。
14:30~14:45 コーヒー・ブレイク(15分間)
14:45~15:45 CASE2(60分間)【間接部門の業務改善・改革】
大和ハウス工業にみる経理・人事など
間接部門におけるRPA活用事例
- 間接業務における効率化と生産性向上
- 業務のロボット化、RPAによる業務改善の道のり
- RPA/AIへの期待とこれからの展望
経営管理本部 J-SOX推進室 室長
松山 竜蔵 氏
大和ハウスグループは、「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、コア事業である住宅関連、商業・事業施設、新規事業である環境エネルギー事業やロボット事業、そしてホテルやスポーツクラブ、ホームセンター等、住まい、ビジネス、生活に関わる幅広い事業を展開しています。事業、そしてグループ会社が拡大、成長していく中で、経理業務や人事・総務などの分散化が進み、またガバナンスや内部統制の観点からも、グループとしての集約化が求められ、会計や人事システムの刷新、シェアードサービスセンターの設立などバックオフィス業務の改革を急速に進めています。そのような中で、RPAによる標準化・自動化への期待値も高く、2016年末より、管理・間接業務でトライアルとして7体のロボットを稼動させ、その自動化を実現しています。ロボット化への道のり、また今後、幅広い業務の自動化へのニーズをどう吸い上げ、グループとしての効率化、生産性の向上を図っていくのか。その推進リーダーの松山様をお迎えし、RPA化のこれまでとこれから、についてお話いただきます。
15:45~16:50 パネルディスカッション(65分間)【経営視点からのRPA/AI戦略】
ビジネス成長と働き方革命
~RPA/AIの本格的実用化に向けた
日本企業の課題とこれから
- 経営視点からのRPA/AI戦略と生産性向上
- 働き方改革と実用化に向けた課題、CIOの役割
- RPA/AIへの期待とこれからの展望
リコージャパン株式会社
執行役員 経営企画事業本部 構造改革推進本部長
飯沼 満 氏
1988年 株式会社リコー入社 主に経理業務に従事。2000年 経理課長、2003年 グループ経理企画室長、2008年 リコー中部株式会社 取締役 経営企画室長、2012年 リコービジネスエキスパート株式会社 代表取締役社長、2014年 リコージャパン株式会社と統合し、現在に至る。
エヌ・ティ・ティ・ビジネスアソシエ株式会社
代表取締役常務
企画総務部長・事業連携推進部長
小畑 哲哉 氏
1980年日本電信電話公社入社。1984年通商産業省産業政策局出向。2011年NTT東日本 取締役 神奈川支店長。2013年NTTビジネスアソシエ株式会社 常務取締役、2016年より代表取締役常務(現職)中小企業診断士。
経済産業省 商務情報政策局
情報技術利用促進課(IT・イノベーション課)企画官
大西 啓仁 氏
1985年通商産業省(現在、経済産業省)入省。兵庫県生まれ。
生活産業局(現製造産業局)総務課、繊維製品課、化学製品課、オゾン層保護対策室等で、繊維産業、化学産業等の産業技術関連の行政や環境行政、また中小企業庁経営支援課にて中小企業支援行政などを担当。2004年から大臣官房、経済産業政策局において、子ども・子育て行政やワーク・ライフ・バランス行政、2008年より、サービス政策課にてサービス産業生産性向上、次代のひとづくり等を担当し、2017年より現職。現在は、地方版IoT推進ラボ、テレワーク等を担当。
アビームコンサルティング株式会社
執行役員 プリンシパル 戦略ビジネスユニット
安部 慶喜 氏
低コスト、短期間での導入、人件費・労働時間の削減、業務のスピード化や品質の向上など、定型的な事務処理のみならず、判断や理解を伴う高度な知的処理の自動化をも可能にするRPAやAIの活用は、仕事の未来を変える革新的な可能性を秘めています。「働き方の多様化」から「働き手の多様化」へ、「働く人のサポートをするIT」から「働く人そのものになるIT」へ。動き出した先進テクノロジーを前に、マネジメント層はいかにして向き合い、付加価値の高い業務へのWORK SHIFTを推進し、真の働き方改革を実現していくのであろうか。各社のキーパーソンをお迎えし、RPAやAIの現状と未来について議論を進めていきます。
16:50 終了