2023/10/20 (  金 )

一橋ビジネスレビュー・フォーラム2023 開催レポート

一橋ビジネスレビュー・フォーラム2023 開催レポート

第15回 一橋ビジネスレビュー・フォーラム2023

「会社大改造計画」 ~ 成長し続けるための変革とリーダーシップ

毎回好評をいただいていた「一橋ビジネスレビュー・フォーラム」が4年ぶりにパワーアップして大復活!2023年9月13日、シリーズ15回目の記念イベントとして、一橋大学人気教授陣といま最も注目される豪華経営者の皆さまをゲストに迎え、成長し続ける企業の条件、変革をけん引するリーダーが描く「会社大改造計画」をテーマに本音の熱い議論を展開しました。その模様をご覧ください。

「第15回 一橋ビジネスレビュー・フォーラム2023」の様子
「第15回 一橋ビジネスレビュー・フォーラム2023」の様子
「第15回 一橋ビジネスレビュー・フォーラム2023」の様子

開催日:2023年9月13日(水)

共催:一橋大学イノベーション研究センター / 東洋経済新報社

特別協賛:B&DX株式会社

企画・運営:株式会社ビジネス・フォーラム事務局

開催趣旨

一橋大学イノベーション研究センターは、1997年に日本におけるイノベーション研究の一層の振興を図るために設置された専門研究所で、『一橋ビジネスレビュー』はその機関誌であり、日本における数少ない経営学専門誌として大学研究者から一般ビジネスマンにまで広く購読されています。(出版元:東洋経済新報社)ビジネス・フォーラム事務局では定期的に重要な経営課題を取り上げ、編集委員長である米倉誠一郎教授の協力のもと、有識者による講演とディスカッションによるフォーラムを開催しております。

参加者の属性

≪業種≫
≪部門≫
≪役職≫
 

特別講演

逆境からの企業変革 ~ 常識に捉われない経営判断と実行のリーダーシップ

本田技研工業株式会社
取締役 代表執行役社長
三部 敏宏

「特別講演」の様子
「特別講演」の様子
「特別講演」の様子
「特別講演」の様子
Voice of attendees

「本田社長のスピーチは震えますね。議論の末、Power of Dreamsに込められた想いがより強くなられたのではと感じました。従業員の夢という点に感動。」

「変化を生む企業風土にふれることができる貴重な機会でした。本田宗一郎さんの生の声を聞かせて頂き感動致しました。」

「熱量(夢)ある会社。技術の会社。スタイリッシュにこだわり過ぎず、中身を重要視されている。三部社長はホンダの良さを、その意志を継ぐ方であると感じました。」

「これからのホンダ歩む方向性を三部社長の自らの言葉で語ってくれたことに感動しました。」

本田技研工業株式会社
取締役 代表執行役社長
三部 敏宏


1987年に本田技研工業株式会社入社。先進エンジンと内燃機関のミッションコントロールを中心に四輪車の研究・開発に従事。2019年には株式会社本田技術研究所代表取締役社長に、2020年には本田技研工業株式会社の専務取締役に就任。2021年より本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長に就任し、現在に至る。一般社団法人 日本自動車工業会 副会長。

特別LIVE鼎談!

三部改革の本質: 変革期におけるマネジメントポリシー、経営者の役割り

本田技研工業株式会社
取締役 代表執行役社長
三部 敏宏

一橋大学名誉教授
野中 郁次郎

『一橋ビジネスレビュー』編集委員長
一橋大学 イノベーション研究センター 名誉教授
法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科 教授
米倉 誠一郎

「特別LIVE鼎談!」の様子
「特別LIVE鼎談!」の様子
「特別LIVE鼎談!」の様子
「特別LIVE鼎談!」の様子
Voice of attendees

「野中教授の解説が端的に三部社長のスゴさを際立たせた。」

「ワイガヤの本質を知ることができました。高い目標に対し、ぶつかり合い議論を重ね、解決策を見出すことで、新たな価値が創造できる。」

「本音のトークが非常におもしろかった。お三方のやり取り、大変楽しく勉強させて頂きました。企業経営に活かして行きたいと考えております。」

「本質的な視点に触れた話が良かった。この3人が同じステージ立つことは貴重で感謝!」

一橋大学名誉教授
野中 郁次郎


1935年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。富士電機製造株式会社勤務を経て1972年カリフォルニア大学経営大学院バークレー校でPh.D(経営学博士)取得。北陸先端科学技術大学院大学教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授等を経て現職。1997年カリフォルニア大学経営大学院バークレー校ゼロックス知識学名誉ファカルティスカラー。2002年紫綬褒章、2017年カリフォルニア大学バークレー校ハーススクールより「Lifetime Achievement Award」受賞。主な著書に『失敗の本質』(共著)、“The Knowledge-Creating Company” (共著、邦訳「知識創造企業」)など多数。

『一橋ビジネスレビュー』編集委員長
一橋大学 イノベーション研究センター 名誉教授
法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科 教授
米倉 誠一郎


イノベーションを中心とした経営戦略と組織の史的研究が専門。ハーバード大学歴史学博士号取得(Ph.D.)。『一橋ビジネスレビュー』編集委員長、およびアカデミーヒルズの日本元気塾塾長でもある。プレトリア大学日本研究センター所長を経て、『一橋ビジネスレビュー』編集委員長を兼務。昨年よりビジネス・フォーラム事務局との共同企画であるYouTube番組「米倉誠一郎の部屋 ~ POWER TO THE PEOPLE」を開始。

米倉誠一郎の部屋 ~ POWER TO THE PEOPLE

特別協賛セッション

人財X(トランスフォーメーション)
~日本企業の未来を変える意識・制度・行動の変革

B&DX株式会社
代表取締役社長
安部 慶喜

「特別協賛セッション」の様子
「特別協賛セッション」の様子
「特別協賛セッション」の様子
Voice of attendees

「日本企業の人財課題がとても明確に示され、行動したいと思える内容だった。」

「日本と米国の違い、今後の指針などデータやお話はすごくわかりやすかったです。もう少しじっくり聞きたかったです。」

「これからの日本企業に求められる人財戦略について示唆に豊む話で、書籍を読ませていただきたいと思った。」

「人事で悩んでいる時でしたので参考になった。」

B&DX株式会社
代表取締役社長
安部 慶喜


大学院卒業後、2000年 デロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。2011年 執行役員就任。2015年 経営改革組織の組織長就任。戦略領域、業務改革領域、人財領域、デジタル領域を中心にコンサルティングに従事。2021年1月、日本企業のビジネス改革(BX)とデジタル改革(DX)を実現させたい想いからB&DX株式会社を設立。DX、人財X、新規事業創出、働き方改革、パーパス経営、ESG/SDGsなどのテーマでコンサルティングに従事。特に、DXと人財Xでは第一人者として多数のメディアや講演で活躍している。

ゲスト講演Ⅰ

いでよ、経営者人材 日本企業の元気復活を目指して

株式会社ミスミグループ本社
名誉会長・第2期創業者 塾長
三枝 匡

「ゲスト講演Ⅰ」の様子
「ゲスト講演Ⅰ」の様子
「ゲスト講演Ⅰ」の様子
Voice of attendees

「最高に熱くて良かった。日本全体に伝導を希望。」

「とてもパワフルなメッセージをいただきました。強列な反省論を出せずして、戦略はないのですね。どうして自社の戦略が表面的に見えるのかが分かった気がします。三枝さんのたくさんのご経験に裏うちされたお話しで、圧巻でした。」

「歴史的な背景や社会構造等、マクロな視点から、会社大改造計画するためのリーダーシップについて具体的、構造的にお話下さいました。最もよかったです。」

「サラリーマン、機能別組織、守り、が経営者人材の育成の壁になっている点は納得です。」

株式会社ミスミグループ本社
名誉会長・第2期創業者 塾長
三枝 匡


一橋大学卒業後、三井系企業に勤めたが二年半で飛び出し、60年代末にボストン・コンサルティング・グループの国内採用第1号コンサルタントになる。スタンフォード大学でMBA取得後、経営者を目指し、30代で赤字会社2社の建て直しとベンチャー投資会社設立を各社社長として経験。1986年、バブル景気に背を向け、41歳で不振事業の再生専門家を名乗り、役員として社内に入り事業変革をリードする活動を16年間続けた。2002年、ミスミCEOに就任、同社を社員340人からグローバル1万人超に成長させた。一橋大学ビジネススクール客員教授など通算14年間教鞭をとり、著書に新刊『決定版 V字回復の経営』(KADOKAWA)など。現在、世の経営者人材に事業再生の実践論を伝える『「戦略と志」講座』を公開で開催している。

ゲスト講演Ⅱ

3Mのイノベーションの支え方

スリーエム ジャパン株式会社
代表取締役社長
宮崎 裕子

「ゲスト講演Ⅱ」の様子
「ゲスト講演Ⅱ」の様子
「ゲスト講演Ⅱ」の様子
Voice of attendees

「アメリカ企業らしいイノベーションや人財に関する体系化されたしくみは参考になった。」

「グローバルなメジャー企業の継続的イノベーションの仕組みを学べた。ONE 3Mという組織づくりは非常に参考になった。」

「自社の技術をプラットフォームとして、そこでイノベーションを起こす仕組み、暗黙知を無くすというのは素晴らしい。」

「イノベーションは技術の組合わせで商品化は、俯瞰的な視点が重要と認識した。」

スリーエム ジャパン株式会社
代表取締役社長
宮崎 裕子


埼玉県生まれ。1992年3月、慶応義塾大学法学部を卒業。1993年、司法試験合格。2003年、第一子出産後に家族を帯同してワシントン大学法科大学院へ留学し、知的財産法・政策学コースを修了。法律事務所や外資系企業の企業法務を経て、2017年にスリーエム ジャパンの法務及び知財的財産部門 ジェネラルカウンセルとして入社。2021年6月から現職。日本国およびニューヨーク州の弁護士資格を保有。趣味はマラソン、ドラゴンボート、登山。

白熱パネル・ディスカッション

待ったなし、日本改造・会社改造 ~ イノベーティブな組織を目指して

パネリスト

株式会社ロッテホールディングス
代表取締役社長
玉塚 元一

パネリスト

株式会社ミスミグループ本社
名誉会長・第2期創業者 塾長
三枝 匡

パネリスト

スリーエム ジャパン株式会社
代表取締役社長
宮崎 裕子

パネリスト

B&DX株式会社
代表取締役社長
安部 慶喜

モデレーター

一橋大学ビジネススクール特任教授
楠木 建

モデレーター

『一橋ビジネスレビュー』編集委員長
一橋大学 イノベーション研究センター 名誉教授
法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科 教授
米倉 誠一郎

「白熱パネル・ディスカッション」の様子
「白熱パネル・ディスカッション」の様子
「白熱パネル・ディスカッション」の様子
「白熱パネル・ディスカッション」の様子
「白熱パネル・ディスカッション」の様子
「白熱パネル・ディスカッション」の様子
「白熱パネル・ディスカッション」の様子
「白熱パネル・ディスカッション」の様子
Voice of attendees

「面白かったです。建前ではなく、本音で語っていただいた印象があります。B&DX安部社長のリーダーとマネージャーの話は納得した。」

「すばらしいディスカッションでした!!経営者として更なる成長&変革をしていく覚悟をできるセミナーでした。」

「これだけの人達が出ていてディスカッションを成立させるファシリテーションしている、米倉先生がさすがだと思いました。」

「とにかく面白い。経営者としての心得を学ぶことが出来た。」

株式会社ロッテホールディングス
代表取締役社長
玉塚 元一


1985年 慶應義塾大学卒業後、旭硝子株式会社(現AGC株式会社)入社。工場勤務、海外駐在を経て、日本IBMに転職。98年 株式会社ファーストリテイリングに入社、2002年に同社代表取締役社長 兼 COOに就任。05年に企業再生・事業の成長を手掛ける企業、株式会社リヴァンプを創業し、代表取締役社長に就任。その後10年 株式会社ローソンに入社。同社取締役代表執行役員COOを経て14年より代表取締役社長、16年に代表取締役会長CEO。17年 株式会社デジタルハーツホールディングス代表取締役社長CEOに就任。21年 株式会社ロッテホールディングス代表取締役社長に就任。現在に至る。トランスコスモス株式会社社外取締役、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン理事長、公益社団法人経済同友会副代表幹事、株式会社千葉ロッテマリーンズ取締役オーナー代行も務める。

一橋大学ビジネススクール特任教授
楠木 建


専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部助教授(1996)、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授(2000)を経て、2010年から一橋ビジネススクール教授。2023年4月より一橋大学特任教授。

※記事掲載の所属・役職名は2023年9月時点のものです。