経営マネジメントフォーラム
~AI x IoTを活用したバリューチェーンの高度化~
開催概要
開催日時
- 東京2018年 10月 12日(金) 10:45~16:45 (受付 10:15~)
開催趣旨
繰り返される品質・価格競争、生活スタイルの多様化に伴う需要構造の変化、拡大する業界再編の機運や人手不足への対応など、日々形を変え、厳しさを増す食品・化学などの消費財メーカー、卸、流通、運輸業のビジネス環境。このような状況下で一つの企業が業界内で長きにわたり競争優位を獲得していくことが難しい時代を迎えており、企業の経営・マネジメント層には強靱な経営基盤を構築したうえで、消費財メーカーには品質・サプライチェーンの高度化、流通・運輸業においてはお客様へのエンゲージメント向上など、迅速で効果的なマネジメントを遂行していくことが求められております。
しかしながらダイナミックに変化を続けるこれら業界において、企業が自社のあらゆる部署と連携し角度の高いビジネスを実行していくことは困難を伴い、多くのケースで阻害要因を抱えている現況にあります。これら業界特有の課題を乗り越え、最優先とすべき“自社と消費者との強固で緊密な関係”を築いていくためにも、企業はAI・IoTなど最先端技術の活用から、「製造」「運搬」「販売」の各工程における問題点を徹底的に洗い出し、自社のサービス・商品に対して高い信頼性を獲得していくことが他社との差別化を実現する決定的な差につながっていくのではないでしょうか。
今回の経営マネジメントフォーラムでは、食品・化学などの消費財メーカー、卸、流通、運輸業などの経営者・役員・管理職・ご担当の方々を対象として、“AI x IoTを活用したバリューチェーンの高度化”をテーマに、これらの有効活用からスピード感を伴わせながら、ビジネスをリードしていくための施策について、いくつかの視点より検証します。その中で業界における最新IT動向やグローバルでのIT部門に立ちはだかる文化・組織・人財の壁、実際の現場におけるデジタル変革の推進と課題にも触れ、企業事例を中心に終日に亘って考察してまいります。
概要
参加対象者 |
食品・化学などの消費財メーカー、卸、流通、運輸業などの経営者・役員・管理職・ご担当の方々 |
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参加料 |
無料 |
参加定員 |
150名(事前登録制) ※申込み多数の場合は抽選とさせていただきます。 |
主催 |
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協賛 |
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協力 |
株式会社ビジネス・フォーラム事務局 |
会場
東京都港区六本木3-2-1住友不動産六本木グランドタワー9階
※ 南北線「六本木一丁目駅」西改札直結
※ 日比谷線・大江戸線「六本木駅」より徒歩10分
プログラム詳細
10:45~11:45 基調講演
デジタルが社会・経済・産業・ビジネスを変える
~データ駆動型経済の威力
社会のデジタル化が進む中、ビジネスの競争の舞台はインターネットの世界からリアルな世界に移りつつある。デジタル変革はすべての産業領域でのビジネスの再定義を促進し、生産性を向上させ新たな価値を創出する。膨大なデータから、新たな価値を生み出していくためにはどうすれば良いのか。物的資産のデジタル化の価値、事業領域や組織の再定義、ストーリー、インベンションとイノベーション、海兵隊/先遣隊としての取り組みといった視点から、データを駆動力としたイノベーションについて述べる。
東京大学大学院工学系研究科
教授
森川 博之 氏
東京大学大学院工学系研究科教授。OECDデジタル経済政策委員会(CDEP)副議長、新世代IoT/M2Mコンソーシアム会長、総務省情報通信審議会委員等。デジタル変革時代の情報ネットワーク社会はどうあるべきか、「社会基盤としてのICT」と「エクスペリエンスとしてのICT」の二つの軸で未来のストーリーを創るべく研究・開発に取り組んでいる。
11:45~12:30 協賛社講演
AI X IoT 最新テクノロジーと導入のポイント
IoTやAIの技術はいまや様々な業界や市場で活用され、新しいビジネスの創出や収益向上に貢献しています。本講演は、AI X IoTテクノロジーの実装例をもとに、ビジネス活用に向けた課題や導入のポイントをご紹介します。あわせて、AI導入に不可欠な効果的なPoCの進め方や、弊社のAI人材育成の取り組みなどをご紹介します。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
AIアナリティクス課 課長
久保田 さえ子 氏
金融、製造、小売り、流通、CPG、サービス業など多くの企業に対し、データ統合、データウェアハウス、予測・分析、可視化の技術を活用した情報活用システムの導入提案を実施。システム実装やデータ分析など、様々な業務課題に対し、多くの製品でその情報活用を支援してきた。現在は、SASを活用した、IoT X AIソリューション、品質管理や需要予測、全社分析基盤環境の導入などを中心に、AI活用のご提案および導入支援に従事。
12:30~13:35 ご昼食
※お弁当をご提供します
13:35~14:35 事例講演1
グローバルトップ10を目指す味の素のIT改革
- グローバルトップ10に向けて(味の素グループの概要)
- 立ちはだかる壁(文化・組織・人財の壁)
- デジタル化への挑戦(取り組み施策の紹介)

味の素株式会社
情報企画部長
古川 昌幸 氏
1986年野村コンピュータシステム(現・野村総合研究所)入社、情報システムのインフラのデザインに従事。1989年より大手証券会社の基幹系システムの構築に携わり、オープンシステム化のグランドデザインを担当。1993年IT系コンサルタントを経て、2003年には企画部長として全社の経営企画に携わる。2012年NRIシステムテクノ(味の素株式会社の情報子会社にNRIが出資し誕生)の常務取締役として情報子会社強化に取り組む。2016年味の素株式会社の情報企画部に出向しデジタル化を推進。2016年7月より現職。
14:35~15:20 主催社講演
AI×IoTで、バリューチェーンをパワーアップ!
最新事例を通してご紹介!
IoTやAIのテクノロジーに対する関心は、技術そのものへの注目よりも、ビジネスでの活用に論点がシフトしつつあります。本セッションでは、消費財メーカー、流通、運輸業など、いくつかの業界における、"つくる"、"はこぶ"、"うる"、のバリューチェーンの中で、AIやIoTのテクノロジーを生かし成果を生んでいる最新事例をご紹介いたします。

SAS Institute Japan株式会社
ソリューション統括本部
プラットフォームソリューション統括部
IoT & Advanced Analyticsグループ
グループ マネージャ
松園 和久 氏
2000年入社。SASを使用した品質管理、需要予測、全社分析基盤環境の導入など、コンサルティングサービスに従事した後、2012年にプリセールス部門へ異動。製造業、CPG、サービス、金融など様々な業界における、アナリティクスの活用を支援する為の提案とマーケティング活動に従事。
15:20~15:40 コーヒーブレイク
15:40~16:40 事例講演2
宅急便の物流現場におけるデジタル変革の推進と課題
- 事業の推進を支える継続的なIT基盤の高度化とは
- デジタル変革の専門組織の立ち上げとその役割
- 最新のテクノロジーの活用における課題

ヤマト運輸株式会社
デジタルオペレーション開発部長
野口 修一 氏
1999年ヤマト運輸入社、宅急便の現場を経て2001年から約17年間IT部門に所属。宅急便を支える基幹系システム(「NEKOシステム」)の大規模刷新を3度にわたり推進。2018年よりデジタルオペレーション開発部長。現在は主にデジタル変革の推進に携わっている。
16:40~16:45 クロージング