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グローバル・ファイナンス・マネジメント2019
財務部門改革~企業価値の向上、
グローバル競争力強化のための戦略

開催概要

開催日時

  • 東京2019年2月13日(水) 13:30~17:15
    (受付 13:00~)

開催趣旨

日本企業の多くがERP(統合基幹業務システム)を導入し、経理業務・購買業務などのシステム化を推進させています。一方で、財務管理は企業の意思決定に直結する重要な業務であるにもかかわらず、欧米を中心としたグローバル企業と比較して課題を抱えている日本企業が多数見受けられます。その要因として、経理業務と異なり決算や開示のような作成・提出義務のあるデータがないこと、作業の標準化がしにくく、ほとんどの企業で財務業務が依然として手作業で行われている、などといった点があげられます。

こういった旧態依然の状況のためデータをまとめる作業に手間を要しミスを誘引、数字が恣意的になる恐れもあり、更には資金状況をリアルタイムに把握できず、最新情報による迅速な意思決定ができないといった致命的な悪影響を企業にもたらします。逆に欧米企業は財務管理の高度化に早くから力を入れ、CFO(最高財務責任者)が大きな権限を持って企業の重要な意思決定に参画、財務部門はCFOやCEO(最高経営責任者)をサポートする最重要な役割を担い、企業が国際競争力を持ってビジネスを展開していく上での不可欠な存在として貢献しています。

今回のフォーラムでは、日本企業の財務部門が戦略的な部門へと変革し企業価値を高めていくための施策について、昨今の株主価値重視・社会価値重視の流れを踏まえた統合思考とキャッシュをベースにした財務戦略、デジタル化時代で最も遅れている財務マネジメントの在り方、ESGデータの活用と財務部門の付加価値拡大、財務戦略の具体例と投資家・経営者が重視する非財務戦略の理論と実践、子会社の不正検知など内部統制の強化や為替リスクといった財務リスクの最適化、資金効率最大化などの角度より考察してまいります。

概要

参加対象者

グローバルに展開する企業の財務(及びファイナンスに関わる経営企画・経営戦略など)、
情報システム部門の管理職者の皆様

参加料

無料

申込み多数の場合は抽選とさせていただきます。

主催

キリバ・ジャパン株式会社

協賛

アビームコンサルティング株式会社

協力

株式会社ビジネス・フォーラム事務局

会場

赤坂インターシティコンファレンス 4F 「the AIR」

東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR

東京メトロ 銀座線・南北線「溜池山王駅」直結

東京メトロ 千代田線・丸ノ内線「国会議事堂前駅」直結

区切り線

プログラム詳細

13:00~13:30 受付

13:30~13:40 開会のご挨拶

キリバ・ジャパン株式会社

代表取締役社長

小松 新太郎

13:40~14:40 基調講演

統合思考とキャッシュをベースにした財務戦略

企業を取り巻く経営環境は日に日に変化し、厳しさを増しています。特に昨今では通常の経済リスクとは違う、常時なら考えつかないような対応に迫られるといったことが起こりかねない状況にあり、そのためにも企業は国内のみならずグローバルでしっかりとした経営管理を行い、その上で資金を一定のレベルで可視化させ、その流れを迅速に企業の意思決定に使えるようにすることが肝要です。今回の講演では、会計と財務のそもそもの歴史や内容、違いにも触れながら、昨今の株主価値重視、社会価値重視の流れを踏まえて、こういった動きの中で、企業財務の重要性や意義、キャッシュベースでの財務戦略など、企業がグローバル競争力を高めていくためのベースとなる具体策についてお話しします。

早稲田大学 大学院ビジネススクール

教授

西山 茂

早稲田大学政治経済学部卒業。米ペンシルバニア大学ウォートンスクールMBA修了。早稲田大学より博士(学術)。監査法人ト-マツ等にて会計監査、株式公開コンサルティング、M&A支援、人材育成などの業務に従事。2002 年から早稲田大学で教鞭をとり、2006年から現職。会計や財務といった数字をベースに理論と実務の両面から経営を考える授業やゼミを担当している。国内主要企業の社外取締役、社外監査役を歴任。会計・財務に関する著書・論文多数。公認会計士。

14:40~15:15 主催講演

真のトレジャリーマネジメントとは
-デジタル化が最も遅れている財務の在り方を考える-

欧米流「トレジャリーマネジメント」を日本企業にあてはめるといわゆる「財務管理」と訳されますが、真のトレジャリーマネジメントとは何か、デジタル化が最も遅れているといわれる財務部門の在り方について、グローバルで多くの企業に採用されている財務管理ソリューションの実例とともに、お話いたします。

キリバ・ジャパン株式会社

トレジャリーアドバイザリー ディレクター

下村 真輝

一橋大学卒、MBA(ボンド大学大学院)。三菱重工業株式会社にて原子力事業の海外営業およびM&A等事業開発業務を経て、株式会社三菱UFJ銀行にて海外で事業展開している日系大企業や、クロスボーダーでのM&A、PMI案件に対し、グローバルベースの財務戦略、組織再編、海外投資手法等のアドバイザリー業務に従事。株式会社JVCケンウッドにて、CFO補佐として、グローバル財務管理の基盤構築を手掛けた。

15:15~15:30 コーヒー・ブレイク

15:30~16:10 協賛講演

ESGデータの活用と財務部門の付加価値拡大
~Digital ESG×財務パフォーマンス~

ESG投資などの流れも加速し、企業の持続的成長を支える非財務側面「ESG」の考えが浸透しつつあります。顕在化する社会課題、投資家の各種取組みの深化を主因とする高まりとされていますが、これは、企業に対して経済的価値と社会的価値の両立をより一層強く求める潮流でもあります。

その中で企業はいかに「ESG」を企業経営に組み込み、データ活用の観点から「ESG」を経営に貢献させるべきなのでしょうか。また、それによりいかに財務部門の付加価値を拡大させていくべきでしょうか。本講演では、ESGと企業経営・財務パフォーマンスとの関係性から、企業対応のポイントについて提言したいと思います。

アビームコンサルティング株式会社

P&T Digital ビジネスユニット
FMCセクター
マネージャー

今野 愛美

2006年にアビームコンサルティングに入社。国内外企業に対して、企業コンプライアンス/SOX法対応、ガバナンス強化/財務経理・リスクマネジメント業務の改革プロジェクトなどに多数関与する一方、アビームコンサルティングのサステナブル経営支援サービスの展開も担当し、寄稿・講演も実施。現在は本サービスリーダーとしてサービス提供や各種実証実験の推進なども手掛けている。

16:10~17:10 特別講演

グローバル化環境における経理・財務組織の構築

2018年に改訂されたコーポレートガバナンス・コードでは「資本コスト」の意識が問われている。企業価値向上の受託者責任に鑑みて、「資本コストを上回るROE」を企図して企業価値を高める財務戦略とそのサポートに繋がるトレジャリ―・マネジメントの重要性を俯瞰する。さらにPBRの低迷や現金の過小評価に垣間見える日本企業の価値創造の欠如という「不都合な真実」にも触れ、そのWIN-WINの解決策として、投資家の求めるROE経営と経営者が重視するESGを両立する非財務戦略としての「ROESGモデル」を提案する。

エーザイ株式会社
常務執行役 CFO

早稲田大学会計研究科客員教授

柳 良平

公職として、東京証券取引所上場制度整備懇談会委員、経済産業省「伊藤レポート」執筆委員、米国公認管理会計士協会(IMA)日本支部常任理事の任にある。職歴としては、都市銀行支店長、メーカー財務部長、UBS証券エクゼクティブディレクター等を経て現職。
京都大学博士(経済学)。

【著書】
「ROE革命の財務戦略」(単著 中央経済社 2015年)
「ROE経営と見えない価値」(編著 中央経済社 2017年3月発行)

17:10~17:15 閉会のご挨拶

アビームコンサルティング株式会社

17:15 終了

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